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【テニス】関東大学テニスリーグ 対早大② 勝利ならずも、開幕から2戦全勝の早大からシングルス4勝をもぎ取る健闘

テニス

【テニス】関東大学テニスリーグ 対早大② 勝利ならずも、開幕から2戦全勝の早大からシングルス4勝をもぎ取る健闘

関東大学テニスリーグ 対早大
2015年9月3日(木)
有明テニスの森公園

昨日、予定していた試合がすべて終了せず、S1、S3およびS6(ファイナルセット第3ゲームから)の試合が今日へ持ち越された。チームの勝利へ向けて1戦も落とせない法大だったが、結果は2勝1敗。昨日のダブルス全敗から、S6~S3で4勝巻き返す奮闘を見せたが、惜しくもあと1歩届かなかった。

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日をまたぎ、疲れをとった塚越が盛り返して勝利

試合結果

トータル試合結果

法政大学

0

ダブルス

3

早稲田大学

4

シングルス

2

 

ダブルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
D1 大友優馬(スポ4)・杉本椋亮(社4)   6(3)-7,2-6  今井慎太郎・河野優平
D2  長田和典(スポ3)・小見山僚(スポ1)  4-6,3-6  栗林聡真・坂井悠仁
D3 山田晃大(社3)・塚越雄人(経3)   4-6,7-6(5),3-6  松崎勇太郎・小堀良太

 

シングルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
S1 大友優馬  3-6,3-6 今井慎太郎 
S2 松尾魁人(社1) 1-6,0-6  栗林聡真
S3 杉本椋亮 4-6,6-2,6-3  松崎勇太郎
S4 長田和典 6-2,2-6,7-5  三好健太
S5  村上彰啓(経3) 6-3,6-3   村松勇紀
S6  塚越雄人  3-6,6-2,6-3  巽寛人

 

戦評

 昨日に引き続き行われた早大戦。昨日の時点ではまだ勝敗は決定しておらず、今日のシングルスを全て勝てば強豪早大相手に白星を挙げることができる。逆に、1つの試合でも落としてしまえば、その時点で敗北が決まるという窮地に立たされている法大。S6の塚越雄人(経3)がファイナルセット途中から、S3の杉本椋亮(社4)とS1の大友優馬(スポ4)が本日の試合に臨んだ。
まず、S6塚越対巽寛人の試合は、昨日ファイナルセット0-2からの続きとなり、ワンブレイクダウンでのスタート。するといきなり第3ゲーム、ここで、塚越のウィナーが活き、見事ブレイクバックに成功。日をまたいだことで疲れを落とし、勢いにのる塚越に相手も必死に食らいつく。だが、相手のミスを誘うテニスで第7ゲームもブレイク。自信に満ちたプレーでファイナルセットを6-3で締めた。
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勝利を決めた瞬間、地面に大の字になった後、起き上がりかみしめるような表情で天を仰いだ

 続くS1では、大友が今井慎太郎を相手に迎えた。先日のダブルスでも負けを喫し、雪辱を果たしたい大友。だが、ファーストセット、いきなりサービスゲームをブレイクされてしまう。今井の深く重いボールに中々思い通りのプレーができない。ミスが目立つ大友であったが、前に出て有利な状況をつくり、試合の流れを手繰り寄せようと奮闘する。2-5から第8ゲームでブレイクに成功するも、ブレイクバックされセットカウント3-6と流れを自分のものにはできなかった。セカンドセットでは、両者サービスゲームをキープのまま、今井サービスの第5ゲーム。デュースまで持ち込み、一気にブレイクしたいところだったが、なかなかポイント連取に至らない。結局ここをキープされてしまい、その後粘るが第8ゲームでブレイクを許してしまう。そのまま3-6でセカンドセットも落としてしまい、敗北。この時点で、対早大への負けも決定した。
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最後は大友が放った球がわずかにラインの外へ

