【スピード】第89回日本学生氷上競技選手権大会3日目 中村が1500㍍で4位、大竹が1万㍍で5位入賞!2位と1点差の3位で最終日へ…
第89回日本学生氷上競技選手権大会3日目
2016年1月8日(日)
苫小牧市ハイランドスポーツセンター
3日目は1500㍍、1万㍍が行われた。1500㍍では中村隼人(営3)が4位、安済修哉(営1)が8位で入賞を果たした。1万㍍では大竹拓三(文2)、田中笑太(営1)がそれぞれ5位、7位で入賞となった。1500㍍で22点、1万㍍で21点を獲得し、法大は3日目終了時点で総合3位となっている。2位日大とは1得点差で、明日の最終日で挽回をはかる。
試合結果
種目 | 選手名 | 順位 | 記録 |
---|---|---|---|
1500m | 中村隼人(営3) | 4位 | 1分53秒52 |
安斉修哉(営1) | 8位 | 1分58秒35 | |
矢島友喜(営4) | 28位 | 2分06秒98 | |
10000m | 大竹拓三(文2) | 5位 | 14分47秒12 |
田中笑太(営1) | 7位 | 14分50秒62 |
順位表
順位 | 大学名 | 500m | 1000m | 1500m | 5000m | 10000m | 合計得点 |
1位 | 専修大学 | 19 | 46 | 54 | 36 | 14 | 169 |
2位 | 日本大学 | 37 | 25 | 1 | 14 | 26 | 103 |
3位 | 法政大学 | 14 | 25 | 22 | 20 | 21 | 102 |
4位 | 東洋大学 | 19 | 6 | 19 | 16 | 19 | 79 |
5位 | 高崎健康福祉大学 | 32 | 22 | 17 | 0 | 0 | 71 |
※上位5校のみ掲載
戦評
インカレも折り返しの3日目となる。1日目、2日目と同様、この日も晴天の中競技が行われた。
1500㍍では、昨日の1000㍍で2位となった中村隼人(営3)の好成績が期待される。中村は表彰台候補である同走の池田(専大)に食らいついて滑るも、最後にまくられ4位入賞に踏みとどまった。今種目を本職とするのは安済修哉(営1)。振るわなかった5000㍍の結果を引きずらず、見事8位入賞を果たした。矢島友喜主将(営4)もポイント獲得こそならなかったものの、「楽しく滑れて良かった」と自身最後の個人種目を終えた。2名入賞で、今種目も安定したポイント獲得となった。
1500㍍で入賞した2人(写真:中村㊧、安済)
1万㍍には大竹拓三(文2)、田中笑太(営1)が出場。大竹は同走の島田(東洋大)と互いに譲らぬレース展開を見せる。その中でも安定したラップで滑り抜いた。田中は同走選手を引き離し、好タイムでフィニッシュ。納得のいく結果に昨日にガッツポーズが飛び出した。昨日の5000㍍に引き続きそれぞれ5位、7位で入賞と下級生組が好成績でポイントに貢献した。
レース後、ガッツポーズをする田中
現時点で法大は総合3位。3位日大とは僅か1ポイント差で、追い抜ける可能性は充分にある。
明日は団体種目である2000㍍R、チームパシュートが行われる。法大は持ち前のチーム力を生かし、逆転2位を目指す。(野口愛優)
選手コメント
矢島友喜 主将
ー本日のレースを振り返って
ものすごく辛かったです。練習不足が目に見えてわかりますが、インカレでの個人レースは最後でいろんな人に応援してもらいとても嬉しかったですし、楽しく滑れて良かったです。
ー何か目標などは
楽しく滑れれば良いなと思ってました。点数を稼げれば1番良いのですが、私には点数も期待できないので、それは後輩に託して楽しんで最後のインカレ滑りました。
ー1500㍍滑ってみて感想は
ものすごく辛かったですが、辛い中にも残りの1周のバックストレートのところなど、最後の追い込みでは、やっぱりスケート好きだなと思いました。
ー1500㍍では2選手入賞しました
