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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大2回戦 室木の1失点完投実らず…打線の援護なく第2戦を落とす

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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大2回戦 室木の1失点完投実らず…打線の援護なく第2戦を落とす

東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大2回戦
2016年10月23日(日)
法政大学多摩グラウンド

 最終となる立大とのカードで先勝を挙げ、勝ち点に王手をかけた法大。2連勝で勝ち点を奪取し、引退の4年生に花道を作りたいところ。しかし試合は室木大(経3)が9回を1失点で完投したものの、打線がわずか3安打に封じられ、零封負け。勝ち点がかかった次戦の第3戦が正真正銘の今季最終戦となる。

DSC 4599
1失点で踏ん張り、打線の援護を待った(室木)

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0
立 大 0 0 0 1 0 0 0 0 × 1 5 0

(法大)●室木(2勝3敗)―栗田
(立大)〇中川、片山―榛葉

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (4) 藤口帝(社3)  遊学館 3 0 0 1 .179 
2 (8) 甲本裕次郎(社3)  鳴門 2 0 0 2 .325 
3 (2) 栗田和憲(社3)  掛川西 4 0 0 0 .290 
4 (9) 小野慶典(経4)  静岡 3 0 0 1 .121 
5 (3) 永田直(経4)  桐蔭学園 3 0 0 0 .188 
6 (7) 中村聖弥(経4)  藤代 4 0 0 0 .273 
7 (6) 三品勇人(社2)  報徳学園 3 0 0 0 .290 
8 (1) 室木大(経3)  星稜 3 2 0 0 .250 
9 (5) 大石智貴(経1)  静岡 2 1 0 0 .176 

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
室木 8 5 1 3 1 2.25

リーグ戦途中経過(10/23現在)

  慶大 早大 明大 法大 立大 東大 試合 勝点 勝率
―― ○○ ○○ ●○○ ○●○ ○○ 12 10 2 0 5 .833
●● ―― ○●○ ○○ ○○ ○○ 11 8 3 0 4 .727
●● ●○● ―― ●○○ △●○○ ○○ 14 7 6 1 3 .538
○●● ●● ○●● ―― ○● ○○ 12 5 7 0 1 .417
●○● ●● △○●● ●○ ―― ○○ 13 5 7 1 1 .417
●● ●● ●● ●● ●● ―― 10 0 10 0 0 .000
 

戦評

 昨日立大に先勝し勝てば勝ち点奪取の法大。さわやかな秋晴れの中、マウンドに上がったのは室木(経3)。リーグ戦も残りわずか、良い結果で終えられるか。  

 立ち上がり、先頭打者に安打を許すと続く打者に送りバントを決められいきなり得点圏に走者を背負う。しかし続く3番、4番を抑え先制点を与えない。続く2回、3回も走者を出したが得点を許すことはなかった。  
 順調だった室木だが、4回に捕まる。先頭打者に二塁打、続く打者に安打を打たれ無死一、三塁。ここで迎えるのは相手の4番打者。大きなピンチを招くがこの打者を討ち取り、まず1死。この流れで抑えたいところであったが、続く5番打者に意表を突くスクイズを決められてしまう。奇しくも、昨日と同じイニングに、同じ方法で先制点を与えることとなってしまった。5回以降は安定した投球を見せた室木。結局点を取られたのは4回の1点のみと好投。打線の援護を待った。  

 室木を援護したい打線は3回、大きなチャンスを作る。先頭が倒れた後、打席に入ったのはこの日好投の室木。相手投手の球を綺麗にとらえ中前安打、自らの好投に花を添える。続く9番大石(経1)も安打で続き絶好の機会に。これをなんとかモノにしたい打線であったが後続が倒れ得点はならなかった。  
 6回先頭の室木はこの試合2本目となる安打を放ちチャンスメイク。その後バントなどで得点圏に走者を置くが得点ならず。8回にも2死から相手の四球で一、二塁とするもののあと一本が出なかった。  
 9回、追いつきたい法大であったが、三者凡退に抑えられ勝負あり。結局打線は3安打無得点という結果に終わり、1-0で完封負け。投げては8回1失点、打っても2安打と奮闘した先発室木に勝ち星をプレゼントすることはできなかった。  

 勝負の行方は第3戦にもつれこんだ。秋季リーグ戦もいよいよ大詰め、4年生にとっては最後の試合となる。勝ち点を奪取し笑顔で終えることはできるだろうか。(増田卓巳)

 

