【アメフト】カレッジボウル2017川崎 チームカメリア VS チームアゼリア
カレッジボウル2017川崎
2017年1月14日(土)
富士通スタジアム川崎
関東一部リーグを中心に、各地から推薦・選抜された選手が2チームに分かれて試合を行うオールスター戦、カレッジボウル。今年は法大から12名の選手が出場した。試合は法大選手の活躍もありチームアゼリアが見事勝利を収め、有終の美を飾った。
カレッジボウル2017川崎 出場選手
ポジション | 背番号 | 名前(学部) |
---|---|---|
WR | 1 | 尾崎聖弥(営4) |
RB | 3 | 鎌田洋輔(社4) |
QB | 4 | 鈴木貴文(法4) |
WR | 7 | 奥津良介(文4) |
TE | 15 | 佐藤健人(デ工4) |
DB | 16 | 古木賢汰(社4) |
DB | 34 | 石神宇貴(営4) |
LB | 47 | 高橋悟(スポ4) |
OL | 50 | 鵜沼直人(営4) |
OL | 56 | 野口泰(キャ4) |
LB | 57 | 樽澤和也(法4) |
WR | 81 | 阿部康成(文4) |
試合結果
トータル試合結果
20 | 7 | 1Q | 0 | 14 |
---|---|---|---|---|
0 | 2Q | 7 | ||
7 | 3Q | 0 | ||
チームアゼリア | 6 | 4Q | 7 | チームカメリア |
戦評
チームアゼリアとチームカメリアに分かれて行われた一戦。法大からは14名の選手がチームアゼリアとしてプレーした。2Qまでは一進一退の攻防が続いたが、後半になるとアゼリアオフェンスが力を発揮して20-14で勝利。主将のDB石神宇貴、LB樽澤和也らディフェンス陣の活躍も光った。
チームカメリアのキックオフで試合開始。ディフェンスに回ったアゼリアのDBには昨季までトマホークスを牽引したDB石神宇貴が入った。1st downを更新されるもLB樽沢和也のタックルなどにより大きなゲインは許さない。そしてエンドゾーンまで残り35ydsとなった2nd down。ビッグゲインを狙った相手のパスを石神がうまく相手の前に回り込みインターセプト。アゼリアの攻撃へ。ここで司令塔のQBを務めたのは鈴木貴史。リーグ戦同様冷静にパスを成功させて敵陣7ydsまで攻め込み、最後はRB李卓(慶大)がタッチダウン。エキストラポイントも成功し7-0と先制する。カメリア2度目の攻撃ドライブとなったがDB古木賢汰のインターセプト。相手に攻撃をする時間さえも与えず、終始ゲームを支配した。
1Qの流れを引き継ぎたいところだったが、2Qはチームカメリアがゲームを優位に進める。QB笹木雄太(早大)とWR鈴木隆貴(早大)のホットラインが光り、着実にゲインを重ねていく。反撃に出たいアゼリアだったが、勝負所の3rd downで踏ん張り切れず、連続で攻撃権を与えてしまう。エンドゾーンまで残りわずかとなり迎えた1st down。ここで粘りを見せたのはまたしても古木。相手の意表を突いたランにより多くの選手たちがボール保持者とは逆の右サイドに流れるなか、古木がその動きを読み、タックル。窮地を救った。しかし、2Q残り2分を切ったところで、4th downギャンブルを成功させてしまい7-7で前半を折り返す。
勝ち越し点を奪取したい3Q。アゼリアは後半2プレー目でRBが0枚、レシーバー5枚のパスに特化したエンプティ体型を敷く。しかし敵LBにQBサックされ大幅なロスとなってしまう。ここでアゼリアは挽回しようと、パスが警戒される中、ロングパスを選択。だがWR尾崎聖弥に投じたであろうパスは飛距離が足りず、手前で敵DBに奪取されてしまう。強気な姿勢が裏目に出たか、後半早々に攻撃権を失ってしまう。続くディフェンスでは、敵の奇をてらったパスにいち早く反応したDL永井智和(金沢大)の強烈なタックルが決まる。このハードタックルで敵ボールキャリヤーがファンブルし、アゼリアがリカバーに成功。中盤の位置で攻撃権を得る。アゼリアは勢いそのまま敵の裏をかいて攻め立て、最後はエンドゾーンでフリーとなったWR林克治(福井県立大)への縦パスを決める。スコアを14-7とし、待望の勝ち越し点をものにする。その後のキックカバーでアゼリアは、さらに攻撃権を得ようとオンサイドキックを試みて、意表をつくも失敗。カメリアに中盤での攻撃権を与えてしまうが、自陣に侵入された直後のパスプレーでインターセプトに成功。再び攻撃権を得て4Qへと突入する。
