【自転車】全日本学生RCS最終戦 明治神宮外苑クリテリウム

自転車

【自転車】全日本学生RCS最終戦 明治神宮外苑クリテリウム  クラス1での入賞は逃すものの、対抗戦3位表彰に輝く!

2018年度全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ最終戦
第13回明治神宮外苑大学クリテリウム
2019年3月10日(日)
東京都 明治神宮外苑周回コース(1周・1.5km)

 今年度締めくくるRCS最終戦は恒例となった神宮で行われた。
東京都内での開催のため、多くの自転車ファンや応援団なども駆け付けレースは大いに盛り上がった。
タイトなコーナーが多く、さらにハイスピードな展開となった今大会に法大勢は苦戦するも、対抗戦では3位表彰という3年ぶりの表彰台に輝いた。

※弊会の諸事情により自転車競技部のウェブ記事の更新ができず、楽しみにしていただいている読者の皆様にご迷惑をおかけいたしました。大変申し訳ありませんでした。

DSC 4602 R
大学対抗戦3位表彰となった

試合結果

グループ3B(6km)

順位 名前 タイム
8位 青島敬佑 00:08’53’’

グループ2A(12km)

順位 名前 タイム
12位 中西啓 0:17’13’’
DNF 鶴健志
DNF 三好憲士郎

グループ2B(12km)

順位 名前 タイム
18位 松本大志 0:17’26’’
20位 矢部駿人 0:17’28’’
24位 上野恭哉 0:17’39’’
29位 昼田達哉 0:18’06’’

女子クリテリウム(12km)

順位 名前 タイム
13位 鈴木保乃華 0:19’40’’

グループ1(30km)

順位 名前 タイム
9位 堀込統吾 0:42’30’’
15位 渡部将太 0:42’32’’
DNF 松﨑広太

学校対抗結果

順位 大学名 ポイント
3位 法政大学 24

 

RCS最終ランキング

順位 名前  ポイント
15位 相場健太郎 74
19位  渡部将太 58
38位 上野恭哉 41
46位 佐藤遼 36
46位 堀込統吾 36
 ※DNF…Did Not Finishの略。

戦評

グループ3
 午前中から行われたクラス3には、法大からは青島敬佑が参加した。

クラス3は4Lap(6km)で行われるため、1周2分10秒ほどのハイスピードレースとなった。
序盤からレースは集団を形成し進んでいった、散発的に先行する選手が現れるものの中々逃げは決まらず、集団との差を最大で5秒ほど作った選手もいたが最終的には集団に吸収されていった。
最終周、長い縦の集団を形成し前方では集団が活性化して行く中、その中には青島も姿もあった。最終コーナー立ち上がりからスプリント勝負が始まり、続々と選手がゴールして行く中、ゴール役10m前で落車が発生。青島も巻き込まれそうになりながら、8位で無事ゴールした

グループ2
グループ2A、法大からは3名の選手が出場。序盤からペースの速いレース展開となり、法大勢の3人とも、プルトン中盤で様子をうかがう状況が続く。5周回目に日大の2選手が逃げを形成すると、だんだんと遠ざかっていき、集団が分裂する。再度追いつくも、今度は小嶋健太(日大)が逃げると、集団は縦に伸び、またもペースが上がる。法大勢はそのペースについていくことができず、最終ラップになり、中西啓(文1)が差を縮めるも結果は12位。三好憲士郎(2)と鶴健志(文2)はDNFとなった。
 
グループ2Bにはこの日最多の4人の法大レーサーが出場。2Aとは打って変わって比較的ペースが緩く、法大の4名は集団の中ほどで全員まとまってレースは展開する。途中で昼田達哉(法2)が遅れをとるもすぐに集団に復帰。終始スローペースのまま、レースはファイナルラップへ。残り1周になっても逃げる選手は現れず、スプリント勝負となると予想されたが、第4コーナーでまさかの落車が発生。その落車に巻き込まれたのか、法大の選手達は出遅れをとり、思うような結果を残すことはできなかった。
 
