【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第20節 法政大1-0早稲田大 チームで掴んだ貴重な”勝ち点3” 竹本大輝のゴールを最後まで守り切りインカレ出場へ王手をかける
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第20節 法政大ー早稲田大
2019年11月9日(土)
千葉県立総合スポーツセンター東総運動場
前節、最下位東洋大に敗れ、5位に順位を落とした法大。今節は昨年のリーグ覇者でありながら今季は残留争いを強いられている早大。前半は早大の堅実か攻撃と守備に苦戦を強いられなかなか決定機を作ることが出来ない展開が続くも27分、相手DF陣のパスミスを竹本大輝が奪いそのまま相手をかわしシュート。これが見事に決まり先制に成功する。これで優位にたった法大は時間の経過とともに主導権を握り始め試合を優勢に進める。その後73分に早大の加藤拓己に抜け出され絶体絶命のピンチを迎えるも何とか乗り切り苦しみながらも勝ち点を獲得した。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
1 | 前半 | 0 | 0 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
27分 | 得点 | 法政大学 | 竹本大輝 | 1-0 |
71分 | 交代 | 法政大学 | 松澤→田中 | |
86分 | 交代 | 法政大学 | 紺野→橋本 | |
89分 | 交代 | 法政大学 | 長谷川→飯島 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | |
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
44 | GK | 近藤壱成 | 経済1・ジュビロ磐田Y | |
22 | DF | 鳥居俊 | 理工3・東京ヴェルディY | |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | |
15 | MF | 服部剛大 | 社会3・横浜FCY | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
30 | FW | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 55 | 20 | 18-1-1 | 46/11 | 35 |
2位 | 桐蔭横浜大 | 40 | 20 | 12-4-4 | 34/20 | 14 |
3位 | 立正大 | 33 | 20 | 10-3-7 | 38/22 | 16 |
4位 | 法政大 | 32 | 20 | 9-5-6 | 28/19 | 9 |
5位 | 筑波大 | 30 | 20 | 9-3-8 | 30/24 | 6 |
6位 | 中央大 | 30 | 20 | 9-3-8 | 26/27 | -1 |
7位 | 順天堂大 | 28 | 20 | 8-4-8 | 22/26 | -4 |
8位 | 専修大 | 23 | 20 | 7-2-11 | 36/50 | ‐14 |
9位 | 駒澤大 | 21 | 20 | 6-3-11 | 17/37 | -20 |
10位 | 早稲田大 | 18 | 20 | 5-3-12 | 22/36 | -14 |
11位 | 流通経済大 | 17 | 20 | 5-2-13 | 20/34 | -14 |
12位 | 東洋大 | 15 | 20 | 4-3-13 | 17/30 | -13 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月14日 | 流経大 | △1-1 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
13 | 9月21日 | 筑波大 | △0-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
14 | 9月28日 | 桐蔭大 | ○2-1 | 奥戸総合スポーツセンター |
15 | 10月6日 | 中大 | ○1-0 | 山梨中銀スタジアム |
16 | 10月14日 | 専大 | △2-2 | 法大城山グラウンド |
17 | 10月19日 | 順大 | ○2-0 | 前橋総合運動公園 |
18 | 10月26日 | 明大 | ●1-3 | Shonan BMWスタジアム平塚 |
19 | 11月2日 | 東洋大 | ●0-1 | 県立保土ヶ谷公園サッカー場 |
20 | 11月9日 | 早大 | ○1-0 | 千葉県総合スポーツセンター東総運動場 |
21 | 11月16日 | 駒大 | |
相模原ギオンスタジアム |
22 | 11月23or24日 | 立正大 | |
未定 |
マッチレポート
リーグ戦2連敗を喫し、インカレ出場に黄色信号が立ち始めている法大。今節は残留争いを強いられている早大との一戦。互いに負けることの許されないこの試合に何としてでも勝利を掴み、次に繋げていきたいところだ。
「早稲田の堅実な攻撃と守備に苦戦した」と竹本が振り返った通り、ファーストシュートは法大が放つも試合序盤の主導権は早稲田に。大きなサイドチェンジなどでサイドを上手く使われ押し込まれる場面が見られる。それでも試合を動かしたのは法大。27分、相手DF陣のパスをかっさらった竹本がバイタルエリア中央でドリブルを開始するとそのまま抜け出しシュートを放つとカーブを描くボールはそのままゴールに吸い込まれ先制に成功する。劣勢の中で法大が先制にそのまま前半を終える。
