【相撲】第94回東日本学生相撲選手権大会 Bクラス優勝も、Aクラスでは1勝を挙げられず
第94回東日本学生相撲選手権大会
2015年6月7日(日)
国技館
昨年はBクラス準優勝だった東日本学生相撲選手権大会。
今年は見事優勝を飾った。しかし、その後行われたAクラス予選では、強豪相手に敗退した。
団体戦試合結果
Bクラストーナメント
準々決勝
4 法政大学
|
先鋒 |
五十嵐 唯人(営1) |
○ |
1 東北大学
|
---|---|---|---|---|
二陣 |
小賀坂 拓哉(法3) |
○ |
||
中堅 |
高木 翔夢(営4) |
○ |
||
副将 |
野上 健吾(人3) |
● |
||
大将 |
岡田 久典(人3) |
○ |
準決勝
3 法政大学 |
先鋒 |
五十嵐 |
● |
2 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
二陣 |
小賀坂 |
○ |
||
中堅 |
高木 |
○ |
||
副将 |
野上 |
○ |
||
大将 |
岡田 |
● |
決勝
3 法政大学 |
先鋒 |
五十嵐 |
● |
2 駒沢大学 |
---|---|---|---|---|
二陣 |
小賀坂 |
○ |
||
中堅 |
高木 |
○ |
||
副将 |
野上 |
● |
||
大将 |
岡田 |
○ |
Aクラス予選
1回戦
0 法政大学 |
先鋒 |
五十嵐 |
● |
5 東京農業大学 |
---|---|---|---|---|
二陣 |
小賀坂 |
● |
||
中堅 |
高木 |
● |
||
副将 |
野上 |
● |
||
大将 |
岡田 |
● |
2回戦
1 法政大学 |
先鋒 |
五十嵐 |
● |
4 中央大学 |
---|---|---|---|---|
二陣 |
小賀坂 |
○ |
||
中堅 |
高木 |
● |
||
副将 |
野上 |
● |
||
大将 |
岡田 |
● |
3回戦
1 法政大学 |
先鋒 |
五十嵐 |
● |
4 専修大学 |
---|---|---|---|---|
二陣 |
小賀坂 |
● |
||
中堅 |
高木 |
● |
||
副将 |
野上 |
● |
||
大将 |
岡田 |
○ |
個人戦試合結果
選手名 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 |
---|---|---|---|
小賀坂 拓哉 | ○ | ○ | ● |
高木 翔夢 | ● | ― | ― |
根古谷 直道(人2) | ○ | ○ | ● |
野上 健吾 | ● | ― | ― |
岡田 久典 | ○ |
● |
― |
戦評
Bクラス優勝、そいてAクラスで1勝をあげることを目標に臨んだ今大会。Bクラストーナメント初戦、東北大戦では、4-1で勝利し、順当に駒を進めた。準決勝の早大戦でも落ち着いた取り組みを見せ、決勝に進出。決勝の相手は昨年度Bクラス王者の駒大。対戦成績2―2となり勝負は大将戦へ。岡田久典(人4)が叩き込みで中村を下し、見事Bクラス優勝を果たした。
Bクラス1位とした法大は、Aクラス予選へ進出。優勝した勢いでAクラスでも勝利をあげたいところだったが、Aクラス上位との壁は厚く、勝ち点を得ることができない。結果、9位で団体戦を終えた。
続いて行われた個人戦。法大からは5名が出場した。団体戦に出場していない根古谷直道(人2)は初戦、土俵際で逆転され敗退かに思われたが、物言いがつき、協議の結果行司軍配差し違いで見事2回戦進出。続く2回戦でも、落ち着いた動きで押し出し。しかし、3回戦では団体戦優勝した日大の大将、木崎信志と対戦。力負けを喫し、3回戦で姿を消した。
また、団体戦では二陣として活躍した小賀坂拓也(法3)は1回戦2回戦と、相手を圧倒し3回戦へ。下手をさし、優位の体制だったが、足をかけられたまま土俵に押し出せれ敗戦。土俵際に倒れた際に強く体を打ち付けた小賀坂は立ち上がれず、タンカーで運ばれる事態に。国技館内は騒然とした雰囲気に包まれた。
