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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第5週 対慶大2回戦 投打かみ合わず慶大に完敗 今季初勝ち点もお預け 

硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第5週 対慶大2回戦 投打かみ合わず慶大に完敗 今季初勝ち点もお預け

東京六大学野球秋季リーグ戦 対慶大2回戦
2016年10月9日(日)
神宮球場

初戦のサヨナラ勝ちで連敗を止めた法大。このままの勢いで勝ち点奪取といきたかったが、打線が慶大投手陣の前に散発6安打と苦戦。一方、先発の熊谷は6回3失点と粘りの投球を見せるも、終盤に味方の失策からリリーフ陣が打ち込まれ4失点。大敗を喫し、勝ち点の行方は明日の第3戦に持ち越しとなった。

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熊谷は粘投するも3敗目を喫した

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6 1
慶 大 0 0 0 2 0 1 4 0 X 7 10 1

(法大)●熊谷(1勝3敗)、内沢、新井悠、髙氏ー伊藤士
(慶大)〇小原大、高橋佑、菊池ー郡司
[本塁打]
   (慶)山口3号2ラン(4回=熊谷)
     山口4号3ラン(7回=新井悠)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 大西千 3 0 0 .194 二ゴロ   空三振    右飛        
  H8 清水二 2 0 0 .000              三ゴロ    見三振
2 (9) 小林 4 1 0 .300 三ゴロ     遊失 一内安   二ゴロ    
3 (3) 柴田 4 1 0 .342 三ゴロ     右前安 捕邪飛     二飛  
4 (5) 金子凌 3 0 0 .167   二ゴロ   四球   遊直   二ゴロ  
5 (6) 川口 2 0 1 .150   二ゴロ   左犠飛①   投ゴロ      
  H 0 0 0 .143               四球   
  6 水谷 0 0 0                  
6 (7) 中山 3 1 .321   三ゴロ   左前安   四球   三ゴロ  
7 (2) 伊藤士 2 1 0 .250     四球 二ゴロ   右前安      
  H 俵積田 1 0 0 .167                 空三振
8 (1) 熊谷 2 0 0 .125     投犠打   中飛 三ゴロ      
  1 内沢 0 0 0                  
  1 新井悠 0 0 0                  
  1 髙氏 0 0 0                  
  H 森川 1 0 0 .231                 中飛
9 (4) 相馬優 3 1 0 .227     空三振   右前安   右飛    
  H 大崎 1 1 0 .529                  右前安
    31 6 1 .246                  

 

投手成績

  球数 打者 防御率
熊谷 6 73 26 8 4 1 2 6.84
内沢 0 2/3 18 5 1 0 1 0 6.35
新井悠 0 1/3 12 2 1 0 0 1 3.38
髙氏 1 20 4 0 1 1 0 0.00
8 123 37 10 5 3 3 6.66

 

ベンチ入りメンバー

10 森川(営4=桐蔭学園) 2 川口(人2=横浜) 29 向山(営2=法政二)
12 三浦(法4=三重) 3 森(キャ3=日大三) 34 町田(社3=桐蔭学園)
13 菅野(キャ2=小高工) 4 柴田(文4=東邦) 1 大西千(営2=阪南大)
14 新井悠(営1=折尾愛真) 5 水谷(営3=大阪桐蔭) 7 米田(営4=智辯学園)
15 髙氏(文1=立命館慶祥) 6 大崎(法3=智辯学園) 8 清水二(法3=中京大中京)
17 熊谷(キャ3=平塚学園) 9 金子凌(キャ4=日大三) 37 中山(人2=履正社)
18 内沢(キャ1=八戸工大一) 24 小林(法2=中京大中京) 38 舩曳(キャ1=天理)
22 木村(キャ4=如水館) 25 俵積田(人3=阪南大)    
32 伊藤士(文1=中京大中京) 26 相馬優(営1=健大高崎)    

 

リーグ戦結果(10/09現在)

  明大 立大 早大 慶大 法大 東大 試合 勝点 勝率
――      ○○  ○○ ○○  6  6 0 3 1.000
  ―― ○●○    ○○   ●○  7 5 2 2 .714
   ●○●  ――    ●○○   ○○  8 5 3 2 .625
●●     ――    ○○  6 3 3 1 .500
●● ●● ○●● ――   9 2 7 0 .222
●● ○● ●● ●●   ―― 8 1 7 0 .125
 

