【バスケ】第32回京王電鉄杯 2日目

バスケットボール

【バスケ】第32回京王電鉄杯 2日目

第32回京王電鉄杯 対早大・対東大
2016年4月16日(土)
エスフォルタアリーナ八王子

ブロックに分かれて総当たり戦を行う京王電鉄杯の2日目。今日の相手はトーナメントでも対戦が予想される早大と、六大学リーグで勝利している東大だ。
早大戦は出だしからメリハリのあるプレーで主導権を握り、最後まで相手を圧倒して勝利。東大戦ではBチームを起用。立ち上がりの重さは気になったが、最後は30点近くの差をつけて試合を制した。
この結果法大はBブロックの2位となり、最終日はAブロック2位の慶大と対戦することとなった。

1 R
2Qの得点源となった中野

試合結果 

トータル試合結果:早大戦

84
法政大学
19 1Q 14

67
早稲田大学

24 2Q 20
18 3Q 16
23 4Q 17

 

法政大学スターティングメンバー:早大戦

選手名

学年

学部

身長

ポジション

出身校

#14 植村哲也

3

175 

G

明成

#57 玉城啓太

2

175

G

京北

CAP#7 藤井裕太

4

175

G

厚木東

#6 中村太地

1

190

G

福岡大附属大濠

#12 柳川知之

3

192

PF

明成

 

トータル試合結果:東大戦

73
法政大学
20 1Q 17 46
東京大学
17 2Q 11
21 3Q 9
15 4Q 9

 

法政大学スターティングメンバー:東大戦

選手名 学年 学部 身長 ポジション 出身校
#2 田勢陸 4 170 G 法政二
#54 小野玲音 2 178 F 法政二
#32 野口勇樹 2 181 SG 土浦日大
#51 早川健星 3 184 F 座間
#31 金剛鉉 2 187 PF 報徳学園
 

戦評:早大戦

法大は藤井、植村、玉城、中村、の4ガードに柳川を加えたスモールラインナップを採用。その効果もあってかスピーディーなパス回しからフリーをつくり、柳川の先制シュートを演出。そして先週鮮烈なデビューを飾った中村の連続得点がチームを勢いづける。その後は全員がリバウンド、シュートに絡むスタイルで切れ目なく得点していき、スモールラインナップが見事はまった形となった。クォーター終盤に早大の的確なパスワークから失点するも、19-14とリードした状態で第2Qを迎える。
 
第2Q前半の主役はラストイヤーで燃える中野。スティールからの速攻で得点すると、連続3P成功でシューターとしての持ち味を存分に発揮した。下級生ガードの台頭に触発されたのか、植村もシュートにアシストと気を吐き、上級生の意地を見せた。点差変わらずで前半を終えようかとしていたそのとき、戸堀がバックコートでパスカット。そのボールを受け取った中村が冷静に3Pを沈め、前半を43-34の9点リードで終えた。
 
後半も序盤は一進一退の攻防。得意のアウトサイドで食らい付く早大に焦りを覚えたか、中村が連続でターンオーバー。一時は同点にまで追い付かれたが、今日の法大はフォワード陣の体を張ったリバウンドとガード陣のアグレッシブなオフェンスが見事にマッチ。またも9点差をつけて最終クォーターを迎える。スコアは60-51。
 
第4Q。歯車のかみ合った法大はもう止められない。スピーディーで思い切りのいいシュートは次々とネットを揺らしてゆく。その勢いに圧倒されたのか、これまで好調だった早大のシュートタッチも徐々に乱れていった。最後の得点は植村から柳川へのホットライン。苦手とするラン&ガン主体のチームに最後まで流れを渡さない、チームの成長が見られる試合となった。最終スコアは84-67。
 
入れ替え戦で敗北した因縁の相手とも言うべきチームに勝利。しかも「走り負けた」チームに「走り勝って」の勝利。これは選手全員にとって大きな自信となったはずだ。(戎井健一郎)
 

 戦評:東大戦

早大戦から登録メンバーを変え、ベースチームのメンバーで挑んだ東大戦。法大ボールからスタートするも、両チームにターンオーバーが目立ちファーストポイントが遠い。それでも野口が3Pシュートで先制点を挙げると、続いて金のゴール下、早川の3Pシュートなどから徐々に得点を離す。ところが、終盤に東大の速攻が決まると流れは一転。10点以上ついていた差はみるみると縮まり、20-17で第1Qを終えた。
 
第2Q。開始から鮮やかなパス回しで東大を翻弄。早川のアシストから野口が3Pシュートを沈めた。その後は相手の得点を抑えながら着実に得点していくものの、細かなミスのせいで良いリズムがつくれない。全体的に重たい展開ながらも、要所はしっかりと抑え格上としての力も見せた。なんとかリードを広げ、37-28で前半を折り返す。
 
第3Q。精彩を欠いた前半について監督に喝を入れられ、スイッチが入ったように堅いディフェンスで東大を封じ込む。しかし、オフェンスではミスが目立ちこちらも得点には結びつかず。結局開始から4分近くスコアが動くことは無かったが、先にその状況を打破したのは法大だった。野口がスティールから金につなぎ、速攻に成功。すると、金や中島のゴール下シュート、外舘の3Pシュートなどが次々と決まり一気に差をつけた。58-37で最終Qへ。
 
