【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対明大1回戦 昨季王者相手に完勝!初勝ち点へ向け好発進!
東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対明治大1回戦
2015年4月25日(土)
立川市民球場
リーグ戦は4周目に入ったが、雨による順延の影響でいまだ勝ち点0の法大。対するは昨季の王者で、ここまで全勝で首位を走る明大。厳しい戦いも予想されたが、蓋を開けてみれば一方的な展開で圧倒。明日の第2戦に弾みをつけた。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 9 | 15 | 2 |
明大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 3 |
(法大)〇末次(3勝)、高橋-佐藤
(明大)●篠原、藤田、古村-金子
三塁打:橘(5回)
二塁打:橘(1回)、中村(1回)、萩原(8回)
盗塁:藤口(3回、8回)、内川(4回)、萩原(9回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 萩原 幹斗(社2) | 5 | 2 | 2 | 0 | .333 |
2 | (4) | 藤口 帝(社2) | 5 | 1 | 1 | 1 | .357 |
3 | (6) | 橘 廉(社4) | 5 | 4 | 2 | 0 | .529 |
4 | (7) | 中村 聖弥(経3) | 5 | 2 | 1 | 0 | .353 |
5 | (9) | 内川 慶一(経3) | 3 | 0 | 0 | 1 | .143 |
6 | (2) | 佐藤 裕太(経4) | 4 | 1 | 1 | 1 | .333 |
7 | (3) | 永田 直(経3) | 5 | 1 | 0 | 0 | .250 |
8 | (1) | 末次 慶一郎(社3) | 3 | 1 | 1 | 0 | .222 |
PH | 前川 祐樹(社3) | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
(1) | 高橋 竜大(経1) | 1 | 1 | 1 | 0 | 1.000 | |
9 | (8) | 甲本 裕次郎(社2) | 4 | 2 | 0 | 1 | .400 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
末次 | 7 | 4 | 6 | 2 | 0 | 0.00 |
高橋 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0.00 |
戦評
早大戦、立大戦と勝ち点をつかみ取ることができずに迎えた明大戦。日程的にも過密になってくる現状の打破には今日の第1戦に勝つことが重要になる。法大の先発は、今季華々しい復活を果たし、未だに防御率0.00と圧倒的成績を見せる末次慶一郎(社3)。好調な打撃陣の後押しを受け、今日も快勝となるか。
1回表法大の攻撃。2アウトから3番橘廉(社4)がレフト線際への二塁打で出塁すると、4番中村聖弥(経3)が内角に甘く入った直球を見逃さずライト越えの二塁打。法大が1点を先制する。早々に援護をもらった末次は初回こそ制球に苦しんだものの、守備陣にも助けられ3者凡退に抑える。追加点の欲しい法大は3回、先頭の9番甲本裕次郎(社2)が内野安打で出塁。相手投手の暴投で無死二塁とチャンスを作ると、1番萩原幹斗(社2)の送りバント、2番藤口帝(社2)の死球で一死一三塁。続く3番橘は追い込まれてからもファールで粘り、相手投手の失投を捉えて中堅前適時打。藤口の好走塁も光り、2点を追加した。3回までノーヒットピッチングを披露していた末次は4回、1番萩谷に内野安打を許してしまう。しかし、外角の変化球を巧みに用いたピッチングは連打を許さない。しっかりと後続をシャットアウトし、ピンチにすら至らなかった。このままの勢いに乗りたい法大は、5回1死から3番橘が態勢を崩されながらも左中間へ三塁打を放つも決定機を生かせず無得点。しかし6回、法大に再びチャンスが到来する。1死から7番永田直(経3)のサードゴロを明大三塁手多々野が送球ミス。