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【陸上競技】天皇賜盃第85回日本学生対校選手権 2日目 100mで長田が2年連続の表彰台!総合入賞を射程圏内に!

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【陸上競技】天皇賜盃第85回日本学生対校選手権 2日目 100mで長田が2年連続の表彰台!総合入賞を射程圏内に!

天皇賜盃第85回日本学生対校選手権
2016年9月3日(土)
熊谷スポーツ文化公園

全日本インカレは2日目を迎えた。
今大会注目の集まった男子100m決勝では長田が2位、大瀬戸が4位に入った。
一方で、両選手が出場し表彰台の期待がかかった男子4×100mRは4位と表彰台を逃す結果に。
予選種目では男子400mH、男子4×400mRで決勝進出を決め、総合入賞に望みをつないだ。

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100mで2位に入った長田(左)

試合結果

種目別結果

種目 名前 記録 順位
男子100m決勝 大瀬戸一馬(スポ4) 10秒34 4位
  長田拓也(経4) 10秒28 2位
男子200m予選 大瀬戸 21秒21 1組4着
  長田 DNS
  川辺隼也(スポ2) 21秒02 4組1着
男子110mH予選 金井大旺(スポ3) 14秒05 1組1着
男子400mH予選 濱井涼介(社4) 50秒78 2組1着
  高田一就(スポ1) 50秒67 4組2着
  豊田将樹(スポ1) 51秒07 5組4着
男子走幅跳決勝 坂田銀次郎(経3) 7m66 8位
  佐久間滉大(スポ2) 7m75 7位
  松添基理(スポ2) 6m97 35位
男子砲丸投予選 香山勇輝(経4) 14m38 25位
男子4×100mR決勝 大瀬戸-川辺-村瀬翔太(経2)-長田 39秒51 4位
男子4×400mR予選 伊藤健太(経4)-本間大介(スポ3)-矢野琢斗(スポ4)-片山雄斗(スポ2) 3分08秒67 3組1着
女子100mH予選 鈴木美帆(スポ2) 14秒49 6組7着
女子4×400mR予選 川端涼夏(M1)-鈴木萌果(社1)-吉武志織(スポ3)-斎藤杏里彩(スポ2) 3分49秒91 4組7着
 

戦評

 男子200mは3名がエントリーも、長田拓也(スポ4)は故障明けのため大事をとって棄権。予選1組に登場した大瀬戸一馬(スポ4)は得意のスタートで抜け出せず苦しい展開に。最後に流したところでも抜かれ4着となったが、タイムで拾われ準決勝へ進出。4組の川辺隼也(スポ2)は前半から積極的な走りを見せ、後続の猛追をかわして1着で準決勝進出を決めた。(小島雄太)

 約3時間後に行われた男子100m決勝には、長田と大瀬戸が登場。大瀬戸はスタートからトップ争いを繰り広げるも、50m付近から後退してしまう。対して、桐生祥秀(東洋大)を追うようにして順位を上げていったのは長田。2位争いを制し、2年連続の表彰台獲得となった。(小島雄太)

 女子で唯一個人種目に出場した女子100mHの鈴木美帆(スポ2)。予選では、前半から遅れを取り7着。初めてのインカレは予選敗退に終わった。(羽根田萌)

 男子110mHの金井大旺(スポ3)は予選、スタートから飛び出すと、そのままリードを守り11405でフィニッシュ。明日行われる準決勝に向けて、弾みをつけた。(羽根田萌)

 男子400mHには1年生2名を含む3名が出場した。予選2組には昨年8位入賞を果たしながらも今年の関東インカレでは無念の失格となった濱井涼介(社4)が出場。持ち味である前半からの飛び出しで、先頭に立つとその後ペースが落ちることなくトップでゴール。 4組に出場した高田一就(スポ1)は横一線でラスト100mにさしかかるも、最後は地力を発揮し、50秒67の2着。最終組の豊田将樹(スポ1)は前半からなかなか加速できず、4着と予選敗退。 明日の決勝には濱井と高田が出場。表彰台に大きな期待がかかる。(八木下伸一)
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好調ぶりを見せつけ決勝進出を決めた濱井

 女子4×400mR予選には川端涼夏(M1)、鈴木萌果(社1)、斎藤杏里彩(スポ2)、吉武志織(スポ3)が出場した。第1走者の川端は自分のペースを守りながら最終コーナーで中位に着けると、第2走者の鈴木萌がバトンを受け取った直後から一気に加速し、上位に食い込む走りを見せた。しかし、続く吉武、斎藤は粘りの走りを強いられる展開となり、終わってみれば7着という結果になった。(原口大輝)

 男子4×400mRは圧巻の走りを見せた。まず、第1走者の伊藤健太(経4)が上位に食らいつくと、第2走者の本間大介(スポ3)も快足を飛ばし、一気に先頭へ躍り出た。バトンを受け取った矢野琢斗(スポ4)も本調子ではないながら、最終学年の意地を見せ、上位をキープ。そして、最終走者の片山雄斗(スポ2)は自身の好調さをここでも発揮し、安定感のある走りを見せつけた。法大は再び先頭に返り咲くと、そのまま見事1着で予選を通過した。(原口大輝)
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アンカーの片山が逃げ切り決勝へ進出

