【フェンシング】第68回関東学生フェンシング選手権大会 3日目 男子サーブル&女子エペ個人・団体~ 女子エペ団体は関カレの頂点へ!男子サーブルは準優勝!個人戦では大崎が優勝!池田が準優勝へ!!
第68回関東学生選手権大会
2016年10月14日(金)
駒沢オリンピック公園体育館
関東学生選手権大会3日目は、男子サーブル&女子エペ個人戦・団体戦が行われる過酷なスケジュールの中、個人戦では大崎がほとんどの試合をダブルスコアで勝利を収め、栄冠に輝く。池田も同校対決を制し準優勝。団体戦では男子サーブルが準優勝、女子エペが関カレ覇者となった。
試合結果
個人戦成績
種目 | 出場選手 | 学部・学年 | 順位 |
---|---|---|---|
男子サーブル | 大崎葵一 | 営3 | 優勝 |
高橋優作 | 法3 | ベスト8 | |
柳嘉亮 | 文2 | ベスト8 | |
大槻達哉 | 法3 | ベスト16 | |
吉井想 | 営2 | ベスト16 | |
女子エペ | 池田五月 | 文4 | 優勝 |
村上久美 | 国文2 | ベスト4 | |
富永恵美 | 法2 | ベスト8 |
団体戦成績
種目 | 出場選手 | 試合詳細 | 順位 |
---|---|---|---|
男子サーブル | 大崎葵一、高橋優作、大槻達哉、柳嘉亮、星野剣人、 | 準決勝◯45-14早大、決勝×41-45中大 | 準優勝 |
女子エペ | 池田五月、都甲好栄、富永恵美、村上久美 | 準決勝◯45-26明大、決勝◯45-32日大 | 優勝 |
男子サーブル個人戦
ベスト16へ駒を進めたのは5名だ。
柳嘉亮(文2)は8ポイント連取を決め勝利を飾る。高橋優作(法3)は大槻達哉(法3)と同校同級生対決。お互いの気持ちが衝突し白熱した戦いが続く。しかし終盤に高橋が大槻を突き放していき、ベスト8へ進出した。大崎葵一(営3)も吉井想(営2)と同校対決が行われた。吉井が1.2点取るごとに大崎は3.4点ずつ得点を加算し、15—6で大崎がこの戦いを勝ち取った。
高橋はベスト8で敗退した
準々決勝では大崎は再び法大の後輩である柳とぶつかった。この試合も大崎が着々と得点を積み重ねていき、柳を寄せ付けることなく15—7と勝利を収めた。高橋は白井(中大)と相まみえる。最初にランプを灯したのは白井。0—4と相手にペースを持って行かれる。追い上げを見せようとするもなかなか相手を切ることができず、さらに失点を許し6—15で敗北した。
準決勝に進んだ大崎は渡邉(中大)と交戦する。出鼻から大崎はギアを加速させ得点を連取。10—2まで突き放す。相手も準決勝の舞台まで勝ち進んできた強敵。立て直しを図り点を挙げていくものの、大きく離れた点差を盛り返せない。大崎は順調に得点を奪い取り15—9で決勝戦に。
決勝戦も大崎のテンポで試合が運ばれた。相手が勢いに乗る暇を与えず猛攻し続ける。5—1、8—2、13—5と主導権を完全に掌握し、15—6。ほとんどの試合をダブルスコアで収め、大崎は堂々の優勝を果たした。
悲願の栄光を手にした大崎
法大対決が多かった男子サーブル個人戦。多く選手が勝ち進んできたことにより生まれたものであり、メンバー層の厚さを物語っている。さらに熾烈を極めるであろう今後の彼らの活躍は必見だ。(和多慎之介)
女子エペ個人戦
ベスト16へ勝ち進んだのは池田五月(文4)、富永恵美(法2)、村上久美(国文2)の3名。各々確実に試合を自分のペースで運んでいき、ベスト8へ進出。
各選手勝利を重ねていく
準々決勝では池田対富永の試合が行われた。緒戦から池田が主導権を保つ。得点差は徐々に広がっていき、富永も善戦するものの白星は池田が奪取した。村上は日大の鈴木と対戦。中盤まで1.2点差で試合を有利に進め、後半には5ポイント連取。15—8と手堅い勝利を収めた。
準決勝はまたもや池田対村上の同校対決となった。先に得点を挙げたのは池田。しかし村上も負けじと巻き返し2—2と同点に持ち運ぶ。試合を展開していくにつれて少しづつ均衡は崩れていき、最後にランプを灯したのは池田。先輩としての力を見せつけ決勝戦へ。
この試合は池田が制した
決勝戦は第3シードの黒木(日大)との対決。相手を追う形でポイントを重ねていき互角の戦いを繰り広げる。混戦が予想されたが8—8を機に相手に得点を奪われ8—15と敗北を許してしまった。
