【テニス】関東学生新進テニス選手権大会 6日目 杉本・長田ペアが、第1シードを破り決勝進出!
関東学生新進テニス選手権大会
2014年2月19日(木)
慶應大学日吉キャンパステニスコート
シングルス準決勝と、ダブルスの準々決勝および準決勝が行われた今日。シングルスには塚越、ダブルスは杉本・長田ペアが試合に臨んだ。
試合結果
ダブルス準々決勝
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 杉本椋亮(社3)・長田和典(スポ2) | 6-4,6-4 | 深田颯平・諱五貴(明大) |
ダブルス準決勝
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 杉本椋亮・長田和典 | 6-4,6-1 | 澁田大樹・西脇一樹(明大) |
シングルス準決勝
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 塚越雄人(経2) | 6-3,5-7,4-6 | 木島駿(早大) |
戦評
昨日の雨天とはうって変わって、快晴の空の下で行われた今大会6日目。最初に登場したのは塚越。第1セット、第4ゲームでのアウトが響き、ブレイクされてしまい1-3に。だがその後は相手のミスを誘い、一挙に5ゲーム連取し、6-3でこのセットを取った。第2セットでは、序盤からデュースが続き、相手の攻めに苦しめられる。後半、第9ゲームで5-4とし、あと一歩のところまで追い込んだが、5-5の場面からブレイクを許し、逆転される。そのまま第12ゲームはキープされ、勝負の行方はファイナルセットへ。ファイナルセットは、相手が塚越への対応力をさらに高めていき、なかなかブレイクできず苦戦する。第8ゲームでは相手を前後左右に振り、なんとかデュースを続けるも、返す球がネットを越すことができず3-5ともう後がない。そのまま決めきることができずに、4-6で敗戦となってしまった。
第1シード塚越は、ベスト4で姿を消す
杉本・長田組はまずは準々決勝。第1セット、互いにブレイクしながら試合は進行していく。第10ゲームの最後、杉本のサービスエースが決まり6-4でセットを奪取。第2セットも順調に試合を進めていく。相手を上手く左右に振らせ、第10ゲーム、長田のサービスゲームを見事ラヴゲームで締めて終えた。
つかの間の休憩の後、杉本・長田組は準決勝へ臨んだ。普段からペアを組み、リーグ戦にも出場していた明大の澁田・西脇組との対戦となり、混戦が見込まれた。前半、ネットすれすれの低めのコースでのラリーが続く。ラインぎりぎりのアウトをだしてしまうなど、あと少しというところでポイントを取れず、はじめから0-3とリードを許してしまう。しかし、そのあとのゲームで3回のブレイクに成功する。第10ゲームはデュースが続く中、相手の鋭いスマッシュが痛手ではあったが、浮いた球を確実に決め、6-4で第1セットを先取。第2セットは第1ゲーム、いきなりつまずきキープされる。だが第2ゲーム以降はしっかりとスマッシュにも対処し、さらに相手は焦りを感じ始めたのかミスを連発。勢いそのままに6ゲーム連取で、なんと6-1で勝利した。
いざ、明日の決勝へ!
第1シードの相手に驚異的な強さを見せつけ、ストレート勝ちした杉本・長田組。明日の決勝では、どこまでその強さを対戦相手にぶつけることができるだろうか。(羽根田萌)
監督・選手コメント
植村直己監督
―一足早いですが、今大会を振りかえって
塚越は残念でしたね。もっと気持ちで負けずに行ってくれれば良かったのですが。でも、そこは次に生かしてくれればと。そうですね、新進ではシングルスダブルスともにベスト4以上、というのが最低ラインでしょうか。前回は雪の影響もあって、成績が残せませんでしたが、今回はそこは最低クリアできたかな、と。できれば決勝にもいってほしかったというのは、もちろんあります。昨年度、それまでシングルスよりダブルスの弱かったうちは、ダブルスの練習の方に力をいれ、それなりに成績を出すことができました。ですが、逆にシングルスのほうが少し弱くなってしまって。そこで、代替わりをしてから、シングルスの方も練習時間を増やし、全体の練習量で見ても、昨年よりかなり多くなっています。最上級生が、きちんと生活面でも練習面でも引っ張ってくれれば、自然と下の世代はついてくると思うんですね。まずは練習をまじめに、上達に必要なだけの量をこなしていけば、数か月ほどは時間がかかると思いますが、成果はきちんと現れてくると思います。今はまだその途中の段階といいますか、もう一息ですね。今の時期から積み重ねた練習が、春関(関東学生テニストーナメント)や夏の大会に必ず影響していくと思っています。
