【アメフト】秋季リーグ戦閉幕特集➀今年度幹部インタビュー

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【アメフト】秋季リーグ戦閉幕特集➀今年度幹部インタビュー

2016年月4日(日)
法政大学体育会アメリカンフットボール部室

秋季リーグの幕が閉じた。法大は最終戦で慶大に勝利するも、早大に負けたため、法大・早大・慶大が1敗で勝率が並ぶという結果に。得失点差により早大の優勝が決まった。3位に終わった法大。今年一年間、チームをけん引してきた幹部の4名にインタビューを行なった。

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一年間主将を務めた石神

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石神宇貴(営4)

―まずは慶大戦を振り返って
結構今までやってきたことが全部出たかなと。最後追い付かれそうにはなったんですけど、焦らずに落ち着いてできたかなと思います。楽しく試合ができましたね。

―負ければその場で慶大の優勝が決定という試合でした
特に気負ったりとかはありませんでしたね。ちゃんといつも通りのことをやればいいかなくらいだったのでそんなに。

―2年連続3位という結果について
結果は3位で悔しいと言えば悔しいです。でもこの3ヶ月4ヶ月で成長できたので、良いものは得られたかなと思います。ただもっと早く気づいていればもっと上に行けたかなという点では少し悔しいですね。

―最終的には早大戦が悔やまれる結果になりました
早稲田戦はもう、完全に早稲田の準備勝ちというか。こっちもベストコンディションで行けたんですけど、それを単純に相手が上回ったという。流れも掴めなかったですし、準備も相手が一枚上手だったかなと思います。あっちがすごかったかなというのはありますね。

―日大と早大の試合を見て
日大頑張って欲しいなという一言でした。今までで一番。初めて日大を応援してました(笑)。

―主将としてこの1年を振り返ると
大変だったなというのが一番ですね。結構同期も下もやること言うことに文句言ってきたりもしますし。文句というか、個が強いので、それをまとめるのも大変でしたし。いろいろありましたね。青木さんのことやら、監督が2回変わるやら。人に合わせるというか、本当にいろいろなことを経験したので、刺激的でしたね。

―もっとやれたと思うところや、やりきったなと思うところは
やりきったなというところは、単純にフットボールはやりきったなと。もっとやれたと思うところは、安田さんが来たから気づいたというのがほとんどだったんです。そこをもっと、例えばちょっと考えてみたり、ちょっと外の世界を見てみたら以外と普通のこととかだったので、そこを知れれば、もっと早く成長できたかなと。安田さんが来たときに「閉鎖的」だと言われて。その閉鎖的なところを直せていたらなと思います。

―安田監督が来て変わったところは
気持ちの持ち様と言うか、ミスしてもいいとか。メリハリがついたというか。やるところはやって、やらないところはやらないという。メリハリですね。

―「甲子園を知らない世代」を背負う主将として
プレッシャーはあまり、なかったと言えばなかったですね。やるかなと思ってましたし。

―今年のチームについて
最後はまとまっていたなと思います。仲が良いんじゃないかなと。後輩にもバカにされるような感じなので(笑)。

―練習中とそれ以外でメリハリがあったのですか
そうですね。それは相当あると思います。自分は特に。

―トマホークスでの4年間を振り返ると
人として成長できたかなと思いますね。キャプテンをやったっていうのもありますけど、下級生のときからも、コーチとかというより先輩方から気遣いだったりも教えて頂いたし、今年はキャプテンになって監督が変わることがあったり、安田さんに変わってそれこそ社会のトップの方と触れ合う機会もあって。考え方とか物の見方とか、気持ちの持ち様とか、トップの人と触れ合えたのは良かったなと思いますね。

―特に支えてくれたチームメイトは
自分的には選手もそうですけどスタッフには支えられたと思いますね、一番。春もいろいろと問題があったりしたけど、「そうだと思う」って言うだけじゃなくて自分達の意見を言ってくれるし。やっぱり選手は結構ガキでスタッフのほうが大人なので。スタッフの意見をただただバカにしてたら駄目かなって。自分の代の4人のスタッフの意見は新しい考え方にもなったし、ちょっと違う見方から見てるのもしっかり受け止めて、それを自分の中に取り込めたので。言ってくれるスタッフだったので支えられましたね。

