【アメフト】2014秋季リーグ戦 対日体大 DF陣が日体大OFをシャットアウト!
2014年度 秋季リーグ戦 対日体大 2014年9月20日(土) 川崎球場
中大戦では春季のリベンジを見事に果たした法大トマホークス。今回の相手は日体大だ。秋季リーグ戦前半で山場になるであろう慶大戦に向け、不安材料をあぶり出し次に繋がる戦いはできたのか。
トータル試合結果
38 | 7 | 1Q | 0 | 0 |
---|---|---|---|---|
17 | 2Q | 0 | ||
7 | 3Q | 0 | ||
法政大学 | 7 | 4Q | 0 | 日本体育大学 |
戦評
中大戦では見事に春季のリベンジを果たした法大トマホークス。勢いそのままに日体大戦では法大OFが1stシリーズからその強さを見せてくれた。
試合開始早々、QB近藤濯(文4)とQB鈴木貴史(法2)がそれぞれの持ち味を活かした統率でコンスタントにゲインを重ねると、4:04で鈴木が得意のランで早々にTDを奪う。その後K谷澤隼人(スポ3)が32yds地点からFGを狙ったが、惜しくも枠を外れる。
2Qに入ると法大OFのギアがさらに上がる。4:26に近藤からWR恒吉幸紀(営3)へパスが通ると恒吉がそのままエンドゾーンに飛び込みTD。7:36にはRB廣澤達也が味方のブロックの間をかいくぐりTDする。その後、30yds地点から谷澤がFGを決め、さらに点差を広げる。
このまま流れをつなげたい3Q。日体大OFに4thdownでPCの体型からパンターのランで法大は1stdownを更新される場面もあったが、9:26に鈴木が39ydsを走り抜きTD。日体大に傾きそうになった流れを払拭する。
法大は4Qに入ると下級生を中心とした布陣で挑んだ。すると3:50にRB今井健史朗(法2)がゴール前2ydsからの攻撃でランTDをあげて期待に応える。DFも最後まで相手に大きなゲインを許さず試合終了。38−0で日体大に順当に勝利を収めた。
これで開幕2連勝した法大トマホークス。順調な滑り出しにも見えるが、主将の小林貴(営4)が「まだチームの状態に波がある」と述べるように、連携の部分でまだまだ伸ばしていくべき部分がある。また、谷澤のキックが本調子でないことも不安材料だ。彼のFGの決定率が勝利を左右する場面は今後必ず出てくる。これからいかに復調していくのか、彼にとって今シーズンは正念場となるだろう。次の相手は秋季リーグ戦前半の山場である慶大。QB高木翼やRB李卓を中心にノーハドルを採用したスピーディーな攻撃に対して、DFはどう対策を取って挑むのか。はたまたOFは慶大の攻撃力を上回る得点を奪うことができるのか。法大トマホークスにとって慶大戦はその強さの真価が問われる戦いとなるに違いない。(野村賢弥)
選手のコメント
小林貴
ー今日の試合を振り返って 先々週の中大戦では試合の入りの雰囲気ができていなかったところもあって、試合が終わってからは慶大戦に向けての意識を高めてきました。なので今日の日体大戦も雰囲気が仕上がりきっていない状態だと感じました。
ー日体大の印象 体育大らしい元気で活気のあるチームだと思いました。
ー夏合宿を終えたDLユニットの調子 みんながけがなくやってこれているのでいいと思うのですが、まだ連携が今ひとつのところがあるので、そこは修正していきたいです。
ー主将から見たチームの状態 春の中大戦で負けたように、まだ波のある状態なのでなくしていきたいです。
ー次戦の慶大OL陣への対策 立大戦で70得点するなど、とても攻撃力のあるチームなのでパス攻撃などで押されないようにしっかりと守っていきたいです。
ー次戦への抱負 前半一番の山場となる試合だと思うので、チーム一丸となってしっかりと勝ちにいきたいです。
伊藤健太郎(法4)
ー今日の試合を振り返って 日体大相手にこのスコアで終わってしまったので、個人的にもチーム的にもやらなければいけないことがもっとあったと思う試合となりました。
ーやらなければいけなかった事とは OLに関してはもっと相手DLを押す事ができたと思いますし、OFとしてはイエローをしてしまった後の切り替えができていなかったと思います。実際に今日の試合はイエローをした後にスコアできていなかったので。これから上位校と当たる時にイエローを出してしまうと、負けに直結してしまうのでそこを改善していかなければいけません。
ー今試合のOFの目標は ハードにプレーすることです。その目標に対してロスタックルもされたし、イエローもしてしまったので、自分たちが目指すOFには現時点ではほど遠い部分があるのかなと感じています。
ー今年のOFの特徴は フィールドに出ている選手に2,3年生が非常に多いという事です。4年である自分の立場として常に後輩に言っている事は、「ミスしてもいいから全力でプレーしろ」ということです。試合の経験がまだ少ないので、持ち前の若さを全面に出して恐れずに後輩にはプレーして欲しいです。
ーOLに求められる「無難さ」とは 自分が思い描くOLの理想像として「目立たないOL」というのがあって、チーム内にはこの人なら必ず相手をブロックしてくれると思われるような欠かせない存在になることが重要だと思います。そういったところでOLにとって「無難さ」は、自分に決められたアサイメントに忠実に動いて、結果的にボールキャリアーが目立つプレーにつながることであると考えます。
ー現時点でご自身の調子は コンディショニングがとても悪いです。このままでは自分が思い描くOLの理想像にはほど遠いので、慶應戦までには改善していきたいです。
ー慶大戦の抱負 慶大のハイパーオフェンスに対してDFが苦しむことは予想されますし、そういった所で自分たちOFから良いテンポを作って長くドライブすることができれば、慶大のOFの時間も少なくなりますし、勝機も自ずと出てくるのではないかと思います。
廣澤達也(デ工3)
ー今日の試合を振り返って 今日はうまくやろうとしすぎてスピード感に欠けていました。また、タッチダウンが決まったのもラインのブロックが決まってて走っただけなので、あまり納得するプレーができなかったかなと思います。
ー今日の調子は 今日の調子はあまり悪くないと思ったんですが、まだ体が万全ではないので、そこまでフルの状態で走れなかったかなと思います。
ー相手ディフェンスの印象は タックルに思い切りがありけっこう飛び込んできたりするタックルだったので、かわせたはずだったけどかわせなかったです。タックルに勢いがありました。
ー一本目になるためには何が必要だと感じていますか 一発タッチダウンを持っていけるスピードと、ブロックが決まっていなくても個人技でワンプレイを出せる力が必要だと思います。
ー次戦の抱負をお願いします 今回の試合はモヤモヤが溜まったまま試合が終わってしまったので、この一週間で慶應戦への準備をしてフルの状態で全てをぶつけていきたいと思います。