【バスケ】第64回関東大学バスケットボール選手権 対明大 掴んだ自信、堂々の3位入賞!!
第64回関東大学バスケットボール選手権大会 対明大
2015年5月10日(日)
国立代々木第二体育館
前試合は東海大相手に通用するDFを見せたものの、勝利までは及ばなかった法大。3位決定戦に回り、明大と戦う。「連敗しないチームをつくらないと」塚本HCの言葉通り、ここがチームが成長するための踏ん張りどころだ。
試合結果
トータル試合結果
70 法政大学 |
14 |
1Q |
19 |
53 明治大学 |
16 |
2Q |
14 |
20 |
3Q |
11 |
20 |
4Q |
9 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 |
学年 |
学部 |
身長/体重 |
ポジション |
出身校 |
得点 |
リバウンド |
アシスト |
#14 植村 哲也 |
2 |
文 |
175/74 |
PG |
明成 |
11 |
3 |
1 |
CAP #35 山岸 玲太 |
4 |
経営 |
179/72 |
SG |
福島商 |
7 |
1 |
0 |
#11 中野 広大 |
3 |
法 |
182/77 |
SF |
土浦日大 |
3 |
4 |
1 |
#24 加藤 寿一 |
4 |
文 |
192/79 |
SF |
法政ニ |
17 |
7 |
2 |
#16 沼田 凌 |
4 |
法 |
190/87 |
C |
湘南工科大附 |
13 |
14 |
1 |
法政大学交代選手
選手名 |
学年
|
学部 |
身長/体重 |
ポジション |
出身校 |
得点 |
リバウンド |
アシスト |
#7 藤井 裕太 |
3 |
社 |
175/65 |
SG |
厚木東 |
4 |
2 |
2 |
#8 新沢 亮太 |
3 |
経済 |
182/73 |
SG |
新潟商 |
0 |
0 |
0 |
#12 柳川 知之 |
2 |
法 |
192/82 |
PF |
明成 |
4 |
3 |
0 |
#23 戸掘 勇吾 |
2 |
文 |
190/79 |
PF |
國學院久我山 |
6 |
2 |
0 |
#25 上山 敦士 |
2 |
経営 |
185/78 |
PF |
土浦日大 |
0 |
0 |
0 |
#27 財前 大輝 |
3 |
経営 |
178/64 |
SG |
大分舞鶴 |
0 |
1 |
0 |
#51 早川 健星 |
2 |
法 |
184/80 |
SF |
座間 |
0 |
2 |
0 |
#67 佐藤 翔耶 |
3 |
法 |
184/78 |
PG |
宇都宮工 |
5 |
2 |
2 |
戦評
第1Q。普段とは違うメンバーでスタート。序盤から明大#2齋籐拓実に3P2本を決められてしまう。しかし出だしからDFは好調であり、徹底したスイッチアップで明大に簡単に攻めさせない。中野や加藤、山岸の3Pで一歩リードしたが、ラスト2分でシュート前のファールが多発。リバウンドも沼田以外が活躍できず、2分間で9点を取られてしまった。1Qはリードされ14-19。
第2Q。シュートの不調により点差は縮まらず。我慢の時間帯が続いたが一度も集中が切れることはなかった。沼田を下げた時間帯には、柳川・戸堀の2年生インサイド陣が躍動。早川、藤井のアシストで戸堀が2本決め、藤井の得点で同点まで追い付いたが、最後は3Pで離され30-33で前半を終えた。
第3Q。攻守ともに積極性を取り戻した法大は中外バランス良く点を取り、流れを握る。明大のシュートが落ち始めるとDFリバウンドを着実に押さえ自分たちのOFへ繋げた。ラスト、佐藤がハーフラインを越えたあたりからゴールを狙うもブザーは響かず。すぐさま沼田がフォロー。リバウンドに飛び込み、今度はしっかりとブザービーターを決めた。50-44。
第4Q。終始法大が主導権を握った。明大も#50伊澤実孝を中心に攻めてくるものの決定力に欠ける。ガードポジションでもリバウンドに飛び込んだり、ルーズボールを最後まで追ったりと、球際まで粘り強さを見せた法大は一度も明大に追い付かれることなく引き離し、70-53で勝利を収めた。
この結果、ウィザーズは3位入賞を果たした。今大会、塚本HCと外山ACが加わった新体制の元、DFしかやっていないという法大だったが、その意識は着実に変わってきていることは誰の目にも映ったはずだ。だが、「まだまだこれから」。3ヶ月後、その言葉通りに変貌を遂げた法大バスケ部を楽しみにしたい。また、その前の新人戦にも大きな期待が懸かる。(宮下優希)
最終結果(ベスト8まで)
優勝:東海大学
