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【水泳】茂木、悲願の初優勝! 第55回日本選手権(25m)水泳競技大会 1日目

水泳
 

【水泳】茂木、悲願の初優勝! 第55回日本選手権(25m)水泳競技大会 1日目

第55回日本選手権(25m)
2014年2月22日~23日
東京辰巳国際水泳場

悪天候による予選時間の変更などのトラブルに見舞われる中、第55回日本選手権(25m)水泳競技大会(=通称短水路)が2年ぶりに東京辰巳国際水泳場に行われた。法大は半年前インカレで味わった悔しさから、確かな成長を見せつける。

表彰台で笑みを浮かべる茂木

試合結果

予選結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200㍍自 13位 青木 智美 2分00秒52  
400㍍個メ 8位 田中 瑞穂 4分38秒52 決勝
200㍍背 9位 中村 桃子 2分09秒54 B決勝
50㍍自 25位 青木 智美 26秒39  
100㍍個メ 3位 茂木 美桜 1分01秒63 決勝
50㍍背 7位 小林 江舞 27秒59 決勝
  10位 中村 桃子 28秒26 B決勝
50㍍バ 10位 吉田 英里子 27秒40  
100㍍平 7位 茂木 美桜 1分06秒09 決勝
  10位 浜野 麻綾 1分09秒95 B決勝

予選結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200㍍背 23位 小川 将平 1分58秒94  
    山岸 祐介 2分00秒14  
200㍍バ 20位 伊佐治 淳 1分56秒85  
50㍍背 22位 大林 洋平 25秒45  
50㍍バ 14位 池端 宏文 23秒86  
100㍍背 23位 渡邊 一輝 1分00秒16  

タイム決勝結果

種目 順位 選手名 タイム 備考
女800㍍自 8位 田中 瑞穂 8分37秒91  
男1500㍍自 4位 竹田 渉瑚    
    露崎 真基 15分23秒55  

B決勝

種目 順位 選手名 タイム 備考
女200㍍背 8位 中村 桃子 2分16秒11  
女50㍍背 2位 中村 桃子 27秒97  
女100㍍平 1位 浜野 麻綾 1分06秒60  
男50㍍バ 2位 池端 宏文 23秒64  

決勝

種目 順位 名前 タイム 備考
女100㍍個メ 3位 茂木 美桜 1分00秒48  
女50㍍背 7位 小林 江舞 27秒63  
女400㍍個メ 6位 田中 瑞穂 4分37秒07  
女100㍍平 1位 茂木 美桜 1分05秒22  

戦評

 2014年度初の主要大会である第55回日本選手権(25m)水泳競技大会。多くの選手が4月に行われる日本選手権の調整と位置づける中、法大水泳陣は各々の課題に向き合う実り多き大会となった。
 
 女子では100m平泳ぎで茂木美桜(人2)が渡部香生子(JSS立石)や鈴木聡美(ミキハウス)といったロンドン五輪代表選手らとの接戦を差しきり見事初優勝。レース後のインタビューでは「まだ一度も代表に入ったことないので目指したい」と世界への思いを語った。同種目で今回惜しくも決勝進出を逃した浜野麻綾(スポ2)は「調子は悪くないので今日見つけた修正点を克服したい」と最終日での表彰台を狙う。
また、茂木はこの日100m個人メドレーでも銅メダルを獲得するなど絶好調、新チームを力強く勢い付ける結果となった。
 女子400m個人メドレーでは田中瑞穂(経1)が6位入賞。田中はメイン種目強化のため800m自由形にエントリーし新しく課題を見つけるなど調整は順調だ。
男子では1500m自由形で竹田渉瑚(スポ2)がタイム決勝で4位。「合宿で強化したスプリント部分がでなかった」と4月でのリベンジを誓った。(安藤岳)
 

選手コメント

茂木美桜(100㍍平泳ぎ・金 100㍍個人メドレー・銅)

ー優勝した今の気持ちはいかがですか
初めて優勝できてまだ実感がわいてないんですけど、嬉しく思います。
 
ーレースの手応えは
思っていたよりも疲労があってきつい中だったのですが、それでも最近安定したタイムが出せてきたので。少しですけど自信を持ったままレースに臨むことができ良かったです。本当は(タイムが)もう少し出るかなと思ったので、悔しいです。
 
ーレース前の心境は
友達が応援に来ていたので、その前で初優勝したいという気持ちがあり、ちょっと緊張していたんですけど。逆にセンターから離れていたコースだったので、自分のレースに集中できました。
 
ー100m個人メドレーの方はいかがでしたか
ベストが出せて、3位に入れたので、納得のできるレースだったのかなと思います。
 
ーメインの平泳ぎ以外でもメダルというのは、やはり大きいですか
そうですね。やっぱり表彰台にあがって、メダルを取るのはなんでもうれしいです。
 
ー今大会、複数の種目にエントリーされていますが
今シーズンに入って、練習量を増やしているので。今回も特に調整などはせずに挑んでいる大会で、どれだけできるか、ということを試しています。
 
