【硬式野球】2025新入生インタビュー④~岩出純、岩井天史~

2024年2月中旬
今年も多くの新入生が法大野球部の門を叩いた。4月後半、新入生も大学生活の成れたであろうタイミングでインタビューを行った。今回は、その中から岩出純選手と岩井天史選手のインタビューをお届けする。

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ポジション 氏名 出身高校
投手 槙野遥斗 須磨翔風
宮本恭佑 東海大菅生
櫻田朔 青森山田
捕手 只石貫太 広陵
井上和輝 駿台甲府
岩出純 作新学院
内野手 岩井天史 滋賀学園
岡田翔豪 東海大甲府
武田勇哉 常総学院
西村大和 報徳学園
野上大耀 大分舞鶴
吉田大吾 星稜
外野手 境亮陽 大阪桐蔭
山田頼旺 中京大中京

選手インタビュー

岩出 純 捕手

――大学生活にはなれたか
寮には2月から入っていたので、生活とか練習とかには慣れてきたかなっていう感じはします。

――大学と高校での違いは
大学に入って、自分から行動していかないといけないなという風に感じて、高校はどちらかというとやらされている練習が多かったんですけど、大学は自分のことを研究して足らないことをやっていくというのが必要だなと。短い期間なんですけど、感じました。

――50メートル走のタイムと遠投は何メートルか、スイングスピードは
50メートルは6.6秒で遠投は95メートルです。スイングスピードは112km/hくらいです。

――高校時代の思い出の試合は
高校時代は明治神宮大会の決勝戦です。(特に印象に残った場面は)場面というか、試合全体なんですけど。一応場面的には全国大会決勝という形だったので、そういう場面で野球ができたっていうのが、すごく自分のレベルアップにもつながったと思いますし、神宮球場で野球ができたっていうのが、大学野球で神宮でプレーをするにあたってもすごく自分にプラスになったなと思います。

――選抜高校野球に2度出場しているが、ご自身にとって甲子園とは
あまり自分の思った通りのプレーができなかったんですけど、ただ、自分にとっては夢の舞台だったので、そこで2回も野球ができたっていうことは、とても良かったと思いますし、あそこで失敗があったからこそさらに頑張ろうと思えた場所でした。

――なぜ法大に進学したのか
東京六大学の中でも、歴史があって、今年110周年だと思うんですけど、すごく歴史があって伝統のある野球部だったので。自分もその伝統を受け継ぎたいというか、そういう歴史のあるところで伝統を受け継いで野球をやりたいというのが理由ですね。

――3年生の夏の大会が終わり、引退してからはどのような練習をしていたのか
一応引退してからも高校の練習には参加していて、ほぼ毎日練習はしていて。自分的にはバッティング面での強化と、キャッチャーのスローイングであったり、あとはもう一回体づくりのところから、筋トレであったり、トレーニングのところをやっていました。

――ご自身の課題は
キャッチャーでのスローイングの部分であったり、あとは体の強さというか、瞬発的な動きというのがまだまだ足りていないと思うので、そこかなと思います。

――その課題を克服するためにどのようなトレーニングをしているのか、また、していくのか
スローイングに関しては、基礎的な部分を今しっかりと固めているっていう状況で、形からしっかりっていうのを今は意識してやっていて。体づくりに関しては、筋トレで重い重量を上げるのもそうですけど、軽い重量でスピードを出すというか、体のキレにつながるような動きっていうのも入れていますね。

――ご自身の強みは
投手をリードするところなんですけど。投手の長所を活かすような、自分が引き出すというか、配球面ですね。(高校時代と比べて配球面に変化は出てきているか)色々なピッチャーが大学にはいるので、しかも全員先輩なので、そういうピッチャーの人たちとコミュニケーションをとるというところが今ちょっと苦労していて、あまりピッチャーの長所とか短所っていうのを分かり切れていない部分があって、今そこはちょっと苦労していますね。

――仲のいい同級生は
吉田大吾(キャ1=星稜)です。

――仲のいい先輩は
今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)さんと中西祐樹(法3、木更津総合)さんです。(どのような経緯で)今泉さんは結構自分の面倒を見てくださっていて、ご飯とか連れて行ってくれるので。中西さんは同じキャッチャーとして、自分のことを良くしてくださって、一緒に練習とか誘ってくれて、一緒にしているので、そういうところです。

