【バレー】 2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 対宇都宮大 手に汗握る試合を制し、リーグ戦5連勝!
2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦
2016年4月24日(日)
亜細亜大学体育館
2016年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦、5戦目の相手は宇都宮大。連勝中の勢いに乗っていきたいところだが、昨日と同様立ち上がりに苦戦。1セット目は終盤に追い上げセットを勝ち取るも、2セット目を落としてしまう。その後も両者譲らぬ試合運びとなるが最後は法大が逃げ切り、今季5つ目の白星を挙げた。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
25 | 1セット | 15 | 1 宇都宮大学 |
---|---|---|---|---|
20 | 2セット | 25 | ||
26 | 3セット | 24 | ||
26 | 4セット | 24 | ||
― | 5セット | ― |
法政大学スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | 学部/学年 | ポジション |
---|---|---|---|
9 | 榎本京祐 | 法3 | WS |
15 | 森川航多 | デ工3 | MB |
26 | 伊元幸正 | 営1 | WS |
27 | 三木裕人 | 文1 | WS |
1 | 進藤涼 | 文4 | MB |
29 | 西田寛基 | 営1 | S |
14 | 小林慎平 | 営3 | L |
※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
途中出場選手
背番号 | 選手名 | 学部/学年 |
---|---|---|
6 | 伊藤正義 | 法4 |
10 | 石ヶ森智哉 | 営3 |
12 | 神谷翔 | 法3 |
21 | 渡邊和馬 | 文2 |
24 | 竹田健太郎 | 文1 |
戦評
前日に亜細亜大との戦いを見事制した法大。その勢いに乗りたい第5日目。対戦校は昨季2部8位の宇都宮大だ。 ここまでの「全勝」の成績を守り抜くべく。第1セット、伊元幸正(営1)のブロックアウトで最初のポイントを獲得。ゲームがスタートした。先行きの良いスタートに見られたが、法大側は立ち上がりに苦戦。サーブミスやレシーブミスなどが続き、序盤からシーソーゲームになる。苦しい状況の中、伊元のスパイク、森川航多(デ工3)、三木裕人(文1)らのブロックポイントで何とか食らいつく。中盤、ピンチサーバー伊藤正義(法4)のサーブポイントで流れを取り戻すと、6連続得点で相手を追い込み、25-15でセットをものにした。
雰囲気は悪くない。このまま取りたい第2セット。エース榎本京祐(法3)がブロックアウトで得点を奪うが、ここから再び立ち上がりの悪さに苦しんだ。ブロックアウト、ディグの乱れで相手に得点を与え、流れを渡してしまう。終盤は石ヶ森智哉(営3)もコートに入り、アタッカー陣が必死の攻撃を見せたが、相手の勢いを止めることはできず20-25でこのセットを奪われた。
第3セット、不穏な空気が拭い去れないままの走りだしのせいか、このセットもシーソーゲームにもつれこむ。相手のスパイクも決まり、流れを奪われた中盤。「神谷は上級生としてのゲームキャリアもあり、ゲームメイクに期待した」と、濱口純一監督はセッター神谷翔(法3)をコートに送り込んだ。同ポジションを務めるルーキー西田寛基(営1)と交代。この交代は功を奏し、法大勢はペースを取り戻し始める。森川、三木らのアタックポイント、ブロックポイントで6連続得点を重ねるなど、勢いに乗って26-24でセットを取り戻した。 このセットをものにすれば勝利。
運命の第4セットは、榎本が意地の押し込みで相手のコートにボールを落とす場面から始まった。試合全体の終盤ともいえるこのセットでも、やはりスタートダッシュが決まらず取っては取られての展開に。それでも互いに相手の攻撃に食らいつく長いラリーを繰り返し、24-24まできっ抗した戦いぶりを見せた。意地を見せたいこの場面、石ケ森のクイック攻撃が決まり応援席から歓声が飛ぶ。25-24、緊張が張り詰めた中、三木のアタックで相手がレシーブミス。26-24でなんとか法大の勝利が決まった。
「毎回そうなんですけど、出だしが悪い」。濱口監督は試合をそう振り返り、基礎的な部分も課題点として挙げた。初戦で好発進を決めた法大であるが、ここ数試合は厳しい試合が続いている。 現段階での総合順位は3位。ここまで全勝の大学は1位の国際武道大、2位の慶応義塾大、そして法大であり、セット率でこの順位となっている。2部1位に向け、勝負の土台には上がってはいるが、まだまだ油断はできない。次週は空き週となり、次戦の山梨大戦は再来週に行われる。課題点を改善し、全勝を貫くことはできるのか。折り返しともなる次戦、新生法大の真価が問われる。(野口愛優)
監督・選手コメント
濱口純一 監督
―今日の試合を振り返って
