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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対早大3回戦 まさかの2連敗で勝ち点落とす…法大は足踏みで優勝争いは混戦に…

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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対早大3回戦 まさかの2連敗で勝ち点落とす…法大は足踏みで優勝争いは混戦に…

東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対早大3回戦
2017年10月10日(火)
明大府中G

昨日の敗戦をすぐさま挽回したい法大だったが、初回に失策から立て続けに連打を浴び、失点。その後も小刻みに失点を重ね、今季ワーストの8失点。攻撃陣も後半に反撃に出るが、早大を上回ることはできなかった。これで法大、明大、早大の3チームが勝ち点で並び、優勝の行方は分からなくなった。

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好機を生かせず勝ち点を落とした

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 4 0 0 0 0 0 2 1 1 8 10 1
法 大 0 0 0 0 1 1 0 1 2 5 8 2

(早大)●竹内(4勝1敗)、尾崎、室木、廣田―藤江
(早大)○黒須、田中、杉山―吉田龍

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (5) 萩原幹斗(社4) 報徳学園 5 2 2 0 .194
2 (8) 甲本裕次郎(社4) 鳴門 4 1 1 0 .414
3 (4) 藤口帝(社4) 遊学館 3 1 1 1 .269
4 (3) 佐々木勇哉(社2) 花巻東 4 0 0 0 .387
5 (9) 石橋優一郎(法3) 徳島北 3 1 0 1 .375
6 (6) 三品勇人(社3) 報徳学園 3 1 0 1 .333
7 (2) 藤江廣祐(社3) 法政 4 0 0 0 .300
8 (7) 窪田剛士(経4) 桐蔭学園 4 2 1 0 .407
9 (1) 竹内悠(社3) 藤代 0 0 0 0  
  PH 栗田和憲(社4) 掛川西 0 0 0 1  
  PR 中川大輔(社1) 日大三 0 0 0 0 .000
  1 尾崎海晴(社1) 鳴門 1 0 0 0 .250
  1 室木大(経4) 星稜 0 0 0 0 .000
  PH 鳴川宗志(社3) 鳴門 0 0 0 1 .250
  PR 鎌田航平(社1) 鳴門 0 0 0 0 .000
  1 廣田悠樹(社2) 浦和学院 0 0 0 0 .000
  PH 堀皓貴(社2) 鳴門 0 0 0 1 .000

二塁打:窪田(8回)

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
竹内 3 5 0 0 1  
尾崎 4 3 1 4 2 0.67
室木 1 1 1 1 1 2.57
廣田 1 1 0 1 1  

 

リーグ戦途中経過(10/10現在)

  法大 明大 早大 慶大 立大 東大 試合 勝点 勝率
法大 ―― 14,15 ○●● ○○ ○○ ○○ 9 7 2 0 3 .778
明大 14,15 ―― ○○ ●○● ○●○ ○○ 10 7 3 0 3 .700
早大 ●○○ ●● ―― ○○ 21,22 ○○ 9 6 3 0 3 .667
慶大 ●● ○●○ ●● ―― ○●○ 14,15 10 4 6 0 2 .400
立大 ●● ●○● 21,22 ●○● ―― ○○ 10 4 6 0 1 .400
東大 ●● ●● ●● 14,15 ●● ―― 8 0 8 0 0 .000

【注】洋数字は対戦日

戦評

 前試合の敗戦で連勝が7でストップしてしまった法大。以前、首位に立っているものの今日の試合に勝たなければ、直前の試合で立大に勝利した明大と今日の対戦校である早大とで勝ち点が並び、三つ巴の大混戦に突入してしまう。監督も連勝が止まった次の試合が大事と話していたように、リーグ戦のポイントとなる試合に臨んだ。しかし、ここにきて経験値の差が出てしまう結果となった。

 法大の先発は竹内。一方、早大の先発は黒須。両チームとも第1戦と同じ先発投手で臨み第1戦同様に投手戦が予想された。しかし、序盤から両投手の明暗が分かれる。竹内は先頭を凡打に打ち取ったのかと思いきや、これを名手の萩原がトンネル。失策で出塁を許すと、一死後クリーンアップに3連打を許し、いきなり2点を失ってしまった。さらに続く打者には、スクイズを試みられる。この転がされた打球を竹内が本塁へ決死のグラブトス。しかし、そのトスしたボールが捕手のはるか上へ。暴投となって2人の走者を返し、この回4点を先制されてしまった。結局、竹内は3回ノックアウト。悔しい降板となった。

 逆に黒須は、無難な立ち上がりを見せる。第1戦同様、落ち着いたマウンドさばきで4回まで法大打線を1安打に抑えていく。法大も走者を出せば積極的に盗塁を試みるなど反撃を見せるが、序盤はなかなか噛み合わない。それでも、中盤からは足も絡めながら5回、6回と1点ずつを奪い、徐々に得点を積み重ねていった。しかし、得点を取れば救援陣が点を取られての繰り返し。逆に点差を放されていってしまう。打撃陣も、一気に逆転したい場面で佐々木が併殺打に倒れるなど勝負所で力を発揮できなかった。結局、終わってみれば5対8。点差以上の力負けだった。

