【卓球】平成28年度春季関東学生リーグ戦 男子1部 対國學大 最終戦を勝利で飾り、3位とAクラス入り!!
平成28年度春季関東学生リーグ戦 対國學大
2016年5月22日(日)
所沢市民体育館
勝てばAクラス入りが決まる最終戦。相手は全敗の國學大。ダブルスを落とし苦しい展開になるも、最後は大槻周瑛(法2)が初勝利を挙げ、國學大を下し、3位と悲願のAクラス入りを達成した。
試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
3 |
シングルス |
1 |
2 國學院大学 |
---|---|---|---|---|
0 |
ダブルス |
1 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | 青山昇太(営1) | 3-1(11-2,7-11,11-7,11-5) | 近藤龍斗 |
2 |
● | 藤森文人(法3) | 2-3(11-13,11-4,11-8,11-13,8-11) | 関谷樹 |
3 | ○ | 村井桂(国4) | 3-0(11-7,11-3,11-9) | 関有貴 |
D | ● | 村井・南波裕輝(営3) | 2-3(11-7,11-9,8-11,7-11,4-11) | 宇仁田啓市・近藤 |
4 | ○ | 高取侑史(法1) | 3-1(11-8,6-11,11-7,11-7) | 佐藤佑飛 |
5 | ○ | 大槻周瑛(法2) | 3-1(5-11,14-12,11-5,11-9) | 石田悠 |
6 | – | 南波 | – | 宇仁田 |
順位表
順位 | 大学名 | 成績 |
---|---|---|
優勝 | 明治大学 | 7勝0敗 |
準優勝 | 専修大学 | 5勝2敗 |
3位 | 法政大学 | 4勝3敗 |
4位 | 中央大学 | 4勝3敗 |
5位 | 筑波大学 | 3勝4敗 |
6位 | 早稲田大学 | 3勝4敗 |
7位 | 日本大学 | 2勝5敗 |
8位 | 國學院大學 | 0勝7敗 |
※同勝敗は当該校間の直接対決の結果による
戦評
勝てば悲願のAクラス入りとなる、國學大戦。相手は今季全敗ながらも、昨季の対戦では4-3と接戦を繰り広げただけに侮れない相手だ。
まず1番で登場したのはルーキー青山昇太(営1)。初めて1番での出場となったが、「高校時代はずっと1番で慣れていた」という言葉通り、圧巻のプレーを披露。第2セットこそ奪われるも、その他のセットは相手を寄せ付けず、勝利。幸先の良いスタートをきった。
続く、2番には藤森文人(法3)が登場。第1セット、デュースになるも最後はレシーブミスで奪われてしまう。続く、2、3セットを中盤の連続ポイントなどで奪取。しかし、第4セット最後は藤森のサーブミスで勝負は第5セットへ。8-7から、最後は4連続ポイントを奪われ敗戦。要所でミスが目立ち悔しい負けとなった。
1勝1敗で迎えた3番はエース村井桂(国4)。1年生相手に力の差を見せつけストレート勝ちを挙げた。
エース村井は優秀選手賞を獲得
ダブルスは中大戦に続き、村井・南波裕輝(営3)ペアで臨んだ。1、2セットと危なげなく奪うも、「相手が開き直ってきた」と村井の言葉にある様に、一気に相手ペースへ。ミスも伴い、2-3で敗戦を喫した。5番の高取侑史(法1)は終始ペースを握り勝利。3勝目を挙げた。
対戦成績3-2となったところで、2台進行へ。7番の南波が先にストレート負けを喫した(記録には残らず)ことにより、勝敗は6番大槻周瑛(法2)に委ねられることとなった。2-1で迎えた第4セット。6-3から5連続ポイントを奪われ一気に逆転されてしまう。しかし、ここで諦めずに3連続ポイントで再逆転。最後はエッジにかかるラッキーな形で勝利を勝ち取り、大槻は「日頃の行いですかね」とおどけてみせた。
勝利に沸くベンチ
今季はストレートで勝負が決まった試合は日大戦のみと熱戦を繰り広げてきた法大。3位と快進撃を遂げたが「実力差はほとんどなかった。3位がまぐれと言われないように秋までに確固たる力を付けたい」と宮本勝典監督。今後はインカレ、秋リーグが控える。更なる高みへ。選手たちには頂点しか見えていない。(八木下伸一)
監督・選手コメント
宮本勝典 監督
ー本日の試合を振り返って
勝ったことは勝ちましたが、2台進行になって、7番の南波が負けていたので、3-4で負けという可能性もあったのですが、大槻がよく踏ん張ってくれたなと思います。今年に関しては少しの差ですが、勢いはあったのかなと思います。
ー土曜日の2試合ついては