 S2の杉本は松崎勇太郎との試合。相手サーブからファーストセットが始まり、第1ゲームからブレイクするが、その後第4ゲームでブレイクバックされてしまい、イーブンに。相手の激しいショットに翻弄される杉本。その後第6、7ゲームとブレイク・ブレイクバックを経て、4-5で迎えた第10ゲームにブレイクされてしまう。4-6でセットを落としてしまった。セカンドセットは、劣勢だった流れを変え、序盤から切り込むショットを連発。相手を圧倒し、ブレイクを重ねて6-2で難なくセカンドセットを取る。運命のファイナルセット、杉本はサービスゲームを危なげなく取るものの、粘り強い相手のテニスに苦戦し、ブレイクが奪えない。サービスエースを連続で出すなど、調子の上がってきた杉本に、松崎も果敢に攻め込んでくる。なんとかブレイクしたい第7ゲーム。ベースラインぎりぎりの際どいショットで優勢に立つと、相手のダブルフォルトなどに助けられついにブレイク。第8ゲームをあっさりキープすると第9ゲームでもブレイクに成功し、セットカウント6-3と逆転勝利をおさめた。
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試合後、応援ベンチに向かってガッツポーズとともに笑顔を見せた杉本

 振り返ってみれば、負けはしたものの、9戦全勝で前2戦をおさめてきた早大相手に、シングルスで4勝したという好成績。好調の塚越や、勢いにのってきた村上彰啓(経3)、シングルスが波にのる長田和典(スポ3)、最後のリーグとなる杉本らの勝利はチームにとっても大きい成果となるはずだ。だが、課題も山積している。不調のダブルス勢はまだ全勝できた試合がない。ここまでの改善点を確実に次につなげ、中大戦こそは初白星を挙げてほしい。(宮下尚子) 

選手コメント

塚越雄人

―今日の試合を振り返って、二日間に渡る熱戦でしたが
昨日、ダブルスを前にやっていて、多少疲れもあった中で、(ダブルスでも)ファイナル(セット)をやっていて。正直、(シングルスが)ファイナル入った時にちょっと足にきていたので、リードされて終わっちゃったんですけど、僕にとっては体力も回復できて、1からできたので、状態はよくできました。

―今日のコンディション
良い感じです。

―昨日の夜は何をされましたか
帰ってシャワー浴びて、ご飯食べて寝ました。

―相手(巽寛人選手)の嫌なプレー
高校の同級生で、ずっとやっていたので。あまり(相手の)テニスも変わっていなくて、やりにくさはあまりなかったです。けど、やっぱりコースの深いところに打ってきて、ミスも少なかったので、それは嫌でした。

―明治戦から直したプレー
相手も(実力が)上だったので、思いっきりやったつもりなんですけど、やっぱり今日みたいなプレーはできていなくて。そこはすごく反省しているところです。明治戦はあんまりガッツがなくて、今日みたいにガッツがあれば、これからも勝てるかなと思います。

―今日見つかった課題
ボールが浅くなっちゃっているのが多くて。そこはしっかり、もうちょっと深く打たないと、相手に攻め込まれるのは分かっているので。明日練習して、打ち込まれることもあるんですけど、できるだけ深いところに、ボール入れて。自分の展開にできるようにしていけたらいいなと思います。

―中大戦に向けて
監督とか安田(忍・トレーニングコーチ)さんが言ったように、みんないいプレーができたからって、良かったなじゃなくて、中央も強いので。しっかり9-0で勝てるように、一試合一試合頑張りたいです。
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ワンブレイクダウンでスタートするも、一気に盛り返して勝利をつかんだ

山田晃大・塚越雄人ペア

―このペアは初めてですか
塚越:昨年、一回12月にインカレ室内で組んでます。

―ダブルスについて、昨日の試合を振り返って
塚越:結果的には負けてしまったんですけど、少しの差だと思ったので、その差を埋められるように、また練習していきたいと思います。
山田:勝つつもりでやったんですけど、最終的に負けてしまって。自分たちのやれることはやったんですけど、ファーストの確率だったり、というところが二人とも相手より欠けているところで。それで負けたんだなぁって悔しいです。

