【ラグビー】関東大学リーグ戦 対日大 「皆の力」で勝ち取った!リーグ戦を4位で終え、見事2年ぶりの大学選手権出場が決定!
関東大学リーグ戦
2017年11月25日(土)
江戸川陸上競技場
昨年の悪夢の入れ替え戦行きから1年。法大は36-19で日大を下し、リーグ戦のし烈な4位争いを見事制し、2年ぶりに大学選手権への出場権を獲得した。
山下憲(社1)のトライなどモールで3トライを奪った
試合結果
トータル試合結果
36 法大 |
24
|
前半 |
05 |
19 日大 |
12 |
後半 |
14
|
ポイント詳細
4/2 |
T |
1/2 |
2/1 |
G |
0/2 |
0/0 |
PG |
0/0 |
0/0 |
DG |
0/0 |
T:山下,中井,増田,斉田/中井,山下 G:萩原(3) |
※前半/後半
法政大学メンバー
No. |
ポジション |
選手氏名 |
学部/学年 |
出身校 |
1 |
PR |
李承記 |
経3 |
大阪朝鮮 |
2 |
HO |
川越藏 |
現3 |
高鍋 |
3 |
PR |
土山勇樹 |
社3 |
東福岡 |
4 |
LO |
山根陵 |
現3 |
大津緑洋 |
5 |
LO |
増田和征 |
経4 |
京都成章 |
6 |
FL |
吉永純也 |
経1 |
東福岡 |
7 |
FL |
山下憲太 |
社1 |
長崎海星 |
8 |
NO.8 |
斉田倫輝 |
経4 |
仙台工業 |
9 |
SH |
中村翔 |
経2 |
東福岡 |
10 |
SO |
金井大雪 |
経3 |
深谷 |
11 |
WTB |
根塚洸雅 |
経1 |
東海大仰星 |
12 |
CTB |
長利完太 |
経3 |
桐蔭学園 |
13 |
CTB |
東川寛史 |
経4 |
東福岡 |
14 |
WTB |
中井健人 |
スポ3 |
筑紫 |
15 |
FB |
萩原蓮 |
経3 |
東福岡 |
16 |
Re |
大澤翔舞 |
営4 |
長崎北 |
17 |
Re |
黒田圭汰 |
社4 |
報徳学園 |
18 |
Re |
金子崇 |
社4 |
東福岡 |
19 |
Re |
竹内仁之輔 |
経2 |
法政 |
20 |
Re |
橋本陸 |
社1 |
東京 |
21 |
Re |
根塚聖冴 |
経3 |
京都成章 |
22 |
Re |
奈良望 |
社3 |
秋田工業 |
23 |
Re |
北島遥生 |
現4 |
常翔学園 |
交代選手
時間(分) |
退 |
入 |
後半21 |
吉永 |
竹内 |
後半23 |
土山 |
金子 |
後半23 |
長利 |
奈良 |
後半23 |
東川 |
北島 |
後半29 |
斉田 |
橋本 |
後半37 |
中井 |
根塚聖 |
後半40 |
李 |
黒田 |
後半40 |
川越 |
大澤 |
後半43 |
金子 |
土山 |
リーグ戦 結果
日付 |
対戦校 |
会場 |
結果 |
9月10日(日) 15:00 |
流経大 |
浜川競技場 |
●49-52 |
9月24日(日) 15:00 |
東海大 |
秩父宮ラグビー場 |
●7-76 |
10月9日(月) 11:30 |
中大 |
上柚木公園陸上競技場 |
○47-21 |
10月22日(日) 11:30 |
大東大 |
しらこばと運動公園陸上競技場 |
●14-29 |
11月3日(金) 11:30 |
関東学院大 |
上柚木公園陸上競技場 |
●38-40 |
11月18日(土) 14:00 |
拓大 |
御勅使南公園 |
○42-38 |
11月25日(土)14:00 |
日大 |
江戸川区陸上競技場 |
○36-19 |
戦評
開始早々WTB根津洸(経1)の突破など、法大ペースで始まった前半戦。すると開始3分、日大のペナルティからゴール前ラインアウトのチャンスが訪れるとそこからモールでFL山下憲(社1)がトライ。FB萩原蓮(経3)のゴールも決まり、先制を果たした。 6分には日大11番に右サイドを抜かれそのままトライを許し取り返されたものの、その後、目の前のスペースを見込んでCTB東川(経4)にボールを請求したWTB中井(スポ3)がサイドライン沿いを一直線に走り抜け、トライまで持ち込んだ。難しい角度のゴールも成功させ、14-5と取られた分を取り返した。
WTB中井のトライ