ールネサンス曳舟からルネサンス幕張に所属先を移籍された理由は
コーチとマンツーマンでやっていくことが決まったので、通いやすい幕張クラブと国立スポーツ科学センターの2つの拠点を中心に練習していこうということになり、移動というかたちになりました。
 
ー今後の目標は
まだ一度も代表に入れていないので、今年の4月に代表に入ることを目標にやってきているので、残りの時間はそのためにできることを精一杯やっていきたいと思います。
 
ー明日の意気込みをお願いします
メインは200mなので、明日もレースが多くてきついと思うのですが、その中でも勝てるようにしていきたいなと思います。
 

田中瑞穂

―今のレース振り返って
今日は400m自由形から1時間ぐらいしか空いてない中でのレースだったんですけど800m自由形は400m個人メドレーの強化の一環として出ている種目なので、前半から綺麗にまとめることを考えずに最初から突っ込んでどこまで行けるかを確認するためのレースだったので。

―レース展開的には後半上がっていく展開であったが
普段の400m個人メドレーでも後半上げていく感じなんですけども、前半が自分の中で課題なので。置いていかれないようにするために出たんですけど、どうしても前半行き過ぎるのが怖い自分がいるので。後半順位が最下位になってもいいと思える勇気が必要なので今回はタイム的に悪くはないんですけども、もっと前半からいけるレースをできるようにしたいです。今日は少しは出来た気がするので60点ぐらいですね。

―先ほどの800m決勝からの午後の決勝で疲れは
思ったほど響いてなくて、集中した気持ちの面でカバーできていたので。タイム的には自己ベストから1秒以上縮んでて、合宿続きでこの会場にきて、昨日の前日練習の感覚の悪さからここまで自己ベスト出せる所まで回復出来たっていうのはすごい本当に自信になりました。今の100%の力はタイム的には出せている気がするので、この結果は次に繋げられるかなと。

―昨日の練習の時点では本当に調子が上がらなかった
どんなに練習しても空回りでこんなに悪い調子で試合に望むのも初めてだったので、すごい不安だったんですけど、結果的に日本選手権にむけた課題の克服と発見ができたので良かったです。

―このような状態で予選時の心境でレースに
この状態でレースに出たら何秒になっちゃうんだろうみたいな所はありました。でもやるしかないなって感じで泳ぎました。

―今日掴んだもので更に上を目指していくには
合宿が三回ほどあるのでそれをしっかり泳いで日本選手権で決勝に出るっていう目標は必ず達成したいと思います。

小林江舞

ー今日のレースを振り返って
決勝では予選よりタイムを落としてしまって、悔しかったです。久々の決勝進出ということもあって、緊張してしまいました。

ー雪の影響などはありましたか
親の協力もあって、不便なく会場に来ることができたので、状態はとても良かったです。

ー直前のコナミの合宿はいかがでしたか
一昨日まで合宿をしていて、すごく調子は良かったので、予選ではベストが出たんですけど、決勝で(タイムを)落としてしまったので、まだまだかなと思っています。合宿中に試合もあったので、良いイメージでトレ ーニングはできていたと思います。

ー明日のレースに向けて、一言お願いします
明日も今日の前半のように、良い泳ぎをして、明日も2回泳げるようにしたいと思います。

池端宏文

―今のレースを振り返って
まあまあ良かったんじゃないかと思いますけどタイムはあんまりでした。

―今大会での目標は
特に目標はないんですけどもいい感じの感覚で泳げればいいかなと

―その中で何か手応えは
そうですね。ちょっと楽には泳げているんでいいと思います。

浜野麻綾

―今のレースを振り返って
まあA決勝に残ってない時点で話にならないんですけども、B決勝では力んで気持ちだけ前に行ってしまってた所を修正して、明日に繋げられるレースが出来ればと思ってたので。タイムどうこうよりも泳ぎ方としては良かったのかなと思います。

―今回決勝に進めなかったというところで調子の面では
ちょっと体調崩したのもあって上手く調整できなかったってのもあるんですけども。調子は悪くはなかったので、体調が悪い分そのままマイナスにでてしまったのかなと。

―明日のレースに向けて
明日は決勝に残って50mもベストからすれば悪い位置にいないと思うので、200mもまあみんな早いんでなんとも言えないんですけども、一応表彰台は狙っていきたいと思います。

中村桃子

―今のレース振り返って
50mと200mの間があまり空いてなくて決勝でいまいちだったかなって所はあるんですけども、50mでは予選よりもタイムを上げられたのは良かったかなと思います。