―それを受け入れられるようになったきっかけは
去年までは選手とスタッフは違う、というか。今年キャプテンをやってみて、運営面とかを見るようになって。スタッフがいて、試合ができるし練習ができるし。トレーナーがいてテープとか巻いてくれたりケアしてくれたりして、はじめて試合に出られるし。形は違うんですけど勝つために、選手は練習するのとプレーするのと同じレベルで運営面とかケアをしてくれる。朝から夜まで自分たちが試合に出るわけでもないのに選手たちのために頑張ってくれている、というのをちゃんと見て。なおかつ言うことはちゃんと言ってくれて、というのを今年キャプテンになって初めて感じて。そこでちゃんと聞いてスタッフと話そうと思いました。

―チーム一丸となっているのを感じたということでしょうか
そうですね。下級生のマネージャーとかトレーナーとも結構ちゃんとコミュニケーションを取って。しょうもないこととかも話して。選手に支えられたのはもう、ちゃんとフットボールをやってくれていたので。特にスタッフには支えられました。

―チームとして昨年からの変化は
単純にフットボールに、ちゃんと打ち込めるようになったなと。去年まではミスをしないようにミスをしないように、と人としても選手としても成長できていないように感じる部分があったんですけど、今年はのびのびと人としても自分から挑戦していけるようになりました。だからそのために何をすればいいのかを自分で考えて、人としても考える力もつくし、プレーヤーとしてもフットボール選手として成長できたなと。

―来年からはリーグのさらなる激戦化が見込まれます
実力自体はそんなにどこも変わらないので。うちが勝った慶応に早稲田は負けてて。日大は中央に負けてて。多分どれだけシーズン中に成長できるか、最初から最後まで常に右肩上がりで行けるかが勝つか勝たないかの際の部分になると思います。その成長率のに出てくると思うんですよね。今多分4年生が抜けたらレベルも変わらないと思うので。どれだけ成長できるか。あと自分が思うのは人としても成長できるかどうか。フットボールだけじゃなくて、日本一になるためにどれだけたくさんのことを得られるか。その得られた結果が日本一につながると思うので、フットボールだけじゃなくてしっかり物事を考えて日本一になるために挑戦したチームが勝つんじゃないかなと。だからうちが勝つとも限らないし、逆に今はリーグの下位にいるようなチームが上に来ることもまだまだあると思うので。どれだけ成長できるかだと思います。

―次の世代で期待する選手は
オフェンスだったら小林(篤実・法1)くん。ディフェンスだったら小澤(優太・営1)。キックは三宅(俊介・経2)。この3人は去年からずっと活躍してくれているので引っ張って欲しいなと。下が頑張れば上は絶対頑張らなきゃいけないので。

―後輩に向けて
ちゃんとマネージャーやスタッフの言うことに耳を傾けろよということと、フットボールだけを見ないで、日本一に向けて、ちゃんと考えて、人として成長することが日本一につながるから、目先の勝利だけを考えないで、しっかり自分が成長することを忘れないで欲しいというのは思います。

―監督やスタッフの皆さんに向けて
自分一人じゃできなかった。ここまでシーズンやりきれるかどうかも分からなかったですけど、やりきれたのはいろいろ言ってくれたり支えてくれたスタッフやコーチ、監督のおかげです。自分を成長させてくれたのもその人たちのおかげなので、本当にありがとうございましたの一言ですね。

―ファンの皆様に向けて
今年も結果としては3位になってしまったんですけれど、応援にも来て頂いて。ホームカミングデーだった日大戦は逆転につながるような力になりました。これからも応援していただければその分成長できるチームだし、自分だけじゃなくみんなで一緒に戦っていくチームだと思います。応援ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

鎌田洋輔(社4)・野口泰(キャ4)・高橋悟(スポ4)

―慶大戦振り返って
野口:楽しかったです。順当に勝ったという感じですね。負ける気がしないで行ったら勝てました。正直拍子抜けしたんです。
鎌田:30点差をつけられず甲子園を逃したんですけど、結果的に慶應大学に勝利することができたのでよかったです。
高橋:30点差とか考えてなかったです。とにかく勝てたらいいと思っていました。
鎌田:つけられるなら、そのほうがよかったですけど。目標の第一は勝つことに置いていたので、それが達成できてよかったです。