第4Q。東大の3Pから幕を開けた最終Q。東大ベンチは反撃の始まりを期待するかのような盛り上がりを見せたが、法大はそれを許さなかった。ファールもいとわない激しいディフェンスで東大に傾いた流れを断ち切ると、今度は相手のファールを誘いだしフリースローを中心に得点を重ねた。最後には中島のダメ押し3Pシュートも決まり、73-46で勝利を掴んだ。
 
Bブロック全ての戦いを終えて3勝1敗の2位となったため、最終日の相手はAブロック2位の慶大と対戦することとなった。春の本番であるトーナメントも近づいてきているため、最後まで集中して戦い抜いてほしい。(向井知優)

コーチ・選手コメント

佐藤俊二 アシスタントコーチ

―東大戦後に部員を集めていましたが、どのようなことを伝えたのですか
ゲームの最初の時点で今井さんが「ディフェンスしっかりやれよ」という話をしたのに点差が開いたり縮んだりズルズルとしていたから、途中で「このままでいいのか」ってことを話したんですよ。そしたら後半はディフェンスも良くなったと思うんだけど、彼らはBチームで将来は上のチームにいきたいという立場だし、チャンスを与えられる時間というのはものすごく少ない訳ですよ。なのにそういうプレーをしていたら使ってもらえる訳ないでしょ、ということを伝えました。
 
―東大戦ではリードしている中でも重たい展開が続いた印象を受けましたが、その原因とは
何も考えてないからかな(笑)。自分のことが見えてないんだと思いますよ。自分は何ができて何ができないのか、それが分かっていれば苦手を克服するための目標を立てて練習するはずだけど、何も考えずに与えられたメニューをこなすだけじゃ何も変わらないですよね。試合中も考えて動いていれば最初に言われたことだって忘れないですから。
 
―早大戦について
早大戦は見てないので何とも言えないんですけど、Aチームは中村太地が入ったことで周りも影響を受けているのかなと思いますよ。彼は何でも言うし、やっぱり格別に上手いので。ただ、1年生に影響を受ける上級生もどうかなとは思いますけどね(笑)。
 

野口勇樹

ー今日の試合を振り返って
3Qくらいに監督から前から当たれと言われてそこから点差が離れていったのですが、最初からそれをやれなかったことが反省です。前半は相手のペースでだらだらやってしまったかなと思います。
 
ーこの試合ではシュートを積極的に打っていましたが
パスを回しているだけでシュートを良い形で打てていない状況だったので、打てるところは打っていこうかなと思ってです。
 
ーこの試合で注意していたことは
個人としてミスが多いので、ミスを少なくすることですね。パスやディフェンスでのミスです。
 
ー現在、練習ではどのようなことを行っていますか
今はずっとディフェンス練習です。相手との距離感、スイッチするときの声、ボールがないときのオープンの位置だとかを練習しています。
 
ー個人としては2年目のシーズンとなりますが
悔いのないように、やりきったなと思えるシーズンにしたいです。Bチームの1年生には教えることは教えてあげて、コミュニケーションをとっていきたいです。
 
ー今年の目標は
チームとしては1部復帰ですね。

 

金剛鉉

ー試合を終えて
最初からしっかりやっていたらもっと違った結果になったと思うので。途中からディフェンスをちゃんとやりだしたんですけど、それを最初からできるようにしたいです。
 
ー調子はいかがですか
今日は結構…悪かったというか…良くなかったです。
 
ー今の課題を教えてください
とりあえずずっとディフェンスについて言われ続けているので。ディフェンスを頑張りたいです。
 
ー1年生とプレーしてみて
1年生は2人としか一緒にプレーしてないんですけど。まだ分からないことがたくさんあると思うので、これからですね。
 
ーHC陣から言われていることは
何にも言われてないです(笑)まあ今井さんにはやることをやってと言われているので。ディフェンス練習をずっとやっているので、次の試合ではディフェンスからやっていきたいです。
 

外舘拓海

ー試合を振り返って
ディフェンスをメインにして練習やってるんですけど、そこをまったく出せていなくて…でも後半から頑張って流れをつかめたかなと。次は一番最初からやりきることが大事だと思います。
 

ー高校でのバスケとの違いは
お膳立てを監督からされないで自分でやる。試合も見てくれるんですけど、練習から自分で何か求めてやっていくことですかね。

ーご自身の強みは
フィジカルとジャンプ力です。

ー途中起用で求められる役割は
たまたまセンターの方いなかったので、今日は5番のセンターポディションでゴール下で体を張ることが一番大事でしたね。

ー練習してきてここが出来たというところは
結局は後半からになっちゃったんですけど、自分の間合いを詰めてディフェンスをして周りがカバーをする。一人ではなくチームディフェンスですよね。それは練習通り出来たかなと。

ー今後の目標としていくプレーや選手は
泥臭いプレーですね。選手としては…大学の先輩というよりNBA選手なんですけどデニス・ロッドマン。彼の泥臭いプレーを目標としてます。

フォトギャラリー

  • 1 R2Qの得点源となった中野
  • 2 Rゴール下での粘りが成長を感じさせた(柳川)
  • 3 R積極的に打ちにいく姿勢を見せた植村
  • 4 R同点とされた危機からチームを救った戸堀
  • 5 R後半ゲームを立て直した玉城
  • 6 R東大戦大活躍の野口
  • 7 Rルーキーながら物怖じしない外舘
  • 0X0A8380 Rシュートにリバウンドにと攻守で貢献した金
 

 

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