―チームが新しい取り組みをしている中でなにかやられていることは
体力づくりっていう面ではフリーのハードであったりバックのハードっていう所で取り組んでいます。

―今大会で設定した目標等は
私は100mがメインなので100mではちゃんとしたベストを出して、今までやってきた泳ぎを出せたらいいなと思います。

竹田渉瑚

―今日のレースを振り返って
ラストスパート頑張ろうと思って、前半に(体力を)貯め過ぎてしまい、自分のいつものレース展開と違ったことをしてしまいました。前半離されてた時に自分がまったく食らい付けていけてなかったので、ラストスパートを上げて、他の選手の姿が見え、ようやく、メダル狙えるのかなと思ったのですが、メンタル面が少し崩れてしまいました。今回のレースで自分のメンタルの弱さが出てしまい、悔しかったです。やはり、最 後の詰めが甘かったのかなと思います。周りは日本代表の選手なので、前半勝負せずに、いくのは間違えだったと思います。自分はチャレンジャーの立場なので、もっと果敢に攻めるべきだったのだと思います。

―コナミの合宿ではそのようなことに取り組まれていましたか
僕は他の選手に比べて、スプリント能力が低いので、スプリントのパワーの強化を行いました。今大会ではやったことが、まだ出せていないので、4月にはもう一度リベンジしようとは思います。

―明日のレース展開はどのように
明日は前半からしっかり挑戦して、後半どれだけもてるか、という勝負にしたいです。

伊佐治淳

―今日のレース振り返って
ここ最近ラスト50mが遅くてベストの時が29秒で帰れてたんですけども、今が30秒01で後半は59秒で行こうと狙ってたんですけども。泳ぎはそんなには悪くはないんですけども、水中のドルフィンキックとかが上手く出来なかったかなと。

―今大会にあたって設定した課題などは
今シーズンタイム狙うことは難しいと思うんですけども、4月までの目標としての通過点として、ある程度結果を出すように僕の中では狙っててベストが56.1なんで最低でも55秒台を狙っていたんですけども。

―泳いでみて見えた修正点は
ちょっと泳ぎがまとまってなかったなっていうのはあって。やっぱりまだバテてバラバラになるってことはバテなくすればいいってことなので。最初のうちはできているのでそれが崩れないように。後はバタフライで泳ぎこんで4月結果出したいなと。

―新チームが始まって何か変化は
去年のインカレで悔しい思いをした選手がいっぱいて、それを自分たちで考えて各々で補強であったりとかでちゃんと動けるようになったのかなと。

―4月に向けての目標は
高3から競技の記録が落ちるわけでもなく伸びるわけでもなく一定できているので、何かきっかけを掴まないと一気にポンと抜け出すことは出来ないと思うので、それを早く見つけて。年始めの一番最初のレースなので目標としては低いんですけども(200mで)2分を切ることですね。

大林洋平

―今のレース振り返って
とりあえず再来週にまた試合があってそっちの試合のための試合だったので。ベストではなかったですけども収穫はあったのかなと思います。

―新チームになって何か新しい試みは
チームが現状順位的にも落ちてきているってことがあるのでレース後に乳酸の値を測ったりしています。後僕らの代は上下関係が結構厳しかったりしたんですけども、全員チーム一丸になってって事を考えた時に厳しい所は厳しいんですけどもメリハリつけてやれるようにしています。 

―チーム内における最上級生という立場になって気持ちの面で変化は
自分のことだけじゃなくて周りにの事が見えてないといけないのでそのへんは意識してやってます。

吉田英里子

―今のレース振り返って
先日の六大学よりも遅くて、最近結構バタフライの調子も50mは良かったので今までの試合の感じだと今日は決勝に残れていたんですけども。ちょっとターンとかで合わなくて。もったいなかったです。

―新チームが始動してチーム内に変化は
結構自主的にやろうっていう姿勢が見えてきたかなと。それぞれ皆練習の前に各々でやったりと意識が高くなった所はありますし、個人個人やる気が出る雰囲気を作ろうとしています。

―吉田さん自身が後輩に声をかけたりすることは
そうですね。女の子は男子に比べて少ないので良い雰囲気で男子とも切磋琢磨できるように学年の壁を感じさせない会話を心がけています。

―今のご自身の課題は
就職活動とかも平行してやってるので、練習の数では少なくなってしまってるんですけども、その中でもやるべきことをやって集中して質の高い練習をインカレまでやっていきたいです。

―次の大会に向けて
自分の専門種目である自由形で日本選手権の標準記録を切れてないので、タイムが刻めるように練習を積んでいきたいです。

露崎真基

―今日のレース振り返って
久しぶりに1500mを泳いだので、体に長い距離の感覚が入ればいいなと思って行ったんですけど、明日の400をメインに考えているので明日の400に向けて整えていきたいと思います。

―KONAMIの合宿ではどのようなことをメインに練習されたのでしょうか
主に400を中心に見据えてやってきました。

―合宿でつかめたものは
自分の泳ぎの作り方とか若干わかってきた所もあるので、これをレースで使えればいいかなと思ってます。

―明日の400に向けて
練習で積み重ねたもので勝負して決勝に残れるように頑張ります。

 

フォトギャラリー

  • 11表彰台で笑みを浮かべる茂
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  • 13合宿の成果を見せた小林
  • 14メダルまであと一歩だった
    竹田
     

 

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