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【スピード】第88回日本学生氷上競技選手権大会3日目 藤野、三輪がワンツーフィニッシュ!法大現時点で総合1位に!

スケート

【スピード】第88回日本学生氷上競技選手権大会3日目 藤野、三輪がワンツーフィニッシュ!法大現時点で総合1位に!

第88回日本学生氷上競技選手権大会3日目
2016年1月8日(金)
日光市霧降スケートセンター

2日目終了時点4位。法大は最終日に向け、逆転を目指す。
3日目は1500㍍、1万㍍が行われた。
1500㍍では主将・藤野裕人(文4)、三輪準也(営4)がワンツーフィニッシュ。1万㍍でも大竹拓三(文1)、佐藤裕斗(営4)が7位、8位で入賞を果たした。
この好成績により、3日目終了時点で法大は総合1位に急上昇。優勝に一気に近づいた。

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現時点総合1位に浮上した法大

試合結果

種目 選手名 順位 記録
 1500m 藤野裕人 優勝 1分52秒98★
三輪準也  準優勝 1分53秒85
 中村隼人  8位 1分56秒43
10000m 大竹拓三 7位 14分53秒25
佐藤裕斗 8位 14分54秒28
 河野綜太 14 位 15分19秒67
 ★リンクレコード

順位表

順位 大学名 500㍍ 1000㍍ 1500㍍ 5000㍍ 10000㍍ 合計得点
1位 法政大学 28   46 30  19 123 
2位 信州大学 25  32  36  20  118 
3位 専修大学 18  33  18  27  103 
4位 日本大学 33  18  19  87 
5位 高崎健康福祉大学 46  20  74 
6位 山梨学院大学 1.5  12  20  44.5 

 ※上位6校のみ掲載

戦評

 まず最初に1500㍍が行われた。昨日の1000㍍で8位入賞を果たした中村隼人(営2)は、12組に出場。レース序盤は同走の小坂龍(専大)と競り合う展開を見せるも、ラスト2周で離されそのまま追いつけず。昨年の4位から順位落としてしまい、8位で終えた。続いて登場した三輪は、終始安定したペースで相手の追随を許さず1分53秒85でフィニッシュ。暫定1位で最終組を迎えた。最終組、インナーレーンからのスタートとなった藤野は、持ち前のスプリント力を発揮し序盤から積極的なレースを展開。後半にラップが落ちるも前半でのリードを保ち、タイムは1分52秒98とリンクレコードを見事更新しての優勝を飾った。この結果、法大は1500㍍で46ポイントを獲得し、首位に躍り出た。

 続けて行われたのが1万㍍。インカレ初出場となった河野綜太(文1)はスタートから好ラップで同走と選手と大きく差を付ける。このままの状態でいきたいところではあったが、終盤になるにつれペースが落ちる。何とか持ちこたえるシーンもあり、健闘を見せ14位でポイントを獲得した。。続く大竹は、終始安定したラップを刻みレースを進める。終盤になってもラップが落ちることはなく、14分53秒25と7位で終えた。最後に登場したのは、今シーズン2度目の1万㍍に挑む佐藤。中盤までは同走相手に対し、先行するも終盤に追い抜かれ、その後は粘り切ることができず、8位入賞でゴールした。

 3日目を終え、ついに首位となった法大。明日の最終日は、2000㍍リレーとチームパシュートが行われる。5ポイント差で2位に信州大が20ポイント差で3位に専大と油断できない状況だ。連覇へ向け、残すところあと1日。このまま首位をキープし、明日有終の美を飾る。(南高節)

選手コメント

藤野裕人

―今日のレースを振り返って
今日のレースは距離別ぶりの1500㍍だったので、滑れるか心配でした。朝のアップ乗った感じではすぐに足にきてやばいなと思っていたら、案の定700㍍来る前に足に来て。1100㍍通過前、磯(日大)に追いつかなくて1回気持ちが折れたんですけど、ちょうどフィギュアとスピードが集まって応援しているところが見えて、ああ負けらんねえなあって思って、動かして頑張りました。