とてもありがたいです。学校対抗得点も昨日の時点で3位で、現時点で2位も見えてきたので、次の1万㍍もみんなで点数稼げれば良いと思います。隼人も良いスケーティングで4位に入り、安済も1年生で緊張してたと思いますが、入賞できて肩の荷が降りたのではないかと思います。
ーインカレ個人の最後のレースを終えて
まだ、滑っていたいような気もしますが、4年になって、いろいろ感じるものもあり、4年間があっという間にすぎるなと思いながら、これでインカレも滑れないのだなと思うと、感慨深いというか考えさせられることがあります。それでも、考えても滑れないのですが、いろいろ思うところがあります。
ー今日を終えて、さらに引退が近づきましたが
今はスケートでいう足だしの時点なのですが、そこでも本当に楽しんでスケート人生が終わるというのを考えないで自分らしくやっていきたいです。
ー明日のレースへの出場は
リレーに出るので、最後後輩たちが花舞台を用意してくれたのかなと思いつつ。また、アンカーらしいので、3人目までに相手の学校に大差をつけて回ってくることを祈ってます。
明日で部を引退となる
中村隼人
ー今日のレースを振り返って
タイム的にはそんなに遅くはなかったので、良かったんじゃないかと思うんですけど。上(位)の3人が強くてまだ力不足だなあっていう感じです。
ー意識されたことは
とりあえず同走の池田選手(専大)が3~4位で自分と争うだろうなって感じだったので、相手に負けないようにってところだけを意識していました。でも最後ちょっと力尽きて、抜かされてしまったので、レース展開的には良くなかったですね。
ー個人種目が終わりましたが
去年、学校対抗は2連覇したんですけど、個人的には1000㍍、1500㍍どちらも8位ですごく悔しい思いをしました。今回1000㍍はインカレで初めて表彰台に上れて、1500㍍もギリギリ上位の方に入ったので70点くらいはあげていいかなと思います。
ーご自身にとっては地元開催となりますが
知り合いとか、高校時代に教えてくださった方とか、親戚とかも見に来てくれて、すごく自分の力になりました。
ー3日目ですが、チームの状態は
上級生は安定して滑れるようになって、今年は安定して結果が出ているので、インカレでも申し分ない感じです。1年生も2人とも頑張ってくれたので。チームの状態はすごく良い流れで来ているんじゃないかなと思います。
ー後輩の滑りを見られていていかがですか
1、2年生もすごく力をつけてくれて、主戦力といっても全然申し分ないくらいのところまで来ているので。後輩も頑張っているので、今年1年引っ張ってきた自分も頑張らなきゃいけないっていう気持ちにはなりました。
ーユニバーシアード代表に選出されましたが
まずはほっとしたっていうのが一番で。決まったからにはしっかりと結果を残さなきゃいけないので、日本代表の名に恥じないような滑りをできればなと思います。
ー明日について
自分の中では2000㍍Rだけでいいかなって思ってるんですけど、パシュートももしかしたら出るかもしれないです。団体種目なので、今年1年間やってきた成果をみんなで力を合わせて出せればいいかなと思います。
今年はエースの名に恥じない活躍を見せた
大竹拓三
ー本日のレースを振り返って
思っていたより、滑り的には1歩があまり推進力がなく、あまり進んでいなくて、どうなっちゃうんだろうと思って滑っていました。それでも、途中でいろいろなことを考えて、途中で歩数を増やしたり、テンポを途中で作り直したりだとかできたので、良いレースだったと思います。また、今回は2種目とも上4人が抜けていて、その次のいつも争っている人たちには勝つということで、ポイントの計算とかもしていて、それが最低限こなせたので、頑張ったかなと思います。自分的には合格です。
長距離組を引っ張る存在として好成績を収めた
安済修哉
ー今日のレースを振り返って
