【卓球】平成28年度春季関東学生リーグ戦 男子1部 対早大 最終戦までもつれる大接戦を制する!2勝2敗の五分で前半戦を終え、悲願のAクラス入りへ好発進。
平成28年度春季関東学生リーグ戦
2016年5月8日(日)
港区スポーツセンター
リーグ戦4戦目。相手は強豪の早大。お互い意地を見せあい大接戦となった試合は、最後に登場した南波裕輝(営3)がストレート勝ちし、勝利をものにした。
試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
4 |
シングルス |
2 |
3 早稲田大学 |
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0 |
ダブルス |
1 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | 村井桂(国4) | 3-1(11-7,5-11,11-5,11-8) | 硴塚将人 |
2 |
○ | 藤森文人(法3) | 3-2(11-7,12-14,9-11,11-9,11-3) | 中窪康喜 |
3 | ● | 矢野雅大(法2) | 0-3(5-11,4-11,11-13) | 上村慶哉 |
D | ● | 青山昇太(営1)・高取侑史(法1) | 2-3(4-11,13-11,7-11,11-8,6-11) | 上村・竹岡純樹 |
4 | ○ | 青山 | 3-0(11-9,11-2,11-9) | 高田直騎 |
5 | ● | 大槻周瑛(法2) | 1-3(8-11,7-11,11-7,4-11) | 平野晃生 |
6 | ○ | 南波裕輝(営3) | 3-0(13-11,11-8,11-5) | 竹岡 |
戦評
2週に渡って行われるリーグ戦。前半戦最後の相手は、昨季3位の早大。日本代表の大島祐哉らが抜け戦力ダウンは否めないが強豪校には違いない。しかし、Aクラス入りを目指す法大にとっては絶対に負けられない戦いだ。
まず1番で登場したのはエース村井桂(国4)。ルーキーとの対戦になり、1セット目を危なげなく先取。続く2セット目はミスもあり、相手に先行されてしまう厳しい展開になったが、「次のセットをどう取るかを考えていた」と話したように、3セット目以降は本来の力を取り戻し、3-1で勝利を挙げた。
エース村井は全勝で前半戦を終えた
続いては、昨日勝利を挙げた藤森文人(法3)。第1セットは後半の連続ポイントもあり先取。このままの勢いに乗りたいところだったが、2セット目のセットポイントを握ったところでサーブミス。そのままそのセットを取られてしまう。その後1セットずつを取り合い、2-2で最終セットへ。序盤から圧倒し、11-3で試合を終えた。
3番手はカットマンの矢野雅大(法2)が登場。しかし、相手は早大エースの上村ということもあり、0-3のストレート負けを喫した。
ダブルスには昨日に続き、1年ペアで臨んだ。強豪ペアを相手に第1セットは4-11で敗れる。しかし、続く第2セットは後半追い上げを見せ13-11。2-2で臨んだ最終セットは中盤5連続ポイントを取られ万事休す。ダブルスとして2勝目を挙げることはできなかった。
ここで、団体としての戦績は2-2。続いてのシングルスには好調の1年青山昇太(営1)が出場。早大の主将高田を寄せ付けずストレート勝ち。勝利に王手をかけたところで、2台進行となり、大槻周瑛(法2)と南波裕輝(営3)の試合がほぼ同時に開始される。
大槻は第3セットこそ奪取するも、常時相手にペースを握られ敗戦。勝負の行方は南波に託された。第1セットは相手の5連続ポイントでスタートするも7連続ポイントで逆転。だがその後相手の5連続ポイントでセットポイントを握られてしまう。しかし、そこで南波は意地を見せ4連続ポイントなどで激闘の1セット目を奪取した。続く、第2、3セットは終始ペースを握り、「出来すぎだった」と本人が語るようにストレートで勝ちを挙げた。これにより、法大の勝利が確定し、選手たちは歓喜の輪を作った。
昨季は2部での戦いを強いられた法大。しかし、今季は新入生の活躍もあり、昨季Aクラス4チームとの前半戦を2勝2敗の五分で終えた。再来週の3チームとの実力は拮抗しているが、全勝すれば3位も見えてくる。悲願のAクラス入りへ。幸先の良いスタートを切った。(八木下伸一)
監督・選手コメント
宮本勝典 監督
ー前半戦の総括を
基本的に2勝2敗というのが目標でした。その通りになったので良かったかなと思っています。リーグ戦は普段の試合と緊張感も違いますし、ダブルスは新入生ですが思いっきりやってくれているので、このまま頑張っていきたいと思います。
ーリーグ戦全体の目標は
5勝2敗の3位を目指しています。残り3試合はうちと同等もしくは少し上と下の所なので、どういう風に転ぶかはわかりませんが、最低でもAクラスには入りたいと思います。