このまま勢いに乗りたい法大。17分、日大のオフサイドからタッチキックで再び法大のゴール前ラインアウトへ。1本目のトライのようにここからモールでトライに導きたいところであったが、ここではハンドのペナルティでチャンスを逃してしまう。しかし日大ノックオンから自陣での法大スクラムに。そこから「キックでエリアを取っていこう」としたSO金井(経3)がキックを使用し、一気に敵陣ゴール前へプレーゾーンを移す。すると敵陣で日大がノットロールアウェイのペナルティを犯し、再びチャンスが訪れた。次こそこのチャンスをものにしたい法大は、ゴール前ラインアウトからそのままモールで押し込み、見事にトライを奪い、19-5と2トライ差まで引き離した。このままのペースで前半のうちに点差を離しておきたい法大。しかし、日大キックオフのボールをまさかのノックオン。挽回すべく激しいディフェンスで日大のノックオンを誘発し法大スクラムに持ち込むシーンもあったものの、両校ともに得点には繋がらず、ゲームはこう着状態に。
そんな中前半の残り時間はあと5分に。点差を詰められたくない法大はFWの強烈なタックルなどで日大に得点を許さない。 そこでタッチキックで一気に敵陣ゴール前へ。”絶対に取ろう”といった法大の客席からの雰囲気も後押しし、ラインアウトでは「高さには自信がある」と語るNo.8斉田が確実にキャッチ。そのままモールでトライに持ち込んだ。萩原の蹴ったボールは惜しくもポールに当たり、外れてしまったが、24-5に引き離しすことに成功。 ”もう一本取ろう”というファンを含めた法大陣の雰囲気の中、キックオフをキャッチして流れは法大に。敵陣でのプレー時間を長くすべく、「今日のプラン」という”キック”で陣地を稼ぐ。その後のディフェンスで健闘するも、ノットロールアウェイに。ロスタイムの間に日大最後の粘りで一気にサイドライン沿いを駆け抜けられ、そのままトライを奪われるかといった展開であったが、WTB根塚洸の激しいタックルで外に押し出し、24-5で前半が終了した。
モールでトライを取りきった
後半戦。開始3分、WTB中井がまたも前へゲインを切る形でこの日2本目のトライを決めた。その後キックと強固なディフェンスで敵陣でのプレーが続いたが、10分が経過し、法大のペナルティが目立ち始めると日大にゴール前まで攻められてしまう。しかしトライ寸前、FB萩原のタックルで間一髪を免れた。その後の ディフェンスでは1年生両FLの吉永、山下憲の激しいタックルなどで日大のノックオンを誘発。 リーグ戦を通して1年生ながらに活躍する姿に監督は「チームにもいい影響力が出てくる」と口にした。21分にも再びモールトライを決め、この日の法大はモールで3トライと、FWが大健闘を見せた。トライを決めた山下はこの瞬間を、「モールでしっかりトライを取れる状況を作ってくれていたので、ただ飛び込むだけのトライ」と振り返る。 しかし32分に日大にトライを返されスコアは36-12。4トライの差はあるものの、ここで気を抜は抜けない。
ロスタイムに突入すると、ここでまさかの日大14番に突破を許し、再びトライを奪われてしまう。ゴールも成功され、点差を詰められる。ロスタイム中に途中交代の橋本(社1)にシンビンが与えられる展開があったものの、最後には蹴り出し、ノーサイド。36-19で最終戦を勝利で飾った。法大は中大に直接対決で勝っているため、この日の中大の敗戦もあって法大はリーグ戦4位となり、選手権出場が決定した。
1年生の活躍も著しかった
一時は全国大学選手権へ自力出場が不可能となった法大。リーグ戦序盤の連敗から、「チームの士気が下がり気味の時もあった」という。それでも前を向き続けた彼らに、最後の最後に勝利の女神は微笑んだ。 「この勝ちはブロンズ、シルバー(BチームとCチームのこと)の人々が準備してくれたおかげ」と仲間への感謝も忘れてはいけないと主将は口にした。
いざ、全国の舞台へ。選手権初戦の相手はFWに定評のある京産大。今大会ベスト15にも選出されたWTB中井は「BKがしっかりゲインして、FWを助けられるように頑張っていきたい」と改めて気を引き締め直した。彼らの戦いはこれからのようだ。(山口有沙)
次戦は12月16日(土)大阪キンチョウスタジアムで京都産業大学との対戦だ
リーグ戦最終結果
順位
順位 |
チーム |
優勝 |
大東大 |
2位 |
東海大 |
3位 |
流経大 |