筑波の試合は今日の試合とほとんど同じで、そのときは逆に7番が勝っていて、6番の矢野が1-1になって、3セット目9-5からひっくり返されて、実力は他のところとほとんど差がなく、結果的に3位になったという感じなので、これから秋のリーグ戦に向けて、確固たる力を蓄えなければいけないなと痛感しました。中大に関しては、相手が強いと思って向かっていった方が、負けてもともとじゃないですが、相手が強い方が良い勝負ができるのではないかという気がします。
ー中大戦ではダブルスを変えましたが
そうですね。1年生が春から出るというのはめったにないのですが、ダブルスは弱点なので、負けながらでも使って育てたいという気持ちはあったのですが、1勝しかしてなくて、筑波戦を見て、勝ちそうな気がしなかったので、変えました。結果的にはダブルスが勝ったことによって、中大に勝てたので正解かとは思いますが、今後はダブルスの強化をしていきたいと思います。
ー中大戦には宮崎選手が出場されました
エリートアカデミー出身で、部内リーグやったとしても7番か8番なので、1回は使いたいなという気持ちで使いました。
ー今季の躍進の要因は
少しトリッキーな卓球ですが、村井という柱ができたというのと、青山が1年生ながら5勝というのは1年の春ではなかなかできないことで、高取も3勝して、高校の良い選手を取ったというのが1番だと思います。
ー青山選手について
これから伸びてもらいたいなと思います。新人賞は取れませんでしたが、専大に及川、三部という全日本クラスの選手が入ったので、彼らよりは少し下かなと思いますが、追い付けない距離ではないと思います。彼は団体戦に強く、ベンチからの応援があった方が本人は盛り上がると言っていました。また今週末ある新人戦でどれだけ頑張れるかを見たいと思います。
ー3位という結果について
充分だと思います。上は見ますが、明大と専大はうちとは組織が全然違い、全寮制で補助金なども充実していて、そういった面で差はあって厳しいですが、そこで頑張るのも良いかなと思います。
ーインカレに向けて
間違いなくベスト8には入り、組み合わせ次第ですが、ベスト4には入りたいと思います。
ー秋のリーグ戦に向けて
春が3位なのはまぐれだと言われないように、充実した練習をしていきたいと思います。
ー具体的にはどういった練習を
今までは個人個人課題を見つけてやっていましたが、もう少し明確に課題を示して、練習をさせたいと思います。
村井桂 主将(5勝1敗)
ー今日の試合を振りかえって
最後の試合でしたし、昨季に4対3と接戦だった國學院相手だったので競った展開になるだろうなと想定していました。今日もちょっとした油断がこういう接戦になってしまった原因だと思います。
ーご自身の試合について
秋に競ったゲームを経験していたので、絶対に油断しないで2本取ってやろうと思っていたのですが、ダブルス負けてしまったので、そこは秋に向けての課題ですね。
ーダブルスについて
2セット取ったことで、相手が開き直ってプレーしていたことで、自分たちが動揺して受け身になってしまいました。最終セットは攻めていこうと思ったのですが、相手の勢いに押されてしまった感じです。
ー今季3位でしたが
自分たちの予想以上の結果が出て、とても嬉しいです。
ー個人的に今季を振りかえって
1番大事な筑波戦で1点落としてしまったので、自分の役目である勝ってチームに流れをつくることができなくて悔しかったですし、秋までに課題を克服して、秋は全勝したいです。
ー主将としてのシーズンでしたが
昨季は緊張によっていつものプレーができていないと感じたので、今季は緊張するよりも楽しんでやろうといういうのをモットーにしていました。なので応援の時もプレーする選手を楽しませるように心がけました。
ー1年生の活躍について
強力な選手が入ってくれて、期待はしないようにしていたのですが、しっかり期待に応えてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。
ー青山選手について
これから主軸としてやっていって欲しくて、秋でも今季以上の成績を残して欲しいです。
ー3年生について
今季は全学年みんなが良かったし、試合に出ていない人の応援の力もあったので、チーム全員で勝ち取った3位だと思います。
ー今季の躍進の要因は
楽しくやっていこうという気持ちですかね。
ーインカレへの目標
決勝の舞台に立ちたいです。インカレも団体戦なので、リーグ戦の経験を生かして頑張りたいです。
藤森文人(3勝3敗)
ー今日の試合を振りかえって
急いでしまって、サーブミスや大事な場面で単調になってしまったのが敗因かなと思います。
ー対戦相手の印象は