走者を二塁へと進めると、8番末次のレフト前安打、1番萩原のレフト前適時打で追加点をもぎ取った。7回、末次は味方の失策で1点を献上したが、今日も自責点0と完璧の投球内容だった。8回には9番甲本、1番萩原、2番藤口の3連打で更に2点を奪い試合を確実なものにする。そしてこの回からマウンドを任されたのは高橋竜大(経1)。変則1年生投手のデビュー戦となった。制球の定まらない高橋は走者を三塁まで進めてしまうが、外角の球を上手く使い8回をなんとか無失点で切り抜ける。9回、高橋の公式戦初安打を含む猛攻でさらに2点を追加。高橋は制球に苦しみながらも8回に続き9回も無失点に抑えた。
末次の今季3勝目で勢いに乗ることができた法大。明日は室木大(経2)が先発するだろう。今季初の勝ち点奪取に向けてこの調子を維持したい。(原口大輝)
選手コメント
橘廉(4安打2打点で打線を牽引)
―今日の試合全体を振り返って
まず末次が抑えてくれたというのが1番大きいところで、その流れからチャンスを作れて、今日は残塁が少なくチャンスをものにしたところが大差で勝てた要因だと思います。
―今日4安打でタイムリーもありました
特に何か変わったとかはわからないのですが、調子は良いですね。結果が出せてよかったです。
―今日の4安打で自分の中でつかめたことは
だいぶつかめましたけど、これを続けることが大事なので、明日次第ですね。
―今季は打線が好調ですが要因は
特に取組みは変わってないのですが、意識は変わりましたね。みんなが繋ぐ意識を持っています。今までは長打を狙うことが多かったのですが、打率を上げることを目指していることが、今の打線に繋がっていると思いますね。
―法大の打線は小技というより積極的に打っていくことが多いが、その中で今までよりも変えたことは
そうですね、一人ひとりが単打でもいいと思っていることが違うところだと思います。
―こういった意識を持つようになったきっかけは
個人的に変えようと思っていたのですけど、長打が狙っていると流れが良い時はいいのですが、流れが悪い時は全然点が取れないというのがあったので、常に良い状態を保つために自分では意識しています。それを周りに伝えていますね。
―現在スタメンで出ている4年生が橘選手と佐藤選手ですが、2人が周りにも声をかけているのか
多少はありますね、打撃の面では声がけはしています。
―OBの方が練習に来てバッティングも見ていると伺ったがその影響は
そうですね、一人一人に声かけてもらったりトスを上げてもらったりしているので、その成果もあると思います。
―OBの方との取り組みで橘選手が得たものは
自分の中でヒントになることはもらって、ならないものは変えずにと、いう感じですね。良いところは取り入れています。多少自分の中でものにしています。
―昨年5位に終わってこのオフの間に新チームの中で意識や取り組みで変えたことは
4年生で出ているのが自分と裕太(佐藤)だけだったので、試合中は自分ら2人でまとめています。練習自体はみんな3年連続で全日に行っているので、4年生を全国に連れて行ってくれと頼みつつ、自分らも頑張っている感じですね。4年連続出場を目指して一人ひとりが意識高く今年はやっていっていると思います。
―橘選手が4年間やってきた中でこのチームの意識の高さをどう感じるか
今年は後輩が多く出ている分、後輩にも責任感があってそれに伴って結果も出してくれているので、後輩の力が大きいと思います。
―他大学は新チームの練習開始が2月からが多いが、法大は1月から練習をやっている
そうですね、1月の上旬から始まってもう2ヶ月以上ですね。早めに始まったというのは自分達の強みではありますね。練習量ならどこにも負けないと思います。
―この期間に1番力を入れたことは
いつもとあまり変わっていないのですが、やはり体力作りですね。でもチームとして大きく変わったことはないので、チームワークは普段通りで、さらにそれを上げていくイメージでした。練習の質については、4年生が就活でいなくなって指示を出す人がいなくなるので、一人ひとりの責任感を高めるという点では周りに任せることも多かったです。
―具体的にはどういったことを任せているのか
平日の練習とか自分らが行けないこともあるので、今でも3年の中村とか直(永田)とかに練習を任せて現状何が必要かとか、任せていることが責任感に変わって、後輩頑張ってくれていると思います。