―杉本・長田ペアについて
杉本が前で攻め、長田が後ろでストロークをしっかり打つ、良い組み合わせだと思います。ただこれも、各々が練習をきちんと重ねて自分のプレーをすることができれば、どのペアで臨んでも結果につながるはずです。
―今後について
3年生が4月から就活に入り、思うように活動できない部分もあるとは思います。ですが、これから行われる合宿にも半分程度は参加できる予定ですし、やはり、最上級生が練習への姿勢をきちんと持つことが大切になってきます。就活も早めに終えられるよう頑張って、部を引っ張っていってほしいですね。また3年生が就活をしている時期に、1,2年生には大会に出場して力をつけていってほしいと思います。
塚越雄人(惜しくもシングルス決勝進出ならず)
―今日の試合を振り返って
昨日とゲームの進め方は同じ感じで、ファーストとって、セカンドリードしながら逆転されて負けてしまったのが悔しいです。
―第2セット後半から、ミスが増えていましたが、疲れによる影響ですか
疲れはそんなになかったんですけど、相手のペースにはまってしまったので、そこはしっかり直していかなきゃいけないなと思います。
―相手の印象
予選で寒川とかがやっていて、とてもガッツのある、諦めない選手というイメージでした。
―対戦相手はショットへの対応がうまかったと思うのですが
うまく向こうも考えてプレーしていた結果がこうなっちゃったかなと思います。
―風の影響は
すごい風の中で、やりにくくて。普段イライラしない方なんですけど、風とかショットが入らないことにイライラしてしまったのがすごくもったいなかったです。
―今日のコンディション
多少の筋肉痛とか疲れはありましたけど、ほぼ万全な状態だったと思います。
―今日見つかった課題
今大会通してなんですけど、ファーストとっていながらセカンドで0-3とか1-4(という劣勢)になる試合が多くて。そこでしっかり決めきれないところ(という課題)が見つかったので、春関までには修正したいのと、もっとフォアハンドを強化していかなきゃいけないなと思いました。
―合宿に向けて
すぐに合宿なんで、結構疲れがたまっているんですけど、きついトレーニングがまってると思うので、ここでたくさん練習すれば春につながると思うので、しっかり追い込みたいと思います。
杉本椋亮・長田和典ペア(2戦ともに快調にとばし、決勝進出!)
―今日の試合を振り返って
長田:1試合目は、リターンがすごく調子よくて、ほとんどブレイクでゲームをとったので、それで相手のリズムが狂ったのかなと思います。
杉本:かず(長田)の言った通り、僕らはリターンが結構できる方なので、サービスゲームをずっとキープできる程の強さはないのですが、リターンの面でカバーできるというのはすごく大きなポイントかなと思います。
長田:2試合目は、最初は気持ちがどっかいっていて負けたと思ったのですが、なぜか調子がよくなったのでラッキーでした。
杉本:0-3スタートで、ほんとに2人でふわふわしながらやっていて。どうしようっていうことで、まず1歩ずつやろうということを話して、それでキープしてから若干流れをつかむことができたかな、と。ダブルスはすぐ流れがいったり来たりするので、ずっとこっちのペースで続けられるように意識はしてやりました。
―長田選手は前回のインタビューで「(今日の試合は)余裕じゃない」と仰っていましたがいかがでしたか
長田:余裕でした。すみません(笑)
―序盤3ゲーム取られてからの逆転勝利となりましたがどう対応されましたか
杉本:それはもう、さっきも言ったように1本ずつ、まず1本ずつ、先を見てもしょうがないので。結局は1本ずつの積み重ねなので、そういうことを考えながらやりました。
―試合中はどんなお話をされていたのですか
1歩ずつっていうのと、後は戦略的なことですね。前と後ろでの動きだったり、フォーメーションを使ったりとか。普段僕らあんまり使わないんですけど、やっぱり何か変えないと流れとかを変えられないので、そういう面では意識してやりました。
―1日2試合、寒い中での試合となりましたが
杉本: 応援の方とか、スポ法の方も含め、本当にありがとうございましたって気持ちが1番です。
長田:寒かったです。
―決勝に向けて
長田:余裕です。
杉本:余裕とは言いませんけど、もちろんここまできたら、優勝しか見ずに突き進みます。
フォトギャラリー
- 塚越は惜しくも準決勝敗退
- 序盤はガッツポーズも見せていた
- 今後強化したいというフォアショット
- 次回大会でのさらなる活躍に期待したい
- 準決勝でもリラックス感のある杉本・長田ペア
- 第1シードの澁田・西脇ペアに勝利!
- 力強いショット等でプレーを引っ張った杉本
- 長田は今大会絶好調!