【アメフト】春季オープン戦 対関大 新生オレンジ、始動!初戦は西の強豪を相手に惜敗を喫す
春季オープン戦
2017年4月23日(日)
関大中央グラウンド
新たなチームの戦いが幕を開けた。オープン戦第一節の相手は関西の強豪、関大。終盤まで互角の戦いを繰り広げるも、4Q残り3分で逆転を許し、最後は残り2ydsまで攻め込むも得点ならず。黒星発進となった。
試合結果
トータル試合結果
14 | 0 | 1Q | 7 | 16 |
---|---|---|---|---|
7 | 2Q | 0 | ||
7 | 3Q | 3 | ||
法政大学 | 0 | 4Q | 6 | 関西大学 |
試合得点
Q | 時間 | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
2 | 10:51 | WR | 高津佐隼矢 | TD | ○ |
3 | 5:44 | RB | 桑原進之助 | TD | ○ |
戦評
快晴の下、多くのフットボールファンが詰めかけた関大グラウンド。ついに新生オレンジの戦いが始まった。
試合は関大のキックからスタート。法大は早速1stdownで7ydsゲインするも、直後にファンブルからターンオーバー。すぐに攻撃権を奪われてしまう。直後、敵陣20ydsから始まった関大のオフェンスに攻め込まれ、残り2yds。最後は押し込まれ、先制を許してしまう。そこから法大は1stdown更新までに至らず、0-7でリードを許す。
2Q、未だ攻撃の突破口を拓くことのできない法大。しかしディフェンス陣が好守を見せ、関大の進軍を許さない。このまま後半かと思われた残り2分、RB川村龍ノ介(デ工4)のランプレーから一気に敵陣33ydsまで上がると、最後はオフェンスの柱であるWR高津佐隼矢(キャ3)が持ち込み、7-7の同点に。
関大のレシーブから始まった後半は、開始直後から大きく試合が動く。関大レシーバーが85ydsのビッグゲインを見せ、残りは10yds。残り4ydsで法大も耐えようとするも、冷静にFGで加点。7-10でまたもリードを許す。しかし続く攻撃では、着実にボールを進め、1stdown更新を続ける。そしてRB桑原進之助(営4)が残り1ydsからエンドゾーンへ入り、14-10。この試合初となるリードを奪った。その後は両者一歩も譲らず、最終Qへ。
勝負の第4Qはまさに一進一退。どちらもディフェンス陣が奮起し、攻撃権の更新を許さない。しかし残り3分、TDを決められ土壇場で逆転を許す。しかし関大がこのキックを外し、14-16。2点ビハインド。法大は続くオフェンスで自陣24ydsから攻め上がり、川村を中心に怒とうのオフェンスを見せる。残り30秒で敵陣14ydsまでボールを進め、さらに更新を狙う。残り2ydsから最後のワンプレーでFGを狙うかと思われたものの、まさかのタイムアップ。14-16。初戦は黒星スタートとなった。
開幕戦で黒星を喫した法大オレンジ。しかし主将の小山が言うように、春の目的はあくまで課題の克服。さらなる成長に向け、この惜敗を次に活かしたい。法大オレンジは、ここから始まっていく。(阿部暁野)
選手コメント
小山克成主将
―試合を振り返って
チームとしてはもちろん勝敗もあり、勝つためにやっていましたが、まずはチームの課題としていたフィジカルとファンダメンタルといところを一番重点として試合をして。その中で「信頼」というのをスローガンにしていて、オフェンス・ディフェンス・キックがお互いを信頼してしっかりプレーができるかというところに重点を置いていました。
―新チームは黒星発進となりました
焦りはあるんですが、まずは春なのでフィジカルとファンダメンタルに重点を置いてやろうと思っています。
―関大の印象は
自分たちの弱点を突いてきているなと感じました。また相手も同じようにフィジカルとファンダメンタルに重点を置いてやっていたと思いますし、フィジカルでは負けた部分もあったので、まだまだ足りないかなと思いましたね。
―ディフェンス勢で見えた課題は
ディフェンスはタックルですね。今新しいタックルを導入していて、ヘルメットでタックルに行くのですごく脳震とうが多かったんです。今年から安全面に配慮したタックルをしているので、完成度はまだ低かったと思いますし、完成度を上げていくのが課題ですね。
―春の残り2戦でどのようにチームを作っていきますか
まずは再度フィジカルとファンダメンタルを徹底します。あとはオフェンス・ディフェンス・キックでお互いを信頼できるようなチームを作りたいですね。例えどんなにプレーがうまくいかなくても常にディフェンスはオフェンスを信じて。どんなにプレーが止まらなくても、オフェンスはディフェンスを信じて。動じない信頼関係ができているようなチームあと2戦で作っていきたいですね。
―今後に向けて
今年は試合数が少ないので、一戦一戦で多くのものを吸収していかないと、秋に通じないと思うので。そこを意識しながらやっていきたいと思います。
馬島臨太郎
ー今日の試合を振り返って
試合序盤の自分のミスから、自分の中でしっかりと切り替えることができなかった。結局前半終了まで悪い流れになってしまい、オフェンス全体に迷惑をかけた。後半からは立ち直れたんですけど、最初から気持ちの切り替えっていうのをもっとしていきたいなと思いました。
ー今日の試合のパスプレーに関して自分の中で良かった点や悪かった点などありますか
最初に緊張してて、結局相手を見すぎてしまった。そこが反省です。
ー昨年同様オプションプレーでのロングゲインが目立ちましたが
今回の試合ではベースとなるプレーしかやってないので、その点にしては少しは完成しているかなと思います。
ー馬島さんから見た同ポジションの五十嵐さんは、どういったQBだと思いますか
自分と違うものを持っていて、肩の強さだったり身長だったり、ポテンシャルが高いですね。自分は正確性だったり足の速さだったりを工夫して勝っていければいいなと思っています。
ー馬島さんの持ち味として正確性であったり足の速さであったりということですが、今後どういったプレーをしていきたいや、こういったQBになりたいといった目標などはあったりしますか
去年から走るQBでやってて、その分は他にない強みだと自分で思っているので、それは継続していきたいです。
高津佐隼矢
ー今日の試合を振り返って
チーム始まって初の試合で、いい雰囲気でできたと思います。
ー初戦ということで、試合前にチームで話し合ったことはありますか
しっかり仲間を信頼して勝とうという話をしました。
ー個人としてはどのように試合に臨もうと心がけましたか
けがから復帰して久しぶりの試合だったので、楽しもうという感じで臨みました。
ー2QではTDも成功させました
チームのボールなので取って当たり前ですね。
ーご自身のチーム内での役割はどのようにお考えですか
自分のプレーで引っ張ると決めて今年に入っているので、今日はそれが体現できたかなと思います。
ー今年はリターナーとしてはプレーされないのですか
今年もやるんですけど、まだという感じです。
ー今日の試合で見つかった課題は
タイムコントロールがうまくできていなかったので、それをチームに持って帰って練習して勝てるように試合に臨みたいと思います。
ー次戦に向けての意気込みを
勝つだけですね。
フォトギャラリー
- 定期戦ならではの入場も華やかに行われた
- 試合前はいつものように全員でハドルを作った
- 好プレーに笑顔を見せるTE仲野嵩明(営4)
- 川村の突破力が法大のチャンスを生み出す
- 馬島とともにQBとしてチームをまとめる五十嵐拓(文2)
- 高津佐はけがからの復帰戦となった
- 追加点となるTDを決めた桑原
- チーム内での正QB争いもし烈だ(馬島)