4位 |
法大 |
5位
|
中大 |
6位 |
日大 |
7位 |
拓大 |
8位 |
関東学院大 |
※1~4位は大学選手権進出
インタビュー
島津久志監督
ー見事2年ぶりの選手権出場が決定しましたが率直な今の気持ちは
嬉しいことは嬉しいですが、すっきりした形で臨むという感じではなかったので、勝ったり負けたり色々あっての でもこれで出れることが決まったので、また、3週間、またみんなで一生懸命やっていくだけですね。
ー入れ替え戦の可能性も残るなどといった色々なプレッシャーのある試合だったと思われます
自分たちがやってきたことをやれば結果はついてくるということでやってきたので、敵がどうこう、大東と中央とかは意識はせずに、自分たちのやってきたことをちゃんとやろうということでしたね。
ー今日の試合を総括して
ここ3試合くらいで、前半ポンポンと取って、後半に少しずつ追い上げられるみたいなのがあったので、まだちょっと今回も後半、追い上げられはしませんでしたが、 前半みたいな試合運びが後半もし続けられればいいのですが、まだそこが出来ていないというところがまだ弱さなんだと思いますし、そこを大学選手権でも意識してやっていくという感じですね。
ー見ていて特によかった部分は
今日はやってきたことが全部出し切れたんじゃないですかね。練習してきたことすべてを出して出来たということはよかったと思います。
ーモールトライも多くFWの活躍も光る試合でした
ペナルティだったらゴール前で。スクラムラインアウトはFWは重点的にやってきたので。関東学院戦の時は結局、ラインアウトが取れなくて空回りしてという部分があったので。そこの部分も意識してしっかり反省点を修正できるようなところで今日の結果に結びついたと思うので、よかったんじゃないですかね。
ー今日はキックを用いて敵陣でプレーする時間が多かったですが
今日はもう戦法を変えて、キックで敵陣に、ということを意識してやってきたので、結果が出たので本当に良かったなと思いますね。
ー最後に4年生を投入したのは何か思いはあったのですか
学年云々ではなく、動きが悪くなってきたりしたのでそれは通常通りの変更ですね。
ー1年生から積極的なプレーが目立つシーズンでもありました
山下憲太とか、吉永純也とかは体張って、そこからどんどんチーム内で、1年生も頑張ってるから頑張ろう、という風になってくるともっといい形になるかもしれませんからね。 チームの中で1番いいから使っているというのはありますけど、それを上級生がというよりはみんなして見習うというか、目指して頑張っていくみたいなのができると、やはりチームにもいい影響力が出てくるかなと思いますね。
ー改めてリーグ全体を総括して
まだ気を抜くというか、自分たちの流れにならない部分が出てくると思うので、常に自分たちの流れをずっと保ち続けられるようなチームになっていくともっともっと他の大学とこれから大学選手権、関西2位、京産大と渡り合えるようになってくると思うので。やってきたことを100%出せるか、ということじゃないかなと思いますかね。
ー選手権に向けて
目の前の試合をどうするかというところ、どうクリアしていくかということですよね。さっき言ったように、自分たちのやってきたことを常に100%出し続けてやっていくしか、それしかないですからね。そこから120%出せと言っても無理なことですから。あとは3週間でどう成長していくか、さっきみんなで集まった時にも伝えましたが、関東が終わって2週間で拓大、その時も2週間の間にもちゃんとしっかり俺らは成長できるんだ、拓殖から日大の1週間でもちゃんと成長できるんだから、と言い続けていたので、そこをまた、次の大学選手権に向けて、3週間、どういう風に成長していくかだと思いますね。
東川寛史(主将,経4,CTB)
―見事勝利となりましたが、試合を振り返って
今週1週間(試合に向けて)準備してきたことを(試合で)出せたということが、一番の勝因だと思います。
―試合に向けて準備してきたこととは
今までは自陣でも(パスを)回していきましたが、それをキックに変えました。キックに対するチェイスとかが重要になりますけど、そういうところをチームで意思統一して、うまくできたので、そこからリズムに乗れたというところですかね。
―勝てば選手権出場、負ければ入れ替え戦の可能性もありましたが、主将としての試合前の気持ちは
