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【スピード】「シーズン開幕直前特集」寮インタビュー ~中距離&マネ―ジャー編~

スケート

【スピード】「シーズン開幕直前特集」寮インタビュー ~中距離&マネージャー編~

2015年6月20日(土)
千葉県流山市
スケート部スピード部門流山寮

ついにシーズンが開幕する。昨シーズンは日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)を見事優勝で飾った、法大スケート部スピード部門。今シーズンは初のインカレ連覇に向け歩み始めている。今回は新体制となったメンバーに今シーズンの抱負、そして日々の練習や寮生活について語ってもらった。

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左から加藤(マネージャー)、杉本、矢島、三輪

中距離選手対談

―それぞれ自己紹介をお願いします
矢島:経営学部市場経営学科3年の矢島友喜です。
杉本:経営学部経営戦略学科、1年の杉本宇晃です。よろしくお願いします。
三輪:三輪準也、21歳です!!

―出身は
矢島:長野の長野県立岡谷南高校です。
杉本:出身は岐阜県で、高校は北海道の駒澤大学付属苫小牧高校です。
三輪:北海道十勝です。
矢島:ざっくりだな!(笑)

―それぞれ専門の種目は
矢島:1500m、1000mになりますかね。
杉本:1500mメインの、5000m、3000mです。
三輪:何でも屋さんです。
矢島:間違いない(笑)。

―1500mの自己ベストは
矢島:1分52秒7かな。
杉本:1分57秒97です。
三輪:1分46秒9です。

―中距離ならではの難しいところは
矢島:1500mは400mのリンクを3周と300m滑ります。そのところをどれだけ速いラップで回ってこれるかっていうのが、難しいところだと思います。

―楽しいところは
矢島:何だろう。
杉本:分かんないです…。
矢島:辛いことしかないね(笑)。でも残り1周は楽しいです!
杉本:自分はドMなので、一番つらいときが楽しいです。
三輪:僕は辛いですけど、そこが一番勝てるのでしょうがなくやってます。
一同:(笑)

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効率重視の練習を行う三輪

―普段の練習についてお聞きします。普段は何時くらいからやられているんですか
杉本:土曜日は毎週9時からで、月~金は学校が終わってからなので、結構夜遅くになります。

―全員で集まって練習するのですか
杉本:そうですね。学校終わって、寮に集合して、そこから練習場に移動してやります。
三輪:僕は気分屋さんなのでやりたいときだけです。1週間全くやらないときもあります。

―一番きついメニューは
矢島:あれです。パワーマックス。

―リンクでの練習はいつからやられてるんですか
矢島:8月末から始まるよね。
杉本:北海道の帯広合宿で、ですね。

―普段の練習で意識していること
矢島:自分はほとんど練習出れていないので…。
三輪:その時によるんですけど、どうしたら速くなれるのかを常に考えています。一番考えているのは、僕が1時間練習したとして、みんなが8時間練習しないと僕に追いつけないくらい濃い1時間にしようっていうのを意識しています。だから僕は練習量が少ないんですけど、みんなより練習してると思ってるんですよ。僕の2時間はみんなの16時間で、僕が3時間練習したらみんなは24時間練習しなきゃいけないので。とにかく短い時間で濃い練習しようと心がけてます。
杉本:自分は始めたのが遅いので、とりあえず上に追いつけるようにがむしゃらに取り組んでいます。

―中距離しかやらない練習はありますか
矢島:あんまりないですね。大体長距離とセットです。

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大会運営も担う矢島

―寮生活についてお聞きします。寮生活をしていて良い事はありますか
矢島:家帰って来てもみんないるし、わいわいできるんで…良いよね。あれ、俺だけ?(笑)
杉本:いやいや、楽しいです!(笑)
矢島:俺最近ハブられてるからなー(笑)。
杉本:分からないことがあったらすぐチェックにいけるので。そういうところは大きいですね。
矢島:どうしたらいいかとか色々聞けるもんね。
三輪:まあ僕は一人暮らししてるんですけど。
矢島:いやいや!(笑)

