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【硬式野球】東京六大学野球2022秋季フレッシュトーナメント 立大戦 安達が8回まで無失点に抑えるも、最終回に逆転サヨナラ負け

東京六大学野球2022秋季フレッシュトーナメント 立大戦
2022年11月9日(水)
神宮球場

初戦を落とし、フレッシュ連覇へはもう落とすことのできない法大。先日早大に大勝を収めた立大との1戦に臨んだ。先発の安達壮汰(営2=桐光学園)が粘りの投球を見せ、試合を作る。援護したい打線は5回に大沢翔一郎(法2=上尾)の犠飛で先制点を奪う。その後も安達は要所を締め、無失点で迎えた9回。渡邉翔太に適時打を放たれ、同点に追いつかれると、代打の鈴木唯斗にサヨナラ適時打を浴びて逆転負け。3位、4位決定戦に回ることとなった。


手痛いサヨナラ負け。3位決定戦に回ることに。

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 10 1
立 大 0 0 0 0 0 0 0 0 2 11 0

(法大)●安達、山城—田所
(立大)吉野、永名、高橋、〇平本ー戸丸
[本塁打]

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (4) 増田 5 2 0 .375 .444 中安 中飛 一ゴ 左安 遊ゴ
2 (D) 浜岡 5 1 0 .222 .222 三振 捕飛 二安 二飛 一ゴ
3 (7) 内海壮 4 2 0 .286 .375 左安 三振 中安 中飛
4 (2) 田所 3 1 0 .200 .500 中安 三ゴ 四球 三振
5 (6) 松下 3 0 0 .000 .000 三振 三振 三振
H 品川 1 0 0 .000 .000 ニゴ
6 山口颯
6 (3) 内山 4 1 0 .250 .250 三振 一ゴ 三振 右二
R 石黒
3 佐藤拓
7 (5) 武川 3 0 0 .143 .250 三振 四球 三振 中飛
8 (9) 慶野 2 0 0 .000 .000 三振 捕ギ 右飛
H 1 1 0 .500 .500 中安
9 宮原
9 (8) 大沢 2 2 1 .400 .333 左安 右犠① 左安 三ギ
33 10 1 .222 .286

 

投手成績

球数 打者 防御率
安達 8 1/3 125 34 10 3 0 2 1.80
山城 0/3 4 1 1 0 0 0 1.29
8 1/3 129 35 11 3 0 2 2.60

 

ベンチ入りメンバー

11 丸山陽太(スポ1=成東) 1 山口颯太(社2=聖隷クリストファー) 37 大川航駿(社2=日大鶴ヶ丘)
12 宇山翼(人1=日大三) 3 武川廉(人2=滋賀学園) 5 瀧倖之介(法2=佐伯鶴城)
13 帯川翔宇(文1=札幌一) 6 松下歩叶(営1=桐蔭学園) 7 大沢翔一郎(法2=上尾)
17 藤森粋七丞(キャ1=青森山田) 9 内海壮太(法2=御殿場西) 28 内山陽斗(文1=天理)
18 安達壮汰(営2=桐光学園) 23 増田凜之介(社1=春日部共栄) 34 土屋大地(社2=法政二)
19 山城航太郎(キャ2=福岡大大濠) 24 石黒和弥(法1=高岡商) 36 慶野壮司(キャ1=桐蔭学園)
2 田所宗大(キャ2=いなべ総合) 25 佐藤拓斗(スポ1=山形日大) 39 宮原一綺(文1=常総学院)
20 菅野樹紀(法1=土浦日大) 26 浜岡陸(法1=花咲徳栄)
22 中岩隼一朗(経1=法政二) 31 品川侑生(文1=三重)

戦評

先日の早大戦で引き分けに終わり、決勝戦へ進むには勝つしかない崖っぷちに追い詰められた。しかし、優勝した春も初戦引き分けから決勝進出を決めた。その再現となるか。
絶対に負けられない1戦の初回、先頭打者の増田凜之介(社1=春日部共栄)が安打を放ち出塁。増田は惜しくも盗塁失敗に終わるも、3番の内海壮太(法2=御殿場西)、4番・田所宗大(キャ2=いなべ総合)の連打で立大先発の吉野蓮に襲い掛かる。しかし、松下歩叶(営1=桐蔭学園)、内山陽斗(文1=天理)が打ち取られて先制点をあげることはできず。
対する法大先発の安達壮汰(営2=桐光学園)も安打こそ許しながら、要所を締めて立大打線に得点を与えない。


安達と吉野の投手戦となった

両チームともに点を入れられずにいる中、試合が動いたのは5回だった。先頭の武川廉(人2=滋賀学園)が四球を選ぶ。続く慶野壮司(キャ1=桐蔭学園)の初球で武川が盗塁を決める。無死二塁の願ってもないこの好機。慶野は犠打で三塁へと走者を進めると、打順は9番に入った大沢翔一郎(法2=上尾)に。前の打席で三塁線を抜く安打を放った大沢。「前の2人がフォアボールと犠打で繋いでくれたので、絶対打ってやるという気持ちで打席に入りました」と意気込んで入ったこの打席。「バットの先だった」と振り返るも、犠飛には十分すぎる打球で三塁から武川が悠々生還。待望の1点を手にした。