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一時は追いつくかという勢いにベンチも盛り上がったが…

 今回見えてきたのは、圧倒的な経験値の差ではなかっただろうか。法大は、今季初めての第3戦での試合。そのため、今季から主戦として先発投手を務めている竹内にとっては、初めて完投した翌々日に中1日空けての先発マウンドだった。そして、その緊張感の中で先頭を味方の失策によって出塁を許したことで、浮き足だってしまった部分があったのだろう。
 一方の黒須は、昨年から主戦となって活躍している早大の好投手。この日も前回の対戦を踏まえて、失投を最小限に抑え修正してきていた。さらに打者でも法大のクリーンアップは今季から4番に定着した若い佐々木を中心に3人で2安打。一方、早大のクリーナップは全員が4年生で形成され3人で7安打5打点をマークしていた。優勝へ向け死角はないように思えたが、ここにきて大きな壁にぶつかった。

 これで法政、明治、早稲田が勝ち点3で並ぶという大混戦。わずかに勝率の差で法大が首位を死守している状況だ。そして次は、その優勝を争い今年の清瀬杯で優勝を果たした、永遠のライバル明大。優勝の条件として勝率の差があることから、法大は明大に勝ち点を奪った時点で優勝が決まる。まさに次の対戦は、優勝を懸けた天王山。今日出てきた課題を修正し、栄光を手にする瞬間は来るのか。土曜から始まる血の法明戦に注目が集まる。(具志保志人)

選手コメント

藤口帝(主将として攻守にわたって気を吐く)

―今日の試合を振り返って
チャンスで得点を取れなかったことがすべてだったかなと思いますね。

―まさかの2連敗で勝ち点を落としましたが
ここまで竹内、尾崎が頑張ってくれていたのでその2人は責められないですし、しっかり次に向けてもう一度リセットして次に勝ち点を取れば優勝できるので、そこに向けて調整したいなと思います。

―個人としては打撃の調子は良さそうですが
優勝したい一心なので、自分のことはどうでもいいのでとにかく優勝したいなと思います。

―明大戦で勝ち点を取れば優勝が決まります
最後の野球なので頑張って優勝したいというのはありますし後輩に残せるもののあると思うので、最後後輩にもいい姿を見せられるようにとにかく優勝したいと思いますね。

―ここで足踏みしてしまいましたが、チームの課題は
チャンスはしっかり作れているんですけどそこからのたたみかけと2ストライクに追い込まれてからの粘りがないと感じたので、しっかりあと3日間で調整して明治戦に挑みたいなと思います。

―明大は中里、篠原といい投手がそろっていますが、どう攻略していきたいですか
打つだけが野球じゃないので、しっかりそこは足であったりバントであったり細かいのを使いながら相手よりも1点でも多くとれればと思います。

―最後に明大戦に向けて意気込みを
しっかり2連勝して優勝したいと思います。

 

窪田剛士(得点機で適時打を放つなど存在感を示す)

―今日の試合を振り返って
悔しかったです。

―窪田選手は投手の変わり端にヒットを打ちましたが、先発の黒須と比べてイメージは違いましたか
黒須に対してみんな悪いイメージを持っていたので、代わってすぐをしっかり狙っていこうと思っていました。

―終盤ランナーを出しながらも、あと1本が出ませんでした
このカードはそれが多かったので、次回はランナーを溜めて、返すところまでやっていきたいです。

―明大戦で勝ち点を取れば優勝ということで、チームの士気も高まっているのではないでしょうか
4年生もみんなも優勝しか狙っていないので、チーム全員で勝ちを狙っていきたいと思います。

―明大戦で気を付けたいポイントは
粘ってくると思うので、打ち勝てればなと思います。

―来週末はくしくも法大多摩Gでのホームゲームです
ホームで2戦で、法政で終わらせたいですね。

―最後に意気込みをお願いします
絶対に勝ちます。

 

藤江廣祐(今季ワーストの投手陣を立て直せるか)

今日の試合を振り返って
今日は、勝ち点がどうしても欲しい試合だったので、ただただ悔しいです。

―今季は、守り勝つ野球で連勝してきましたが投手陣が崩れてしまったのでは
今季初の第3戦で1戦目と同じように竹内で抑えていくイメージをしていたのですが、流石に早稲田さんの打線にそう上手くはいかなかったですね。

―捕手から見て、竹内投手の1戦目と3戦目での違いは
調子自体はそんなに悪くなかったですけど、変化球が打たれていた印象ですね。

―チームとして3戦目の敗因は
打線は割と繋がって後半も良い雰囲気でいってたんですけど、守備で流れを作れなくて抑えられる点を防げなかったので、そこを防げていたら勝てる試合だったのかなと思います。

―それでも、個人としては何度も盗塁を防いでいましたが
そこが自分の武器でそこで出してもらってる部分が大きいので、そこは責任を持ってやってます。

―来週に向けて修正するポイントは
僕自身、配球が悪くて同じ打者に何度も打たれてしまっていたので、そこを徹底して同じ打者に打たれないようにするのと、特に相手のクリーンナップは抑えたいと思います。

―来週は大一番ですが、最後に次に向けて一言
絶対に2タテして優勝を決めたいと思います。

 

フォトギャラリー

  • 0X0A0303 R佐々木は満塁のチャンスで併殺打を打ちうなだれる
  • 0X0A9645 R今季初の乱調で敗戦投手に(竹内)
  • 0X0A9822 R窪田は好調を維持している
  • 0X0A0333 R廣田は今季初登板で被弾してしまった
  • 0X0A0122 R萩原は久しぶりの複数安打
  • 0X0A0230 R甲本は着実に100安打に近づいている
  • 0X0A0154 R3番打者として十分な働きを見せる藤口
  • 0X0A0341 R藤江は盗塁を刺すなど要所で見せ場を作った

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