自転車
【自転車】第75回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 種目優勝かなわずも、ケイリンでは中原、オムニアムでは太郎田が表彰台へ!
第75回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会
2019年8月24日~26日(土、日、月)
松本市美鈴湖自転車競技場
文部科学大臣杯第75回大学対抗選手権大会(インカレ)のトラック種目(インカレトラック)が長野県松本市で行われた。
「個々の強化」がカギであった法政。インカレトラックで行われる男子9種目、女子6種目のなか、優勝はかなわなかったものの、ケイリンに出場した中原航大、オムニアムに出場した太郎田水桜がそれぞれ表彰台に上った。
試合結果
男子4kmチームパーシュート予選(上位4組が予選突破)
順位 |
名前 |
備考 |
6位 |
上野恭哉 矢部駿人 松﨑広太 中津川開 |
予選敗退 |
女子3kmインディビデュアルパーシュート予選(上位4名が予選突破)
男子オムニアム予選(16kmポイントレース)(上位10名が決勝へ)
出場組 |
順位 |
名前 |
備考 |
2組 |
8位 |
松﨑広太 |
予選突破 |
女子スプリント予選(上位8名が1/4決勝へ)
男子スプリント予選(上位16名が1/8決勝へ)
順位 |
名前 |
備考 |
16位 |
三井大勢 |
予選突破 |
17位 |
昼田達哉 |
予選敗退 |
タンデムスプリント予選(上位8組が1/4決勝へ)
順位 |
名前 |
備考 |
8位 |
五味大征 中原航大 |
予選突破 |
女子チームスプリント予選(上位4組が予選突破)
順位 |
名前 |
備考 |
6位 |
太郎田水桜 野寺梓 |
予選敗退 |
男子スプリント1/8決勝
男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選(上位4名が予選突破)
順位 |
名前 |
備考 |
3位 |
矢部駿人 |
3-4位決定戦へ |
第2日
男子チームスプリント予選(上位4組が1/4決勝へ)
順位 |
名前 |
備考 |
9位 |
五味大征 矢部駿人 中原航大 |
予選敗退 |
男子ケイリン予選(4組中上位2名が1/2決勝へ)
出場組 |
順位 |
名前 |
備考 |
1組 |
2位 |
中原航大 |
1/2決勝進出 |
女子500mタイムトライアル決勝
男子4kmインディヴィデュアルパーシュート3-4位決定戦
男子ケイリン1/2決勝
出場組 |
順位 |
名前 |
備考 |
2組 |
3位 |
中原航大 |
決勝進出へ |
男子オムニアム決勝
総合順位 |
名前 |
備考 |
合計 |
7位 |
松﨑広太 |
スクラッチ9位 テンポレース9位 エリミネーション10位 ポイントレース7位 |
80pt |
女子マディソン決勝
順位 |
名前 |
合計 |
5位 |
鈴木保乃華 太郎田水桜 |
16pt |
男子マディソン決勝
順位 |
名前 |
合計 |
8位 |
近藤翔馬 宮川大和 |
-11pt |
男子ケイリン決勝
第3日
タンデムスプリント1/4決勝
出場組 |
順位 |
名前 |
備考 |
1組 |
2位 |
五味大征 中原航大 |
5-8位決定予選へ |
女子スプリント1/4決勝
出場組 |
順位 |
名前 |
備考 |
4組 |
2位 |
野寺梓 |
5-8位決定戦へ |
タンデムスプリント5-8位決定予選
出場組 |
順位 |
名前 |
備考 |
1組 |
2位 |
五味大征 中原航大 |
7-8位決定戦へ |
男子1kmタイムトライアル決勝
順位 |
名前 |
タイム |
20位 |
鶴淳志 |
1’07.146 |
21位 |
五味大征 |
1’07.337 |
タンデムスプリント7-8位決定戦
女子スプリント5-8位決定戦
女子オムニアム決勝
順位 |
名前 |
備考 |
合計 |
3位 |
太郎田水桜 |
スクラッチ5位 テンポレース1位 エリミネーション2位 ポイントレース3位 |
119pt |
女子トラック総合成績
最終順位 |
大学名 |
500mTT |
SPRINT |
MADISON |
INDIVIDUAL PURSUIT |
OMNIUM |
TEAM SPRINT |
Track Point |
1 |
日本体育大学 |
12 |
12 |
5 |
3 |
1 |
10 |
43 |
2 |
鹿屋体育大学 |
|
3 |
8 |
9 |
12 |
8 |
40 |
3 |
早稲田大学 |
4 |
4 |
4 |
5 |
3 |
4 |
24 |
5 |
法政大学 |
2 |
2 |
2 |
|
4 |
2 |
12 |
男子トラック総合成績
最終順位 |
大学名 |
1kmTT |
SPRINT |
MADISON |
KEIRIN |
INDIVIDUAL PURSUIT |
TANDEM |
OMNIUM |
TEAM SPRINT |
TEAM PURSUIT |
Track Point |
1 |
中央大学 |
13 |
15 |
3 |
1 |
9 |
7 |
4 |
10 |
14 |
80 |
2 |
明治大学 |
6 |
8 |
2 |
6 |
4 |
9 |
6 |
8 |
10 |
63 |