この追加点が欲しい大事な4Qを任されたのは再び鈴木。3rd down 14yrdsで始まったこのQであったが、1プレー目に絶妙な縦パスを決め、フレッシュを獲得する。その後、正確なパスと軽快な走りでゴールまで残り25yrdsとし、ここで本日2本目となる李のTDランが繰り出される。直後のキックをブロックされるも、残り時間10分で20-7と点差を広げた。しかしカメリアも負けじとRB佐久間峻(中央大)のロングランによるTDで20-14と点差を6点に縮める。再び点差を広げるべくパスを中心に攻めるアゼリア。石神がWRとして20yrdsのロングパスに競り勝ち敵陣に侵入するも、直後にTDを狙ったパスをインターセプトされてしまう。TDとTFP成功で同点ないし勝ち越しされる展開で迎えるカメリアの攻撃。アゼリアの守備も粘りを見せるが、QBのドロープレーとパスを織り交ぜられ、自陣30yrds付近まで侵入を許す。しかしその後、4th down 6yrdsからの中へのランをしっかりと止めターンオーバー。アゼリアの守備に軍配が上がった。最後は試合終了へのカウントダウンを両チーム共に盛大に行い、4年間の学生フットボールを皆、笑顔で締めくくった。
リーグ戦では敵として凌ぎを削りあったライバルたちが手を取り合って行われたこの一戦。学生生活最後となるアメリカンフットボールを心の底から楽しんでいるように見えた。来年はどのような顔ぶれが揃うのだろうか。選抜選手の多くがオレンジに染まっている事を期待するばかりである。(山崎志馬・上野翔)
選手コメント
石神宇貴
-試合を振り返って
めっちゃ楽しかったです。いろいろ出れたので。
-チームの雰囲気は
すごい良かったです。
-4年間で最後の試合となりました
このユニフォームを着るのも最後なので、そこは感慨深いです。ただ最後の試合勝てましたし、楽しかったのは良かったですね。
-このチームでは副将という立場でした
李卓(慶大)さんにほぼほぼ引っ張ってもらってたんで、久しぶりに自由にやらせてもらいました。
-この4年間で得たものは
仲間と人間的な成長ですかね。
-石神選手にとってアメフトとは
人生の一部というか。今では人生そのものですね。
尾崎聖弥
-今日の試合を振り返って
人生最後のアメフトだったので、怪我しないようにということと、楽しむことだけを思っていました。みんなと一緒に触れ合えて楽しかったので、良かったです。
-チームの雰囲気は
最高でした。みんな楽しそうにやっていて。
-4年間でアメフトから得たものは
自分の色やスタイルを出すというのが、大切だなと感じました。
-トマホークスの存在とは
人生のための場所ですかね。
鎌田洋輔
-今日の試合を振り返っていかがでしたか
久々にアメフトが楽しんでできました。
-他チームとの交流の中で特に親しくなった選手などいますか
まぁRBの人たちなどですかね。
-RBのユニットの中で、刺激を受けた他大学の選手などはいましたか
慶應の李君と、東大の宮山君です。
-今日でトマホークスのユニホームを着るのが最後になったかと思いますが、その点についてはどう思いますか
4年間このチームでやってこれたのは良い事だと思いますし、たくさん成長できました。
鈴木貴文
-今日の試合を振り返って
寒い中での試合でしたが、みんなにボール渡そうという意識でやっていました。
-和やかな雰囲気での試合でした
みんなおもしろくて優しい奴らばっかりでした。
-他大学の選手と同じチームでプレーした感想は
4年間、敵チームですけど同じスポーツをやってきて全員が日本一を目指してやってきた仲なので、みんなすぐに打ち解けられたと思います。