―応援や、前に走った三輪選手が速かったことで影響はありましたか
そうですね。でもそれでちょっと一安心というか。俺が負けたとしても準也が1位にいるってことで自分の中に余裕ができたので、落ち着いて滑れたんですけど、落ち着いてたせいで疲労が来るのが早いなあって感じたりしたんですけど。その分応援とかも聞こえてたりして。だから今日ほど応援が力になったレースはないかなと思います。

―1500㍍は得意ですか
去年とかは結構滑ってたんですけど、今年は500㍍と1000㍍をメインに滑っていたので、久々の1500㍍でした。しかもこういうリンクなので、すごい辛かったですね。

―今日もリンクの状態は良くないのでしょうか
暖かいので、柔らかいです。(氷を)噛むんですけど、あまり進まず伸びてこないっていうリンクですね。辛いっちゃ辛いです。

―今日の目標は
今日はとりあえず表彰台2つ取れればいいなと思っていて。1、2位とれたので大満足です。とりあえず団体はまだ繋ぎ止められたので、あとは長距離に託して応援頑張ろうかなと思います。

―チームとしての目標は
昨日の時点で4位だったので、今日で1位…1番いい状態で明日を迎えることを目標に。とりあえず1500㍍ではその分の働きをしたので、あとは1万㍍の選手に期待して待っていようかなと。

―現在信大1位、高崎健大2位となっていますが、今後この2校が伸びて優勝する可能性はあるのでしょうか
健大はもう1万㍍に出ないので次の種目はあんまり点数が出なくてきついのと、リレーとパシュートが全然得点できないと思います。信大もリレーとパシュートはちょっと厳しいと思います。だから今日終わった時点で1位とかにたてていれば結構有利だと思うので。まあリンクがリンクなんではっきりとは言えないんですけど。室内だったらこんぐらいの結果っていうのがある程度わかってきちゃうんですけど、外のこういう天候によってリンク状況が変わってくると確定とは言えないので。そういう予想っていう感じですね。

―リレーの練習はされていますか
全然(笑)。今日します!今日レース終わった後公式練習します。

―最終日に向けて
個人の種目はもう終わって、やることやったと思っています。あとは団体優勝に向けて、次は本当にチーム種目になってくるので、力を合わせて頑張りたいです。

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藤野は昨日に引き続き、個人種目優勝!

三輪準也

―本日のレースを振り返って
イメージしていた展開もできず、目標としていた滑りもできなかったのですが、2位とタイムも悪くなかったのでほっとしています。

―理想の滑りとは
憧れている選手がオランダのルイス選手でその選手をイメージして、少しでも近づけるように滑ったのですが、現実は簡単ではなく、イメージとかけ離れていました。でも、その中で、良く粘れたかなと思います。

―理想と違った点は
体力的にも練習不足で、そうなると理想の滑りはできなくて。技術的にも及ばず、再現できなかったのはそのせいかなと思います。

―藤野選手と1、2フィニッシュでしたが
自分は滑走順が最終組の前の組で、その時点でトップ立てればいいかなと思っていました。後ろに藤野がいた、いつもはライバル同士ですが、今回は味方ということでとても心強かったです。

―リンクの状態は
今日は気にならずに滑れたので、自分のやりたい滑りを試す機会になりました。

―調子は
かなり下がっていて、毎日波が激しくて、今日も良い波ではなかったので、不安でしたが、後ろに心強い藤野がいて、自分も同走に勝つという最低限の仕事ができたので良かったです。

―プレッシャーはありましたか
今日はかなりあって、アップの時点でかなり緊張していていつもとはかなり違いました。

―その理由は
信州大学とポイント差がかなり離れてしまっていたので、ここでなんとかしなければ勝利がなかったので、絶対自分がやらなくてはならないというプレッシャーがかなり強かったです。

―結果には満足していますか
結果としては1位、2位ということで満足しています。後は1万㍍の選手を信じて応援するだけです。

―明日以降のレースに向けて
リレーとパシュート、両方出場するので最低限仕事をしたいです。総合で1位になるためにポイント差を考えてどうすればいいか計算して、優勝するために勝てるレースをしたいです。

