【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第22節 法政大1-0立正大 インカレ出場権獲得!『持ってる男』大西遼太郎が決勝弾 強力攻撃陣を擁する立正大をクリーンシートで最終節を飾る
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第22節 法政大ー立正大
2019年11月23日(土)
味の素フィールド西が丘
関東リーグ最終節。勝てばインカレ出場権が確定となる試合に、法大は前期で引き分けの結果となった立正大を相手に迎えた。2部からの昇格組ながら3位に付ける大健闘を見せている相手との雨の中の一戦。狙いを合わせゴールに迫るも、最後の場面でゴールの枠を捉えきれない。しかし試合を決めたのは『持ってる男』大西遼太郎。コーナーキックを頭でたたき込み先制に成功する。その後は危険なシーンがありながらも1点を守り切り勝利。最終節を勝利で飾り、インカレ出場権を確実なものとした。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 0 立正大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
66分 | 交代 | 法政大学 | 橋本→服部 | |
73分 | 得点 | 法政大学 | 大西遼太郎 | 0-1 |
76分 | 交代 | 法政大学 | 田中→末木 | |
88分 | 交代 | 法政大学 | 松澤→佐藤(大) |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | |
21 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
28 | MF | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
15 | MF | 服部剛大 | 社会3・横浜FCY | |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 56 | 22 | 18-2-2 | 48/14 | 34 |
2位 | 桐蔭横浜大 | 42 | 22 | 12-6-4 | 38/24 | 14 |
3位 | 立正大 | 36 | 22 | 11-3-8 | 39/23 | 16 |
4位 | 法政大 | 35 | 22 | 10-5-7 | 29/21 | 8 |
5位 | 中央大 | 33 | 22 | 10-3-9 | 28/29 | -1 |
6位 | 筑波大 | 32 | 22 | 9-5-8 | 32/26 | 6 |
7位 | 順天堂大 | 32 | 22 | 9-5-8 | 23/26 | -3 |
8位 | 早稲田大 | 24 | 22 | 7-3-12 | 26/36 | ‐10 |
9位 | 駒沢大 | 24 | 22 | 7-3-12 | 19/40 | -21 |
10位 | 専修大 | 23 | 22 | 7-2-13 | 37/55 | -18 |
11位 | 流通経済大 | 20 | 22 | 6-2-14 | 23/35 | -12 |
12位 | 東洋大 | 18 | 22 | 5-3-14 | 20/33 | -13 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月14日 | 流経大 | △1-1 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
13 | 9月21日 | 筑波大 | △0-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
14 | 9月28日 | 桐蔭大 | ○2-1 | 奥戸総合スポーツセンター |
15 | 10月6日 | 中大 | ○1-0 | 山梨中銀スタジアム |
16 | 10月14日 | 専大 | △2-2 | 法大城山グラウンド |
17 | 10月19日 | 順大 | ○2-0 | 前橋総合運動公園 |
18 | 10月26日 | 明大 | ●1-3 | Shonan BMWスタジアム平塚 |
19 | 11月2日 | 東洋大 | ●0-1 | 県立保土ヶ谷公園サッカー場 |
20 | 11月9日 | 早大 | ○1-0 |
千葉県総合スポーツセンター東総運動場 |
21 | 11月16日 | 駒大 | ●0-2 |
相模原ギオンスタジアム |
22 | 11月23日 | 立正大 | ○1-0 |
味の素フィールド西が丘 |
マッチレポート
関東リーグ最終節。勝てばインカレ出場が確定する大一番に法大は、昇格組ながら3位と大健闘を見せている立正大を相手に迎えた。