いや、勝つしかないので。でも、(練習で)やってきたことを出せれば、絶対勝てるから、(チームを)引っ張ることだけ心掛けてやってました。
―前半を振り返って
前半は、先ほど申し上げた通り、凄くいいリズムとテンポでできたと思います。
―ハーフタイムで話したことは
リードしてるんだから、気負いせずに、どんどん先手先手で悪かったところを修正していこうと話しました。
―後半を振り返って
後半の最後20分は自分たちの悪いところが出たのかなと。そこを修正しないと、大学選手権で戦えないないのかなと思います。
―その悪かったところは
ペナルティの多さですね。
―ただ、関東学院戦に比べると、失点につながった致命的なペナルティが少なかったように見えましたが
いやいや、致命的なペナルティというよりも、それは「結果」致命的になっていることであって、ペナルティは全部相手へディフェンスになってしまいますから。
―今日の試合はキックチェイスのディフェンスが良かったと思いますが、法大のキックからボールを持った日大のFB選手にチェイスした選手が鋭いタックルで何度も倒して、敵陣でディフェンス、アタックするプレーが多かったと思いますが、試合前から狙っていましたか
いや、とりあえず「ディフェンスラインを上げよう」ということで、タックルした相手が、たまたま15番だったっていうだけです。でもやっぱり、その前の過程でしっかりスタンドオフとかスクラムでプレッシャーをかけれていたので、前の過程の人に感謝するしかないですね。
―試合中、ダブルタックルが何度も決まっていましたが、それはディフェンスラインを上げられた結果ですか
そうですね。ディフェンスラインを上げられて、ファーストタックラーが前で止めれた分、横にいた選手がタックルに行きやすかったと思います。
―試合後ミーティングで話したことは
やっぱり、この勝ちはブロンズ、シルバー(BチームとCチームのこと)の人々が準備してくれたおかげなので、自分たちが試合出たこともありますが、まずは仲間に感謝しようということを伝えました。
―リーグ戦を総括していただけますか
僕自身夏にすごい迷惑かけたので、「チームのために」という思いが強かったんですけど、リーグ戦序盤は負けてて、チームの士気が下がり気味の時もあったんですけど、ここぞというところで下級生が頑張ってくれたり、副キャプテンとか4年生のリーダー陣が頑張ってくれたので、結果的に見れば良かったですけど、自分としてはもうちょっと頑張らなきゃいけないかなと思います。
―リーグ戦最初2試合は試合に出れなかった時の気持ちと主将としてどのような行動をしましたか
僕は夏ずっと入院してて、夏合宿も参加できなくて、医者から「試合に出れないかもしれない」と言われていましたが、「まず出来ることを頑張ろう」と思って、結果的に試合出れるようになって、少しでもチームに貢献できるようになったのはよかったと思います。
―プレーで貢献出来ない分、どういうふうにチームを支えていきましたか
相手のビデオを見て相手の戦術を仲間に伝えたりとか、グラウンドで選手に声をかけることとかです。僕がチームにいなくて遅れた分、戦術とかはあまり言えなかったので、まず大切にすることは何かということをずっと伝えてました。
―この勝利で、大阪で行われる選手権出場が決まりましたが
そうですね。あと3週間やるだけです。確実に僕たちはチャレンジャーなので、その精神を忘れずにやっていきたいと思います。
―これから調整してきたいことは
とりあえず、後半の最後の20分間出た課題を修正してきたいと思います。
―大学選手権の目標は
僕たちは目標とか言える立場ではないので、一戦一戦まず目の前の試合にチャレンジャーで挑んでいきたいと思います。
―最後に応援してくださるファンに一言お願いします
遠方から毎試合毎試合OBの方、保護者の方が来ていただいて、その声援がすごい僕たちのプラスになります。当初掲げた目標は達成出来なかったんですけれども、大学選手権行くからには恩返し出来るように頑張りたいと思います。ありがとうございました
主将としてチームを想い続けた
斉田倫輝(副将,経4,No.8)
ー今日の試合を振り返って
勝ったら選手権で、負けたら引退戦っていう難しい試合だったと思います。絶対負けられないところで、勝ててほっとしたっていうのがいちばんですね。