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三輪は最終日のチーム種目に両方出場する

佐藤裕斗

―レースを振り返って
つらかったです。同走にリードされて、そこで如何に粘ってついていけるか、というのを考えていたんですけどできなかったですね。

―レース前から同走の選手が後半に追い上げてくるタイプの選手ということは、把握していましたか
最初に自分が先行していくつもりでいたので、ついては来るだろうなと思っていました。あとはどこで先行されるかを考えて、あとはついていくだけだなと思っていました。

―レース中の心境は
迫ってきてるな、という感覚はなかったんですけど、来てから自分がどれだけ粘れるかを意識していました。

―昨日と今日のリンクを比べて
昨日は埋まる感じだったんですけど、氷もしまっていて滑るリンクだなと思いました。

―今シーズン2回目の1万㍍でしたが、レースプランを立てるのは難しいですか
5000㍍を普段からやっているので、その延長線上という感じで。延長線上といってももう一回5000㍍を滑らないといけないですけどね(笑)

―応援でパフォーマンスは変わりますか
変わりますね。自分がつらいところでアトバイスとかが入ってくると、自分の考えないことが入ってきたりするので、良いですね。

―インカレ前に矢島選手、大竹選手と共に合宿を行ったそうですが
矢島さんの家に半月ぐらいいたんですけど、そこでご飯とかしっかりと作ってもらってサポートしてくれたので、そういう意味ではホテルで過ごすよりは良い環境でできたのかなと思います。

―明日のチームパシュートに向けて
昨年勝っている種目なので、今年も勝ちにいきたいと思います。

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今年も1万㍍で入賞を飾った佐藤㊧と1日目以降はサポートでチームを支える矢島

中村隼人

―レースを振り返って
今シーズンの1500㍍に関しては1本も良いレースがなくて、最後の上がりで落ちてしまうレースが続いていたので、今日はレース前からずっと不安でした。今回もラスト2周からラップが落ちてしまって課題が見つかったかなと思います。今シーズンは左足がしっくりこなくて、それが続いているという感じです。

―同走の小坂選手(専大)は意識しましたか
同走の選手は今回3位で、レース前から小坂さんに勝てば表彰台というのは意識していたんですけど、途中から徐々に離されて着いていくことができなかったです。自分の気持ちの弱さもありますし、練習不足かなという感じです。

―昨年は4位と、順位が下がってしまいましたが
今回は8位で学校対抗もありますし、自分の最低限の仕事も果たしていないので、非常に悔しい結果でした。

―藤野選手、三輪選手がワン・ツーフィニッシュを飾りましたが
今の4年生は1年生のときから活躍していて、最初から最後まで4年生に任せきってしまいました。

―今日でリレーを除く、個人種目が終わりましたが
チーム戦ということで普段とは違う重圧があったんですけど、その重圧の中で滑れないという自分の気持ちの弱さと夏からの練習不足を重く感じた大会でした。

―明日のリレーに向けて
少しでも速く(バトンを)次の走者に渡せるよう今の自分の持てる全力を出して、滑りたいと思います。

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悔しい8位の中村 明日のリレーで全力を出し切る

大竹拓三

 ―今日のレースを振り返って
めちゃくちゃ辛かったけど、めちゃくちゃ楽しかったです。やりがいのあるレースでした。

―どんな部分が
ここ2年間くらい、1万㍍で今日みたいにずっとキープしてっていうレースができてなくて。今日も今シーズン初めての1万㍍だったんですけど、正直めちゃくちゃ緊張してて、どうなるかなって思ってたんですけど。先輩方の応援とか、総合優勝がかかっているので、そういうのを考えたらもう足が止められないっていうのがありました。応援の偉大さをとても感じました。

―レースプランは
とりあえず35秒、もう34秒とかいらないので。35秒をずっとキープ。落ちても36秒で、それでまた35秒に上げて、35秒台でキープっていうレースを心がけていました。

