第90回全日本選手権大会
2021年12月22日(水)~26日(日)
@さいたまスーパーアリーナ
さいたまスーパーアリーナで開かれた全日本選手権大会。今大会は北京オリンピック最終選考競技会であり、会場には緊張感が漂っていた。法大からは、渡辺倫果(通経1)と鈴木楽人(営1)が出場。今回は、鈴木のFSをお届けします。
試合結果
個人結果
クラス | 選手名(学部・学年) | 総合順位 | SP順位・得点 | FS順位・得点 |
---|---|---|---|---|
男子 | 鈴木楽人(営1) | 24位・152.85 | 23位・55.00 | 23位・97.85 |
戦評
鈴木楽人(営1)
自身初の全日本選手権で、見事FS進出を果たした鈴木楽人。「驚きでいっぱいだった」と、想定外の舞台になったようだが、直前の練習では入念に氷の感触を確かめる。全体の2番目でリンクに登場した鈴木は、音楽に合わせ、ゆっくりと滑り出す。冒頭2つのジャンプは踏み切りのタイミングが合わず、やや不安定になるも、その後は3トウループ+2トウループのコンビネーションジャンプを鮮やかに決め、挽回を図る。疲れの色が見えはじめた演技後半は、スピンやステップなど、出来栄え点でマイナスを評価を受けるも、大きなミスなく丁寧にまとめあげた。FSは97.85で23位。総合結果は152.85の24位と、SPから順位を一つ下げることとなったが、日本最高峰の舞台で得た経験は、何ものにも代えがたい価値あるものとなったに違いない。「ようやくスタートラインに立てた。もう一歩もう一歩と、段階を踏んでいければ」。初めての全日本選手権を終えた鈴木は、これからの飛躍を力強く誓った。
(写真/佐々木みのり・記事/宮川昇)
インタビュー
鈴木楽人
―まず、FSを終えて率直な感想は
ヤバかったです。フリーは練習していなかったので、体力的な部分と、体のコントロールができなかったかなと思います。
―FS進出が決まった時の気持ちは
「えっ」って思いました。驚きでいっぱいで、この後どうしようといった感じでしたけど、仲間から「おめでとう」と言ってもらえてうれしかったです。
―演技を振り返って
あんまり覚えていないです…(笑)。後半は上手くまとめることができた気がします。
―大学1年生で全日本のFSまで滑ることができました。この経験を今後にどう生かしていきますか
ようやくスタートラインに立つことができました。ここで天狗にならずに、少しずつ、もう一歩もう一歩と、段階を踏んでいければなと思います。