―慶大戦、OFチームとしてはどう振り返りますか
鎌田:OFはパントが0回で、全シリーズで貢献することができてよかったと思います。

―DFチームは
高橋:ランストップしに行って、RB李卓(慶大)に走られたのは痛かったです。OFが取ってくれた分、DFとしては残念でした。(OFの)パスがよかったです。

―慶大戦、自身のプレーについて
野口:想定通りでした。パスもランもスキルポジションが引っ張ってくれたので、シーズン通して助けられました。
高橋:いつも通りでしたね。
鎌田:いつも通りだったんですけど、もう少しやれたかなという気持ちはあります。最後ケガで退場してしまったのでそれは残念でした。

ー春から秋にかけて成長したと感じたこと
鎌田:今年一年通してスター選手はいなかったんですけど、みんなで助け合って法政らしいフットボールができたんじゃないかなと思います。色んなことがあったので、精神力は春から秋に鍛えられたかなと感じました。

―今年のチームを振り返って
鎌田:石神が創って、引っ張ってきたチームです。

―石神主将は具体的にどのように引っ張ってきましたか
鎌田:やるときはやる、楽しむときは楽しむっていうメリハリをつけていました。楽しむことも大事にしていたんですけど、前提としてフットボールの練習を全力でやって、点を取ったときは皆で全力で喜ぶという感じです。

―四年間で一番嬉しかったこと
野口:四年間で一番思い出に残ってるのは二年のときなんですよね。周りの同期があまり試合に出ていないなかで、自分が最終節の日大戦にも出場できていたので。14-17で法政が負けたんですけど、あと3点に迫る、勝てたかなという試合だったのでなおさら強く印象に残っています。そのときの四年生や三年生にはお世話になったので、強い思い入れがあります。
鎌田:やっぱり、三年間負け続けていた日大に勝ったことですね。
野口:今季は日大が3敗しているので、弱くなってしまったのかなとは思うんですけど。
高橋:全部の試合が思い出深いです。相手がどの大学だからとかを考えて、特に入れ込んだりしないので。

ーその逆に、四年間で一番悔しかったこと
鎌田:それは四年間で一度も甲子園に行けず、甲子園ボウルを知らない代になってしまったことです。

―後輩に向けてメッセージ
野口:最後の試合で思ったのは、自分に自信があれば意外とうまくいくんだなということです。早大戦のとき、「昨年は早稲田が優勝してるし強いかな」と思って後手後手に回っていた節があって。「勝てるかな」という少し不安な心持ちで臨んでいました。そうしたら負けてしまって。慶大戦のときは昨年で勝利した実績もあるし、春の結果もあるし、俺らのほうが強いだろうなと自分に自信を持って行ってうまくいったんです。そういうことがあって、自信を持ったらうまいほうに物事が運ぶかなと感じたので、来年早稲田と戦うときはそうして欲しいなと思います。
鎌田:プレイヤーとしては全員に期待しています。チームとしては甲子園に行ってこそ法政だと思うので、ぜひ行ってほしいなと思います。
高橋:特にないです。負けたやつが何言ってもしょうがないので。
野口:急にかっこつけないで!!(笑)

―同期の存在について
野口:仲の良い友達です。
鎌田:軽いな(笑)。苦楽を共にした最高の仲間です。
野口:この先もずっとつるんでいくんだろうなと思いますね。
高橋:誰よりも濃い時間を共に過ごした家族です。

―幹部としてのはたらきとしては
野口:石神に頼りきりだったから、もっとできることがあったかなと今になって思い返します。石神の最後の言葉を借りるとすると、幹部としての仕事はあまりやっていなかったけど、フットボールは真剣にやってました。これだけは言えます。“俺はフットボールを愛してた”。
鎌田:本当に石神に任せきりになっていたので、後輩にはもっとキャプテンを助けてほしいなと思います。それに尽きます。
野口:でも、それが今年のチームの色だからやってきたことに後悔はないです。
高橋:チームのベストな形だったと思います。

フォトギャラリー

  • IMG 8246 R「自分が成長することを大切に」と後輩への言葉をもらした石神
  • IMG 8215 R同期を「最高の仲間」と語った鎌田
  • IMG 8228 R野口は自信を持つことの大切さを口にした
  • IMG 8218 R「全部の試合が思い出深い」と高橋  

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