戦評

 昨日劇的なサヨナラ勝ちで慶大を撃破し連敗を抜け出した法大。昨日の勢いそのままに連勝となるか。朝から降りつづいた雨のため、正午に試合開始となった。

  序盤の2回、慶大先発の小原大樹の低めに決まる制球に苦戦。全て内野ゴロに打ち取られ三者凡退に終わる。法大の先発は昨日の勝利投手の熊谷拓也(キャ3)。先頭打者を空振り三振に打ち取るも、2番倉田直幸に打たれた高いバウンドの打球は三塁への内野安打、さらにこの日先発に復帰した3番岩見雅紀にはバットを折られながらも左前に運ばれ不運な形で1死一、三塁のピンチを迎える。しかしここは「ストレートで押していけた」(熊谷)と言うように、4番山本瑛大を144キロ、5番山口翔大を140キロの気迫のこもった直球で2者連続空振り三振。無失点に抑えた。2回は三者凡退に抑えた熊谷だが、3回は走者を背負った場面で岩見を迎える。三遊間に抜けそうな強烈な打球を遊撃、川口凌(人2)が飛び込んで素早く2塁へ送球しアウトにするファインプレーを見せた。

 両チーム無得点で迎えた4回に試合は動く。2番小林満平(法2)が相手の失策で出塁すると、3番柴田圭輝(文4)は初球を打ちしぶとく右前にはじき返し安打に。4番金子凌也(キャ4)は四球を選び無死満塁の大チャンスを迎える。ここで5番川口が外角高めの球を左翼へ運ぶと、飛距離十分な犠飛となり先制に成功する。さらに6番中山翔太(人2)が左翼への安打を放ち二塁走者の柴田は一気に本塁へ。しかし慶大レフト岩見の好返球で惜しくもタッチアウト。後続も倒れ、この回の攻撃を1得点で終えた。するとその裏、山本瑛に投手強襲の内野安打で出塁されると、山口には高めの直球を強振され、打球は右翼スタンドへ。逆転2ランを許してしまう。

 追いつきたい法大は5回、9番相馬優人(営1)と2番小林の連打で2死一、三塁の好機を作り、迎えるは昨日サヨナラ打を打った柴田。しかし、捕邪飛に倒れ追いつけない。6回にも好機を作るがここも後続が倒れ無得点。本塁が遠く、またしてもあと1本が出ない。

  さらに1点を加えられた7回裏、2番手の内沢航大(キャ1)がマウンドへ。簡単に2死を取り、倉田は左翼方向に高く打球を打ち上げた。チェンジかと思われたが、風に流された打球を遊撃手、川口がまさかの落球。チェンジが一転ピンチになると、ここから負の連鎖が続く。岩見の適時打、さらに山本瑛に四球を与えたところで内沢は降板。新井悠太朗(営1)がマウンドに上がる。迎えるは今日本塁打を許している山口。フルカウントから打たれた打球は無情にも再び右翼スタンドへ。山口の今日2本目となる3ランを打たれ1対7となった。9回、代打攻勢を仕掛けた法大は2死から代打大崎拓也(法3)が左前へ安打を放つも、反撃はここまで。1対7の完敗に終わった。

 慶大の意地を見せつけられた法大は総力戦で第3戦に臨む。好機で1本が出せるかが勝ち点奪取の鍵だろう。今季初の勝ち点へ。手が届く瞬間はすぐそこまで来ている。(藤原陸人)

クローズアップ

髙氏祥太(ここまで2登板で無失点 首脳陣の信頼を勝ち取れるか)

 先日の明大2回戦で初めて神宮のマウンドに立った髙氏祥太が、今日もマウンドへ。走者を出すも後続を抑えた。投球回数こそ少ないもののここまで無失点。着々と自信をつけている。

 北海道・立命館慶祥高校の出身。甲子園の出場はない。高3の夏は札幌第一高校に敗れ初戦敗退だった。それでも、己の実力で法政の門をくぐると、1年生ながらリーグ戦のマウンドに上がった。