1発良いボールを持っていたのですが、最後は自分のサーブレシーブで負けてしまったので、そこの差が結果に結びついたのかなと思います。
ー國學大には勝利しましたが
僕が負けても、チームで勝てたのは良かったのですが、その分僕の負けでチームが悪い雰囲気になってしまったので、これからは自分が勝って良い流れつくることができるようにしたいです。
ーリーグ戦3位について
正直びっくりしているのですが、秋もそれ以上の成績を残せるようにしたいです。
ー昨年よりも粘る試合が増えた要因は
去年よりは僕もレベルアップしたと思いますし、それでも2-2になったときに、勝ちきれない場面が増えてきたので、競った場面での駆け引きを練習から意識していきたいです。
ー今季躍進の要因は
村井さんが絶対エースとして1本取ってくれますし、1年生の青山選手も勝ってくれるので、それが要因かなと思います。
ーインカレへの意気込み
昨年はベスト8だったので、今年はそれ以上目指して頑張りたいです。
南波裕輝(1勝1敗)
ー3位で終えた今季リーグを振り返って
チームとしては嬉しいんですけど、自分の中では正直、あまり納得のいく大会ではなかったです。
ー村井選手とのダブルスについて
昨日はいきなり出ることになったので、開き直ってガンガンやっていっちゃおうと2人で話していました。だけど今日は出ることが事前に決まっていたために緊張をして、自分が足を引っ張ってしまいました。ダブルスの練習量不足を感じます。
ー7番手で2台進行の試合になった時の心境は
それは全然問題なかったです。前半戦でラストで勝つことが出来たので、それが自信になりました。昨日ラストで回って来た時も不安はなく、自信を持って臨めていたと思います。
ー今季、2部から1部へ上がり、良い成績が残せた要因は
監督はじめコーチの方が一から指導してくれたのと、キャプテンが自分たちを引っ張ってくれて、チームの雰囲気作りだったり、ムードを高め合うことができたのが1番の要因だと思います。
ー次の目標は
まず秋リーグではまた上位を狙えるように頑張ります。インカレでは2年前の自分が1年生の時に入ったベスト4を目指して頑張っていきます。
大槻周瑛(1勝2敗)
ー今日の試合を振りかえって
緊張した場面で勝てたことは自分にとってプラスになると思いますし、今後につなげていきたいと思います。
ー対戦相手の印象は
自分が苦手としているカットマンという戦型の選手だったので、どうなるか不安だったのですが最後まで打ち込めてよかったです。
ー今日良かったところは
1セット目は相手のペースで進んでいたのですが、冷静になってそこからの戦術を考えることができたところです。
ーどんな気持ちで試合に臨みましたか
今季まだ勝っていなかったので、今日こそは勝ってチームに貢献しようと思っていました。
ー隣で南波選手がプレーしていましたが
試合始まったときは、負けても南波さんが勝ってくれればという感じだったのですが、南波さんが先に負けてしまったので自分が勝たないといけないというプレッシャーはありました。それでも、自分との勝負だという気持ちでプレーしました。
ー最後、相手のサーブミスとエッジに当たっての勝利でしたが
気持ち的にはホッとしました。日頃の行いですかね。(笑)
ー國學院に勝ちましたが
最終戦で、負けたら3位がなくなる状況でしたし、相手はまだ負けたことのない大学だったのですが、明大のような強豪とと対戦するつもりでむかっていきました。
ー今季はあまり出番がありませんでしたが
強い後輩が入ってきたので、その選手が勝てなかったり、調子が悪くなったときのために、僕がいると考えていたのであまり出られなかったことに悔いはないです。
ー1年生について
心強いですし。負けないように頑張っていきたいです。
ー青山選手について
積極的に攻めて、怖いもの知らずという感じのプレースタイルなので、見ていて楽しいです。
ー今季を振りかえって
出番が少ない中でいかに勝てるかが勝負だったので、1勝に終わったのですが、大事なところで勝てたのは嬉しいです。
ーリーグ戦3位でしたが
久しぶりだと思うので、それを僕たちの代で達成できたことがすごくうれしいです。
ーインカレに向けて
去年ベスト8で最高成績が3位はなので、今回は準優勝以上を目指していきたいです。
青山昇太(5勝2敗)
ー本日の試合を振り返って
相手は格下だったのですが、格下とは思わず向かっていくことができたので良かったです。
ー初めて1番での出場でしたが
大学になってからは初めてですが、高校時代はずっと1番ででていたので、慣れていました。
ー1番のやりやすさは
1番以外だと自分の前に試合をしていて、それが勝ったか負けたかで始まりが変わってきたりするので、1番の方がやりやすかったです。