ー今季躍進の要因は
新人の補強が1番だと思います。それに準じて上級生が頑張っているということです。
ーダブルスについて
勝ったり負けたりですが、育てようと思っています。
ー青山選手について
団体戦に強い子でとても助かっています。
ー村井選手は森薗選手にも勝利しました
彼の場合はサーブが上手で、威圧的な卓球で相手にプレッシャーをかけていると思います。彼が負ける時、一生懸命やっていないように見えることもありますが、それは彼のトリッキーな戦法なので、そういう悪いところをいうのではなく、良いところを褒めていきたいと思います。
ー再来週の残り3戦に向けて意気込みを
今の良い流れを持っていって、3勝したいと思います。
村井桂 主将
ー2セット目を取られましたが
そのセットは出だしが悪く自分は先に仕掛けるタイプなので点数が相手がリードしてゲームが進んでいたのでそのセットは捨てようと思い、次のセットをどう取るかを考えて切り替えました。自分がやらなくてはいけないことを分かっていたので自分の持ち味をどう出すかも考えていました。
ー今日のチームメイトの試合を見てどう感じていますか
全員で勝ち取った試合でした。最後の南波選手はこの2年間勝てる試合に負けていましたが今回はしっかりと勝ってくれました。これは本人にとっても自信になったと思います。1年に関してはあまり期待しないようにはしていますが最初のリーグ戦で勝ってくれてとても頼もしいです。
ー2勝2敗で前半戦を終えて後半戦に向けての意気込みを
今日の勝ちで上位進出できる可能性が増えてきました。少し期間が空きますが応援など、部員全員が一致団結して勝てるように頑張ります。
南波裕輝
ーどのように試合臨みましたか
自分に求められることは勝つことだけだったので、追い詰められた場面ではありましたが、何も考えず前向きに、チームに貢献しようと思っていました。
ー3-3の場面でまわってきましたが
中学校の時からこういう場面で勝ったことがなくて、今日は勝てて良かったです。
ープレッシャーは
特になかったですね。1日目の明大戦も最終シングルスで出番はなかったんですけど気持ちは落ち着いていて、焦りはなかったです。
ー前回の敗戦から変えたこと
相手が格上だったので、自分からどんどん攻めていくことを意識しました。前の試合はやみくもにプレーしていて、相手はなにもせずに自分からミスして負けたので、今回は攻めの時に絶対にミスをしないようにしたところです。
ーストレート勝ちでしたが
正直できすぎですね。
ー対戦相手の印象は
前回対戦でもストレート勝ちしたんですけど、それは意識せずに違う選手だと考えプレーしました。
ー下級生の活躍について
とても刺激になっています。トレーナーさんにも相談して本気で卓球に取り組んでいるので、良い刺激になっています。
ー今日は3年が2勝しました
藤森と絶対に2人で勝とうと話していました。それができで本当に嬉しかったです。
ー前半戦を振り返って
流れは悪くないと思います。でも終わったことなので、しっかり切り替えて明日は休んで、質の高い練習をして最終戦に向かっていきたいです。
ー次戦への意気込みを
自分の実力が出せるように努力していきたいです。
青山昇太
ー今日の試合について
今日は勝てるか勝てないか際どい試合だったので、日頃の練習の成果を発揮できたかなと思います。
ーダブルスは
ダブルスはあまり得意ではないのですが、次のシングルスにつなげられるようにプレーしました。
ー対戦しての感想
思ったよりも強いというより、上手いという感じで競った場面で1本取れせてくれないところは相手の方が1枚上だなと感じました。
ーシングルスについて
相手はエース格ではなく、勝てる相手だと思ったので、取りこぼさないようにしっかり丁寧にプレーしました。
ー最終シングルスまでもつれましたが
最後は大槻さんか南波さんが勝ってくれると思っていたので、チーム一丸となれたので良かったと思います。
ー南波さんのプレーについて
今までにないくらい強かったので、チームとしての力をみせられたと思います。
ー前半戦を振り返って
シングルス勝ち越せたので、後半でも勝ち越したいです。ダブルスは負け越しているので、出場できるならしっかり勝ちたいです。
ー連戦の疲れは
めっちゃ疲れています。なので休みをとりつつ、質の高い練習をして、良い流れを崩さないようにしっかり取り組んでいきます。
ー次戦への意気込み
あと3試合絶対勝って、3位以内を目指します。
フォトギャラリー
- 勝利を決めた南波と盛り上がるベンチ
- エース村井は負けなし
- 気迫のこもったプレーで2勝目を挙げた藤森
- 矢野はエース相手に完敗
- 惜しくも敗れたダブルスペア
- ルーキー青山は3勝目
- 1セット奪取も勝利を挙げることはできず(大槻)
- 勝利のかかる大事な場面でストレート勝ちの南波