【水泳】第92回日本選手権水泳競技大会 7日目 竹田あと一歩メダルに届かず・・・
第92回日本選手権水泳競技大会
兼 第31回リオデジャネイロオリンピック競技大会代表選考会
2016年4月10日(日)
東京辰巳国際水泳場
竹田渉瑚(スポ4)のみの出場となった大会最終日。昨日の予選で1位通過を果たし、メダル獲得が期待されるも結果は4位。今大会法大からのメダル獲得者はゼロに終わった。
試合結果
決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
男子1500㍍自由形 | 4位 | 竹田渉瑚 | 15分16秒75 |
戦評
7日間に及ぶ今大会もついに最終日。この日は竹田のみの出場となった。
男子1500㍍の予選を1位で通過した竹田。メダル獲得、またリオ五輪代表も視野に入れ決勝に挑んだ。しかし代表の懸かったこの日本選手権。日本記録保持者の山本耕平(ミズノ)や世界水泳に出場経験のある平井彬嗣(郵船ロジ)などを筆頭に、いつも以上にハイレベルな戦いが繰り広げられる。竹田は「雰囲気にのまれてしまった」と気持ちで遅れをとり序盤からトップについていくことができない。仕掛けるタイミングを逃し終盤まで5位に沈むと、結果は4位。あと一歩で表彰台を逃し、3年連続でのメダル獲得とはならなかった。
しかし練習ではいいタイムが出ていると話す竹田。「インカレでは派遣標準を切りたい」という目標を次こそ成し遂げ、笑顔で表彰台に上る姿を見せてほしい。
今大会メダル獲得者ゼロに終わった法大。しかし、青木智美(社4)の800㍍フリーリレー五輪代表、緒方魁(経3)・伊藤瑞輝(経3)などの自己ベスト更新。また平野香緒里(人2)の日本選手権初となる決勝進出など、明るい話題も多かった。リオ五輪への切符を懸けたまさに日本最高峰の戦いで、法大スイマーは大いに躍動したと言える。
来月にはジャパンオープン、その後にはインカレも控えている。今大会自信をつけた選手も、悔しさを味わった選手もそれぞれの目標に向かって今後さらに成長してみせるだろう。(鈴木理子)
選手コメント
竹田渉瑚
―レースを振り返って
たくさんトレーニングや準備はしてきたつもりですが、結果が駄目でした。こういった結果は自分の気持ちが負けてしまったこともありますし、いろいろな人の期待に応えられなかったことはすごく悔しいです。
―レースプランは
1・2番の人たちに付いて行って、最後まで付いてくっていく展開が理想だったんですけれども前半からいききれなかったです。
―予選のタイムとほぼ変わらなかったですが体調の違いはありましたか
予選よりも身体は動いていました。気持ちもこの大会に向けていたんですけども、やっぱり会場の雰囲気にのまれてしまいましたし、まだまだ自分の実力がないことを痛感しました。
―最初から出遅れたように見えましたが
この雰囲気にのまれて、いききれなかったです。自分自身、スピードがないので後から挽回しようとはしたんですけど、仕掛けるのが遅くなってしまいましたね。気持ちが先に負けてしまったような展開でした。
―悪かった要因は
やっぱり気持ちですね。途中で派遣のタイムが切れそうになくて諦めてしまったこの気持ちをなんとかしないといけないと思います。
―仕掛けるタイミングはどこでしたか
400㍍あたりで(レースが)決まってしまうんですが、そこを過ぎたあたりで2・3番にはつけてないといけなかったんですね。やっぱりレースが速かったこともあり、その前の時点で負けてしまったのかなと思います。
―インカレでしのぎを削った平井彬嗣(郵船ロジ)に負けてしまいましたが
負けてしまったのも悔しいんですけど、派遣を切れなかったことと順位が2番以内に入れなかったことの方が、平井さんと競う以前のスタートラインに立てていないような気がしました。
―この1年間でベストに近い数字や練習中にタイムを上回ることはありましたか
1500の通しの練習をすることはあまりないんですけど、1500を見据えて区切った練習をしてきていて、その中ではトータルタイムでは上回ってました。派遣タイムもかなり上回っていましたし、こういう大会でも無理じゃなかったです。やはり、不甲斐ない結果は自分の気持ちが負けたことが一番の原因だと思います。
―これからに向けて
インカレでは今日出てきた吉田惇哉(日大豊山高校)とかもいて、負けていいような相手もいないですし、負けちゃ駄目な試合なので、勝つのが当たり前で優勝したいです。そしてその上今回切れなかった派遣タイムを目指したいです。
フォトギャラリー
- メダル獲得とはならなかった竹田
- レース後悔しさのあまり下を向く