ー連勝し、勢いにのっていた日大を相手に迎えました。対策は
対策っていうよりは自分たちが今までやってきたことをやり切るっていうことで。相手に合わせるっていうのではなくて、自分たちのスタイルをぶつけようって感じでした。
ー勝算があったのですか
そうですね。自信を持ってやりました。
ー引退試合となる可能性もありましたが
(この試合が)最後にならならいように頑張りました。
ー今試合、ラインアウトでも活躍されました
高さには自信があるので、全部前で勝負しました。
ーFWの動きは
スクラムも結構プレッシャーかけられて、マイボールにターンオーバーできたっていうのもあるし、ラインアウト、モールからもスクラムに繋がったのでFWから引っ張ることができたかな、と思います。
ーリーグ戦を通しての感想
自分達のペナルティから流れを悪くして自滅っていういつものパターンで。もっと勝てる試合はいっぱいあっただろうし。リーグ戦で悔しい思いをしたので、選手権でいい結果を出せたらいいなと思います。
ー「“口で引っ張る”より“プレーで見せる”」とおっしゃっていましたが
まだわからないですね。いま1年生の両FLが体を張って引っ張ってくれているので 、自分も負けないように選手権では頑張りたいと思います。
ーリーグ戦を自己採点すると
50点くらいですかね(笑)。
ー選手権行きが確定しました
やるだけなので。全国で、やってきたことを出し切れればいいなと。
選手権でも斉田の空中戦に期待だ
金井大雪(経3,SO)
―今日の試合を振り返って
今日は今までとは違い、キックでエリアを取っていこうという話でした。その中でキックを蹴った後にFWがチェイスをしてカウンターを止められたので良かったと思います。
―これまでと変えてキックにした理由とは
日大が結構FWで来るチームなので、自分たちのエリアに入れないように敵陣でやろうとプランを変えていきました。
―SOとしてチームをまとめる上で意識したことは
自分の今日の仕事としてはキックを正確に蹴ることと全体のオーガナイズの部分なので、いいキックが蹴れてラインも整えられたと思います。
―今日の試合は昨年と同じように勝つと選手権行き、負ければ入れ替え戦という試合でしたが
特別な意識はしないようにしましたが、みんな考えてる部分があり、気合いが入っていました。しっかりと勝つことができたので良かったです。
―今季は出場機会が限られてましたが外から見たチームの印象は
今年はどこからでもアグレッシブなアタックをしていました。ディフェンスで裏を取られる部分が多かったですが、アタックがうまくいってトライが多く取れていたと思います。
―選手権出場を決めましたが
昨年は出場することができなかったので、ホッとしてます。選手権まで3週間ほどあるので、その間に今日の試合で出た課題を修正していこうと思います。
―選手権への意気込みを
負けたら終わりで勝ったら続く中、日本一になるチャンスもあると思うので、一戦一戦を大事に戦っていきたいと思います。
持ち味のキックでゲームをコントロールした結果吉と出た
中井健人(スポ3,WTB)
―試合前のコンディションはいかがでしたか
良かったです。
―選手権進出のかかった大事な一戦でしたが、個人とチームではどんな意気込みで臨まれましたか
まず継続をしてやったら絶対に勝てるということはわかっていたので、関東学院大戦も大東大戦も自分たちのミスで、流経大戦も僅差の試合は全部自分たちのミスからだったので、テーマは「継続」でボールをつなげてミスせずにやっていったら、絶対勝てるというのが分かっていたので、そこの部分ができてキックも良い感じでエリアが取れてディフェンスも良い感じでできたので、そこが勝ちにつながったと思います。
―監督からは試合前にチームへどんなお話がありましたか
4位(選手権進出)になるために他のチームの勝敗が関連するのは気にせずに、自分たちの試合で日大に勝つという部分をやっていくというところで、自分たちに「集中していこう」というふうにに言われました。
―前半13分、東川主将のパスからのトライとなりましたが、あのプレーを振り返っていかがですか
先にスペースがあったのでガッシ(東川)さんに「ボールをください」ということを言っていたので、それでいい感じにゲインをしようかなと思ったらそのままレッグドライブしてトライに繋がったという感じです。