準優勝:筑波大学
3位:法政大学
4位:明治大学
5位:拓殖大学
6位:大東文化大学
7位:日本大学
8位:中央大学
試合後の監督・コーチ・選手のコメント
今井一夫 監督
―昨年は12位のトーナメント戦で3位となりましたが
やっぱり4つに入るっていうのは、選手たちの目標でもあったし、それを実現できたことは非常に喜ばしいことですね。最終日のこの場で、1番最後の試合ではないけれど、その前のゲームでできたということは彼らの自信に繋がるんじゃないのかなと思います。
―今大会を振り返って
勝ちにこだわってやってきた大会ではなかったので、そういった意味ではある意味で驚きもあります。今日の明治戦は勝ちたいと思っていたかもしれないけど、どうしても勝たなきゃいけないとかいう雰囲気もなかったので。選手の起用でも驚く場面もありましたが、こういうステージで一人でも多く経験できたっていうのは出た選手たちの自信にはなるんじゃないかなと思います。願ったり叶ったりの良い場面を与えてくれたというか、勝ち取ってくれて大したもんだって感じですね。
―DF練習のみで臨んだとのことですが
やってきたのは本当にDFだけで、ボールを使った練習、ゲーム式の練習なんかは全然していなかったです。なので、これでちゃんとOFを練習していけばボールの回りも良くなるだろうし、そこで良いリズムのままシュートで終えたら良いリズムでDFに入れるから、もっともっと強くなれるんじゃないかと思います。
―リーグ戦まで長い期間がありますが
沼田、加藤の次に頼りになる人間がその間に自信を付けて出てきて欲しいです。そういった練習をどのようにやっていくのかを、これから塚本、外山と相談をしながらっていう形になるんでしょうね。
―今後のOFの方針などは決まっていますか
決まってないです。まだまだDFですよねって言ってましたから。やっぱりまだボールから目を離しちゃうんですよね。もっとそのところの意識を持てばできることなのに。ビジョンとコミュニケーションとポジショニング。これを習慣的にできるように繰り返し繰り返しやるしかないですね。DFだけはやろうと思ったら誰でもできるものなので。シュートはなかなか入らなくてもDFは守ろうと思えば守れますから。
―新人戦に向けて
今までの一緒のことですね。変わらず。良くはなっているし意識はしてきているけど、及第点まではいってないので。
―今大会評価したい選手は
伸び代っていう意味では戸堀ですね。あの体でしっかりとDFで戦っていました。戸堀はこの大会でチャンスを掴んだと思うから、これから先の要望はもっと厳しくなるかもしれないけど、それに耐えていったら十分な戦力になりうると思いますよ。あと評価できるのはやっぱり山岸ですね。
―リーグ戦に向けて
完璧なDFができるように、それにはポジション、ビジョン、コミュニケーションが必要で、言われなくてもできるようなチームを作っていかないといけないです。作れると思うし。これをしっかりやっていけば4つに入れるようなチームになると思います。
塚本清彦 ヘッドコーチ
―今日の試合を振り返っていかがですか
東海戦の後から「連敗することだけは許さない」と言っていました。DFをしっかりやっていたと思います。少しコンディションが良くなかったけど、その分自分たちで奮い立たせるよう選手たちが頑張ったんじゃないかと思います。明治は3ガードでやってくるので、その分ガード陣を多く使えるなというのは昨日の試合などを見ていてわかったので、そこの部分では頭の中に置いていました。ビッグマンでは、戸堀が良かったし、柳川も昨日11点取っているのでその部分をどうやって伸ばしていくのかというのを今日のゲームで考えていました。これがもしインカレの3位になるっていうんだったらかなり違うシステムを用いるかもしれないけれど、関東トーナメントはまだ勝負がかかったゲームではなく、どちらかというとDFの整備とOFのポテンシャルをどれくらい持っているかを見る場だから、その部分では最後までできたのが非常に良かったと思います。
―選手たちに昨日の疲れはありましたか
いや、選手に疲れなんて許さないです。その代わり、プレイングタイムのところで調整しました。(出場時間は)1番長くても32分くらいなんですよ。昨日は39分加藤が出ちゃったけど、他のゲームはほとんど20分台に抑えているから疲れはないと思います。ただ、集中力というものがどれだけ出るかというところですね。僕の中で今日思ったのは、我慢できたことが1番良かったです。明治がすごく良い流れできたけど、我慢して我慢して点数を空けさせないようにしながら、近付いていって、抜いて、そして最後向こうが近付かないように(点を)離したのがすごく良かった。ゲームのシナリオとしてはとても良かったと思います。