―逆に不便なところは
矢島:学校が遠いっていうのと…。
杉本:猫、ですかね(笑)。
矢島:猫ね!(笑) 野良猫が寮の中に入ってきちゃうので、追い出すのが大変です(笑)。
杉本:あと掃除しても綺麗にならない。
矢島:(笑)

―寮の仕事は1年生がやるのですか
三輪:他の部の10分の1くらいしか仕事やってないと思います。
杉本:いやいやいや!(笑)
矢島:まあでも他の大学とかに比べたら全然少ない方です。休みの時に週1で掃除やるくらいなんで。
杉本:いやいや、でも結構掃除頑張ってます!
三輪:その分1年生も練習に集中できるようにという配慮のもとやっています。

―寮でのルールなどはありますか
矢島:ないです。なすがままです。
杉本:確かにないですね。
矢島:作る?(笑)
杉本:勘弁してください(笑)。

―他の部で、寝坊して坊主にされたという話を聞いたことがあるんですが、そういったことは
矢島:それは…ねえ、啓吾(阿部選手)?(笑) まあ度を超すと、ですね。
三輪:寝坊はダメです。
矢島:聞いた?寝坊はダメです、だって!(笑)

―学校生活についてお聞きします。春学期は授業が多めなんでしょうか
矢島:はい。月曜から水曜は1限から6限までフルコマで入ってて、木曜は2限から5限、金曜は2限のみなんですけど。教職を取っているので、今年は一番忙しい年です。なので全然練習にも参加できてないです。
三輪:僕は起きたら学校終わってます。
矢島:末期だ!(笑)
杉本:自分は毎日行ってます。
矢島:嘘つけ、お前!(笑)
杉本:朝6時前に起きて、ラジオ体操して行ってます。
矢島:嘘はやめよう。
杉本:行けるときは行ってます。

―学校でみなさん一緒に過ごされることはありますか
矢島:一緒にご飯食べます。第一食堂は埋まっちゃうので、席とっといてみたいな。誰かしら取っておいてくれます。
杉本:ありがたいです。一人飯にならないので(笑)。

―プライベートでも一緒に過ごされるのですか
杉本:三輪さんとはよく遊びます。
三輪:とにかくじっとしていることは耐えられないので。なんかちょっとでも時間があったら遊びに行っちゃいます。

―どこに遊びに行かれますか
三輪:これからですか?
一同:(笑)
矢島:ノリで。夜中にいきなり焼き肉行くか、とかカラオケ行くかとか。
杉本:朝までボウリングとか。

―それぞれのオフの過ごし方は
矢島:最近土日ないんですよ…。俺ずっと外に出てるよね。
杉本:いないですね。夜も遅いですし。
矢島:学連っていう役員をやっているので、先週まで大事な会議の準備とかがあってずっと外に出てます…。でも土日は遊んでます。
三輪:毎日練習です。
矢島:何言ってんだよ!(笑)
三輪:みんなが遊んでいるときに頑張るんです。で、みんなが頑張っているときにも頑張るんです。
杉本:自分は地元から来てる友達が結構いるので、遊んだりしてます。

―それぞれ趣味はありますか
矢島:映画鑑賞です。
杉本:音楽を聴くことです。
三輪:日記を書くことです。7年間ずっと続けてます。
矢島:書いてるの見たことないぞ!
三輪:日記を振り返ることによって、過去の反省を生かしたりできると思うので。それが趣味です。って就活で言ってます。
一同:(笑)

―三輪選手は卒業後もスケートを続けられますか
三輪:考えてないです。続けたいと思う気持ちもあるし、辞めたいと思う気持ちもあるし。もう何もしたくないって気持ちもあるし、働きたいって気持ちもあるし。よく分かんないです。

―お互いの印象を教えてください
杉本:自分は高校生のときから三輪先輩と一緒に練習させていただいていて。普段の生活と練習が全然違いますね。練習の時はちゃんと練習しています。
矢島先輩は料理がすごい上手いです。すごい美味しいんですよ。スイートポテトとチーズケーキがめっちゃ美味いです。
矢島:料理の話になってるけど(笑)。
杉本:三輪先輩もおいしい料理を作ってくれます。みんなから食材をもらって、創作料理をします。みなさん料理が上手いです。

