【卓球】関東学生秋季リーグ戦 対日本大、筑波大 日大に敗れAクラス入りを逃すも筑大に快勝
平成26年度 関東学生卓球リーグ戦
2014年9月10日(水)
駒沢体育館
卓球の秋季リーグ第5戦では春季勝利している日大に接戦の末敗れ4敗目。目標としていたAクラス入りを逃すこととなった。だが同日午後に行われた筑大戦では4-0のストレート勝ちを収め、明日の最終戦に弾みをつけた。
トータル試合結果 第5戦
2 法政大学 |
1 |
シングルス |
4 |
4 日本大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
ダブルス |
0 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | 村井佳(国2) | 3-1(5-11,13-11,11-7,11-8) | 財田滉太 |
2 |
● | 鹿屋良平(営4) | 0-3(8-11,5-11,7-11) | 後藤卓也 |
3 | ● | 生田裕仁(文4) | 1-3(10-12,11-13,13-11,9-11) | 吉田和也 |
4 | ○ | 鹿屋良平・尾留川竜貴(法3) | 3-0(11-6,11-7,14-12) | 後藤卓也・渡邊大地 |
5 | ● | 尾留川竜貴 | 1-3(10-12,12-10,8-11,11-13) | 高田努 |
6 | ● | 阿部雄太(営2) | 2-3(11-8,8-11,13-15,11-9,8-11) | 町口智哉 |
7 | – |
南波裕輝(営1) |
– | 西村馨史 |
トータル試合結果 第6戦
4法政大学 |
3 |
シングルス |
0 |
0 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
ダブルス |
0 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | 鹿屋良平(営4) | 3-2(7-11,11-8,6-11,11-7,13-11) | 斉藤綾馬 |
2 |
○ | 南波裕輝(営2) | 3-1(11-7,11-9,8-11,11-6) | 谷本周星 |
3 | 〇 | 村井桂(国2) | 3-0(11-5,11-8,12-10) | 塩入彬允 |
4 | ○ | 鹿屋良平・尾留川竜貴(法3) | 3-0(11-8,11-8,11-9) | 平野佑治・塩入彬允 |
5 | – | 生田裕仁(文4) | – | 平野佑治 |
6 | – | 尾留川竜貴 | – | 片岡弘紀 |
7 | – | 阿部雄太(営2) | – | 荻野孝浩 |
戦評
この日最初に対戦したのは春季4-3と接戦ではあったが勝利している日大。わずかながらAクラス入りの可能性を残していた法大としては負けられない一戦だ。1番で出場したのは村井。今季好調を維持していたため相手エース後藤との対戦を想定していたが、対戦相手となったのは苦手のカットマンの財田だった。相手のカットに対しミスが多く出てしまい、1セット目を落とす。だがここから気持ちを切り替え、思い切りよくフォアで攻め込み3セット続けて連取。想定外の対戦だったが見事勝利を収めた。2番では鹿屋が登場。日大後藤とのエース対決となったが、一方的な展開となってしまう。ドライブのミスを連発し、まさかのストレート負け。3番生田も吉田相手にリードするも終盤に連続失点し敗戦。悪い負け方が続き、苦しい展開となった。だがダブルスで鹿屋・尾留川が息の合ったプレーを見せ、3-0のストレート勝ち。ダブルスは初戦の早大戦以来の久々の勝利となった。2勝2敗の五分に戻した法大だったが、5番で出場した尾留川が波に乗れない。試合は尾留川が終始リードするも終盤に追いつかれセットを落とす展開に。結局3セットでデュースとなったものの接戦をものにできず痛い敗戦。6番阿部も町口相手に互角のラリーを繰り広げ、フルセットまでもつれる接戦となったがあと一歩及ばず敗戦。日大戦に2-4で敗れることとなった。
開幕戦で勝利してから白星が遠く4連敗中と苦しい戦いが続く法大。午後の第6戦の相手は今季2部から昇格してきた筑大。ここまでリーグ戦全敗のため絶対に負けられない相手だ。その筑大戦1番で出場したのはエースで主将の鹿屋。チームの中心選手としてのプレッシャーからなのか、今季はシングルスでまだ1勝しか挙げられていない。その鹿屋はこの試合でもミスが多く1セット目を失ってしまう。2セット目は取ったもののセットポイントから連続で失点するなど、思うようなプレーができない。一進一退の攻防が続きそのまま最終セットへ。最終セットも序盤は1-5と相手にリードされる苦しい展開に。だがここから挽回しデュースでこの試合をものにし、なんとか勝利を収める。続く2番は南波。今季は未勝利で苦しんでいる南波だったがこの試合は違っていた。サーブから積極的に攻め、また相手のミスも相次ぎ、得点を重ねていく。3セット目こそ失うものの試合を優位に進め、3-1で快勝。嬉しい今季初勝利となった。3番は村井。この試合もこれまでの試合同様思い切りの良いフォアドライブを連発。また相手に攻められても下がって粘り得点につなげるなど、充実した内容で3-0のストレート勝ち。筑大相手に王手をかけた。4番ダブルスも会心のプレーを見せる。鹿屋、尾留川ともにドライブがさえ、ラリー戦となっても決めきる場面が多く見られた。相手をまったく寄せ付けず3-0で快勝。筑大相手に1敗もすることなく見事ストレート勝ちを収めた。
