• HOME
  • 記事
  • アメフト
  • 【アメフト】関東大学秋季リーグ戦 第5節 対明大 再三のターンオーバーで痛恨の1敗 次戦は背水の陣に

【アメフト】関東大学秋季リーグ戦 第5節 対明大 再三のターンオーバーで痛恨の1敗 次戦は背水の陣に

アメフト

【アメフト】関東大学秋季リーグ戦 第5節 対明大 再三のターンオーバーで痛恨の1敗 次戦は背水の陣に

2019年度関東大学リーグ戦 対明大
2019年10月27日(日)
AGFフィールド

昨週の日体大戦から一週間で迎えた明大戦。昨年の敗戦の雪辱を果たすべく挑んだが、2Q序盤にQB勝本将馬(社4)のTDランで先制点を挙げるもその勢いは後半に失速。ターンオーバーが響き、逆転を喫して2年連続の敗戦となった。次節の早大戦は負けた時点で早大のTOP8優勝が決まるため、絶対に負けられない背水の陣となる。

ORANGE R
今季初の黒星を喫したORANGE

試合結果

トータル試合結果

0 1Q 0 10
7 2Q 0
0 3Q 10
法政大学 0 4Q 0 明治大学
 

試合得点

Q 時間 ポジション 選手 得点方法 TFP
2 0:07 QB 勝本将馬(社4) TD

 

戦評 

10月下旬とは思えない強い日差しが降り注ぐ中、深緑色のフィールドに鮮やかなオレンジと白のユニフォームが映える。その眼前に立ちはだかったのは、因縁の相手、明大である。昨季、法大は開幕戦で明大と相見えた。しかし結果はまさかの逆転負け。出鼻をくじかれた苦い経験がある。今度はこの仇敵に実力を見せつけ、雪辱を果たしたいところだ。
1Q序盤、QB勝本らのランが通り、ディフェンスでもDL山岸達矢(社3)を中心としたDL陣が堅実な守りを見せるなど、開始から支配的にゲームを進めた。終盤、自陣25ydsからWR神優成(人3)へのロングパスが通ると、RB星野凌太朗(キャ1)がランで中央を突破するなどして1stダウン更新を重ねる。敵陣10ydsまで攻め込んだが、ここで1Qは終了。先制のチャンスは持ち越された。
2Q開始直後、ついにQB勝本がエンドゾーンを駆け抜け、TDに成功。キックをK/P高橋慎太郎(営3)が決め、先制点をもぎ取った。その後も攻撃の手を緩めず陣地を稼ぐが、前半終了間際、相手のパスインターセプトで攻守交代。結局追加点を奪うことはできず、ハーフタイムを迎えた。

QBTD R

QB勝本の先制TDラン

3Qの序盤、明大がリバースプレーからTDパスを決め、簡単に同点に追いつかれてしまう。オフェンスがなかなかダウンを更新できず、逆にディフェンスが抜かれるケースが増え、前半とは打って変わって劣勢を強いられた。さらにFGも決められ、3点ビハインドとなった。
なんとか潮目を変えたい4Qも、苦しい展開に。DL藤田竜一(文2)のQBサックなどディフェンスが踏ん張り、オフェンスでもギャンブルに成功するが、得点を奪えない。最後はニーダウンで時間を使われ、試合終了。昨季のリベンジとはならなかった。

DLOB R

土壇場でのDL藤田のQBサックに沸く選手たち

今季初の敗戦を喫した法大だが、試合後に有澤玄監督が指摘したように、目立ったのはターンオーバーの多さだ。例えば、2Qでのインターセプトがモメンタムを変え、続く3QでTDを許すきっかけとなったと言っていいだろう。さらに4Qだけで2度ターンオーバーされるなど、要所でのプレーの正確性が課題として浮き彫りになった。次戦の相手は、苦戦が予想される早大だ。しかし小さなきっかけからチャンスをつかみ、自らそれを手放さなければ、勝利は見えてくる。主将のRB岩田和樹(営4)はミーティングで、大事なことは「この2週間でどれだけ成長できるか」だと声をかけた。打倒早大へ、気持ちはすでに一つだ。夢の甲子園に立つその日まで、オレンジは決して色褪せない。

(記事:野村昌平、写真:須藤大樹)

監督・選手コメント

有澤玄 監督

ー今日の試合を振り返って
去年負けているということもありますし、明治に勝ちたいということでずっとやってきたのですが、これだけターンオーバーがあると「勝つのは難しい」というような内容だったと思います。ターンオーバーについては緊張感からきたのかどうかは分からないですけど、いずれにしても、日ごろのファンダメンタルがしっかりできていないと感じました。