―料理以外での印象は
三輪:逆に僕たちの印象はどう思いますか?
一同:(笑)
三輪:笑っていて楽しそうに見えませんでしたか?それが法政大学スケート部の魅力だと思うんですよ。他の大学の練習を見れば分かると思うんですけど、練習中に笑っていることなんてないです。それが僕たちの魅力で、だからこそ強いんだと思うんですよ。楽しいことをやるのと、きついことをやるのだったら、楽しいことの方がいいですよね?楽しいことをやっている、だから強いんです。
矢島:確かに(笑)。
三輪:つらい練習も楽しそうに見えたなら、それは今いい練習したんだなと思ってます。

―三輪選手の印象は
矢島:見るからにぶっ飛んでますよね。
杉本:リスペクトしてます。
矢島:面白いんじゃないですか。ムードメーカーです。
杉本:三輪さんにあこがれて法政大学に来ました。

―新入生の印象は
矢島:ぶっ飛んでますよね、見るからに(笑)。
杉本:1年生3人いるんですけど、自分が一番しっかりしてます。お兄ちゃん役です。
矢島:だってよ、拓三(大竹選手)。
大竹:何言ってんの!(笑)
矢島:でもまあ、1年生も仲良くやってるんで良いんじゃないですかね。
赤いの(河野選手)はなかなかぶっ飛んでるんで。

―4年生はとても仲が良さそうに見えますが
三輪:仲良くないです。取材来てるときに仲悪くしてたらイメージ悪いって思って。普段は話すことないんですけど、今日は無理に仲良くしてました。
一同:(笑)
三輪:毎年言ってますけど、4年生同士は実際口きかないです。でも取材中のイメージが悪くなるといけないので、そこはちゃんと分別してます。
藤野:準也と一言も喋らないのは、準也が寮にいないし、出会わないからです(笑)。準也以外はみんな仲良いよ。準也以外はね。
矢島:出くわす頻度が低い二人(矢島選手、三輪選手)でしょ、俺ら。
三輪:猫の方が寮にいるよね。
一同:(笑)

6
インカレ2連覇への貢献を誓う杉本

―お話が変わりますが、昨年1年間を振り返っていかがでしたが
矢島:去年も教職とかで忙しかったんですけど、皆さんのおかげでインカレも優勝できてとても良い1年でした。
三輪:内容の薄い1年でした。あまり記憶にないです。

―杉本選手は、高校との違いなど感じることはありますか
杉本:高校よりは練習が少し減った分、自分でやりたいことができるようになりました。

―去年1番印象に残っている大会は
矢島:去年は初めての距離別に出れたのと、優勝できたインカレですね。インカレではレースをやりながら運営にも回ってたんですけど、そちらでも喜んでもらえたりしたので。そして今年も運営です。本当に嫌だ…(笑)。
三輪:マススタートの全レースです。

―それぞれ今年の目標は
矢島:とりあえずインカレの2連覇です。自分では痩せることです!脱肥満!!
杉本:自分は選抜権がないのでそれをとることと、インカレで先輩方の2連覇にちょっとでも貢献できるように頑張りたいです。
三輪:僕は目標を持つ資格を持つことです。本当に頑張ってやった人が初めて持っていいものだと思うんですけど、僕は今頑張ってないし、練習も参加してないし。そんな奴が目標を掲げても仕方ないので。目標を持って、僕の目標はこれだって言えるような振る舞いをしていきたいなと思います。目標を持つことが目標です。

―自分の滑りで注目してほしいところは
矢島:最後の足の回転ですかね。最終ラップ、落ちるか落ちないかくらいのぎりぎりのところで頑張ってます。
杉本:最後まで妥協しないところです。
三輪:いろんなものを使うところが、人と違うと思います。他の選手は自分と気持ちと、普段の練習でしてきたことで戦ってるんですけど、僕はそれに加えて相手の選手の位置とかも考えます。単純な個人種目で頭を使わない競技だと思うんですけど、僕は頭を使って滑るんです。相手が今この位置に居るから、ここでペース上げて追いつこうとか、次の直線で相手を使おうとか、ここで一気にいけば相手の気持ちが折れるからちょっと無理して足使っちゃおうとか。相手との戦いもレースの一部です。そういった駆け引きを見てほしいです。