「Aクラスでも1発の勝負だったらまだまだわからない」と話した高木翔夢(営4)主将。大会前には今までにない練習を多く積んできた。今大会の反省点を修正し、11月のインカレでは念願のAクラス1勝をあげて欲しい。(八木下伸一)
選手コメント
高木翔夢 主将
―本日の取り組みを振り返って
個人戦はだめだったんですけど、団体戦は全体を通して集中して相撲が取れたし、みんな練習してきたこと通り、自分の相撲を出せたんじゃないかなと思います。
―本日の団体戦の目標は
まずは2部リーグで優勝することと1部昇格なので、1部でまず1勝をあげるってことが目標でした。
―Bクラス優勝したことについては
優勝できたのは嬉しいんですけど、目標としては通過点だったので、1部で負けたという悔しさの方が大きいかなと思います。
―Aクラスの相手の印象は
やっぱり強いなという印象があるし、練習量もうちとくらべると多いし、筋肉とかも大きさとかも違うと思うので、もっともっと差を埋めていかなきゃいけないなと思ういます。でも、一発だけの試合だったらまだまだわからないところもあるし、点数が取れている部分もあるので、そこは自信を持ってやっていこうかなと思います。
―個人戦は初戦敗退でしたが
あれは完全に僕の集中力ぎれです。申し訳ないです。
―相手の印象は
下級生なんで、正直負けた僕がいけないという感じですね。そこは反省して次にいかしたいなと思います。
―団体戦の反省点は
焦りすぎたのかなというのはありますね。2部で優勝して、このままいくぞっていう流れがあって、その流れに乗りすぎてしまった。ちょっと立ち止まって見るってことが必要だったのかなと思います。そこで、立ち止まって見なかったから勝てる試合を落としてしまったりとか、勝ち急いでしまったがゆえに負けちゃったりっていうのが何番かあったので、そこは反省点かなと思います。
―逆に何か収穫はありましたか
1部でもほんとに強いところと弱いところでは差があるので、下の方のところとは全然取れるなという自信にもなったし、勝ち点をあげることはできなかったんですけど、部員の中では勝ってる者もいるし、良い勝負ができてる者もいるので、そういうところですね。
―本日の大会に向けて何か重点的に取り組んだことは
まず練習第一に考えて、学業もみんなちゃんとやるようにしてミーティングも重ねて、監督とも相談してやって今までに無いような活動をどんどん積極的に行ってきました。ゼロからのスタートでは無いけれども、今までとは違う方針で自分達で意識を高く持ってやってきたという感じですね。
―主将として何か部員に声がけとかはされてきましたか
まだまだ僕も未熟なんで、上から言える立場じゃないけど、付いてきて欲しいし、インカレに向けて頑張っていこうということです。
―主将として日頃意識していることは
私生活は誰よりもきっちりやるし、練習も勉強も誰よりも真面目にやるってことは意識しています。
―チームの雰囲気はいかがですか
和やかで他大の相撲部にはないような良い雰囲気だと思っています。
―どのような稽古をされてますか
基本、1日2時間以上の稽古を週6日やってるんですけど、その中で筋トレだったり相撲だったり、当たり前のことをまずやって、その後に自分達で何かできることはないかということで立ち会いの練習だったりとか、細かいところを突き合わせてやっていくということをやっていました。
―次の大会に向けて
インカレでは1部昇格の2部優勝して、上位に食い込みたいなと思います。
岡田久典
―今日の取り組みを振り返って
とりあえずこの大会に、2部優勝と1部昇格っていう目標を持って今まで練習してきたんですけど。半分は達成できたので合格点かなと思いますね。
―今日の自身のコンディションは
2部の決勝と1部の最後と、点が欲しいところで勝てた自分にも及第点って感じです。
