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【自転車】第33回 全日本学生選手権 個人ロードレース大会 勝又が積極的な走りを見せ、自己最高の7位入賞!

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【自転車】第33回 全日本学生選手権 個人ロードレース大会 勝又が積極的な走りを見せ、自己最高の7位入賞!

第33回 全日本学生選手権 個人ロードレース大会
2017年6月11日(日)
岩手県紫波郡紫波町周回コース

文部科学大臣杯 全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)前に行なわれる今大会。インカレのロードレースの前哨戦としても位置付けられており、重要な戦いとなっている。今年は、長野県木曽郡木祖村から岩手県紫波郡紫波町へと舞台を変え、争われた。法大からは13名が出走。法大勢は、途中リタイアも出したが、約半数の7名が完走し、中でも勝又高陽(法3)が7位入賞を果たした。

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インカレに向けてまずまずの成績を残した(勝又)

試合結果

総合成績

順位 名前(学部・学年) タイム トップ差 平均速度(km/h)
7位 勝又高陽(法3) 3:30’06” 0:00’30” 40.3
16位 佐藤遼(経3) 3:30’09” 0:00’33” 40.3
23位 鈴木良(経3) 3:30’11” 0:00’35” 40.3
34位 渡部将太(人3) 3:30’16” 0:00’41” 40.2
39位 荒井佑太(営4) 3:30’17” 0:00’42” 40.2
49位 谷岡尚輝(文4) 3:31’09” 0:01’33” 40.1
67位 近藤翔馬(文2) 3:33’59” 0:04’23” 39.5
DNF 相葉健太郎(人1)    
DNF 江口彰志(文4)    
DNF 三好憲士郎(文1)    
DNF 加藤雅之(人4)     
DNF 堀込統吾(法2)    
DNF 鶴健志(文1)    

※Twitter上の速報に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

戦評

  今年もこの季節がやってきた。毎年、長野県木曽郡木祖村で行われていた今大会だったが、昨年の台風により土砂崩れが発生。今年は岩手県紫波郡紫波町へと舞台を変え、レースが開催された。全15周、141kmの戦いは、例年のコースよりも登坂距離が短くなり、傾斜も緩やかなコース。そういった背景もあり、法大も荒井、鈴木良、渡部、近藤といったトラックを舞台とする選手も参加した。

 レースは、1周回目で早速動く。まず、1年生ながらここまで好成績を残してきた相葉が、落車負傷しレースからリタイア。そして、昨年の同大会1桁順位入賞の孫崎大樹(早大)を中心とした10名程度の逃げ集団が形成され、それを集団が捕まえに行くという構図ができ上がる。法大は、集団を引いていた須貝と加藤、谷岡、そして近藤が前にアタックし、2周回終了時点で先頭集団に合流した。しかし、後続とのギャップはあまりなく、縦長な展開へとなった。3周目終了時点で、江口がまさかの足切り。調整不足が響き、早々にレースから去った。

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レースは集団で走行する展開が長く続いた

 そして1度先頭集団に加わった4人がプロトンに戻った後、再び4周回目には、序盤から前目でレースを進めていた須貝が他大の2選手を引き連れ、冨尾(鹿屋体大)、高橋(中大)らを含む4人の先頭集団と合流した。メイン集団は、1分15秒遅れてフィニッシュラインを通過。この状況がしばらく続いた。
 その後、須貝を含む先頭集団の内、1人が集団に戻り6人での走行を続けていたが、残り8周のところで、また1人脱落し、5人に。後続は1分20秒で追いかける様相となった。

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バンク班の選手たち(写真:鈴木陸)もレースに協力した 

 レースは半分終えて残り7周回。先頭は依然として藤田俊輔(京産大)を含めた5人。その中で須貝は苦しい表情を見せながらも食らいついていく。法大勢を多く含んだメイン集団は差を1分ほどに縮めて通過する。
 レースが動いたのは9周目。樋口峻明(京産大)と富尾大地(鹿屋体育大)がアタックして2人で逃げを形成。須貝ら3名は集団に吸収されてしまう。しかし、その集団もスピード上げて10周を終えた時点で先頭に追いつき、縦長の集団に変わる。ここまで奮闘を見せてきた三好はここで集団から1分半ほど遅れをとってしまった。
 11周目に斎藤暸太(日体大)がアタックして集団と15秒差をつけて、単独で先頭に立つと、法大勢も勝又が単独でアタックするなど集団も活性化。この流れについていくことのできない選手が続出した。法大からはこれまでレースを引っ張ってきた須貝と三好がレースから脱落した。

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勝又は終盤単独でアタックし、レースを賑わせた

 斎藤が率いてきたレースも残り1周に。ここで再び集団が先頭をとらえる。ここで日大の2選手がアタックし、そのまま逃げ粘りを図る。法大は、集団の中位に勝又が位置し上位を伺う。レースは最終盤。ラスト200mの坂に最初に現れたのは竹山晃輔(日大)。ゴール前スプリントを制し1着でフィニッシュ。法大勢最上位はロード班のエース・勝又が7位に入った。

 昨年同大会では完走者は4人であったことに比べ今年は7人と増え、さらにはインカレでポイントを獲得できる20位以内に2名入った。選手たちの大目標であるインカレに向けて彼らは着実に進化している。(橋爪優典・山崎志馬)

選手コメント

勝又高陽

―今日のレースを振り返って
やっと大学のロードレースの大会で成績が出せたかなという感じですね。

―7位という成績を振り返って
最終周に2人逃げていたので、3位争いのスプリントだったんですけど、そこで5位以内に入りたかったですね。

―最終周で逃げが発生しましたが、捕まえる捕まえないの判断は
自分は全然捕まえないという判断でした。ゴールスプリントに自信を持っている選手がいて、日大はトレインが組めますし、野本(明大)も集団にいたので、ゴールスプリントだなという感じでした。自分が無理に追うよりそこはゴールスプリントに懸けた方が(逃げが)捕まるかもしれないという考えだったので。