後半に入りスコア上、優勢にたった法大はボールを持ち始め主導権を握り始める。前のめりになり始めた早大に対し上手く中盤のスペースを使い、末木裕也、大西遼太郎のチーム自慢のダブルボランチを中心に攻撃を組み立てる。試合が終盤に差し掛かり、疲れが出始める選手が見られるも交代選手を上手く使いこなし90分通じて早大をシャットアウト。1点を守り切った法大が3試合ぶりの勝ち点3を獲得した。
悪い流れを断ち切り、インカレ出場にあと一歩まで法大、次節は昨年のインカレ決勝でしのぎを削ったものの今季は苦しい状況が続いている駒大との一戦。勝てば自動的にインカレ出場権を得ることができることもありチーム一丸となって勝ち点3を掴みにいきたいところだ。(草野慧)
選手コメント
大西遼太郎
—今日の試合を振り返って
2連敗中という中で、インカレに出るためには今日の試合が重要だと自分たちも分かっていた。1週間の練習からすごい勝ちたいという気持ちはみんなあったので、それが前面に出た試合かなと思います。
—早大の印象と対策や狙いは
一人一人、個々の能力が高いという話はしていましたけど、切り替えの部分だったり、そういう部分の隙は突けると。奪ってカウンターという形で、先制点は個人技でしたけど、竹本(大輝)がうまく決めてくれたので、それからは粘り強い守備で勝てたのでよかったなと思います。
—どちらに転ぶかわからない試合でした
やっぱり今日は気持ちの部分で前面に出していこうと話していたので、それを出せて結果に繋がったのかなと思います。
—今後に向けて
まずは一戦一戦たたかうことで、インカレ出場が決まると思うので、次の駒沢戦をしっかり勝って、まずインカレ出場を決めて、最終節も勝ってインカレに臨めたらいいなと思います。
竹本大輝
―今日の試合を振り返って
2連敗した中で今日は絶対に勝たなくてはいけなという思いで戦いに挑んで勝つことが出来てよかったです。
―前期リーグでも早大相手に勝利を収めましたが早大の印象は
守備の攻撃のしっかりやってくる相手で監督の下、チーム全員が同じ方向を向いているという印象です。
―1週間、早大に対しての戦術面での対策は
4-4-2で挑んでくるという中で相手の中盤ラインとバDFラインのギャップを上手く使えるための練習を行ってきました。
―竹本選手自身、2試合連続で左サイドでスタメン出場となりましたが個人としての狙いは
中で受けることもそうですし外でボールを受けて自分が起点となりまた、ドリブルで仕掛けてチームの攻撃を活性化させられるように心がけました。
―ゴールシーンを振り返って
あの場面でパスを出すこともできましたがDF2人の間を抜け出すことが出来ると思ったので上手く仕掛けてそのままゴールを決めることが出来ました。
―勝利を収めることはできましたが前半は相手にチャンスを作られる場面が何度か見られました
相手のサイドバックの選手が高い位置を取ってきたり中に入ってきたりするスタイルに前半はなかなか対応することが出来ませんでしたが後半に入ってそれは修正できて徐々に自分たちがボールをもてるようになったと思います。
―今後さらにゴールを奪うためには
日々のトレーニングが大切になってくると思います。全体練習だけでなくその後の個人としての練習がさらに大切になってくると思います。
―次の試合に向けて一言
今回1試合勝っただけなので次も勝ってインカレ出場を勝ち取りたいと思います。
宮部大己
ー今日を振り返って
2連敗している中でインカレ出場も決まっていない状況でしたが、(悪い流れを)断ち切って、勝ち点3を取ることができてよかったなと思います。また、9番の加藤選手がパワーを持ってプレーしてくると思っていたので、それを加藤(威吹樹)くんとチャレンジ&カバーで守ることができました。
ー早稲田大の印象
縦に速いということと、やっぱりパワーを持ってやってくるというイメージがありました。そこで上手く後ろの選手たちで対応することができたのでよかったですね。
ー2連敗して臨んだ試合ですが、チームで準備したことは
東洋大戦は点を取れなかったので、攻撃的に行くということで、3点以上取るということを目標にして今週1週間練習してきました。
ー前半の具体的な狙いは
後ろからつないでいくということと、ペナルティエリア内に入る人数を増やすということを意識してやっていて、ビルドアップもポジショニングを意識して、チャンスを作ることもできました。
ー相手の加藤拓己選手とマッチアップすることが多かったですが、どんなことに気をつけていましたか
パワーでは勝てないので、相手より先にボールに触って潰すことだったり、相手がトラップした時に潰すことを意識していました。
ービルドアップでの宮部選手自身の狙いは
自分が運んで相手が出てくればその分味方のスペースが空くので、前にスペースがあれば運ぶということを積極的にやっていました。
ー今日の勝利でインカレ出場がかなり近づいたと思いますが、やはり少し気は楽にはなりましたか
いや、そういう気持ちは全くないので、来週勝って出場権を確定して、連勝もかかってるので、また1週間いい準備をしたいですね。
ー4年生とサッカーができるのもあと少しですが、思うところはありますか
自分は先輩と一緒にいるのが周りに比べて長いので、大好きな先輩方と最後に笑って終われるように、なんとしてもインカレ優勝したいです。
ー駒大戦に向けてひとこと
なんとしても勝ってインカレ出場権つかみたいと思います。
フォトギャラリー
- 決勝ゴールを決めた竹本
- トップ下ぜ存在感を示した長谷川
- ボランチで活躍の大西
- 左サイドで攻守に貢献の高木
- 加藤はキャプテンとして常にチームを鼓舞した
- ファンとともに掴んだ勝利
- 山岸は何度もピンチを救った
- 3試合ぶりの勝利となった