――六大で対戦したい投手はいるか
早稲田大学の佐宗翼(1=星稜)ですね。(理由は)神宮の決勝戦で星稜とやった時のピッチャーだったので、もう一回神宮で対戦できたらいいなと思いますね。

――捕手として対戦したい打者は
明治大学のキャッチャーの小島大河選手(4=東海大相模)です。

――同期で同じく捕手の只石貫太選手(営1=広陵)がリーグ戦に出場、井上和輝選手(法1=駿台甲府)もメンバーに入るなどアピールを続けているが、その二人の存在は
自分の中で、尊敬できるところはあって。ただ自分も尊敬しっぱなしでいたらそのまま勝てないと思うので、その二人のいいところを吸収しつつ、自分のプレーにつなげて、尊敬の部分も持ちつつ、ライバルとして一緒に切磋琢磨していけたらなと思います。

――大学1年目の目標は
フレッシュリーグでスタメンで試合に出場して、活躍することです。

――4年間通しての目標は
リーグ戦にスタメンで出場して、中心選手としてリーグ優勝、日本一を取ることです。

――将来的にプロへの考えはあるか
自分の中では社会人に行きたいなと思っていますね。

――ご自身のプレーにおいて参考にしている選手は
社会人の選手になるんですけど。今は引退されたんですけど、去年まで日本通運でプレーされていた木南(了)さんというキャッチャーの方をすごく尊敬していますね。(どのような点で)高校時代に日本通運と練習させてもらったことがあって、木南さんと関わることがあったんですけど、考えというか。もともと木南さんのインスタに載っているキャッチャーの練習とかを参考にさせてもらっていたんですけど、そういうところで実際に聞いてみて、考えの部分であったり、野球に対する向き合い方というかそういう部分がすごいなと自分は思っているので、すごく参考にさせてもらっています。

――ファンの方へのメッセージ
自分はこの4年間、努力を続けて、上級生の時にレギュラーで試合に出られるように頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。

(取材:篠崎勇

岩出 純(いわいで・じゅん)
キャリアデザイン学部1年 2006年5月27日生まれ
栃木県出身・作新学院
175cm79kg・右投右打
『作新学院→法大の黄金ルートをたどる捕手。高2秋の神宮大会では、正捕手として出場し準優勝。法大では同級生にライバルは多いが正捕手を奪取して優勝をつかむことができるか。』

岩井 天史 内野手

ーー大学生活には慣れたか
入寮して最初は慣れないこともありましたが、徐々に慣れてきました。最初は授業もなく1日練習がありましたが、授業が始まり練習する時間が少なくなってしまっているので、自分で時間を作って練習をしています。

ーー練習に合流した当初の感想は
六大学に入るということでレベルも高いですし、最初はスピードにも着いていけずに苦戦した部分はありました。その上、人工芝にもなりましたし高校とは違うとは感じていました。

ーー愛知県出身だがどうして滋賀学園に進学したのか
愛知県の中で最初はやりたいと思っていましたが、高校から親元を離れて自立したいという思いもありました。そんな時に、滋賀学園の監督が声をかけてくださって、そこから滋賀学園に行って甲子園を目指したいと思うようになりました。

ーー滋賀県の強豪近江高校に対してライバル意識はあったか
近江高校に勝たないと甲子園に行けないと思っていました。1番のライバルは近江高校でした。

ーー甲子園でベスト8に進出して反響は大きかったか
甲子園という舞台には中々行けないですし、甲子園でまずは1勝するということを目標にやっていました。さらに、開幕戦で開会式の後すぐに切り替えなくてはいけないという難しさもありましたが、初戦で勝つことができてその後ベスト8まで行けたので良かったです。周りの人からも「応援すごかったね」などと言われたので、反響はすごくあったと思います。

ーー滋賀学園の話題になった踊りは踊れるか
後輩の応援もあったので踊れます。甲子園中も話題になったので、自分達も覚えようという雰囲気になり練習していました。

ーー甲子園が終わった後はどのような練習をしていたか
大学も決まっていたので、そこに向けて体作りと技術の向上に取り組んでいました。引退しても練習には毎日入っていたので、遅れを取らないように毎日練習していました。

ーープロからも注目されていた中で、法大に進学した理由は
1番は将来のことも考えて、今のレベルや体ではプロの世界では着いていけないと感じたからです。大学4年間でまた1から上を目指すというのを目標に進学しました。