―緊張は
あんまり緊張はしなかったです。
―学年が上がり気持ちに変化は
(今までは)やっぱり先輩がいたので、先輩のためにみたいなところがありました。先輩がいなくなって、あんまり自分のためにっていうタイプじゃないので頑張れるかなーっていう感じだったんですけど、1年生が頑張ってすごく良い相撲とってたので頑張ろうと!みっともないところ見せられないなと思って頑張りました。
―今日の大会までに取り組んだ練習は
特別なことはないですね。でも例年よりは質と量が上がった気がしますね。
―団体Bクラスで優勝したことに対して
ひいき目なしに見て、2部では優勝できる力があると思っていたので、あとは試合で自分たちの力をしっかり出し切れるかどうか。決勝よりも準決勝の方が山場だったので、自分は負けてしまったんですけど、しっかりと勝てたのが大きかったと思います。
―それに対してAクラスでは、体格差も見られました
それも例年よりは全然縮まっていると思います。すこしずつ1部との差は無くなっていると感じてます。
―今日チームとして得た収穫は
1年生というか、今回レギュラーで入った子たちが思っていたよりも健闘してくれたっていうのは収穫だと思います。
―相撲部の今の状況は
キャプテンが真面目なのでだらけていく方向ではないです。自分が一生懸命やってるんで後輩たちもそれ見て、自分も頑張ろうと思ってやってるんじゃないかなと思います。
―どんな先輩になりたいですか
良いところは見習ってもらって、悪いところは反面教師にしてもらいたいです。
―今日の反省点をふまえて、これからどんなトレーニングをしますか
やっぱり1部との差を縮めたいというのが1番ですし、今まではそれこそ駒大とか早大と練習する機会が無かったので、やっぱり実力が上のチームとの練習をしていかなきゃダメなのかなと思いました。
―1部との差となっているものは何だと思いますか
何ですかね、本当に小さいことだと思うんですけど。1つ人より優れているところがあったら、それを伸ばしていく。1部相手にも自分の良さをしっかり出していけば良いと思います。短所を直すよりも、長所を伸ばしていけたらと思います。
―次の大会は
7月20日金沢の大会です。金沢の大会は最初から1部とで、西の大学もいるので自分たちの力を試すいい機会だと思います。
五十嵐唯人
―体戦を振り返って
最初は緊張もあって体が動かず先輩方に頼ってしまった部分もあったのですが、だんだん体も温まってきて自分の相撲、前に出る相撲が取れて1年生としては良かったかなと思いました。
―1年生で団体戦出場ということについてはどのように感じていましたか
素直に嬉しかったです。即戦力になれればいいかなと思っています。
―法政大学に入学した理由は
東北の先輩方がたくさんいて、頼れる先輩がいて、練習・寮の雰囲気も良かったので法政大学を希望しました。
―Bクラス優勝となりましたが
4年ぶりということで、優勝できたので嬉しかったし、数多くの強い選手を相手に経験できて自分のためにもなりました。
―決勝戦で戦った駒大の印象は
迫力もあって自分の相撲がとれなくて、申し訳なかった気持ちです。
―Aクラスとも戦いましたが、自分たちとどんな部分の違いがあると感じましたか
Bクラスと違って体も大きくて、相手の胸を借りるような感じで臨みました。
―今大会にむけてどのような稽古をしていましたか
土日は毎回出稽古に行って合宿に参加していました。平日も毎日さぼらないで取り組んでいました。基本、前に出る相撲なので、すりあしなどをたくさんしていました。
―これからの目標は
自分自身は団体に4年間出場して、Aクラスでも即戦力になれるように頑張りたいと思います。
フォトギャラリー
- 1年生ながら健闘した五十嵐
- Bクラス団体戦では全勝の小賀坂
- チームをまとめる高木主将
- 力強い取組を見せた野上
- 岡田Aクラス予選で1勝した
- 次こそAクラスでチームとして1勝をあげたい