―このカードからGWまで過密日程だがチームで確認したことは
試合が詰まっているぞと思っていますけど、自分らはそれを乗り切って勝ち点を3取るという意識だけですね。特に話し合いなどはないですね。
―それは高校時代から連戦の経験が豊富だからか
そうですね、特に法大は推薦組が多いので慣れている選手は多いですね。
―今日の試合の相手は昨季覇者の明大が相手だったが何か対策は
篠原が良いピッチャーで、真っ直ぐに自身を持っているピッチャーに対して、そのストレートに負けないようにというピッチャー対策はイメージしていました。
―チーム全体として対策は何か考えていたか
特に攻撃面では心配していませんでした。あとは末次がどうかというところで、末次任せという感じでした。意識としては立教戦とあまり変わらずで、末次の時は流れが良いのでいつも通りやっていました。
―明日の試合に向けて
今日のようなピッチャーのテンポの良い流れからチームの打線が繋がっていければ良いと思いますし、今日はエラーも少し出てしまったので堅い守りで、明日はそこまで打てるとは思わないので、しっかり投手戦でもものにして1点差のゲームでも勝てるようなゲームにしたいと思います。
末次慶一郎(脅威の防御率0.00)
―今日の試合を振り返って
今年は明治が1番強いかなと思っていたところがありましたが、初回先攻で流れ良く1点取ってもらえたので、そこからは良く投げれました。
―味方打線の援護も大きかったですね
前半、中盤と(自分が)投げている最中はちょくちょく(点を)取ってくれていたので、中だるみなく終始自分たちのペースでいけたと思います。
―外角の決め球が多かったですが、目指していた投球は
三振はあまり望めないと思っていたので、外の変化球を打たせて内野ゴロを多く取るように心掛けていました。
―ご自身としてはここまで3勝負け無しですが
勝ち点を取ったわけではないので、なんとも言えないですけど、自分が負けなければチームとしての結果も付いてくると思うので、個人の勝利はもちろんですが、チームの勝利のために勝つ、勝ち星を挙げる意識を持ってやっています。
―今だに自責点もありませんね
いずれ取られるのではと思っていますが、今年は例年より粘れていると思います。
―高橋投手については
自分よりインコースを使えますし、自分には持ってないものを持っていると思います。実力はあるので、自分には無いものを使っていってほしいです。
―明日に向けて
まだ勝ち点を取れてないので、勝ち点を取れるようにみんなで頑張っていければと思います。
高橋竜大(期待の新人が初登板)
初めてだったので緊張してなかなか思うようなピッチングができませんでした。それでも後ろの先輩方が声をかけてくださったおかげで緊張していたなりには落ち着いて投げることができたと思います。
どんな形でも登板したということは大きいと思います。法政にはたくさんピッチャーがいますがどんどん投げたいです。
末次さんの無駄なランナーを出さないところなどを見習いたいです。
ほとんどツーシームのサインを佐藤さんが出していて、それが低めに集まっていたことが悪いなりにも良かったのかなと思います。
とりあえず腕を振って思い切り来いということは言われたのですが、なかなかできませんでした。その中でもリードしてくださったので本当に感謝したいです。
バッティングは嫌いじゃないので。ストライクが来たらどんどん振ろうと思った結果が内野を抜けてくれて 打点になって良かったです。
先輩方が明るくて優しくて、野球をとてもやりやすい環境です。あと4年間あるのでもっとレベルアップして高校のときなれなかった日本一になりたいです。
竹内だったりピッチャーがいっぱいいるので負けないように、引っ張っていくつもりで頑張りたいです。
今日のピッチングは忘れて、自分らしいピッチングを見せれたらいいなと思います。
フォトギャラリー
- 橘は本日4安打と大暴れ
- 末次は今日も自責点0の好投
- 先制の適時打を放つ中村
- トップバッターの萩原は今日もマルチ安打
- 9番ながら打撃好調の甲本
- 藤口は2盗塁と足でチャンスを演出
- デビュー戦となった高橋。2回を無安打に抑えた
- 好投の末次を労う佐藤。バッテリーの相性の良さも好投の一因だろう