【サッカー】第91回関東大学サッカーリーグ戦 第3節 法政大2ー1明治大 ルーキー上田綺世が最後に大仕事!値千金の決勝弾で激闘を制し、大きな3ポイント獲得!
第91回関東大学サッカーリーグ戦 第3節 法政大ー明治大
2017年5月3日(水)
多摩市立陸上競技場
開幕連敗スタートとなった法大は、中2日で昨季王者・明大と対戦した。この日も開始8分で先制を許す厳しい展開。しかし、後半開始早々にPKで追いつくと、アディショナルタイムにルーキーの上田綺世(現1)が決勝点を挙げ、劇的な展開で今季初勝利となった。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
0 | 前半 | 1 | 1 明治大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
得点経過
時間 | 大学 | 得点者 |
---|---|---|
8分 | 明治大学 | 中川諒真 |
49分 | 法政大学 | 川崎雅哉 |
92分 | 法政大学 | 上田綺世 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
1 | GK | 関口亮助 | 経済4・浦和レッズY | 3・0 |
17 | DF | 武藤友樹 | 社会4・八千代高校 | 3・0 |
3 | DF | 前谷崇博 | スポ健3・G大阪Y | 3・1 |
32 | DF | 森岡陸 | 現福1・ジュビロ磐田Y | 2・0 |
7 | DF | 川崎雅哉 | 現福4・静岡学園高校 | 3・1 |
28 | MF | 下澤悠太 | 社会2・柏レイソルY | 2・0 |
14 | MF | 土橋優樹 | 現福4・川崎フロンターレY | 2・0 |
26 | MF | ディサロ燦シルヴァーノ | 経済3・三菱養和SC | 3・0 |
29 | MF | 長谷川元希 | 現福1・大宮アルディージャY | 2・0 |
13 | MF | 青柳燎汰 | 現福3・前橋育英高校 | 3・1 |
18 | FW | 松澤彰 | 現福2・浦和レッズY | 3・0 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
12 | GK | 吉田舜 | 社会3・前橋育英高校 | 0・0 |
5 | DF | 林遼太 | スポ健4・法政第二高校 | 1・0 |
31 | DF | 関口正大 | 現福1・新潟明訓高校 | 0・0 |
23 | MF | 渡辺淳揮 | 社会3・初芝橋本高校 | 3・0 |
25 | MF | 紺野和也 | 現福2・武南高校 | 3・0 |
33 | MF | 服部剛大 | 社会1・横浜FCY | 0・0 |
34 | FW | 上田綺世 | 現福1・鹿島学園高校 | 2・1 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 順天堂大 | 9 | 3 | 3-0-0 | 6/2 | 4 |
2位 | 筑波大 | 9 | 3 | 3-0-0 | 4/1 | 3 |
3位 | 東京国際大 | 6 | 3 | 2-0-1 | 6/3 | 3 |
4位 | 駒澤大 | 6 | 3 | 2-0-1 | 5/4 | 1 |
5位 | 流通経済大 | 6 | 3 | 2-0-1 | 3/2 | 1 |
6位 | 専修大 | 4 | 3 | 1-0-1 | 2/2 | 4 |
7位 | 法政大 | 3 | 3 | 1-0-2 | 4/5 | -1 |
8位 | 東洋大 | 3 | 3 | 1-0-2 | 3/4 | -1 |
9位 | 慶應大 | 3 | 3 | 1-0-2 | 3/6 | -3 |
10位 | 桐蔭横浜大 | 1 | 3 | 0-1-2 | 3/5 | -2 |
11位 | 明治大 | 1 | 3 | 0-1-2 | 2/5 | -3 |
11位 | 日本体育大 | 1 | 3 | 0-1-2 | 2/5 | -3 |
マッチレポート
前節は終了間際の失点で勝ち点を落とし、そこから中2日で臨んだこの試合。前節途中出場で結果を残した、青柳燎汰(現3)と松澤彰(現2)は揃ってスタメン出場を果たした。対する明大は昨季王者ながら、ここまで1分1敗。互いに今季初勝利をかけての戦いとなった。
連戦を考慮し、スタメンにも若干の変更が
開始8分、早速出鼻をくじかれる。風に揺られたロングボールへの対応で後手を踏むと、シュートがポストに当たったこぼれ球を中川諒真に押し込まれた。「今日は正直厳しいなと思った」とGKの関口が話すように、嫌な時間帯に失点を喫してしまう。法大最初のチャンスは20分、右サイドを駆け上がった武藤友樹(社4)が、ゴール前の松澤へ絶妙なクロス。フリーの松澤は胸でのコントロールを選択したが、その間に距離を詰められ、シュートまでは至らない。時間が経つにつれて法大がボールを持つ時間が増え、両サイドの長谷川元希(現1)とディサロ燦シルヴァーノ(経3)もハーフスペースでボールを引き出し、分厚い攻撃を展開する。フィニッシュの局面では長身の松澤を目掛けたボールを多用したが、良い形でシュートまでいけず、もどかしい展開が続いた。前半最大の決定機は38分、前谷崇博(スポ3)からのフィードに抜け出したディサロが、華麗なトラップからシュートを放つが、相手GKの好セーブに阻まれた。その後、43分にピンチを迎えたが、相手のシュートミスに助けられ、1点ビハインドで折り返す。
ディサロはサイドハーフでの起用が続く
迎えた後半は、立ち上がりから法大が積極的な攻めの姿勢を見せる。すると49分、ボックス内で競り合った松澤彰(現2)が倒され、PKを獲得。このPKを川崎雅哉(現4)が決め、試合を振り出しに戻した。しかし、同点に追いついてからは守勢に回る時間帯が多くなる。61分にはスルーパスに抜け出した土井柊太がGK関口と1対1になるピンチを迎えたが、ここは関口のファインセーブで事なきを得た。その後も明大に立て続けにチャンスを作られるも、関口を中心とした気迫のこもった守備と要所での球際の強さで得点を許さない。