女子クリテリウム
女子クリテリウムには鈴木保乃華(文1)が出場。この女子のレースは大学生はもちろん、高校生や海外招待選手など様々な境遇の選手が入り交じるレースとなった。鈴木は常に集団やや後ろより追いかけるレースに。しかし、レースが続くにつれて先頭との差が顕著になっていく。1度追いつきかけるも、そのままレースは進み13位に。完走はしたものの悔しさの残るレースとなった。
  
グループ1
このグループ1は個人での表彰に加え、大学対抗戦も兼ねてのレースとなる。その大事なレースを任されたのは、このレースで学生自転車競技を引退する渡部将太(人4)、堀込統吾(法3)、松﨑広太(法1)の3名だ。レース序盤、3人とも集団のやや前側にポジションをとり、目まぐるしく逃げの選手が変わる先頭を追う状況が続く。レース中盤の9周目に差し掛かった所で優勝候補筆頭の孫崎大樹(早大)、大前翔(慶大)に続いて渡部がレースを引っ張る。10周回の中間スプリントは取れなかったものの、11周回目では先頭に出て逃げを形成。しかし、徐々にプルトンに吸収されていくとペースをやや落とし、レースは終盤へ。17周回を過ぎた辺りで再度、渡部が逃げるもすぐに後ろの集団に追いつかれる。迎えたファイナルラップ。ここまでプルトン中程で様子をうかがっていた堀込が先頭集団に必死に食らいつく。最後は惜しくも9位と入賞にはあと一歩及ばなかったが、15位の渡部と合計して見事、大学対抗で3位に輝き、3人で表彰台に登った。

(加瀬航大)

選手コメント 

渡部将太

―今日のレースを振り返って
全体的に展開を見て動いて行こうという風に考えていたんですが、逃げるまでは良かったんですけど、うまく協調を取れなかったという事と、捕まった時に最後まで足を残せなかったというところが悔やまれますが、結果としては悔いはないレースが出来ました。

―チームとしての戦略は
誰かが逃げたりとかしても、絶対に追うチームが出てくるので、誰かが逃げたからと言って引こうとかそういうのはなくて、各々が好きな感じで走ろうという流れはありました。特に決まったチームの作戦はなかったです。

―ハイスピードレースだったと思いますが
去年も走っているので、例年通りのスピードかなっていう感じですかね。去年よりは逃げなどの協調がうまく取れなかったので、そこは誤算でした。

―逃げる展開があったと思いますが
一度三人で逃げが決まったのは良かったんですが、その二人があまり逃げたいという感じではなかったので、自分だけ行きたいと思う場面があり、流れで三人で抜け出すことはできたんですが、そこはうまく協調がとれずに吸収されてしまって、自分は逃げたかったんで、一人でアタックしたりして、逃げたりしていました。

―最後のレースとなりますが
四年間振り返って上手くいかなかったこともありますが、全部含めて最後は気持ちよく終われたかなと思います。

 堀込統吾

―今日のレースを振り返って
去年とかずっと調子悪くて、最近のRCSも全然練習できてなかったのもあって、調子悪かたんですけど、そこから神宮に向けて切り替えて1カ月半くらい集中して練習をやっていたので、自分の中では調子が良くて、自信を持ってレースに挑めました。走り出しても結構足が調子よかったので、常に前々で展開して、中切れが起きても対応できるようにというのと、前の逃げにのってそのままゴールできたらという考えもあったので、常に前々にいて、細かいアタックにも反応してみたりとかそういったことも試してみました。

―今回の結果を受けて
順位がまだ出ていないのでわからないですけど、入賞はしていないので、その点に関してはあんまりよくないかもしれないですけど、このメンバーの中で、この順位に入っていくっていうのは、結構足がないとできなかったことですし、自分は位置取りをすごい大事にしているので、その中で、自分が思っている展開にできているというのは、すごい良かったのかなと思います。