―山田選手はフォアが好調のようでしたが、昨日のコンディションは
山田:はい、良くて。僕の持ち味が、ストロークとフォア、サーブなので。それを活かしていかないと勝てないので、調子良くても悪くてもラケット振っていこうと。それで塚越にボレー決めてもらおうと、そういうスタイルでやっていました。

―ファイナルセットまでもつれ込みましたが疲れは
山田:僕はダブルスしかやっていないんですけど、死にそうでした(笑)。
塚越:ちょっと疲れていました。

―インカレからはどのような練習を
山田:インカレが終わってから組み始めたので、昔ちょっと組んでたんですけど、それとは少し作戦を変更してやっているので、自分たちなりに調整ができたんじゃないかと思います。

―直すべき改善点としては
塚越:僕は、リターンゲームで晃大がしっかりバックサイド取ってくれていて、僕が全然取れなくて、すごく悔しかったので、リターンをしっかり取れるようにしていきたいです。
山田:サーブを、積極的に。自分の持ち味なので、打っていこうと思います。そこを改善したいです。

―中大戦に向けて
山田:僕は、勝率33パーセントなので、50パーセントにしたいです。絶対勝ちます。
塚越:ダブルスは、僕もまだ1勝2敗なので、トータルで。2勝2敗できるように頑張りたいです。

※試合は昨日でしたが、塚越選手のシングルス試合終了を待ちましてから、取材の運びといたしましたため、本日のwebへ掲載とさせていただきます

杉本椋亮

―今日の試合をふりかえって
ファーストセットの途中までは、まだ勝敗がついてなくて、もちろん最初から勝つ気持ちでいたのですが、大友がすぐ隣りで先に負けちゃって、塚越は昨日からの続きで頑張って勝ってくれたので、そういうのを無駄にしないようにとにかく自分が最後まで勝って良い雰囲気で終わることができるようにというのを考えてやっていました。

―相手の松崎選手とは、昔から戦っている相手ですが作戦は何かたてていましたか
松崎とは大学入ってからは初めての試合でした。公式戦で試合をするのは、高校3年生以来だったので作戦は特になかったです。気持ちだけで戦っていました。あとは自分のテニスをすることだけ考えてやりました。

―両者ともに高校時代から戦い方は変わっていますか
僕は高校3年生と今とを比べると180°違うテニスをしていて、松崎は高校のころからもちろんすべてレベルアップしていて、すごく強くなっているなというのは感じました。

―松崎選手はファイナルに強いと言われていますが、その中でも勝つことができた要因は
応援ですかね。やっぱり盛り上げてもらったので、それにしっかり応えられるようにやっただけです。

―今日のコンディションは
ばっちりです。

―昨日の疲れはありましたか
ありました。ファーストセットはすごく緊張もあって、ほんとに息が上がっていて、チェンジコートはできるだけ一秒でも長くベンチに座っていられるようにしていました。だんだん試合を進めていくうちに体も慣れてきて、最後は絶好調でした。

―ベンチコーチに長田選手を選んだ理由は
昨年、長田に入ってもらっていて、結構ベンチで声を出してくれるし、的確なアドバイスをしてくれて、自分のことをすごく考えてくれるので、シングルスもなかったので選びました。

―次の中大戦にむけて意気込みを
もうここ一番の勝負だと思うので、チーム全員でしっかり戦えるように、チーム全員で勝ちをもぎ取れるように頑張りたいです。

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「自分が勝って終わって良い雰囲気で終われるように 」との言葉通りの試合を展開した 

フォトギャラリー

  • DSC02712 R日をまたぎ、疲れをとった塚越が勝利
  • DSC02611 R高校時代の同級対決を制した
  • DSC02771 R杉本も旧知の仲である相手との対戦
  • DSC03067 R声援に応えた
  • DSC02872 R両校エース対決に敗れた大友
  • DSC02665 Rハイレベルなラリーが見られた
  • DSC02903 R今まで一度も勝ったことがない、という今井と最後の対戦になるかもしれない今日の試合後、がっちりと握手を交わした
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