先制犠飛の大沢

8回にも、2死ながら内山の二塁打で得点圏へと走者を進める。ここで武川がフェンス際まで飛ばすも、もうひと伸び足りず。またも追加点は奪えなかった。
ここまで毎回安打を許した安達だが、7回、8回を3者凡退で抑える。本来の調子が戻ってきたかに思えた9回もマウンドに上がった。完封も見えてきたところだったが、先頭の西川侑志に安打を浴び出塁される。続けざまに盗塁を許し、一打同点となった場面、齋藤大智にも内野安打を打たれ無死一、三塁。菅谷真之介はドラックバントを試みるも失敗。捕飛で1つアウトをとるも、7番・渡辺翔太には前進守備の二塁の横を破られて適時打を打たれる。これで1-1と同点になったところで山城航太郎(キャ2=福岡大大濠)へと継投するも、代打・鈴木唯斗に右翼線に落とされて勝負あり。二塁からサヨナラの走者が生還した。
優勝の可能性はなくなったものの、安達の無四死球投球や大沢の2安打など収穫も見受けられたこの試合。1つでも上の順位を目指すために、3位4位決定戦で東大と順位決定戦を戦う。


サヨナラ負けを喫した

(記事:皆川真輝 写真:嘉藤大太)

クローズアップ:安達壮汰『篠木、吉鶴だけじゃない!安定感抜群の2年生左腕が立大打線を抑え込む!』

フレッシュトーナメント優勝に向け負けられない大一番。先発のマウンドに上がった安達壮汰(営2=桐光学園)は9回途中までを2失点と堂々の投球。この日は34人の打者を相手に取り与四死球0と抜群の制球力を見せた。また、本人も「ランナーを出すのは仕方ないと思って、その後を丁寧に投げるということを意識しました」と語ったように幾度も得点圏への進塁を許しながら我慢強く投げ抜き、自分の投球を崩さなかったことも好投の大きな要因だ。負けはしたものの安達の投球はチームに流れをもたらす素晴らしいものだった。

早大戦での好救援に続いてこの日も好投を見せた安達。実はこれまでリーグ戦での登板を1度も経験していない。しかし今大会で挙げた実績や培った経験を糧に3年生となる来季では同期の篠木健太郎(営2=木更津総合)や吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)らと共に投手王国・法大を支える存在になってくれるはずだ。

法大野球部ホームページの部員名簿、安達のプロフィールを見ると、将来の夢は「プロ野球選手」だそうだ。順風満帆とはいかないながらも夢に向け1歩ずつ前進していく若き左腕の今後に期待がかかる。

(嘉藤大太)

選手インタビュー

山口颯太 選手

ー今日の試合を振り返って
終盤までピッチャーを中心に粘りのある守りでいい流れで試合を運べていましたが、攻撃での残塁の多さが響き負けてしまいました。とても悔しい試合でした。

ーチームの状態については
個人個人が考えて練習しており、目立ったミスもなくこれてるのでチームとしてはいい状態だと思います。

ー今日はチームとして2桁安打を放ちました。早大戦から修正した点などは
空き日を挟んでの試合でしたので各々が試合を想定して練習して試合に臨めていたのかなと思います。

ー次戦に向けた意気込み
とにかく勝つしかないので全員で勝ちをもぎ取りに行きたいと思います。

安達壮汰 選手

ー今日の登板を振り返って
最終回が悔やまれるの一言です。

ー粘りの投球で失点を許さない好投が続きました。どういった意識を持っていましたか。
ランナーを出すのは仕方ないと思って、その後を丁寧に投げるということを意識しました。

ー降板時、継投の山城選手にどんな声かけをされましたか。
決勝が無くなった場面だったので、ごめんという事と、後は頼んだというふうに声をかけました。

ー今日の試合勝ちきれなかった要因は
自分がもう少し、三者凡退のイニングを作って攻撃にリズムを作れたらもっと点が入ったのではないかと思います。

ー明日の試合に向けて
順位を一つでもあげれるようにフレッシュを締めくくりたいと思います。

大沢翔一郎 選手

ー今日の試合を振り返って
先発の安達が粘り強いピッチングで8回まで無失点に抑えてくれて、野手陣も早大戦とは打って変わって安打がよく出ていたのですが、ここぞの1本が出ず残塁が多かったのがとても痛かったです。

ー5回の先制犠飛のご感想は
前の2人がフォアボールと犠打で繋いでくれたので、絶対打ってやるという気持ちで打席に入りました。バットの先だったのですが、いい所に飛んでくれてほっとしました。山下監督の期待に応えることができて良かったです。

ーその後安打を放ち、今日は2安打でした
1本目は、狙っていたストレートを初球から捉えることができたのでよかったです。2本目のヒットは、早い段階で追い込まれてしまい正直焦ったのですが、最後の低めの落ちる変化球を崩されずに打ち返せたのが良かったと思います。

ー2安打の要因は
日頃から夜遅くまで一緒に練習してくれたチームメイトや、当日も朝早くからバッティングピッチャーをしてくれたメンバー外の選手の支えがあったからだと思います。また打席に入る前に毎回声をかけてくれる大川の言葉が心の支えとなり、いい精神状態で打席を向かえられたのも大きな要因だと思います。

ー次戦に向けた意気込みをお願いします
もう残された試合はあと1試合なので、最後に全員で何がなんでも一勝を掴み取りにいきます。また、私にとっては最後のフレッシュトーナメントなので悔いが残らないように全力でプレーしていきます。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

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