 男子4×100mRの決勝は予選と走順、メンバーを変えてのオーダーだった。予選では第2走者を務めた大瀬戸が第1走者に変更となり、平山裕太(経2)に代わって好調の川辺隼也(スポ2)が第2走者に抜擢された。表彰台に向け波に乗りたい法大であったが一転、レースは終始地力の差をうめることができず4位という結果に終わった。この結果ついて、アンカーを務めた長田は「表彰台を逃したことが悔しい」と唇をかみしめていた。(原口大輝)
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オーダーを変えて臨んだが表彰台には届かなかった

 フィールドは2種目。昨年に引き続き香山勇輝(経4)が出場した男子砲丸投予選。入賞をしてポイントを取るという思いで臨んだが、記録は伸びず14m34の25位で予選敗退。 悔しいインカレとなった。(八木下伸一)

 男子走幅跳では、佐久間滉大(スポ2)3回目で7m75を跳びトップ8に入るも、その後の跳躍で記録が伸びず7位に終わった。同じくトップ8に入った坂田銀次郎(経3)1回目の跳躍以降、記録更新はならなかったが、始めの跳躍7m66が自己ベストとなり8位入賞を果たした。一方、松添基理(スポ2)は、けが明けからか3回目は試技を行わず。2回目に跳んだ6m97で大会を終えた。(羽根田萌)
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佐久間は2年連続の入賞も悔しさをにじませた

選手コメント

大瀬戸一馬主将

―今日の3本のレースを振り返って
まず200mはちょっと組のレベルが高かったっていうのと、不運にも1レーンに入ったっていうのと、調子が悪かったのと、100mの決勝がっていうのがよぎったのと、いろんな思いでちょっとダメだったなと。こまごま言うと反省点はいろいろあるんですけど。全体としてダメだなと思いましたけど、プラスですけどなんとか残れたので、200mに向けて明日はやるだけかなと思います。100mについては、100mもプラスで通って9人決勝で、ほんとにここしばらく調子が悪かったので、なかなか厳しい戦いをしていたんですけど、その中で最後にしっかり帳尻は合わせることができたかなと思います。今回は目標が「楽しく走る」っていうことだったので、最後のインカレですので、楽しく走れたかなと思いました。あとリレーは、大学入ってからこういう大きい試合は2走しかやったことがなかったので、ちょこちょこ小さい大会で1走や3走をやったりっていうのはあったんですけど、最後のインカレで僕が得意の1走をやらせてもらえて、走れたかどうかはわからないですけど、それこそほんとに楽しく走れたので、結果は4番でチーム的には悔しい結果にはなりましたけど、予選からしっかりタイムを上げれましたし、良かったんじゃないかなと思います。

―リレーのオーダーが決まったのはいつ頃でしょうか
今日の200mが終わってから。最初予選のオーダーもとりあえず決めて、予選のオーダーは故人がない2人を使って。それで100mの予選と200mの予選を見て、決勝のオーダーを決めようって話になっていたので、それで川辺くんが200mでしっかり走れて、メンバー的にスタートができる人がいなかったので、僕が1走にずれてっていう形になったんだと思います。

―最後に、明日に向けて一言
200mの予選ではプラスで拾われるというギリギリだったので、ある意味気持ちは楽なので、あとはしっかり2本、まあ1本ずつ走りきるだけかなと思います。本当に最後も楽しく締めくくれればいいなと思っています。

 

長田拓也

―全体的にご自身の走りはいかがでしたか
100mは準決に比べたら良くはなかったですけど、(10秒)28にまとめられたので良かったですけど、4継は表彰台を逃したのが悔しいです。

―100mは今大会法大初の表彰台となりました
あまりそういうのは考えてないですね。それでも、準決の段階で2位は取れるだろうと思っていたので、達成できたというか、最低限クリアできた感じですね。

―ご自身の状態はいかがですか
日本選手権で肉離れしたところが7月末に再発してしまって、スパイクを履き始めて2週間という短いスパンで今回迎えて、それもあって200mを棄権しました。昨日よりも疲労があって患部が痛い状態で、スタートも上手く出られていなかったので、ゆっくり加速して後半に勝負を持ち込むことになったんですけど、何とかけが明けでも調子は持ってくることができたというところです。

―今夏はリハビリに費やしたということでしょうか
そうですね。関カレでも抜けて、日本選手権でもけがして、復帰してはけがをしてしまうことを繰り返してきましたが、今回はけがなく終われて良かったかなという感じです。

