【バレー】 2017年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 対桜美林大 苦戦を強いられるもフルセットの末に勝利!
2017年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦
2017年4月9日(日)
大東大東松山校舎体育館
春季リーグ第2戦の相手は昨季10位の桜美林大。ストレート勝ちで弾みをつけたいところだったが、攻撃の歯車が嚙み合わずミスから失点を重ね、苦戦を強いられた。しかし昨年から出場している2年生を中心に盛り返し、フルセットの熱戦を制した。
試合結果
トータル試合結果
3 法大 |
23 | 1セット | 25 | 2 桜美林大 |
---|---|---|---|---|
25 | 2セット | 22 | ||
22 | 3セット | 25 | ||
25 | 4セット | 17 | ||
15 | 5セット | 10 |
法大スターティングメンバー
背番号 | 選手名 | ポジション |
---|---|---|
18 | 藏田大輝(法2) | WS |
15 | 前田隆二(営2) | MB |
16 | 伊元幸正(営2) | WS |
14 | 竹田健太郎(文2) | WS |
6 | 森川航多(デザ工4) | MB |
19 | 西田寛基(営2) | S |
20 | 白井乾太(営2) | L |
1 | 小林慎平(営4) | L |
途中出場選手
背番号 | 選手名 |
---|---|
7 | 河西孔明(法3) |
26 | 竹田将也(法1) |
23 | 佐藤優弥(文1) |
2 | 榎本京祐(法4) |
戦評
春は大きくスタメンが変わるシーズン。しかしながら今年の法大バレー部の春は、長らく主力として活躍してきた榎本京祐はおろか、主将の小林慎平すらもいないコートで始まった。「周りが伸びてきている中で、自分が伸びてきていない部分がある」という榎本が話すように、昨年も主力だった2年生が台頭し、スタメンにも多く名前を連ねた。前日の亜大戦では3-1と2部内の上位校の意地を見せた結果となったが、同じスタメンで臨んだ桜美林大戦では思わぬ苦戦を強いられた。
2枚ブロックをかわされ、1点目を桜美林大に譲った今試合。第1セットは互いにサイドアウトがなかなか取れず、連続して得点や失点が重なる大味な展開に。桜美林大のスパイクを止めきれず、17-20と先に20点台に乗せられると、一時は逆転するも最後は3連続失点でセットを落とし、暗雲立ち込めるスタートとなる。
小林に代わりスタートでリベロに入った白井
これを引きずってか、第2セットも苦しい立ち上がりに。相手のブロードやフェイントに翻弄され、3-7と序盤から4点もの差で先行を許してしまう。しかし相手のミスが重なり点差を詰めると、法大ベンチも動く。9-11の場面でルーキーの佐藤優弥を投入。レセプションに安定感を持たせることで、法大の攻撃に勢いが生まれて瞬く間に14-12と逆転に成功する。その後はコンビプレーからの竹田健太郎のスパイクや、伊元幸正のクロススパイクも決まる。終盤の相手の追撃をかわして第2セットを取り、セットカウントで追いついた。
大学公式戦デビューとなった佐藤
ここで勢いに乗りたいところだが、セット始めの入りの悪さは解消されない。ミスから4連続失点を許し1-4と再びリードされた展開となってしまう。ここで竹田健、伊元がサイドで躍動し、スパイクによる得点を重ねて12-10と逆転するも、負けじと相手もブロックで法大の攻撃を封じにかかると、連続得点で15-18と桜美林大が3点リードの場面で法大がタイムアウト。ここで主将の小林をコートに送り込み、チームに活を入れるも追いつくことができず。最後は伊元のスパイクがネットにかかり、またしてもセットカウントで先行を許す展開となる。
後がない第4セットでは小林がスタートからコートに立つ。すると森川航多のAクイックや前田隆二のCクイック、1年生の佐藤のスパイクも決まるようになり、桜美林大は10-5の場面でタイムアウト。しかしタイムアウト後も法大は佐藤の連続得点などで17-9と8点差をつけると、セット終盤には榎本もコートに立ち、25-17の大差でセットを奪い、再び試合を振り出しに戻した。
榎本、竹田健のブロックが桜美林大の前に立ちはだかる
勝負の第5セットでは、小林とともに榎本もスタートからコートに立つと、ブロックにAクイックと躍動を見せ4-1と先行する。その後ミスが続いて追いつかれ、サイドアウトの取り合いとなるも、竹田健のレフトからのクロススパイクが決まり7-6となった場面でピンチサーバーに1年生の竹田将也を送り込む。ここで相手のミスとブロックポイントも合わせ3連続得点となり、9-6とリード。終盤には伊元が両サイドからのスパイクによる連続得点もあり、15-10でフルセットのゲームを制した。
試合後の選手たちからは当然、明るい声は聞かれない。相手の桜美林大は昨季10位に沈んだチーム。前回の対戦では難なくストレートで勝利しただけに、今回の苦戦はチームの課題の多さを物語る。下位チームと戦うときに相手のペースに合わせてゲームを進めてしまうというのは、法大が2部に転落してから言われ続けている問題点だ。しかし、これまで固定といっても過言ではないほど主力としてプレーしてきた小林、榎本がスタメンから外れるほどにチームの戦力は底上げが進みつつある。これまであまり法大では見られなかったCクイックも完成度が高まれば、更に法大の攻撃の幅を広げることができる。リーグでの経験不足も解消されれば、1部昇格はこれまで以上に近づくはずだ。4季ぶりの1部へ、チームは開幕初週を連勝でスタートした。(小島雄太)
苦しみながらも勝利を手にした選手たち
選手インタビュー
榎本京祐
―今日の試合の総括を