―スピードスケートの魅力を教えてください
矢島:あのスピード感じゃないですかね。短距離に比べたら中距離はスピードないけど。
三輪:女の子の体のラインがはっきり見えるところですね。
一同:(笑)
三輪:もっとそういった感じで見に来るファンが増えてもいいのかなって。最初はそういう気持ちで良いんですよ。それでスピードスケートを知ってもらって、知っていくうちにハマっていくと思うので。観れば観るほど、知れば知るほど楽しい競技だと思います。

―ファンの方に一言ずつお願いします
矢島:ぜひ会場にお越しください!
杉本:彼女募集中です!
三輪:ツイッターフォローしてください。

9
全体写真

新マネージャーインタビュー

―お名前と学部をお願いします
加藤:社会学部2年、加藤隼太です。

―マネージャーになられたのはいつですか
加藤:1ヶ月前です。

―何がきっかけで
加藤:元々体育会のソフトテニス部に所属していたんですけど、色々あってソフトテニス部を辞めて、でもやっぱりスポーツに関わりたいなって思ってて。昔からスケートをよく見ていたので、スケートのマネージャーをやろうかなって思いました。マネージャー募集してるとか全然知らなかったんですけど、Facebookからメッセージ送って、やらせていただくことになりました。

―面接があったそうですが
加藤:一応まあ、簡単なものはありました。
三輪:美女じゃないから行かなかったけどね。
加藤:(笑)
三輪:美女だと思って勝手に一人でテンション上がってたんですけど、違って勝手に落ち込んでました。(加藤マネージャーは)こう見えて厳しいので。楽しくやっていると妥協も出て来るんですけど、そういうところをを許してくれません。

―部員の方々の印象は
加藤:最初は大丈夫かな?って思ったんですけど、みんないい人で楽しいです(笑)。

―どんなお仕事をされているんですか
加藤:ビデオ撮影だったり、今日みたいにストップウォッチ使って練習の時間を測ったりしてます。

―実際仕事をやってみて
加藤:自分結構負けず嫌いなので、どんな仕事でも負けねえ!と思ってやってます(笑)。

―寮には住まずに、通いとお聞きしましたが
加藤:はい、来れる日は来てます。ここまで2時間かかるので、来れない日もあります。氷上練習は大体行ってます。
三輪:僕より練習行ってますよ。
加藤:(笑)

―秋学期の予定は
加藤:夏休みは行くんですけど、秋は自分は普通に授業があるので、大会だけとか…行けるときは行きます。
三輪:大会が一番困るんです。いつもうちだけマネージャーがいなくて。選手でビデオ撮ったりしてるんで。レースが終わってすぐビデオ撮ったり。つらかったんで、それがないので助かります。次の日朝一でレースなのに、夜遅く会議に出なきゃってときに選手が出てたりしたので。

―主将の藤野選手の印象は
加藤:YouTubeで動画とか見てたんですけど、すごいなっていうイメージですね。本当にいい人です(笑)。
三輪:ガチムチ!ガチムチ!
加藤:ガチムチ系男子です(笑)。

―趣味は
加藤:無趣味なんですよ。何にもないです。

―好きなことはありますか
加藤:好きなこと…。
三輪:ラブライバーじゃん。
加藤:(笑)。

―今後への意気込み
加藤:選手に勝ってほしいのは当たり前ですけど、負けず嫌いなので自分が勝ちたいという気持ちもありますし。やっぱり選手もマネージャーも同じ温度じゃなきゃ勝てないっていうのは思います。日本一になる集団は、マネージャーも選手も勝利に向かって努力できる集団だと思うので、自分も負けないように、普段から見えない部分も努力していきたいです! 9
インタビューに答える加藤

(取材:野口愛優)

選手紹介
三輪準也(営4)
矢島友喜(営3)
杉本宇晃(営1)
加藤隼太(社2) マネージャー

フォトギャラリー

  • 2W杯代表を狙う三輪
  • 5練習時間のねん出が難しい矢島
  • 4選抜兼獲得を目指す杉本
  • 10左から加藤(マネージャー)、杉本。矢島、三輪

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