【自転車】RCS第12戦 強風の中、多くの選手が健闘!
2015年 全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ
第12戦埼玉県クリテリウム 行田第3ラウンド
2016年1月24日(日)
埼玉県行田市 古代蓮の里 特設周回コース(1周・2.7km)
強風が吹き荒れ、気温も低く、前回のRCS行田第2ラウンドとはうって変わった天候の中で行われた行田第3ラウンド。法大からは計14名の選手が出走した。レースは、強風の影響もありハイスピードで進み、棄権者が続出。そんな中ではあったが、クラス1、2A、2B、3Aで入賞者を出すことができた。
試合結果
クラス1
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
8位 | 荒井佑太(営2) |
9位 | 勝又高陽(法1) |
DNF | 菊山将志(人3) |
DNF | 白垣良祐(人2) |
DNF | 北條顕登(法2) |
クラス2A
順位 | 名前(学部) |
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7位 | 佐藤遼(経1) |
9位 | 渡部将太(人1) |
24位 | 鈴木良(経1) |
クラス2B
順位 | 名前(学部) |
---|---|
7位 | 須貝翔吾(法1) |
13位 | 江口彰志(文2) |
15位 | 木原孝明(文1) |
21位 | 高橋綜一郎(営1) |
クラス3A
順位 | 名前(学部) |
---|---|
5位 | 鈴木陸来(文1) |
クラス3B
順位 | 名前(学部) |
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16位 | 岩澤修平(人1) |
戦評
クラス1
クラス1は今大会最長、8周のレース。強風の中22名がスタート。他クラスに比べハイペースで周回が進んだ。1周回、優勝が期待される荒井は先頭付近をキープ。菊山、勝又がそれに続く。ここで後方を走っていた白垣、北條が2周回で足切り。3周回、逃げが発生するとペースはますます上がり、この周では菊山も足切りとなった。4周以降は逃げが吸収され集団でのレースに。その状態のままレースは進み、荒井は前方、勝又は後方という位置でゴールスプリントとなった。選手たちはほぼ集団のまま、団子状でゴール。荒井、勝又は埋もれてしまい、表彰台は叶わなかった。クラス1には法大から5人という比較的多数の選手が出場したが、完走は2人と厳しい結果となってしまった。
初のクラス1レースを見事完走した勝又
クラス2A
佐藤、渡部、鈴木良の3人が出場したクラス2A。3人という人数の多さを武器に、どうレース展開をするかが勝負の鍵となった。レースが動き始めたのは4周目。集団の中から渡部がアタックを仕掛け飛び出した。しかし、あえなく集団に吸収されてしまう。その後は目立った動きも無く、勝負は最終回へ突入した。だが、既にトップとの差は大きくなっていた。結果は佐藤が7位に入賞。渡部が9位、鈴木良は24位となった。
クラス2B
クラス2Bには、須貝、江口、木原、高橋がエントリー。クラス1昇格に向け、激しい戦いが繰り広げられた。全7周で行われたレースは、3周目に大きく動く。須貝が、他大の1名と協調体制をとりながら逃げを展開。ハイペースで逃げ、集団からマージンを大きくとってレースを有利に進める。残り3名は、集団内で足をため、ゴールを虎視眈々と狙う。続く4周目には、江口が集団から抜け出し、先頭を追走。だが、最終週に須貝、江口の2名は吸収され、優勝はゴールスプリントに委ねられたかと思われた。だが、ここで山川(日体大)の単独での逃げが発生。他の選手は付いていくことが出来ず、独走を許してしまう。そのまま山川は、単独でフィニッシュラインを走り抜けた。一方、須貝は、集団前方でゴール。優勝こそならなかったものの、入賞を果たした。江口、木原、高橋も集団内でゴールし、全員が完走した。
須貝は積極的にアタックをかけた
クラス3A
クラス3Aには鈴木陸来が出走した。前回のレースRCS第11戦でクラス3から、クラス2へと勝ち上がった鈴木陸来。今回も入賞が期待された。レースが始まると、常にトップ集団の中で位置をキープする。4周目にアタックを仕掛けた。落車を恐れてか最後まで全体のスピードが上がることはなかったが、後半に入りDNFとなる選手も増えていた。しかしラスト1周、最終回カーブを曲がればトップ選手のスプリント勝負が始まるというところでの落車。これが原因となって順位を落とした。5位に入賞したものの悔しい結果となった。
クラス3B
クラス3Bからは、前回RCSの初完走を果たした岩澤が出場。連続完走を達成すべくこのレースに臨んだ。序盤に少数の逃げが形成されたものの、スローペースでレースが展開された。岩澤は、常に集団前方で走行を続け、ゴールに向けチャンスを狙う。残り2週で逃げを集団が吸収し、ゴールスプリントへ。早掛けした樋口(首都大)についていくことが出来ず。優勝することは出来なかったが、16位でフィニッシュ、かつ連続完走と大きな進歩を見せた。