3 |
日本体育大学 |
7 |
|
9 |
9 |
1 |
5 |
12 |
4 |
6 |
59 |
7 |
法政大学 |
|
|
1 |
7 |
5 |
1 |
3 |
|
4 |
21 |
総評
1年で最も重要なトラック大会と言えるインカレトラック。法大は一つでも多く表彰台に上り、法大の旗を揚げることが目標だ。キャプテンの上野がけがで実力が発揮できない中、初日のチームパーシュートから予選敗退となるなど、なかなか結果を残すことができない。しかしそんななか、男子ケイリンでは中原航大が1/2決勝、決勝と、その実力と意地を見せる。7月の個人選手権でのケイリンでは消極的なレースとなってしまったという中原。最後のインカレをけがで迎える上野キャプテンからのアドバイスを受けギアを重く設定し、決勝では膠着状態が続くレースで自らアタックをかけてスプリント勝負へ持ち込み見事2位に輝く。さらに、女子オムニアムでは太郎田水桜が1年生ながらその頭角をはっきりと現した。1日をかけて4種目を行うオムニアムは総合力が必要となる。太郎田自身はスプリント力が不足していると語ったものの、テンポレースやエリミネーションではそれを補うだけのレースを読む勝負強さが見られた。タイミングを見計らいスプリントをかけて勝機を狙うその勝負強さは他大学からマークされるほどだ。
今年のインカレトラックは、表彰台に上がった種目は2つのみとなってしまったものの、それぞれの種目で爪痕を残すことができたのではないだろうか。スプリントやタイムトライアルの底力や、それぞれの選手の様々な思いをばねに意地を見せてくれるだろう。これからの法大ではこの「個々の強さ」が発揮されることに期待できそうだ。
インタビュー
中原航大
ーケイリンを振り返って
いつもより思い切ったレースができたと思います
ーインカレでの準優勝
初めてのインカレで不安だったのですが、2位という結果は、今の実力ではできすぎてるかなと思います。
ー準優勝の要因
前回の個人選手権でも決勝に出ることができたのですが、その時は消極的なレースになってしまって。先輩や今のキャプテンのアドバイスもあっていつもよりギアを重めにして思い切って自分から動けたので、それが要因だと思います。
ー自分の持ち味
運の良さですね(笑)
ーインカレの調子
初日のタンデムは良くない結果だったのですが、チームスプリントは調子が良かったので、ケイリンは行けると思っていました。
ーインカレの収穫
本当は最後に自分からアタックをかけて自分一人飛びぬけて勝つ、というのがかっこいいのですが、まだ実力的にはそれができなくて。来年までにはそれができるように、圧倒して勝てるように頑張ります。
ー今後に向けて
次は新人戦だと思うのですが、インカレを終えたらすぐに練習を始めて来年は1位になれるように頑張ります。
太郎田水桜
ーオムニアムを振り返って
最初のスクラッチの5位という順位が微妙で、テンポレースとエリミネーションを頑張ろうと思って、それぞれ1位と2位を取れて、その時点で2位になれていたのでこのまま1位を狙えるかなと思っていたのですが、ポイントレースではマークされたりうまく動けず3位という結果に終わってしまいました。でも1年目なので満足しています。
ー1年生にして3位
嬉しいのですが、途中まで2位だったので悔しいという気持ちの方が強いですね。
ー3位の要因
今日はちゃんと周りを見れて走れたかなと思います。周りの選手のポイントなどを意識して走ったのでそれが要因かなと思います。
ー自分の持ち味
逃げですかね。一定のペースで走ることができるので、スプリント力は無いのですが持久力はあるので、そこが強みだと思っています。
ーインカレの調子
良かったです。インカレ直前合宿の時点で足が軽く、ここのバンクで足がよく回ったのでいい感じだったと思います。
ーインカレの課題
スプリント力ですね。中距離の選手でもスプリント力がある人は多いので、持久力だけでは補えないと思うので、スピードを身に付けたいです。
ーインカレの収穫
インカレという大きな舞台ででも逃げることができたという事ですね。
ー今後に向けて
次はインカレロードがあるのでそこでも表彰台を狙えるように頑張りたいと思います。
上野恭哉主将
ーインカレを振り返って(チーム全体)
個人個人が頑張ってくれたと思います。種目優勝はかないませんでしたが2位や3位の選手がいてみんな頑張ってくれたかなと思います。
ーインカレを振り返って(上野選手自身)
合宿で落車をしてしまって手を骨折してインカレに出られなくなってしまいました。それでも団抜き(チームパーシュート)だけは出たいと思って無理やりでも頑張ってやれることはやりました。
ーインカレトラックを終えたチーム
周りと比べてもまだまだ実力が足りないと思いますし、経験もまだまだ足りないと思うので、いろいろな大会に出て経験を積んで頑張ってほしいですね。
ー今後のチーム
まずは来週のインカレロードで4年生は終わりですが、また下の代が新体制で頑張ってくれるます。4年生は自分と近藤が競輪学校に受ける予定で、堀込は就活の予定ですね。
ー応援してくれた方々に
自転車競技はきついし楽しいですけど、実力と経験と知識すべてがそろっていないと勝てないものだと思うのでこれからも頑張っていきます。
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