昨日亜細亜大とやって勝ったので、選手の中ではちょっとほっとしたところがあったのか…また毎回出だしがよくないあまり良くないということで、相手を乗せてしまい、最後こういうゲーム展開になってしまいました。
―今日の対戦相手である宇都宮大の印象は
どちらかというと攻撃がシンプルなので、こちら側からしたらブロックついてレシーブを拾えれば、もっと良いゲーム展開になったのかなって思います。逆にこちら側がサーブの失点からリズムを崩したということだったので、相手どうこうというよりはこちら側に問題があったと思います。
―2セット目を取られてしまった原因は
毎回そうなんですけど、出だしが悪いということと。あとは基礎的なチャンスボールだったり、その辺りの処理がうまくできなくて、相手を乗せてしまったと思います。
―神谷選手の途中交代について
西田くんは1年生で、神谷は上級生としてのゲームキャリアもあります。なのでそのゲームメイクに期待して、きちんとやってくれると思っていたので使いました。
―伊元選手にボールが集中していましたが
彼が試合の得点源だということは、今までの中でも分かっているので。もうちょっと彼の負担を減らしていけば、もっと楽に試合も運べるんですけど、彼も何本か本数を打ってからリズムを作る選手だと思っていますので、その辺の意図も多少はあると思います。
―伊元選手の他に、今チームで打てる選手というのは
榎本もそうですし、真ん中は石ケ森とか。ある程度は満遍なく選手も力をつけています。1週空けますので、そこでまたしっかりと練習して次の試合に臨みたいと思います。
―空き週の具体的な過ごし方は
連休中は授業もないので全体で集まって、サーブとスパイクの練習をしっかりしていきたいと思います。
―次の試合に向けて
1戦1戦を大事に戦って、最終的には入れ替え戦にいって1部に上がるっていうことが第一段階の目標なので、しっかりそこにいけるように準備をしていきたいと思います。
石ヶ森智哉
1セット目はサイドアウトをしっかり取れてサーブを攻めるという自分たちの形で攻めることができたんですけど、2セット目以降から序盤のミスが響いて最終的には追いつくという苦しい展開でした。もう少し序盤や中盤のサイドアウトを取る確率を上げて、サーブで余裕を持って攻められるような試合展開をつくっていきたいと思いました。
―相手の印象は
1番がクイックを打つときに空中で止まってブロックを見ながら打ってくる感じだったので苦戦したんですけど、単調な攻撃が多く、打ってくるコースもワンパターンだったのでまだやりやすかったです。
―相手にリードされる場面も多かったですが
サイドアウトを取っていくということと、ブロックでワンタッチを頑張って取って、もっとつないでいこうという話をしていました。
―次週は試合がありませんがその間に取り組みたいこと
自分のクイックのバリエーションがワンパターンしかないのでそれを増やすことと、もう少しサイドアウトとブレイクを取れるようにしていきたいです。
―次戦への意気込み
実際、ミドルのポジションに誰が入るかわからない状況なので、自分の持ち味というものをアピールしてスタートから入ってチームに貢献したいです。
小林慎平
今日は神谷君のおかげで勝ちました。
―相手の印象は
習志野高校出身がいっぱいいてやり慣れていたので、何となくセッターのトス回しとかは分かっていたんですけど、こっちがサーブミスとか、サイドアウトをきれなかったりしたので。全体の流れとしては相手に合わせられたんですけど、やるべきことができなかったから(相手が)強く感じちゃいましたね。
―昨日と同様に、出だしがあまり良くないですが
それちょっと皆に言ってあげてください(笑)。
―2セット目を取られた要因は
わかんないです(笑)。弱いから取られました、多分ですけど。
―3セット目に入る前、1年生たちに指示を出していましたが
取りあえず相手の3番と1番と9番の対策を全員に伝えていました。結構徹底はできたかなって思います。
―見つかった課題は
序盤に相手もサイドアウト切ってきて、こっちもしっかり切って並んでくるんですけど、その時に自分たちがサーブミスとかを結構出しがちなところです。1本サイドアウトを取ってからもう1点いきたいなっていうときのサーブをミスして、簡単に相手に1本取られて。その後に相手にもう1点取られて、点差が2点に離れちゃうっていう感じです。サーブミスの後ってミスしちゃいけないんですけど、初歩的なミスを結構このリーグ戦ではやりがちだということが見つかりました。あとまだ1年生が結構不安定な部分があって、気持ち的にもここをしっかり安定させてくれれば1番簡単なんですけど、そういうところは上級生がコントロールしてあげなきゃいけないなっていうのが課題ですね。
―空き週に何かやることは
サイドアウトを取ること、サーブカットからの攻撃をしっかり練習することと、あとはサーブの精度を上げるっていうことです。確実に入れてなお強く打つっていうサーブの練習をしっかりしようかなと思っています。
―次の試合に向けて
頑張ります!
フォトギャラリー
- 神谷への交代が流れを変えた
- コート内で積極的に指示を出す小林
- ブロックを決める西田、進藤、三木(左から)
- クイックで得点する石ヶ森
- ピンチサーバーとして活躍する伊藤
- 伊元と共に攻撃の要となった榎本
- スパイクを量産した伊元
- 勝ち星を挙げ、安堵する選手たち