ー前半の勢いが後半に失速したように感じましたが
気持ち的には失速ということはないんですけど、外から見てそういう風に見えてしまったのでしょう。アメフトは1プレー1プレー途切れるので、流れはないと思ってやっているのですが、やっぱり向こうの勢いが上回った展開になってしまったと思います。

ー今季の明大の印象としては
今回は残念なことにスタートの西本晟くんというQBが出られてないので、本来はもっと力のあるチームだと思いますし、それでなくてもこのように強いチーム。学生主体ですごく良いチームだなと思います。

ー日体大戦から1週間の調整でした
1週間というのは本当に厳しかったんですけど、それは相手も同じことなので、それについてはチームとしてコンディションを整えるようにやってきました。

ー課題点などは
後半はいつも通りの思い切り強いプレーができていないと思ったので、想定外のことが起こっても、焦ったりあたふたしないように練習から意識していかないといけないと思います。

ー次戦は昨季王者の早大戦です
これからこの後の試合(第2試合の早大対立大)を見て色々考えていきますけども、挑戦者の意識を持って法政らしく攻めていきたいと思います。

 RB 岩田和樹

ー今日の試合を振り返って
前半は結構良い感じで流れ的には良かったんですけど、要所要所でオフェンスだったらファンブルしかりインターセプトがあって、レッドゾーンに入ってる時にスコアし切れなくて前半7点で終わってしまいました。常日頃からの課題であるレッドゾーンでスコアができなかったのが今回の結果につながったのかなと思います。

ー今季の明治の印象は
(明大は)2敗してたんですけど、弱くないですし、全然強いので、自力あるというメンタルで自分たちも臨んでいきました。いざ試合になったらオフェンスも好調ですし、ディフェンスも止めてたので気持ち的には負けてるつもりはなかったんですけど、結果として負けてしまったので、早稲田戦に向けてしっかり気持ちを立て直したいと思います。

ー日体大戦から1週間の調整でした
今週は『change』というゲームテーマを掲げて、1人1人が何か変わらないとチームとして成長できないという中で、変わった部分もあると思うんですけど、今までできてなかったことがこの試合で浮き彫りになったのかなと思います。

ーゲーム終了間際に同点狙いのFGを選択しなかった理由としては
距離が結構微妙だったので、そこでFG蹴るよりもディフェンスした方が得点の可能性が高いと思ってFGを蹴らなかったので、そこに関しては不満はないです。

ー試合後のミーティングではチームにどのような言葉を
明治には負けたんですけど、甲子園への道が絶たれたわけではないので、それに対して早稲田に向けてこの2週間でどれだけ成長できるかを全員でやってこうという風に話しました。

ー次は昨季王者の早大戦です
自分たちが1年生の時から早稲田には1勝もできてないんで、その個人的な思いも含めて早稲田に勝たないと甲子園に行けないので、一人一人試合に出てる出てない関係なく、全員でチームとしてこの2週間で成長して早稲田に負けないように頑張りたいと思います。

QB 勝本将馬

ー今日の試合を振り返って
ボールのロスが多すぎて、インターセプトとファンブルを含めたら4個くらいは(ミスが)でてるので、そんなにミスがあったら絶対負けると思います。

ー先制のTDを決めました
TDのプレーも実はオプションプレーで、キーマンがかっ飛んだので、自分が抜くのを決めて、あとはただひたすら走りました。

ー後半流れを失い、再構築できませんでした
これまでも、ゲームを作れていないというか流れが悪くなってしまう時が多いので、そこをこの2週間で考えて、とにかくミスをせずいいリズムを持ったまま、早稲田に挑みたいです。

ー明大の対策は
実はもっとランをばりばり止めてくるディフェンスなのかなと思ったのですが、意外とランは出たので、自分的には勝ったつもりというか、やっていて絶対勝てると思ったんですけどこの結果で、満足はいっていないです。

ー今後、個人的に目指すプレーは
自分は1試合通して出させてもらえるようなプレーヤーではないので、出させてもらった時には1プレー1プレー予想以上の活躍をして、チームに貢献したいと思います。

ー次戦への意気込みをお願いします
本当に、絶対に早稲田に勝って、4年間一度も行けたことがない甲子園に絶対行きたいと思います。

フォトギャラリー

  • TD R先制TDに大盛り上がりの選手たち
  • QB Rパスだけでなく今日はスクランブルでも活躍を見せたQB平井将貴(法1)
  • K R今日もキックオフはK本山大雅(営4)が務めた
  • WR R巧みなパスキャッチを連発したWR神
  •  R果敢なディフェンスも完全なシャットアウトとはならなかった
 

 

関連記事一覧