―戦略上は悔いがないということでしょうか
はい、そうですね。ラスト5周くらいからゴールスプリントだなというのを感じていて、逃げも逃げ切れない感じでした。

―今日のレースでの戦略は
自分が得意というか、上りも短くて耐えきれるコースだと思ったので、耐えきれさえいれば最後にゴールスプリントで上位に行けるかなと思いました。

―レースを通して収穫と課題は
収穫は順位がよかったということなんですけど、その中でも日大のトレインができていたことが分かっていてずっと近くにはいたんですけど、最後のコーナーでスプリントに入るときに(前にいる選手が)垂れるだろうと思って、ちょっとだけ後ろの10番手前後の位置からスタートしたんですけど、なかなか垂れる選手がいなくて結局4人くらいパスしてその成績だったので、日大トレインの真後ろに付いていればもう少しいい成績だったのかなと思いますね。

―まずは直後に控えている全日本選手権に向けて一言お願いします
全日本も同じく10位以内を獲れるように、今度はスプリントで負けないように頑張ります。

―最後に8月に行われるインカレへの意気込みを
インカレは長野県の美鈴湖ですけど、(コースの形状的に)あまり得意ではないので、仲間に勝ってもらえるようなアシストをできればいいなと思います。

 

佐藤遼

―今日のレースを振り返って
最終周に入るとき、フィニッシュ地点のところで逃げが2人できてしまって、先頭にいたんですけど見送ってしまって、それに乗れれば結果がもっとよかったのかなと思いました。

―逃げに乗らなかった理由は
捕まるだろうなと思いました。

―今日のレースの戦略は
有力選手が’逃げに乗ったらそれに付いていく形で、集団スプリントになったら流れに任せる感じで考えていました。

―今日は逃げには乗っていませんでしたが、それは集団スプリントを想定しての走りですか
本当は逃げで勝ち逃げに乗りたかったんですけど、そういった展開にならなかったですね。

―昨年までのコース(木祖村)と比較して今年のコースの印象は
木祖村に比べて上りの斜度が緩くて上りの距離自体短いのと、コースが狭いのであまり集団の前には行きづらいという印象でした。あと、あまり自分には向いてないコースでした。(上りが)長い方が自分には有利だと思います。

―そこを鑑みて、インカレの舞台は長野県松本市美鈴湖ですが
美鈴湖はここのコースよりは上りはきついと思っているので、ここよりは自分に向いていると思います。

―レースを終えて、収穫と課題は
去年よりも順位が上がったというか集団の前方にいられたのは収穫ですね。課題は、勝ち逃げの判断ですね。

―まずは直後に控えている全日本選手権に向けて一言お願いします
全日本は(得意な)修善寺に似た上りと下りしかないコースなので、ここよりは自分に向いていると思っているので頑張りたいと思います。

―最後に8月に行われるインカレへの意気込みを
インカレは大学の集大成なので、チーム一丸となって総合優勝目指していきたいと思います。

 

谷岡尚輝

—今日の試合を振り返って
悔いの残る試合でした。課題も多かったです。

—その課題とは
先週の練習で落車してしまって、体の調子を合わせることができず万全の状態でレースができなかったことです。その結果がただ完走しただけで、順位を残すことができなかったということに繋がったと思います。

—雨の中のレースとなりましたが
雨の中のレースは経験しているのでそこは言い訳にはできないですね。

—レースの位置どりは予め考えていたのでしょうか
インカレに向けて他選手がどのように動くかを見ることができる後ろに位置しようと思っていました。

—法大勢としての戦略はありましたか
前日の話し合いに途中参加したということもあり、意思疎通をすることができず個人的な動きになってしまったのかなと思います。

—次の試合に向けて
全日本では完走ではなく結果を残してインカレのメンバーに選出されるように頑張っていきたいです。

 

鈴木良

—今日のレースを振り返って
今日は完走を目標にして走りました。

—今日のレースに向けての練習は
特にロードレースの練習はしていませんでした。食事を制限して体重を減らして上りを楽にできるようにしました。

—今日のコースの印象
登りがそんなに辛くなかったので、登れない自分にとっては好都合だなと思いました。

—結果には満足されていますか
そうですね。トレーニングレースとして割り切って完走できたので良かったです。インカレに向けても有酸素能力を上げるということはできました。

—次のレースに向けての意気込みをお願いします
個人追い抜けで4分30秒台を出して入賞、良ければ表彰台を狙っていきたいと思います。

 

フォトギャラリー

  • DSC 9280 R表彰式で笑顔を見せた勝又
  • DSC 9091 Rインカレに向けて好発進(勝又)
  • DSC 9108 R須貝は序盤から逃げに加わるなど、レースを動かした
  • DSC 9087 R佐藤は苦手なコース形状ながら、法大勢の中で2番手でゴールした
  • DSC 9117 Rバンク班トップでフィニッシュした鈴木
  • DSC 8937 R谷岡はレース直前での落車が響いた
  • DSC 9229 R渡部はバンク班ながら完走を果たした
  • DSC 9144 R積極的な走りを見せるも、完走とはならなかった(三好)
  • DSC 9151 R鶴は惜しくも残り1周でレースを降りた
  • DSC 9032 R主将・加藤は本来の姿とは程遠いパフォーマンスだった
  • DSC 9249 Rゴール直後、苦しい表情を見せる勝又
  • DSC 9305 R入賞者の面々
 

 

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