―位置取りで意識しているところは
前々にいるだけでなく、いかに足を使わずに前に残れているかというのが大事なので、うまく人の列を使ったり、カーブの入るタイミングや、抜ける時にどこにつく、とかそういうところまで考えて走ることで、足を少しでも溜められるというのが自分の中であるのでそう言うところを意識しています。

―速い展開のレースだったと思いますが
普段だったらちぎれてしまうような展開だったり、スピード域だったりしたんですけど、この一カ月半くらいの練習でそことかを強化で来ていたんで、いつもより早いなっていう感じはあったんですが、足的にはすごい余裕はあって、そんなにスピードがきついなっていう印象はなかったですね。

―調子が良くなったきっかけは
実験的に新しい方法でトレーニングし始めていて、そのトレーニングがうまくいったという感じですね

―最高学年になられて今後の意気込みは
新入生が始めて来て上級生を見るレースになったので、その中で新入生に認めて貰える走りができたかは分からないですけど、そこそこに走れる人だなという印象は与えられたと思うので、ここから半年間、ロード班を引っ張って行けるように、調子を落とさずに、インカレに向けてあげていけるように頑張っていきたいと思います。

―来年度の目標
TTTとインカレの団抜きと個人戦ロード、インカレロードで入賞、あわよくば優勝できるようにチームを盛り上げて後輩たちを強化していきたいなと思います。

 上野恭哉

―今日のレースを振り返って
最後ちょっとトラブルがあったのですが、結構途中から余裕があって、最後も結構自信はありました。今回は今やっている練習が自分の中であっているかを確かめたかったので、勝てはしなかったですが、収穫があったので今後につながるレースかと思います。

―今日のレースプラン
逃げの選手もぽつぽついたらそれに乗っかったり、矢部もいたので臨機応変に対応しようかと思っていました。レースの途中は集団の前の方を法政で固めて周りを見つつ動いたんですけど、そうすると余裕が生まれたりもして、最終的には位置的にもよかったのでゴールスプリントで矢部とワンツー取りたいなと思っていたので、前でこけたのに突っ込まなければという感じです

―ハイスピードレースだったと思いますが。
結構スピード感のあるレースだったんですけど、自分の中で余裕があって、今の練習が生きているなと感じました。短期間でここまで来ているので、これからどんどん仕上げて東日本団抜きで優勝できるように頑張ります。

―来年度主将として今のチームを見て
全体的に伸びしろのあるチームだと思うので、個人個人の意識を高めてさせていきたいです。

―来年度の目標
チームではインカレの総合順位を上げたいですね。
個人としては、団体種目やマディソンなどで、一つでも順位を上げて自分のベストパフォーマンスができるように頑張りたいです。

 鈴木穂乃華

―今日のレースを振り返って
12月頃から照準を合わせて練習をしてきたんですが、初めてのクリテリウムだったので、なかなか前に自分から出れずあまりいい結果ではなかったです

―今日のレースプランは
なるべく前の集団にいるようにして、ちぎれない様にしながら、アタック掛けようかなと思いつつ走りました。

―走ってみていかがでしたか
中々思ったように走れなかったので、次はそういうことも踏まえて練習していこうと思いました

―コースの路面状況はいかがでしたか
最後のコーナーからストレートにかけてが結構路面が悪かったので、なるべくハンドルに力を入れて、バランスを崩さないように立ち上がって走る様にしました。

―来年度の目標
インカレに出場して表彰台に上れるように、しっかり照準を合わせて練習していきたいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 4602 R大学対抗戦3位表彰となった
  • DSC 4390 R一時は一人で逃げた渡部
  • DSC 4365 Rロード班を引っ張って行きたいと語った堀込
  • DSC 4018 R初のクリテリウムとなった鈴木
  • DSC 3905 R来年度主将の上野
  • DSC 3700 Rクラス2A法大勢唯一の完走者となった中西
  • DSC 3607 Rゴール前で落車が起こるも、8位入賞を果たす青島。
  • DSC 4610 R最後は集合写真を撮った

関連記事一覧