-学生最後の試合となりましたが、改めてどんな4年間でしたか
やっぱりこの法政のユニフォームに恥じないようにプレーすることを心がけてはいたんですけど、やっぱりまだまだ足りない部分もあったのでそこは後輩に頑張ってほしいなと思いますね。
-最後に後輩たちへメッセージを
信念を持ってやり続ければ、これだけの仲間もできるしやってて良かったなと自分自身も思ったので、頑張り続けてほしいなと思います。
奥津良介
-試合を振り返って
2キャッチできたので満足です。
-チームの雰囲気は
練習中からどんどん盛り上げられてすごい楽しかったです。
-4年間で最後の試合となりました
悲しいですね。今それを聞いて鳥肌が立ちました(笑)。
-4年間の活動で得たものは
仲間だと思います。同期が一番の宝物です。
-奥津選手にとってアメフトとは
自分の全てですね。今までの人生の中だったら。
佐藤健人
-今日の試合を振り返って
学生最後の試合で楽しくフットボールできたので良かったです。
-チームの雰囲気は
3日間しか練習がなくて、すぐに作ったチームでしたがテンション上げてみんなで盛り上がれて良かったです。
-4年間で得たものは
4年間の苦楽を共にした仲間と一緒に成長することができました。
-トマホークスのユニフォームを着るのも今日で最後ですが
このユニフォームを最後に着れて良かったです。誇りです。
鵜沼直人
-今日の試合を振り返って
学生最後の試合、すごく楽しかったです。
-チームの雰囲気は
練習からすごく仲が良かったです。あまり選手同士の壁もなくて、地方のメンバーも仲良くできて、よかったです。
-4年間でアメフトから得たものは
ポジション柄からかもしれないですけど、他の人のために全力を尽くせるようになったかなと思います。
-アメフトは続けますか
就職先の関係で続けます。頑張りたいと思います。
-トマホークスの存在とは
4年間でしたけど、いい物を自分の物に出来たかなと思います。トマホークスは自分にとって、家族以上ですね。長い時間、一緒にいたので。
野口泰
ー今日の試合を振り返って
みんなで最後仲良くプレーできたので良かったなと思います。終わりよければすべてよしという感じです。これからも仲良くしていこうと思います。
ー今日は、いつもはライバルの他大学の選手と同じチームでプレーをしました
みんなレベルが高いなと思いました。
ー学生最後の試合となりましたが、4年間で印象に残っていることは
四年生になっても好き勝手やらせてもらったので、その点については感謝しています。
樽澤和也
-今日の試合を振り返って
久しぶりのフットボールで体は動かなかったですが、勝てたので良かったです。
-チームの雰囲気は
最初はちょっと不安でしたが、最後はまとまってたので良かったと思います。
-プレイヤー・オブ・ザ・ウィークにも選ばれましたが
前も言ったと思いますが、皆んなのおかげで取れたものだと思っているので、この写真を大切にしようと思います。
-4年間で得たものは
感謝することですかね。コーチや監督を含め、仲間にしても後輩に対しても感謝を学んだ4年間だと思います。
-トマホークスのユニフォームを着るのも今日で最後ですが
凄く感慨深いですが、最後に勝てたし、仲間達とフットボールできたので悔いはないです。
阿部康成
—今日の試合を振り返って
一言で言えば楽しかったです。
—話してみたい他大の選手はいましたか
とりあえず周りの人に声をかけてましたね。
—今日で学生でのフットボールが最後となりましたが
今日で最後ということで、とにかくフットボールをやってて良かったです。
フォトギャラリー
- 試合後、笑顔を見せる法大の選手たち
- 円陣からプレーを始める
- QB鈴木のパスは選抜チームでも安定していた
- 選手からは終始笑顔が絶えなかった(奥津)
- 大学の垣根を越えて好プレーに沸く
- 試合終了までのカウントダウンが盛大に行われた
- プレイヤー・オブ・ザ・ウィークの表彰を受ける樽澤
- 試合後のチームアゼリア