―その試合の流れのポイントはずっと選手たちに指示していたのですか
ゲームプランは逐一何分で何点差かというのをPGにずっと言ってるので、考え方はちゃんと聞いておくように言っています。今日なぜ植村がスタートだったかというと、新人戦で中央に勝ったら次は明治なので、明治の2年生のPGとぶつからせたかったから使いました。植村は元々アジャストする力は持っているのでそこの部分で今日はすごく良かったと思います。
―今日はスターティングメンバーを変えていましたが
植村、山岸、中野、加藤、沼田でやっているときがDFが1番良いので。ただ、相手がでかくなったときにそこに柳川を入れたりします。1番大事なのは、チームというのは固定観念でやらず、相手チームの行動を見て対応して変えることです。
―インサイドで活躍が見られた2年生の戸堀選手と柳川選手については
戸堀はロボットみたいだったけどようやく人間的になってきたかなと(笑)シュートをよく打つようになりました。柳川はリングを見ないシュートを打ってるから、天才かもしれない(笑)それくらい感性的には面白い。彼ら2人が良くならないと、沼田と加藤を休ませられないから、その分はとても期待しています。
―トーナメント3位という結果をどう捉えていますか
選手がすごく頑張ったと思います。褒めてあげたい。2009にベスト4に入って以来のそのとき以上の成績(2009年は4位入賞)なので、非常に良い結果になったんじゃんないかと思います。
―リーグ戦に向けて
ずっと練習ですね。少し休ませますけど。今からずっとこれからが勝負なので。リーグ戦への挑戦はもう始まっています。
―リーグ戦まで長い期間がありますが
この結果というものを真摯に受け止めたら、僕は良くやった、じゃなくてプライドを持ってもらいたいです。今年のこの関東の中で3位になったし、明治は専修、拓大を破っている、我々もそこは破れないとダメ。だから目標は見えているばずです。そのくらいのプライドを法政大学は持たないとダメです。その行動、次にどういうことをやっていくか、を自分たちでわかればいいのかなと思います。
―新人戦に向けて
リーグ戦で使えるか使えないかというところの我々のトライアルなので、大事に使っていきたいです。初戦の中央も新人がすごく良いので、もしかしたら1回戦で負けるかもしれない。ただ、それでもあと1ヶ月あるから、なんとかDFの整備をしてプレッシャーを掛けて、なんとか法政の基盤となる1.2年生たちを良くしていきたいです。勝ち負けではなく。
山岸玲太 主将
―今日の試合を振り返って
昨日負けて連敗だけは避けたかったのでしっかり勝つことができてよかったです。
―塚本HCは昨年まで明大のHCでしたが、そのこともあって明大対策をしてきたことはありますか
いやそれは全くなくて、いつも通り練習していることをやろうと試合前に話しました。
―この勝利で3位となりましたね
素直に嬉しいです。まだ始まったばかりですが、ディフェンスの練習の成果が少しずつ出て、その結果がこの順位に表れたのかなと思います。
―ディフェンスに対しての手応えは
前までみんなバラバラの動きだったのですが、今はみんな1線目、2線目、3線目のところで意思統一ができてきていると思います。今日の試合は3線目のところでダメなところが出てしまいましたが。でも今まで以上は意識していることができていると思います。
―これまでどのようなディフェンス練習をしてきましたか
本当に基礎しかやってないです。基礎以外は何もやらず、土台になる部分の練習をずっとやってきました。これからはマンツーマンだけではなくてゾーンもやっていくと思いますが、そこはまた塚本さんたちの話を聞いてやっていきたいです。
―このトーナメントを振り返って
まだまだだとは思いますが、少しずつディフェンスがよくなってきたのがこの大会で見えたのがよかったです。まだガードのところでオフェンスのコントロールができていなかったり、3線目で甘い部分があったりと課題もありますが、そこはまた改善していくべき部分だと思います。
―大会を通してベンチや応援席が明るかったですね
やっぱり全体が盛り上がっているときが法政は1番強いと思います。ベンチが盛り上がることで試合に出ている選手も気持ちよくやれるので、これからも明るくやっていきたいですし、この雰囲気を作ってくれることに感謝したいです。
―秋を見据えた上で、今大会の第3位という結果はどのような意味を持ってくると思いますか
自分たちがやってきたことの成果が少しですが出た大会でした。秋に向けての良いスタートが切れたと思います。
佐藤翔耶