3位決定戦では村上は才藤(早大)と争った。一進一退の攻防戦が続き10—11。勝機を得るため11点目・12点目を獲得する。チャンスをつかみかけたものの、きっ抗した力を持つ相手を前に易々と得点を加算させてもらえない。4連取得点を挙げられ、あと一歩のところで惜敗してしまった。
僅差で敗北となってしまった女子エペ。しかしながら団体メンバー3名がベスト8に進出するなど着実に力を付けている彼女たち。自分たちの力に驕ることなく、さらに上に進むべく邁進していく。(和多慎之介)
男子サーブル団体戦
連覇中の男子サーブルがタイトルを死守するための戦いが始まった。
2回戦から登場した法大は、慶大との戦いに挑む。序盤からしっかりと現王者の貫禄を見せるも、第5セットで同点に並ばれてしまう。すぐに取り返し点差も離したものの、少し不安の残る出だしとなる。
準決勝の早大戦では、本来の実力を十分に発揮し45-14と相手を圧倒。
決勝戦でも活躍した星野
追い上げを見せるもあと一歩のところで敗退
決勝戦は中大との対決となる。序盤はクロスゲームとなるが、次第に流れを中大ペースにされてしまう。しかし第5セットで大崎葵一(営4)が同点まで追いつき、第6セットで高橋優作(法3)が逆転。これで頂点も見えてきたと思われたが、第8セット、法大の得点が止まっていた間に相手の怒濤の追い上げを受け、再逆転を許してしまう。勝負の最後回りを担ったのはキャプテンの大崎。チームの期待に応えるかのように4連取ですぐに41-41まで取り返したものの、そこから先に4連取され、準優勝で幕を閉じた。
一度は優勝も期待できただけに悔しい敗戦となったが、インカレではこの経験や思いをバネに雪辱を果たす。(向井知優)
女子エペ団体戦
昨年は3位となった女子エペが悲願の頂点を目指して戦った。
初戦の東女体大戦は主導権を握って法大ペースで進める。最後回りで合計10得点もの猛攻にあうも、しっかりと逃げ切り初戦を突破する。
初戦の東女体大戦
準決勝の相手は明大。早い段階からリードを守っていたが、勝負を決定づけたのは第5セット。池田が8連続得点し、一気に10点差まで突き放す。その後も順調にポイントを重ね、快勝で決勝戦まで駒を進めた。
勝利をつかみ取った
決勝戦は日大との戦いとなる。序盤から一進一退の様相を見せるが、この状況を先に崩したのは法大だった。ドゥブルが続いた第4セットだが、村上が渾身のアタックで最後にポイントを連取し3点のリードを生み出す。するとそこから徐々に点差を広げていく。そして第8セット、再び村上に回るとこのセットだけで10点を取る活躍を見せる。最後はキャプテンの池田がしっかりと締め、関東女王の称号を手に入れた。
笑顔の絶えない女子エペ
個人戦準優勝の池田を筆頭に、頼もしい後輩たちが一つになって勝ち取った勝利といえるだろう。池田も「みんなのおかげ」と語るほか、試合以外でも常に一緒に談笑している姿からチームワークの良さを感じさせたチーム女子エペ。このままインカレでも頂点を目指す。(向井知優)
選手コメント
大崎葵一
ー今日の試合を振り返ってみて
今日は個人戦は良かったんですけど、団体戦は決めるところを決められなかったところが悔しかったですね。
ー決勝戦の敗因はどこにあると思われますか
全体的に気持ち前に行けなくて、下がり気味だったので相手のミスを誘う感じになってしまったところだと思います。
ー課題は見つかりましたか
もう少しスタートの勝負や自分から攻めるプレースタイルにしていくことが大事かなと思いました。
ーこの3日間の結果をどのように受け止めていますか
2年くらい4冠(関東学生リーグ戦、王座、関カレ、インカレ)を取っていて、また男女フルーレ、女子エペが優勝した中で男子サーブルが取れなかったのが悔しかったです。インカレ等に向けて良い最後を迎えられるようにしたいと思いました。
ーインカレに向けて
最後なので、引退前に良い結果を得られるようにしたいと思いました。
池田五月
ー個人戦は準優勝という結果について
準々決勝と準決勝で同校対決になって、それに勝って決勝に行ったので、みんなの思いも背負って最後は勝ちたかったなと思いました。とりあえず決勝まで行けて良かったなという思いもあるんですけど、やっぱり悔しいですね。
ー団体戦では優勝を飾りました
みんなのおかげで勝てたのかなと思います。本当に後輩たちには助けられました。
ーインカレに向けて
インカレは個人戦も団体戦も優勝できるように頑張ります!
フォトギャラリー
- 決勝戦で大車輪の活躍を見せる村上
- 2年 富永
- 2年 村上
- 4年 池田
- 3年 大崎
- 3年 高橋
- 2年 柳
- 1年 星野