 大舞台は大学のリーグ戦が初めてだというが「意外と自分のピッチングができている」と髙氏。強心臓かと思いきや、入部初登板のオープン戦では「ガチガチに緊張していた」という一面も。日々の練習、実戦登板。一つ一つの積み重ねが、彼に大きな自信をもたらしたに違いない。

 今季2試合に登板したが、いずれも大差をつけられた場面。「ゆくゆくは競った場面でも投げられたら」。昨日の慶大1回戦で同点の9回を任された熊谷のような信頼は、一朝一夕で得られるものではない。しかしその第一歩は、もう踏み出している。(伊藤 華子)

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監督・選手コメント

青木久典 監督

―試合の前後半で対照的な内容になってしまいました
昨日とは真逆の展開になりましたね。

―6回の失策が響きました
ショートが深追いしてるわけだからレフトが捕らなきゃいけないんですけど、もう一つ自分が捕るんだというのが出せていないです。停滞しているチーム状態が表れてしまいました。

―熊谷投手は不運な安打から走者をためられ失点した春季の慶大戦と似たような展開になりましたが、今度は踏ん張りました
マウンドで余裕を持つというか、周りを見れています。今までは周りを見ずに投げ急いでた部分があったんですけど、今日に関してはピンチの場面でもゆったりと投げていました。そこは春から成長した部分だと思います。

―熊谷投手から3投手を1年生で継投しました
若い選手が目の前の相手に対して投げ込むという姿勢に関しては、光りが見えた部分もありました。

―明日に向けて
崖っぷちになります。負けを引きずってもしょうがないので切り替えて、明日死に物狂いで勝ち点を取りたいと思います。

森川大樹 主将

—今日の試合を振り返って
 ピッチャーが頑張ってくれていたんですけど、野手のミスが足を引っ張ったのかなと思います。3対1で打てれば互角で良い勝負ができてたと思うんですけど、もったいないと思います。

—ベンチで意識していたことは
1年生の寛士が出ていて、僕の方が経験はあるので何か伝えれたらなと。抑えるための参考になればと思って声をかけたり、あとはチームの状況的にも苦しいので、自分がしっかり盛り上げていこうと思ってやっていました。

—その具体的な声かけとは
点を取った後の回とか相手に流れが行きかけたときに、「ここは集中するとこだぞ、もう一つギアをあげろよ」ということをキャッチャーにもピッチャーにも言っています。

—昨日今日の伊藤士捕手はどう映っていますか
頑張ってると思いますし、出てみないと分からないことがたくさんあると思うので難しいと思います。今は寛士が出ていますけど、自分も出るつもりでいつもやっています。

—今日は9回代打での出場でしたが
明日につながるための良い打席にしたかったんですけど、ちょっと打ち急いだかなと思います。

—勝ち点をかけた戦い。明日に向けて
 まだ勝ち点を取れていないですし、昨日のような粘り強い試合を今日はできませんでした。どういう展開になるかは分からないですけど、粘り強くやっていきたいと思います。

大崎拓也 内野手

—今日の試合を振り返って  
うちのミスから失点につながったので、ミスをしないようにすることがやはり大事だなと思いました。

—内野のスタメン争いが激しい中で、今日の代打での1本は大きかったと思われます
1打席にしっかり集中できたのがよかったです。

—同期の水谷選手もけがから復活し途中出場されました  
ライバルがいっぱいいるので、1試合1試合、1打席1打席に集中して試合に臨みたいと思います。

—守備の乱れが失点につながってしまいましたが、ベンチの雰囲気はいかがでしたか  
ミスしなかったらうちのリズムだったので、監督とキャプテンから話もあったんですけど、ミスをしないようにして、明日は絶対に勝ちます。

—明日への意気込みをお願いします
何としても勝ち点を取らないといけないので、死に物狂いで絶対に勝ちにいきます。

熊谷拓也 投手

—今日振り返って  
ピッチャー返しを取れなかったり、ミスからの失点だったのでもったいなかったです。

—昨日に続いての登板でしたが意識したところは
特にないです。いつも通りです。

—昨日、序盤からとばしていくとおっしゃってましたが  
はい、ストレートでおしていけたのかなとは思いますけど。序盤はとばしていけたと思います。

—5回の2死三塁の場面、伊藤士(文1)選手とどういった話をされましたか
真っすぐでおすということと、インコースをしっかり突くことを話しました。

—熊谷投手自身の投球内容について  
ピッチング以外でのミスからの失点だったので、もったいなかったです。僕が粘ってれば打線にも火がついたと思うので、そこはもう少し野蛮になれば良かったかなと思います。

—今日リーグ戦先発で初めて伊藤士選手とバッテリーを組みました
特に問題は無いです。オープン戦でも(バッテリーは)何回も組んでるので、自然と入れました。

—明日も試合が続きます
勝ちます!