今回のような悪い天候の中でも、入賞するという好成績を収めた選手がいたことは今後に繋がる結果だ。しかし、各クラスで選手同士の作戦に甘さが見られた。次こそ表彰台入りを目指して。飽くなき法大自転車部の挑戦は続いていく。(野口愛優・梶山麗・橋爪優典)
選手コメント
荒井佑太
-今日のレースを振り返って
今日はこういう会場で、風の強いコンディションの中でいかに自分のいつも通りの走りができるかっていうのを目標に出場しました。思ったより体のコンディションも良くて、試合も思い通りの展開に持ち込むことができたんですけど、やはり最後もう一粘りすることができなくて、こういう結果になってしまいました。
-狙っていた展開は
スプリントより逃げに持ち込むっていう展開が自分の理想なので、その展開に持ち込むために向かい風の区間での走り方を特に考えて走りました。
-走り方というのは
一定のペースで踏むっていうのを目標にしているので、向かい風のところでペースを落とさないかっていうのが重要になってきます。
-強風時のレースで気をつけることは
風で自転車があおられて落車してしまうので、重心をしっかりと自転車にあずけて、風に飛ばされないようにってことは常に頭にいれていました。
-法大から多くの選手が多く出場されていましたが
クラス1には最近1年生の勝又も上がってきていますし、法政は今5人で戦うことができます。本来ならばそれを有効に使えれば一番いいんですけど、今日はそれが上手くできなかったので今後の課題になってくると思います。
-冬休みは何をされていましたか
地元は仙台なんですけど、帰ってしまうと練習ができないので、年越し前まではこっちでしっかりと乗り込みをしていました。
-TRS最終戦に向けての意気込みを
今TRSの年間チャンピオンということで、優勝を確実に狙える位置にいるので、盤石の走りをしていい形で終えたらと思います。
勝又高陽
-今日のレースを振り返って
初めてのクラス1だったんですけど、自分に今できること、自分の力が通用するのかっていうのを試してみようと思ってたんですけど、思った以上に速くて後ろにいることくらいしかできなくて、自分の足りないところが見つかったので良かったです。
-初めてのクラス1のレースで目標は
できれば入賞。3位以内で、4月からまた新しいシーズンが始まるんですけど、そのシーズンで年間のチャンピオンが狙えるように今のうちから表彰台に上がりたかったんですけど、さすがにそこまではいかなかったです。
-法大から多くの選手が出場されていましたが、何か作戦は
特に作戦はなかったんですけど、先輩が逃げたら自分が抑えてっていう自分にできることをやろうと思ってて、それもなかなか周りが強すぎてできなくて。
-今日のレースで特に強いと思った選手は
やっぱり立大の高木選手だったり、明大の小林選手ですかね。
-強風のなかのレースでしたがどうでしたか
ストレートは追風でメーター見たら自分が思ってたよりもスピード出てて、やっぱクラス1すごいなって思って。でも向かい風のとこでは皆ペース落ちてこの位はしょうがないのかなと思いました。
-具体的に強風の影響は
逃げずらいですかね。集団がそのまま動いてって逃げようとしても少人数だと風の抵抗があるので、逃げても向かい風で捕まってしまうというか。
-反省点を踏まえて、これからどんなトレーニングを
まずは皆さんと同じくらいの力を持てるように、練習を頑張るのと。自分なりに展開を作ってみたり、自分のレース展開に持ち込めるようになれればいいなと思います。
-次に出場されるレースは
もう一度行田がある(2月21日RCS第13戦行田第4ラウンド)ので、それに出ると思います。
-意気込みを
入賞できるように頑張ります!
須貝翔吾
-今日のレースを振り返って
法政の人がたくさんいたので、作戦としては誰かが1人逃げに入って、最後吸収されてもスプリントができるようにっていう感じで。全体的にはそれに持ち込めてたんですけど、最後はチームワークというか、話し合いが足りなくて。展開的にはよかったんですけど、最後の組み立てができなかったかなという感じです。
-寒さの影響はありましたか
寒かったので、なるべくぎりぎりまでアップして、体が温かい状態で最初走り出せるようにというのは意識してました。
-クラス2Bの中で敵となる選手は
中大は人数も揃えてきていて、足も結構あるのでマークしていました。
-今年の目標
学生個人ロード(全日本学生選手権個人ロードレース大会)で入賞することを目標にやってます。
-試合がなかった間は何をされていましたか
去年は独走力がなくて、ハイペースで長い時間いけれるときつかったので、自分のベースの力のアップを目的に、長い距離の追い込みだったり、長めの練習を多く取り入れていました。
-次に出場されるレースは
2月下旬(21日)のRCS(第13戦行田第3ラウンド)に出ると思います。
-意気込みを
その試合では、先輩と同じ組だったら先輩を昇格させられるように、全力でアシストもしつつ、自分でも狙っていきたいと思います。
フォトギャラリー
レース開始直前の江口
今年初レースの木原
高橋も強風の中完走
普段はトラックを専門とする渡部
クラス1の面々とサポーター堀川裕輝(営3)(写真左:北條、中央左:荒井、中央:白垣、中央右:堀川、右:勝又)
北條は惜しくも途中棄権
今後の活躍に期待が懸かる荒井
クラス1出走(写真左:北條、中央左:荒井、中央右:白垣、右:勝又)