日大に敗れたことでAクラス入りと今季の負け越しが決まってしまった法大。これまでの試合同様競り合った場面で1本が取れなかったことが、この結果につながってしまった。だが格下とはいえ、今日2戦目の筑大戦にストレート勝ちを収めたことは大きい。今季波に乗れていなった鹿屋、南波が勝利し村井は好調を維持しているため、良い流れで明日の試合に臨めるだろう。最終戦となる駒大は春季敗れているだけに簡単には勝てる相手ではないだろう。またこの試合に敗れると2部との入れ替え戦に回る可能性もでてくるため絶対に勝利したい相手だ。秋季リーグもいよいよ大詰め。法大の底力を見せ、最終戦を飾ってほしいところだ。(佐々木岳)
選手コメント
村井桂
-午前に行われた日大戦を振り返って
オーダーが全体的に外れていて、自分の相手の戦方がカットマンという守備型で、自分はカットマンが得意ではなくて、試合前は不安があって、1セット目簡単に取られてしまいました。ですがそこからミスをすると相手の思うつぼなので、なるべくミスを減らして、チャンスボールだけを攻めるという形をとって、そこから自分の流れに持ち込むことができたので、それが勝因だと思います。
-オーダーが外れたとのことだが、どのようなオーダーを想定していたのか
今自分は調子が良いので、春に勝っている相手のエースの後藤君と自分を当てて、そこを今回も勝ったらチームに流れが来ると思っていたので、それが望ましかったんですけど、向こうが上手く逃げたので当たらなかったです。
-チームとしては春季勝っている日大に敗れたが
やっぱり専大の時と同じで最後の1本が取れないことが多かったです。全体的に自分もなんですけど、攻め込んでいて最後の1本チャンスボールが決められなくて、それがその試合結果に響いてしまうことがあったので、チャンスボールを決めきることができれば勝てたのではと思いました。
-筑大戦の自分の結果については
1年前のリーグ戦で相手の塩入さんとやらせていただいて、その時にも勝っていて、お互いの手の内がわかっている状態での試合だったので、今回は前と同じことをしたら勝てないと思っていました。なので前とは変えて、サーブを工夫して相手を崩すことができたのと、自分がレシーブの時にチキータで攻めることができました。あとさっき言ったチャンスボールを決めきることができたので、そこが勝因でした。
-今季チームトップの4勝をあげているが好調の理由は
鹿屋さんと尾留川さんにシングルスとダブルスで負担をかけてしまっていて、ポイントゲッターではない自分が少しでも点数を取ることによって、2人の負担を少しでもなくそうという気持ちがあって、それが今の好調につながっていると思います。
-明日の駒大戦に向けて
春季リーグ戦では負けていたので、リベンジができればいいんですけど、オーダーとかも気にしないで誰が来ても勝つという気持ちで、チーム力で勝ちたいと思います。
南波裕輝
-筑大戦を振り返って
自分の中では今季の初めての勝利だったので、嬉しかったんですけど、内容的には自分の満足のいくプレーができなくて、相手のミスから得点できているという感じでした。自分からの得点が少なかったんで、そういった面では悔いが残っていて、自分からもっと仕掛けて点数を取れるようにしていきたいと思います。
-対戦相手の谷本選手の印象は
前陣速攻で前でどんどん攻めてくる選手なんですけど、それに自分もしっかりついていくことを意識しました。あまり派手さはないんですけど、速攻で攻めてくる選手でした。
-試合前やセット間に監督や他の選手からアドバイスなどはあったか
相手のミスが多いということにみんな気付いていて、あえて相手に打たせてミスを誘ったり、したらいいんじゃないかと言われました。あとは後ろに下がらずに前で攻めていくということを言われました。
-今季ここまで未勝利ということについてプレッシャーはあったか
そうですね。自分の勝敗を気にしたり、自分が出場する後半でしっかり勝たないといけないということが、逆に固くなったりプレッシャーになったりしてしまって、それで自分が思ったプレーができなくなっていました。
-午前に行われた日大戦はベンチからどのように見ていたか
正直チームのベンチの雰囲気は悪い流れで、阿部さんの番まで来てしまった感じだったので、誰かが出て負けたとしてもベンチも良い雰囲気でいれるようにしていかないなと思いました。
-最後に明日の駒大戦に向けて
勝ちます。出たら勝ちます。
フォトギャラリー
- 今季初勝利をあげた南波
- 日大戦でサーブを出す生田
- ダブルスの尾留川(左)と鹿屋(右)を盛り上げるベンチ
- 日大戦に敗れてしまった尾留川
- 阿部はフルセットの接戦に惜しくも勝てず
- 筑大戦でガッツポーズする鹿屋
- 好調村井は今日は2勝と活躍