監督・選手コメント

本間隆洋 監督

―今日の試合を振り返って
室木が良いピッチングをしてくれたので、野手陣にはもう一踏ん張りしてほしかったなと思います。ミーティングでも話しましたが、1ミリでも上に行く気持ちがあるのかどうかと。4位と5位では大違いですし、最後は修正する時間もないので、気持ちで上回れるかどうかですね。選手たちがどのように受け取ってくれるか、明日の雰囲気に期待したいです。  

―今季は先勝してからの2連敗で勝ち点を落とすという展開が2度ありました。今カードも先勝から1敗してしまいましたが
とにかくキワの部分で踏ん張る強さというのが極端に弱くなってますよね。それは試合への集中力、全員が一丸となってという部分の弱さがあるのかなと。何が何でも勝ち点を掴み取るんだという、その踏ん張りの弱さというのを修正できなかったですね。うちの一つの特色でもあるのですが、優勝が消えると、2位以下はみんな一緒と考えてしまっているように思えます。そこがうちの弱点なのかなとも感じています。  

―優勝の可能性がなくなってからは、チームのモチベーションを保つのが難しくなっているということですか
勝手に難しくしてしまっていますね。気持ち一つで行動に移せることだと思いますので、Bクラスに落ちたという重大さを真剣に理解してやってほしいです。  

―4年生がチームから抜けた後の新戦力発掘も重要になっていたリーグ戦ですが手応えは
藤口、萩原、甲本、それに室木が中心になってくると思いますが、ここに来て大石もゲームに慣れてきていますよね。来年のアウトラインは見えてきています。そこで、この冬場の練習でどのようなメンバーが出てくるのかですね。それとピッチャー。松田は随分安定してきていますが、私の中では廣田に期待したいです。かなり力強いボールを投げられますので、なんとかローテーションに入って来てほしいです。その上で出たり入ったりしてた渡邊であり竹内がどう絡んでこれるか。一生懸命取り組んでいて良いボールも投げる根岸にも期待しています。室木と秋山は就職活動も始まってくるので、そういう意味も含めて、あえて名前を挙げてきましたが下級生に頑張ってもらいたいです。  

―明日は勝っても負けても4年生にとって最終試合になりますが
まずは何が何でも勝つ。最後というのは考えずに、きっちりと順位を一個でも上げてから、自分たちは最後だなと考えて。順序はこれだと思います。Bクラスに落ちた以上、そこは責任を果たして、一つ結果を残していってもらいたいです。おそらく永田がそこの責任を一番感じていると思いますが、今日のようなゲーム展開を繰り返さないように。まずは4位を取って、その後で4年間の余韻に浸ってほしいです。

 

室木大(9回1失点で完投するも、敗戦投手に)

―今日の投球について
前半は調子が悪かったんですけど、後半にかけて修正することができてリズムよく相手バッターを打ち取ることができたので良かったと思います。  

―試合中、何か意識していたことはありますか
結構、(立教打線が)外角の球に強いイメージがあったのでインコースをどんどん突いて攻める意識はしていました。  

―4回の失点の場面について  
スクイズで点を決められた場面、打球が強くてアウトにできる所で目切りが早く、はじいてしまったので練習の差が出たのかなと思います。  

―課題は
先頭打者を出す場面が多かったので、無駄な四球が多かったなと思います。  

―明日は4年生にとって最後の試合となりますが、室木選手にとって4年生はどのような存在でしたか
野球やってる時もプライベートの時も本当に良くしていただいて、こんな頼りになって優しい先輩っていうのは小中高やってきて一番の先輩だと思います。  

―特に尊敬している4年生は
一番仲良くさせていただいてたのは中村聖弥さんです。  

―最後に明日に向けて一言
明日勝って4位で終わるのと5位で終わるのでは違うと思うので、明日勝って4年生に快く引退してもらいたいなと思います。

 

フォトギャラリー

  • DSC 45991失点で踏ん張り、打線の援護を待った(室木)
  • DSC 4534室木は打撃でも活躍。チーム3安打中2安打をマークした
  • DSC 4536試合をこなすにつれて本来の実力を発揮しつつある大石
  • DSC 4574甲本は安打はなくとも2つの四球で出塁した
  • DSC 4758送球が課題の栗田だが久しぶりに盗塁を阻止した
  • DSC 4566鉄壁の二遊間を築いている三品㊧と藤口
  • DSC 4820中村は9回最後の打者として三振を喫し、悔しさを見せる
  • DSC 4603主将・永田は最終戦でチームを勝利に導けるか
 

 

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