中山翔太 外野手

—今日の試合を振り返って  
点差は開いてしまいましたけど、もっと接戦に持ち込めたと思います。

 —1安打を記録しましたが、打撃の状態について
徐々に上がってきていると思います。まだ本調子じゃないですけど、言い訳せずに思い切っていきたいと思います。

—7回の川口選手の落球について
自分レフトを守っていて、最初はいこうと思ったんですけど、風が強くて川口も目測を誤ってしまいました。本人はもう切り替えているので大丈夫だと思います。

—明日に向けて意気込みをお願いします
明日もチームに貢献できるように頑張りたいと思います。

伊藤寛士 捕手

—どのように試合に入っていこうと心がけましたか
先に一勝しているのでとにかく攻めていこうという気持ちで試合に入りました。

—先発の熊谷投手について
今日はいつもと比べて真っすぐがあまり来てなかったんですけど、それでも真っすぐで攻めれると思いました。途中からはピッチングスタイルを変えることができました。その点は良かったと思います。

—7回には相手に4得点を許してしまいました
(バックホーム時)ちょっと焦ってすぐタッチしようとしてしまったので、見切りが甘くて捕り損なったかなと思います。

—2本の本塁打を放った慶大、山口選手の印象  
打たれたのも甘い球で、攻め方のミスだと思うのであまり意識することなく、しっかりした攻めをしていこうと思います。

—勝ち点がかかった明日の試合に向けての意気込みを
次は落とせないので、守りに入るのではなく攻めていくことでいい流れになると思うので、明日も攻めてやっていけたらいいなと思います。

髙氏祥太 投手

—最終回を任されましたが、投げると聞いたときの心境は
大差で負けていましたけど、しっかりと途中からリズムをもたらすんだと。きっちり投げないといけないと思いました。

—昨日は熊谷投手が1点差の最終回で任されました。競っている場面で投げたいという気持ちは  
ゆくゆくは競っているところで投げたいなと思います。でもとりあえず今は、自分に与えられたポジションをしっかりすることです。

—ご自身の投球内容について  
キャッチャーの伊藤寛士が「楽に」と言ってくれて。(内容は)良かったと思います。

—1四球がありましたが  
ツーストライクに追い込んでからのフォアボールだったので、そこは3人で切らないといけないと思います。

—明大戦でも登板しましたが、リーグ戦の手応えは  
もっとガチガチに緊張するかと思ったんですけど、意外と自分のピッチングができているなと。思ったよりも投げられているなと思います。競った場面でも投げられるようになっていきたいです。

—高校時代に大舞台の経験は
甲子園とかも出ていなくて、投げたのは県大会までくらいで。大舞台というのは経験していないんですけど、大学のオープン戦で経験を積ませていただいて、慣れてきました。

—オープン戦ではガチガチに緊張しませんでしたか
日体大のBチームで投げて、最初はもうガチガチに緊張しました。

—試合後に声かけなどは
試合が終わったあとは、基本的にいつも1年生同士で声をかけ合っているので、そこはいつも通りです。

—高校の成績は
最後の夏は、初戦敗退で負けました。相手は札幌第一です。8回4失点くらいだったと思います。

—明日の試合に向けて
守りが課題なので。自分が投げればもちろんですけど、投げなくても、チームの勝利に貢献するために自分にできることを一生懸命したいと思います。

フォトギャラリー

  • kumagai熊谷は粘投も3敗目を喫した
  • shibata柴田は今日も安打を放ち好調をキープ
  • kawaguchi唯一の得点となる犠飛を放った川口
  • nakayama当たりが戻りつつある中山
  • souma昨日無安打の相馬優は1安打を記録
  • itouリーグ戦2本目となる安打を放った伊藤士
  • lostball川口(右)は難しい打球を取れず落球してしまう
  • takauzi走者を出すも無失点に抑えた髙氏
 

 

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