PKを決める川崎
明大の攻撃を凌ぎきると、松澤を起点とした攻撃で法大も息を吹き返す。試合終了に近づくに連れて、オープンな展開でのカウンターが繰り返されたが、なかなか得点に結びつかない。ベンチも紺野和也(現2)、上田綺世(現1)、渡辺淳揮(社3)と攻撃的なカードを多く切る。このまま試合は終了するかのように思われたが、アディショナルタイムにドラマが待っていた。92分、カウンターのチャンスを得ると、裏に抜けた上田がGKとの1対1を制し、値千金の勝ち越しゴール。残りの時間も集中力を切らさず、劇的な幕切れで今季初勝利を手にした。
得点を決めた上田(左)と90分最前線で走りぬいた松澤が歓喜の抱擁
特に後半は勝ち越しを許してしまいそうな場面も数多くあったが、最後まで集中力は切れていなかった。連敗で始まった今季のリーグ戦だが、悪い流れを早めに断ち切ることができたのは非常に大きい。勝負がアディショナルタイムに決したという要素も、チームを勢いづかせるのには十分だ。長山一也監督も「若いチームなのでどんどんノッていってほしい」と今後への期待を覗かせた。積極的な選手起用で、既に3人のルーキーが大学サッカーの舞台を踏んでいる。次節は7日の東国大戦。昇格チームながら、ここまで2勝と好調だが、それを上回る「勢い」が今の法大にはある。(赤染徳光、下田朝陽)
監督・選手コメント
長山一也監督
-試合を振り返って
今季初勝利なので嬉しいです。良くやってくれた選手を褒めたいです。
-途中投入の上田選手が結果を残しました
その前にもチャンスがあって、彼の能力ならば決められると思ったんですけど、最後良い仕事をしてくれたと思います。
-先の読めない展開でしたがベンチでの心境は
ピンチも多かったですが、関口がよく止めてくれていました。チャンスを生み出す雰囲気はあったと思います。
-この3連戦の戦い方に関しては
3試合を想定して準備するように選手には伝えていますし、今日も前節良いプレーした選手を途中から使いました。ターンオーバーまではいかないですけど、コンディションの所も見ながら、起用できればと思います。
-次節に向けて
リーグ戦なので連勝することが大事です。若いチームなので、どんどんノッていって欲しいですし、連勝できるように頑張ります。
関口亮助
-試合を振り返って
前半の立ち上がりに失点して、悪い流れだったので正直厳しいかなと思いました。ただ、前半も上手く攻める事は出来ていたので、これを続けようとハーフタイムで意思統一して勝てたので良かったです。
-前節からの切り替えの部分は
前節はショックよりも、やれていた手応えの方がありました。なのであまり悲観せずにこの試合に臨みました。
-今日の個人のパフォーマンスは
正直あまり覚えていないんですけど、負けたくないっていう気持ちだけで止めました。その気持ちを自分から体現することができたと思います。
-センターバックの2選手に対しては
雰囲気に慣れていなかったり経験が浅いというのはあるので、そこは全部自分が支えるイメージで試合に望んでいます。
-次節に向けて
今日の試合で奪った勝ち点3を次に繋げて、連勝できるように頑張ります。
上田綺世
-試合を振り返って
とても嬉しいですね。勝つことが難しいということを実感させられた試合です。
-攻められている状況での投入でしたが監督からの指示は
途中出場ということでフレッシュだったので、攻守両面において走り回れというのと、やはり攻撃の選手なので得点を求められていたので、そこは仕事ができて良かったです。
-得点シーンを振り返って
そう言われて出されたものの、大して自分は仕事ができていませんでしたが、良いパスが来たのであとは決めるだけでした。
-今季の目標は
自分個人の目標としては、安定して試合に出るということと、チームが必要とする存在になるということです。
-次節に向けて
中日が少なくて今日みたいにうまくいくとは限らないですが、うまくいくように準備していきたいと思います。
フォトギャラリー
- 試合終了後に喜びを爆発させる
- タフに走りぬいた土橋
- 松澤は最前線で体を張った
- 上田(中央)は最後に大仕事
- セットプレーでもターゲットになる前谷
- 長谷川は存在感を増している
- 優れたパスセンスが光る下澤
- ディサロ(左)はプレースキッカーも務めた
前期リーグ 今後の日程
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月16日(日) | 慶應大 | ●1-2(詳細) | 味の素フィールド西が丘 |
2 | 4月30日(日) | 順天堂大 | ●1-2(詳細) | 味の素フィールド西が丘 |
3 | 5月3日(祝) | 明治大 | ○2-1 | 多摩市立陸上競技場 |
4 | 5月7日(日) | 東京国際大 | 14:00KO | 江東区夢の島競技場 |
5 | 5月13日(土) | 駒澤大 | 11:30KO | 山梨県中銀スタジアム |
6 | 5月21日(日) | 専修大 | 11:30KO | 味の素スタジアム西競技場 |
7 | 5月27日(土) | 筑波大 | 14:00KO | 相模原ギオンスタジアム |
8 | 6月3日(土) | 東洋大 | 11:30KO | 東京国際大グラウンド |
9 | 6月10日(土) | 桐蔭横浜大 | 11:30KO | 味の素スタジアム西競技場 |
10 | 6月17日(土) | 流通経済大 | 14:00KO | 日立市民運動公園陸上競技場 |
11 | 6月24日(土) | 日本体育大 | 11:30KO | 龍ヶ崎市立たつのこフィールド |