前半は法大が主導権を握る。得点ランキング第1位に君臨するFW人見拓哉や、アシストランキング2位につける武田夏輝を擁する強力攻撃陣を擁する立正大相手に、強固な守備ブロックを形成。前回の対戦では立正大の高速カウンターに苦しめられたが、落ち着いてスペースを消し、攻撃を完全に機能不全に陥らせた。
翻ってボールを保持する場面では、紺野和也、関口正大、下澤悠太が右サイドで循環しながら試合を作り、機を見たサイドチェンジで、5バックを形成する立正大のスライドが間に合わないところを、高木友也のドリブルや、橋本陸、田中和樹の斜めのランでWBの裏や、CBの届かないスペースを突く攻撃を徹底。選手達が狙いを合わせたことで何度も立正大ゴールに迫りクロスをあげるが、シュートは枠を捉えきれない。34分ごろには高木、田中とつなぎ、最後は中央で受けた橋本がゴール右にシュートを放つも、相手GKが横っ飛びでスーパーセーブ。結局スコアは動かず0-0で試合を折り返す。
お互い先制点がほしい後半は、武田やヴァンフォーレ甲府に内定している中塩大喜が次第にボールを触り始め、より立正大が前掛かりになったため、法大が立正大のスペースを突く攻撃が頻発し、次第にFKやCKが増え始める。66分には橋本に代え服部剛大をピッチへ。フレッシュなアタッカーが得意のカットインからゴールを脅かす。すると73分。右から紺野が送ったCKのボールに合わせたのは、これまで天皇杯や総理大臣杯、インカレなどの大舞台でゴールを決めてきた『持ってる男』大西遼太郎。完璧なヘディングで先制点を突き刺した。76分には末木裕也、88分には佐藤大樹を投入。終盤は立正大のセットプレーの応酬に苦しむもなんとか跳ね返し続け1-0で試合終了。内容とスコア両方でほぼ完璧と言って良いクリーンシートでの勝利で、関東リーグ最終節を飾った。
今節の勝利で4年連続31回目のインカレ出場が決定した。狙うはもちろん昨年に続くインカレ連覇だ。劇的な幕切れのアミノバイタルカップ、大躍進の天皇杯、苦汁をなめさせられた総理大臣杯など様々なドラマを生んできた。大学サッカー最高峰の舞台で、法大は今季の最後にどんなドラマを見せてくれるのだろうか。 (磯田健太郎)
選手コメント
長島卓哉
―今日の試合を振り返って
今日は関東リーグ最終節で、4年生が引っ張って絶対に勝とうということでやって、全員が気持ちを一つにして勝てたのでよかったと思います。
立正大学はカウンターがすごく速くて、あとはセットプレーが強いというのが試合をやっていて非常に感じました。
前からプレスを(立正大が)かけてきたときのサイドバックが空いてくるという話はしていて、うまくつないで、そこから前線の選手につけて点を取ろうということでした。
相手が前からくる中で、空いてくるところというのはわかっていて、前節の立正大の映像を見て、サイドバックだったり、フォワードのところのギャップだったりは空いてきていたので、そこにうまくつけることができました。
(立正大の)前3人というのは非常にインパクトのある選手がいて、自分たちが低い位置で奪われた時の3人の関わりが非常に怖いと思っていたので、常に『リスク管理をしよう』という声はかけ続けていました。
0対0ではありましたが、自分たちが攻めた上での0対0で、なかなか点が入らない状況でした。ですが、自分たちが(うまく)やれているというポジティブな声かけをまずはして、(点が)取れないなら取れるまで(シュートを)うち続けようという話もしていました。
コーチ登録になったのが残り(のシーズン)2ヶ月の時期でした。その時にまず自分の状況も考えて、全てをチームのために尽くしたいと考えた時に、自分がAチームではベンチからのコーチングやベンチワークなどが(指揮官に)買われていました。そこで、ベンチではありますがコーチとして入って、今は選手としてはIリーグの方でチャンピオンシップがあって(Iリーグではプレーできていたので)、そこで(A)チームのみんなのモチベーションをあげたりだとか、声かけの部分ならやれると思っていたので、自分から(長山)監督に話をして、「(関東リーグとIリーグ)両方で戦わせてください」と言って、コーチ登録にしてもらいました。
同じ4年生たちと、4年間苦しいことも乗り越えてきましたし、自分たちは寮生活ということもあって、もうずっとみんな一緒にいるんですよね。その中で、本当に好きな仲間だし、仲のいい仲間なので、この仲間たちと最後に日本一を取りたいと思っているので、最後にIリーグとインカレ2つありますが、両方日本一取れるようにしたいですね。
インカレは去年優勝できましたが、その要因は、そのときの4年生がチームを引っ張っていて、それにみんなが付いて行って優勝できたと思っているので、最後に僕ら4年生が必死に戦ってチームを引っ張って、その上で優勝をつかみたいと思います。
フォトギャラリー
- 左サイドの展開に何度も顔を出した橋本
- 下澤は変化のつけたフリーキックなどで違いを作った
- 3枚目の動きでの飛び出しを見せた関口
- 紺野はプレースキックのキッカーも務めた
- 主将加藤は立正大の攻撃をシャットアウトすることに貢献した
- 途中出場で中盤に強度をもたらした末木
- 左サイドでアクセントとなった高木
- 狙うはインカレ制覇だ