―日大の選手たちも積極的にボールを奪い取ろうという姿勢が見えていましたが、受けてみていかがでしたか
向こうもプレッシャーとか失うものが無いという感じで、自分たちもしっかり行くところに行けて当たり負けしなかった部分で、今日はFWもスクラムとかラインアウトがめちゃくちゃ良くて、自分たちBKもとても助かったので、今日は本当にFWのおかげですね。
―チームのディフェンス面は今日の試合ではいかがでしたか
自分の守備は今日はあんまり良くなかったですね。そこは改善できるので改善しつつ、WTBなのでもっとコミュニケーションをとって、もっとみんな良いディフェンスができるようにコールをもっとしていけたらなと思います。
―前回の試合から少し反則が多くなっている部分があると思いますが、これから改善していきたいことなどありますか
反則は練習から意識して無くすしかないですね。いきなりは無くせないと思うので、先週とかはノーペナルティでできていたんですけど、拓大戦でもミスとかシンビンがありましたし、一人一人が集中するエリアはもっと理解していかないと、せっかく攻めても、そこでペナルティをしたら相手にタッチキックで出されて陣を取られるので、そこはしっかりとみんなで意思統一をしなきゃいけないですね。
―今日の試合で良かった選手を挙げるとしたらどなたでしょうか
今日良かったのは李承記、川越藏、土山勇樹の3人、3年でフロントロー、めっちゃ助かりましたね、ありがたかったです。土山は気持ちも入ってるやつなので、あとはもっと柔軟に対応できてくれたらなとは思いますけど(笑)。そのがむしゃらさが、あいつの良いところなので。皆にとりあえず「ありがとう」って言いたいです。
―選手権出場が決定しましたが今の率直なお気持ちは
大東大にはまず感謝しなくちゃいけないですし、法大が自分たちで取った選手権ではないので、下位のチームや中大の分も京産大に勝って、リーグ戦の力を見せつけたいと思います。
―昨年の入れ替え戦行きという悔しい結果から、ご自身やチームで成長した点など感じる部分はありますか
一番はラグビーができるようになったということです。みんなラグビーというよりは一人一人ボールを持って当たってっていう個人のアタックとか、僕も一年の時は個人でアタックとかそういう感じだったんですけど、組織としてこの一年間で大きく成長できたかなと思います。あとは、個々のタックルミスとか個々のハンドリングミスとか無くなれば、このチームはもっと伸びていくと思います。
―次の試合に向けて意気込みをお願いします
京産大はとてもFWが強いということはわかっているので、FWにも頑張ってもらいたいんですけど、やっぱりBKがしっかりゲインして、FWを助けられるように頑張っていきたいです。今週の日大戦に集中していていたので、これから対策など考えていきたいと思います。
圧巻のランニングパフォーマンスでベスト15にも選出された
山下憲太(社1,FL)
ー今日の試合を振り返って
FW戦になるのは予想できていて、春からスクラムとラインアウトを意識して練習してきたことができたのかなと思います。
ーFWのモールでのトライに関して
モールで3トライとスクラムでもターンオーバーすることができたので、FW的には満足できる内容だったかなと思います。
ー後半2本目の自身のトライについて
モールでしっかりトライを取れる状況を作ってくれていたので、ただ飛び込むだけのトライでした。あれは、FW皆のトライかなと思います。
ー後半の日大の追い上げについて
関東学院大戦も追い上げられて逆転負けしていたので焦る部分は多少ありましたが、練習してきてたので1トライ取られても、落ち着いて行けました。
ー今シーズンを振り返って
中央大学以外の試合には出させていただいて感じたのはやはり高校の時とは違うなと。春もCリーグだったので流経大、東海大、大東大などとは試合ができていなかったので体の違いを特に感じました。
ー1年生として先輩たちの中でプレーすることに対して感じたこと
こういう先輩になりたいという人が1人ではなく何人もいて、その先輩たちから吸収出来ることはして、来年の1年生には自分たちがどういった働きかけをできるのかプレーしていました。
ー選手権に向けて
高校時代に花園に出ておらず、全国の舞台に立つ機会が少なかったのでやってやろうという気持ちです。
攻守ともに積極的なプレーを見せ続けた山下憲