ーー法大進学はいつ頃決まったか
2年生の12月に1度練習会に参加して、そこで話をもらって甲子園の後に決まった感じです。

ーー今年卒業した武川廉選手(令6年度卒)も滋賀学園出身だがお話しをしたことはあるか
廉さんが1回滋賀学園のグラウンドに来てくださって、その時に少し話しはしました。(武川選手も人間環境学部だったが)1番単位が取りやすいと聞いていたので笑。人間環境学部を志望した感じです。

ーー高校野球を通じて学んだことは
1番は人間性の部分です。監督からもずっと言われていましたし、人間性を良くしないと応援されないので、1番成長した部分かなと思います。

ーー高校野球で思い出に残っている試合は
3年夏の甲子園の開幕戦と準々決勝の青森山田戦です。開幕戦は緊張もありましたし、最後の夏だったので楽しみたいという思いもありました。自分達らしいプレーが1番できた試合だと思います。

ーー高校野球を通して印象に残っている選手は  
青森山田の関浩一郎(亜大1年)ですね。ストレートの質なども含めて高校生のレベルではないと感じました。

ーーご自身の持ち味は
肩の強さと守備範囲の広さは自分の持ち味かなと思います。

ーー身体能力が高い印象があるが、それはどこで培われたのか
両親がバレーをやっていた影響で、小学生の時に3年間バレーをやっていて、そこでバネだったりが培われたのかなと思います。

ーー50m走のタイムと遠投の距離は
50m走は6.0秒で、遠投は120mくらいです。

ーー内野陣は2年生が多いが負けたくないという思いはあるか
自分がやっぱりスタメンで出て法大に貢献したいという思いはあります。悔しい部分は多いですけど、最終的に決めるのは監督なので。今はスタメンで出れていませんが、切磋琢磨してやっていきたいです。

ーーショート以外に守っているポジションは
ノックはファースト、セカンドをたまにやります。

ーー木製バットの対応については
高校野球も低反発バットに変わって、練習でも木製バットを使っていたので木製バット自体には対応できています。ただ、大学野球のスピード感にまだ着いていけていないので、球の速さには早く慣れていきたいなと思います。

ーー現状感じている課題は
1番は速さに着いていくだけになっていて、正確性が身についていないのでそこが課題かなと思います。

ーー同期で試合に出場している選手も多いが意識しているか
意識はしてますが、ポジションも違いますしチームの勝利が1番優先することなので、悔しさを心に抑えてます。応援しながらいつもベンチで見てます。

ーー特に仲の良い同期は
皆んな仲良いですね。その中でも、山田(頼旺、法1=中京大中京)ですかね。出身も愛知で同じなので。最初は山田と一緒に行動することが多かったです。

ーー特に仲の良い先輩は
2年生の今泉さん(秀悟、キャ2=石見智翠館)、騎士さん(中村、営2=東邦)、熊谷さん(陸、人2=花巻東)の3人には仲良くしてもらってます。

ーー目標とする選手は
守備でいったら源田壮亮選手です。小さい時は京田選手が好きで、目標にしていました。

ーー六大学で意識している選手は
投手で言ったら同期の平嶋(桂知、明大1年=大阪桐蔭)です。同期の投手の中だと頭一つ抜けてると思うので、意識していますし、高校時代対戦がなかったので打席にも立ってみたいです。

ーー今季の目標は
リーグ戦に出場してチームに迷惑をかけないように、自分のプレーで勝たせるくらいの気持ちで戦いたいです。

ーー4年間での目標は
まずはスタメンを取れるようにやっていきたいです。そして、大学の日本代表に選ばれて4年後にはプロに行けるような選手になれるように頑張りたいです。

ーーファンの皆さんに一言
自分の名前を早く知ってもらって、応援されるように頑張っていきます。

(取材:松野要)

岩井 天史 (いわい・てんすけ)
人間環境学部1年 2006年4月12日生まれ
愛知県出身・滋賀学園
184cm74kg・右投左打
『昨年の夏の甲子園で滋賀学園がベスト8入りを果たした際の活躍が記憶に新しい遊撃手。今春のリーグ戦でもベンチ入りを果たしており、主に1塁ベースコーチとしてチームを支えている。まずは大学野球のスピード感に順応し、レギュラー奪取へ。』

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