今日は昨日の5000㍍の結果をだいぶ引きずっていたんですけど、1500㍍は得意種目としてやっているので、気持ちを切り替えて絶対に得点を取ろうと滑りました。
ー気持ちの切り替えはいつできましたか
終わってからはだいぶ引きずってたんですけど、朝起きたら頑張ろうと思えました。
ー8位入賞でした
必要最低限のことは出来たかなと思います。ただ、持ちタイムがそこそこ上で組も後ろの方だったのでもう少し上の順位に行けたと思います。なので8位に満足せずに頑張ります。
ー今日の設定タイムは
自分の屋外ベストが1分56秒だったので、56秒から57秒台を目指してました。なので、タイムは少し遅いですね。
ー今日の練習の調子は
昨日は練習が良くて本番が駄目だったんですけど今日は逆で、練習は全然駄目でした。でも、本番は割り切って行けるとこまで行こうと思って頑張りました。
ー個人種目が終わりました
緊張とかいろいろあって1種目目がダメダメだったので、やっと2種目目で盛り返しきれてはないですけど、ポイントを取れたので良かったです。先輩達からは雰囲気を味わえと言われていたのですが、雰囲気に慣れようと挑んだらいい感じだったので、この感覚を来年のインカレに繋げていきたいです。そして、来年は1種目目からいい結果が出せるように頑張ります。
ー明日は最終日です
パシュートはまだメンバーが決まってないんですけど、リレーは出ます。とにかく1つでも上の順位を取れるように頑張ります。
明日の団体種目でも活躍が期待される
田中笑太
ー今日のレースを振り返って
自分の設定タイムが15分を切ることで、その中で14分50秒出せればいいと思っていたので、良かったです。ただ、ラップを見ると1回36秒が入ってしまっているのでまだまだ耐えれたとも思います。順位としては凄い順当な順位だと思うので素直に喜んでいます。
ー2日連続の入賞となりましたが
1年生としてできる限りで最高の結果を残せて良かったです。ポイントも稼げたので嬉しいです。
ー同走の選手を引き離して独走になりました
2人で走っていると交互に前に出てそれを追ってというレースとしていい形になるんですけど、今回は自分が先行していって同走の選手が後ろの組に吸収されてしまいました。なので今回は自分の力で走って出たタイムなのでいいレースだったと思います。欲を言えば同じくらいのタイムの人と競ってもっと良いタイムが出ればよかったんですけどね。
ー後半膝に手をついていました
気持ち的に「辛いなぁ」と思ってしまうくらいきてました。足を動かすしか早くなる方法がなくて、タイミングをうまく使えれば早くなるので、本当は悪いパフォーマンスになるので駄目なんですけど、ついてしまいました。
ー大学で成績が伸びています
高校の時より段違いに良くなってますね。高校の時はローカル大会の表彰台にも上がれないくらいの選手だったので、全国レベルの大会で表彰を受けることがスケート人生でなかったです。なので内心凄く喜んでいます。
ー1500㍍で同じ1年生の安済選手が入賞されましたが
安済は5000㍍でポイントが取れなくて、1500㍍も凄い緊張してるかなと思ってました。なので8位入賞できて良かったと思ってます。今大会は1年生で多くのポイントを取って底上げしていくという方針だったので。自分の10000㍍はリラックスしていつも通り挑めました。
ー明日に向けて
明日はパシュートとリレーなんですけど、自分の出る幕はないので応援頑張ります。
自身でも納得のインカレデビューとなった
フォトギャラリー
- 今年も安定してポイントに貢献する大竹
- 中村は1500㍍も上位入賞となった
- 明日はパシュートのメンバーとして上位を狙う(写真:大竹)
- 引退前最後の個人種目を滑った矢島
- 自身の本職種目で入賞を果たした安済
- 1年生ながら出場した2種目でポイントに貢献した田中
- レース中、選手に声をかける中村コーチ
- 表彰後、笑顔を見せた下級生2人(写真:大竹㊨、田中)