―他に意識して取り組まれた部分はありましたか
ないですね。とりあえず本当に35秒キープです。それが出なかったとしても、無理してラップを出しにいくとか、そういうことしないで、自分のペースで最後まで全力で滑るっていうのがありました。

―今日のリンクの状態は
昨日に比べたら全然滑りやすいリンクでした。

―インカレ出場は2日目となりましたが、1日目より雰囲気に慣れたりとかはありましたか
結局団体優勝がかかって緊張していたので(笑)、そんなに変わったりとかはなかったですけど、こういう感じなんだなあと思いました。

―長距離の練習を多くされたということですが、成果は
すごい出てますね。辛くなってきたところからバタバタするんじゃなくて、自分のテンポとか、そういうものを見つけて最後まで滑り切るというか。バタバタじゃなく、ちゃんと要点要点を押さえながら滑り切れたので、無駄な力を使うことなく滑り切れたという感じです。

―長距離の練習中は、上級生のアドバイスを受けたりしましたか
矢島先輩の家で自分と矢島先輩と佐藤先輩と合宿を組んでやってたんですけど、その成果っていうのがもろに出ましたね。あれをやっていなかったらどうなっていたんだろうなって今思います。そのぐらい意味のある合宿で。自分たちで組んで…主に佐藤先輩が組んでくれてたんですけど、矢島先輩が場所を提供してくれて。先輩方はすごいインカレの重みを知っているというか、さすがだなって思いました。

―具体的にどんな練習を
本当に長い距離を乗るだけです。ずっと1万㍍滑って、明日パシュートもあるので、ちょっとスピード系で8周やったりとか。すごい内容の濃い練習をしてたなと思います。

―藤野選手、三輪選手が1500㍍で1位、2位となりましたが
いやあもう、4年生がすごすぎて。やっぱりもう大会の重みを知ってるし、そこへの合わせ方も知ってるし、本当に4年生ってすごいなあと思いました。言葉で引っ張るっていうよりも、成績で引っ張ってくれてるんだなって感じました。すごいです、4年生。

―最終日を前にしてチームの雰囲気は
最高です。思ったより取れなかったところとかあると思うんですけど、そこもみんなで補って、今チーム力がすごいと思います。とりあえず明日はリレーとパシュートで。自分はパシュートに出ることになったので、ここまできたら自分もやらなきゃいけないですけど、4年生の力を借りて(笑)。すごい先輩方なので。明日はもうやるだけやって、最高の形で終わりたいです。

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表彰式で笑顔を見せる大竹 明日のパシュートでの活躍も期待される

河野綜太

―本日のレースを振り返って
元々、出る予定ではなくて、急きょ出場が決まり、調整もあまりできていなかったですが、ポイントだけはしっかり取ろうと思って、滑り結果ポイントが取れたので良かったです。

―急きょ出場が決まった理由は
元々、出る予定の選手の調子が良くなくて、自分の方が調子良さそうと先輩が判断してくれて出ることになりました。

―本日の調子は
本当なら1週間は調整するのですが、それもない中で、点を取れたので、調子は良かったと思います。

―いつ出場が決まりましたか
2、3日前とかです。

―今大会に懸ける思いは
連覇がかかっているので、ポイントを取って少しでも力になりたかったです。

―リンクの状態は
昨日の5000㍍は酷かったですが、今日は前の組も滑っていて、自分も滑っていたので、良かったです。

―中盤、前の組に追いつきましたが
追いついて、ついていけなかったのは課題です。そこは気持ちの部分や体力面が今後の課題です。

―同走の選手について
残り5周から上げてきて、負けられないなとは思っていたのですが、結果負けてしまいました。

―14位という順位について
今の自分の中では精一杯できていると思います。

―明日に向けて
残りはリレーとパシュートなので、先輩方に託して、優勝に向けて頑張ってほしいと思います。

―今後の個人の目標は
あまり大会はないですが、その中で選抜権を取れるように頑張りたいです。

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インカレ初出場の河野は、ポイント獲得でチームに貢献

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  • hujinomiwaワンツーで表彰台の三輪㊧、藤野
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