自分は昨日も出てなかったんですけど、昨日も1セット取られて。今日はしっかり立ち上がりから走って、1セットも取られないようにっていうことを話していたんですけど、やっぱり下級生が多い中で、1セット取られてしまって結構パニックになるっていうか、考えられない状況になってしまって、そのままズルズルいってしまったかなという感じです。スパイクの決定もあまり目立ったところがなかったので、決定率ももう少し上げていきたいかなと思います。
―セット数で追いついた後の3セット目を再び落としましたが
コートの中に上級生が、最初は森川しかいない、しかも森川も半分でいなくなってしまうので、コートの中を締める役割の人間が少ないかなっていうのがあるので。1セットを取った状況でもしっかり締まって、次のセットを取っていこうっていうことを言える人間が増えていけば、もっといいかなと思います。
―榎本選手自身は2試合続けてスタメンから外れていますが
自分自身、春休み中からあまりAチームでは出てないんです。周りが伸びてきている中で、自分が伸びてきていないっていう部分があるので。自分勝手なことだったりとか、自分中心的なところがあったりするので、そういうところをしっかり受け入れて、今は外れているんですけど、今後しっかり自分をもっと盛り上げて、変わっていきたいなと思います。
―今季に入りCクイックが多く見られますが感触は
練習中からCクイックは合わせているんですが、試合と練習っていうのはちょっと違う雰囲気があるので、試合でもしっかり合うようなコンビ練習をやっていきたいなと思います。Cクイックを使うことでコートを広く使えるっていう利点があるので、そういう点で多用しているかなという部分はあります。
―今日は1年生の佐藤選手の活躍が多く見られましたが
レセプションもしっかりやって、スパイクもしっかり打てる選手なので、今日はいきなり入ってちょっと緊張したかなという部分はあるんですけど、彼はもっと試合に慣れていったらもっといいパフォーマンスを発揮できるかなと思います。
―今季2試合を終えてチームの課題は
今日もあったように、自分たちは昨年の秋に入れ替え戦にいった上位のチームなので、向かってくる相手を迎え討つんじゃなくて、こっちが相手に合わせることなく全力でぶつかって点差をたくさんつけて勝てるようにっていうところが課題になってくるかなと思います。
―来週の試合に向けて意気込みを
まだリーグ戦も始まったばかりで、試合を重ねるにつれみんな疲れも出ると思うんですけど、まだ始まったばかりなので気を引き締めて、今週練習して頑張りたいと思います。
竹田健太郎
―今日の試合を振り返って
昨日の悪い試合を引きずった感じはあったかなと思います。今日は昨日の反省もふまえて、ストレートで勝ちたかったところはあったんですけど、試合の流れをうまいことつかめなかったですね。なので、良くはなかったです。
―フルセットにもちこんだが
フルセットにしてはいけない試合だったんですけど、そこを勝ちきったことは不幸中の幸いというか、悪かった中でもよかった点かなと思います。
―2年目をむかえますが
1つ下の後輩が入ってきて、学年が上がって、去年の経験とかも生かしてプレーしないといけないなと。そこは自覚を持ってやっていこうと思います。
―今年の1年生は
全体的にバレーボールが上手いなと思います。 佐藤にしろ、竹田にしろ、丁寧なバレーボールをしているので、すごい期待はしてます。自分も抜かれないようにしようと思います。
―冬の間に取り組んだことは
奄美大島で合宿があって、その期間ずっと、走るトレーニングがメインだったので、そこで持久力をつけられたと思います。
―その取り組みに対してどのような意識で取り組んだか
自分自身、持久力がなくて、ちょうどそこを鍛えられる時期だなと思いました。
―小林主将については
リベロというポジションもあって、すごい後ろで支えてくれている感じがありますね。今日も途中からコートに入ってきてくださって、すごい自分としても安心感というか、やりやすい状況になりました。
―次の試合に向けて
今週入って、ふがいない試合が続いたので、しっかり練習し直して、いい試合にできるようにしたいです。
佐藤優弥
―試合を振り返って
途中からの出場だったのですが、自分のなかではあまりいいプレーができなかったかなと思います。まだ大学のバレーについていけていないなと。
―初の公式戦でしたが
最初は緊張がありましたが、途中からは緊張も抜けてきたので、来週に向けてまたほぐしていこうと思います。
―大学バレーの印象は
高校と比べるとラリーが速いのが大きな違いで、あとはサーブが強かったりブロックが高かったりって感じですね。
―それについていくために取り組んでいることなどはありますか
自分は身長がないので、トスを速くしてもらったりブロックを利用したりそういう風にプレーすることを考えています。
―法大バレー部の印象は
高校の時とは雰囲気が違って、試合中でも笑顔があったりしてやりやすいです。
―チームにはどのように貢献していきたいですか
自分はレシーブするポジションなので、しっかりレセプションを返して、決められるときにしっかり決められればいいなと思います。
―自身の強みは
スパイクだけではなくて、レシーブもできるという面で、両方を詰めてやっています。
―これから長いリーグ戦に挑むことになります
体力的な面でも精神的な面でもきつくなるときはあると思うんですが、そこはみんなと協力して乗り切っていきたいです。
―来週の試合に向けて
出る機会があったら、今日出た課題を直してチームに貢献できるようにしたいです。
フォトギャラリー
- スパイクを放つ竹田健
- リベロ2人制を敷き円陣は8人となった
- 小林に代わりスタートでリベロに入った白井
- ピンチサーバーで出場した河西
- 大学公式戦デビューとなった佐藤
- レフトからスパイクを打つ伊元
- 榎本、竹田健のブロックが桜美林大の前に立ちはだかる
- 苦しみながらも勝利を手にした選手たち