―持ち味の加速力はけが前と比べていかがですか
準決の段階ではあまり痛みもなくて、その時の走りが今回走った中で一番良かった走りですかね。準決はタイムも出て最後流す余裕もあり、そこまでは良かったんですが、今日起きたら痛みがあって、200mは欠場し、100mの決勝も思い切った走りができなかったです。

―4継は決勝でメンバーの入れ替えもありました
目立ったミスはなかったので、これが実力かなと思います。インカレ最後の走りだったので、悔しいということはもちろんですが、しょうがないかなと思うところと半々といった感じです。

―もっと伸ばせたなと思うところは
そういうのではないですね。関カレや日本選手権では大体表彰台に上がっていたので、そこで今回上がれなかったのが悔しいというところです。それも結局は、ミスはなかったから実力ということになるのですが。

―新しい出た課題や収穫は
収穫は(100mを)2台でまとめられたというところです。加速の部分でちゃんと遅れずにリードを取って、中盤で抜け出して後半へというのができていたことです。逆に言えば、決勝はけがの影響があって、それでも25、28とまとめられたのは、補強が無駄ではなかったかなと思うところです。

―補強の際に焦りはありましたか
ありましたね。五輪を見て自分が行けなかったというのも悔しかったですし、何回か心が折れそうになったんですけど、それでもやっぱりやるしかなかったので、この結果で少しは報われたかなと思います。

―そういった時はどのように乗り切ったのですか
結局はやるしかなかったので、感情面というよりはやるしかないと思っていました。

―最後の全カレはいかがでしたか
不安が大きかったですが、最後のインカレなので楽しみたいと思ってここまで来て、悔しい思いもありましたけど、全部で5本走ってインカレという舞台を楽しめたから本当に良かったと思います。後はこの悔しい気持ちを後輩たちが来年インカレの借りはインカレで返すということで頑張ってくれればと思います。

 

佐久間滉大

―試合を終えて
今日は試合の前にしっかり技術の確認をして、挑んで。コンディションもかなり良かったので、ベスト近くは、ベスト更新はできると自信を持って挑んだのですが、結果自己ベストには7cm及ばず悔しい試合になりました。

―いつごろから調子は良かったのでしょうか
今シーズンはほんとにずっと良くて、いつ記録が出てもおかしくないという状態で。200mで大会に出たときも21秒2で、自分的にはすごい速く走れていたので、ずっとコンディションは良い状態で今日迎えました。

―記録について、跳んだときはどのように感じましたか
とりあえず決勝にはいけたと思ったんですけど、もっと記録を狙っていかなきゃ勝てないと思ったので。7m90は跳びたかったのですが、結果に結びつけられなかったです。

―上位の選手と何か違う部分を感じることはありましたか
あんまり人と比べるってことはしなくて、今までの自分と比べたりしながらやっているので。他の選手とっていう訳ではないですけど、今までの自分と比べて、足が速くなった分ちょっと技術がまだついていってないなって思います。

―これからの目標をお願いします
まずは自己ベストを更新して8m跳びます。

 

坂田銀次郎

―今の率直な気持ちを
とりあえず今年アベレージというか、ベストが上がっていい感じになってきて。調整がない中で、2週間前に行われた九州選手権で7m58が跳べたので、今回も跳べるかなって思っていたんですけど、まあ跳べて良かったっていう感じですね。

―3本目の後、トップ8が決まるまではどのように見ていましたか
緊張っていうか祈っていて、2本目3本目とファールしちゃったんで、後は祈るだけでしたね。

―インカレ初出場で8位入賞という結果については
この2年間、結果が伸びなくて悩んでいたんですけど、吹っ切れて入賞できて良かったです。

―今季好調の要因は
コーチの梶川さんはじめ、後輩が(松添)基理や佐久間がいるんで、参考にしながら自分のものにして、それで自分なりにも研究っていうか試行錯誤しながらやってきた跳躍がハマって、みたいな感じで今年結果が出てきたんだと思います。

―来年は最終学年となりますが、目標や意気込みを
とりあえず今年、国体がまだあるので。地震あったじゃないですか今年。そこが地元なので、そこのためにまず結果を残して。最後に来年、関カレ2部落ちが危ないので、走幅跳3人でしっかり決勝に残れるように、そこに合わせて勝負していきたいと思います。

 

香山勇輝

―今大会を振り返って
調子は良かったですが、調子が良い分技術が空回りしてしまったという感じです。  最後の試合だったので決勝に残って点数を取りたかったのですが、取れなかったのは残念です。

―どういった思いで臨みましたか
10年間陸上競技やってきて、インカレで点数を取るという思いで大学に来たのですが、最上級生として取ろうとは心がけました。

―大学4年間を振り返って
入ってからいろいろと環境が変わって、納得のいかないこともたくさんありましたが、その中で楽しく競技はできました。

―今後の競技予定は
今大会で陸上競技は一区切りおこうかなと思っています。

―陸上競技とはどんな存在ですか
スポーツで勝負するという面もそうですが、競技を通していろいろな人と関わることもできたし、一生懸命10年間費やすものがあって良かったです。

 

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