ー今季シングルスでは5勝しました
シングルスの勝ち負けより団体で勝てたことが嬉しいです。
ー唯一のフル出場でしたが疲れなどは
正直疲れているのですが、来週試合があるので切り替えて質の高い練習をしていきたいです。
ー好成績の要因は
普段から緊張した場面でいかに自分のプレーができるかを意識してやっていたので、団体戦だと個人戦より皆緊張するのですが、自分は常にそういった場面を想定してきたので団体戦の方がやりやすくてそれが5勝という結果につながったのかなと思います。
ー上級生の存在は
すごい頼りになって、負けたときも励ましてくれて切り替えもスムーズにできたので、良い先輩方だと思います。
ー具体的にどんな言葉をかけられましたか
ドンマイとか次頑張れなど、言葉というよりは背中を叩いてくれたりと渇をいれてくれたという表現が良いと思います。
ー中心的にこえかけをしてくれたのは村井主将でしょうか
そうですね。
ー村井主将はどういった主将ですか
試合では絶対に1本取ってくれるという安心感があって、ベンチでも声張っていて、他大と比べても1番目立っているキャプテンで、凄い良いキャプテンだと思います。
ー3位という結果について
最終目標は1位なので、この結果に満足しないで次からの試合もしっかり頑張っていきたいと思います。
ー団体戦への思い入れなどは
1年生なので、先輩方の足を引っ張らないという気持ちが強いので、絶対に1本取るという気持ちでやりました。
ー今季のターニングポイントは
初戦の明治戦の酒井(明日翔)さんとの試合です。普通にやったら技術的にも絶対向こうの方が上なので勝てないのですが、団体戦というプレッシャーのかかる中で、自分のプレーをしっかりできて勝てたというのが1番最初の試合だったので自信になり、そのあとの試合にもつながったと思います。
ー高取選手も3勝しましたが
同じ高校で強いのは知っていたので良かったと思います。
ー高校時代の関係は
凄く良いライバルで切磋琢磨してきました。
ー同じ大学に入られましたが
大学に入ってもそういう関係は変わらないので、切磋琢磨してライバル意識をしっかりもってやっていきたいと思います。
ー同じ高校出身の南波選手について
南波さんは私生活も卓球面も凄く真面目で良い先輩なので、見習っていきたいと思います。
ー来週の試合は
新人戦です。非常にレベルの高い試合ですが優勝を目指していきたいです。
ー高校時代の成績は
個人としてはインターハイには出てないのですが、1回全日本ジュニアで3位に入ったことがあります。団体戦では準優勝で、エースとはずっと言われていて全勝もできて、ベンチでもチームに貢献できたと思うので、その経験が今回の試合につながっだと思います。
ーインカレに向けて
ベンチ争いが凄くて、自分も出られるかわからないですが、出られる場面になったら勝ちたいです。
ー秋のリーグ戦に向けて
今回3位に入ったことに満足せず、1位だけを目指して頑張っていきたいと思います。
高取侑史(3勝1敗)
ー3位で終えた今季リーグを振り返って
初めてのリーグ戦への参加で、最初はとても緊張しました。最後に3位という良い形で終わったことは秋につながると思います。
ー後半戦になって活躍が目立ちましたが何か変化があったのですか
最初は緊張し過ぎて自分のプレーがなかなか出来ませんでした。今回のためにプレッシャーを与えてトレーニングを積んできたのが、後半の結果につながったと思います。
ー今日の試合を振り返って
年上の相手だったので、自分から向かっていくようにしました。自分のプレーができれば大丈夫だと思っていました。
ー対戦相手の印象は
サーブがとても上手く、フォア面がちょっと異質だったのでそこを警戒していました。
ー青山選手はどのような存在か
高校からずっと一緒にいて、とても心強い存在です。必ず1点取ってくれる信じていて、チームにとってもプラスの存在だと思います。
ーダブルスのペアとしては
ダブルスはお互い得意ではないんですけど、その中で互いの良いところを出してくれます。
ーインカレに向けて
最低でベスト4を目標に、最高は優勝を目指していきたいです。
※選手名横は今季成績
その他リーグ戦出場選手 紹介
矢野雅大(1勝3敗)
宮崎友(0勝1敗)
フォトギャラリー
- 勝利を決めた大槻㊨と主将の村井
- ルーキー青山は5勝を挙げた
- 藤森は4勝目を挙げることはできず
- 村井・南波ペアはフルセットまでもつれるも勝ちきれず
- 高取は後半戦3戦全勝
- 大事な場面で今季初勝利を挙げた大槻
- 南波は今日も勝敗が付かず
- 悲願のAクラス入りを達成した選手たち