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【アメフト】9年ぶりの「甲子園ボウル」出場! 絶対王者を倒し、15年ぶりの栄冠を手に入れろ!〜三菱電機杯 第76回毎日甲子園ボウル 対関西学院大学 展望〜

三菱電機杯 第76回毎日甲子園ボウル
2021年12月19日 13:05 KICK OFF

いよいよ明日、大学アメフト日本一を決める戦い「甲子園ボウル」が開かれる。2012年以来9年ぶりの出場となる法大が迎えるのは、この大会3連覇を目指す関西学院大学。前回法大が出場した際、惜しくも敗戦した相手だ。学生アメフト界最強チームを倒し、2006年以来15年ぶり6度目の優勝をつかみとれるか。

 

鮮やかなオレンジのユニフォームが、9年ぶりに甲子園に帰ってきた。12月5日の東日本代表校決定戦で東北大ホーネッツを56対13で破り、18回目の甲子園ボウル出場を決めた法政オレンジ。相手は前回と同じく、西日本地区の激しい代表校争いを制した関西学院大学ファイターズだ。

9年という時間は、チームの姿を大きく変化させた。チームの愛称はトマホークスからオレンジへと変わり、有澤玄ヘッドコーチが就任して5年が経った。「ポテンシャル的には去年もその前も(優勝まで)もう少しのところまで行けていた」。ヘッドコーチが語るように、変わりゆくチームの中でも『日本一』という高い目標を掲げ、それに相応しいチームを目指し、戦い続けてきた。

そして今年、それが結実する。第1節の日大戦を皮切りに、強力なオフェンスと堅実なディフェンスで勝利を重ね、無敗で9年ぶり19回目の関東リーグ優勝を果たした。しかし、試合後のチームの表情は明るいものではなかった。「優勝チームの会見じゃないみたい」。ヘッドコーチの言葉は、『日本一』を目標に戦う集団にとって、リーグ優勝がひとつの通過点でしかないことを示すものだった。その勝気な姿勢が、甲子園への原動力となったことは間違いない。

選手の意識も非常に高かった。主将の太田成哉(営4)、リーグ最優秀選手に選出された星野凌太朗(キャ3)を筆頭に、どのプレイヤーにも喜びの言葉の次には、個人やチーム内の課題を挙げ、次に繋げる姿勢を持ち続けた。「選手はすごく頑張っていますが、まだまだできる」「僕たちは日本一になるまで絶対泣いたり喜んだりしない」と太田。互いが互いを鼓舞することでチーム全体の勝利へのモチベーションを高め、戦える集団をここまで作り上げてきた。

日本一になる———。

この目標が達成されるその時まで、ORANGEは一丸となって戦い続ける。

(記事・川口綜一朗)

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