―3位でトーナメントを終えましたが
運8割実力2割といったところでしょうか(笑)まあ、一番仲の良い4年生と一緒に結果を残せたことが嬉しいですね。
―今日の試合を振り返っていかがですか
今日は新人戦の練習も含めながらやってた感じだったのでまったりやれればいいかなって思ってたんですけど、結果勝てたので良かったなって気持ちです。
―前半は連日の疲れが見えたようにも思われましたが
疲れはどうですかね…。まあ、今日はスタートじゃなくて途中からの出場だったのでその分は気持ちも楽だったし、ミスもすることなくのびのびとプレーできたかなと思います。
―以前よりターンオーバーが減りましたね
余裕が出てきたというか、今までは真面目に頑張ろうとやってたところを楽しめるようになったという面で、体が軽くなって動きやすくなって、攻めることも増えてきて楽しくできるようになりました。気持ちの面が大きいですね。
―今大会での収穫は
自分が楽しくプレーをすると周りも活気づいてバスケットができるんだな、という印象を自分が受けたので、そういうものをこのままやっていきたいと思いました。
―見つかった課題は
攻め気を無くさないことと、集中力を欠かないこと、声を出し続けること、ディフェンスを頑張ることを平均的に意識してやっていきたいと思いました。
早川健星
―今日の試合を振り返って
準決勝(東海大戦)から出させてもらっていましたが、今の練習でDFをやるようになったので、今までやってきたことをしっかり試合に出せるようにということを意識しました。
―準決勝は6秒のみの出場でしたが
先輩たちにめちゃくちゃいじられました(笑)昨日はスローインはパスをミスしたことではなくて、むしろその後に走って自分のミスを取り返そうと戻らなかったことが原因で代えられてしまいました。今日はそうやって、ミスしたとしても、必死に走り回って頑張ろうと思っていました。
―最後の3Pは惜しくも入らずでしたね
最後決めたかったですね。最後の最後だったので盛り上がるように決められれば良かったんですけど。
―得意なプレーは
周りのみんなには外のシュートを積極的に打っていけとか言われています。でも今日も途中でトップで1本チャンスがあったのに、シュートを打たずパスしてしまいました。そういうところを自信持ってやっていけるように、自分を出していけるようにしたいです。
―新人戦に向けて
今のチームはガードやセンターは人が豊富でさが、フォワードは人があまりいないように感じられます。自分とか1年生でもガンヒョンとか入ってきたので、フォワードがみんなで切磋琢磨しながら頑張っていければ、これから強いチームと当たっていく上で寿さん(加藤)とかを休ませられる存在になれると思います。なのでまずは新人戦で結果を出せるように頑張っていきたいと思います。
―今年度の目標を教えてください
新人戦、リーグ戦で試合に絡めるように。試合でプレータイムをたくさんもらえるようなプレーヤーになっていきたいと思います。
クローズアップ
10個の質問で法大バスケットボール部員の素顔に迫る新企画。バスケや普段の生活について伺います。
※次回の人を指名する制度。※毎回更新できない可能性もあるのでご了承ください。
和田直也(法2・幕張総合出身)
①生年月日→1995年6月6日です。
②バスケを始めたきっかけ→中1のときに地元の友達に「バスケやってみないか」と言われて。
③武器→自分はシュートが得意なので、スリーポイントをもっと決めたいです。
④目標とする選手→目標というか、尊敬している人は(加藤)寿一さんで、寿一さんのような攻撃力のある1対1をしてみたいです。
⑤チーム内のでのライバル→あっちが見てるかどうかはわかんないですけど、寿一さんには勝ってみたいですね。
⑥最近ハマっていること→家で大学バスケの試合を見て、真似したいプレーを探すことです。
⑦オフの過ごし方→地元の友達と遊んだり、バスケの試合見たりしてます。
⑧好きな女性芸能人→北川景子さんです。
⑨今年の目標(バスケ以外で)→彼女つくりたいです(笑)
⑩次の人の指名をお願いします→寿一さんですね。
フォトギャラリー
- 優秀選手賞を獲得し、3ポイント王となった加藤(3ポイント王は日大・本村亮輔と同率)
- 攻守ともに唯一無二の存在・沼田
- 明大も法大と同じようにDFに力を入れているチームだ
- 今大会、中野の3Pが光ったが、課題はまだこれからだと言う
- ルーズボールなどを争うシーンを目にすることが多くなった
- 神奈川県立座間高校出身の早川。今後の活躍に期待だ
- 試合中も状況に応じて塚本HCがきめ細やかな指示を出す
- これからどんなチームに変わっていくのか期待したい