【テニス】全日本学生テニス選手権大会 男子ダブルス3回戦
全日本学生テニス選手権大会
2016年8月11日(金)
岐阜メモリアルセンター
シングルスを最高成績ベスト32で終えた法大テニス部。しかし男子ダブルスには3ペアが勝ち残っている。ゲリラ豪雨に見舞われるというハプニングもあったが、3ペア全ての試合が無事終了。1ペアが岐阜の地を去ることとなり、2ペアがベスト8入りを果たした。
試合結果
男子ダブルス3回戦
勝敗 | 選手名(学部・学年) | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 太田悠介(経4)・前崎直哉(経3) | 6-1,3-6,7-10 | 小林雅哉・島袋将(早大) |
○ | 寒川雄太(スポ4)・鈴木保貴(スポ2) | 6-4,6-4 | 関口一樹・大塚真樹(中京大) |
○ | 小見山僚(スポ3)・楠原悠介(経2) | 4-6,7-6(9),10-3 | 林大貴・柴野晃輔(関大) |
※ファイナルセットはスーパータイブレーク制。
戦評
男子ダブルス
法大のインカレも残すは男子ダブルスのみとなった。
小見山僚(スポ3)・楠原悠介(経2) ペアは第3ゲームをデュースの末ブレイクされると、第7ゲームもブレイクされる。その後はブレイク出来ずに第10ゲームをキープされファーストセットを落とした。だが、前戦同様ここから巻き返しを見せる。 セカンドセットは互いにブレイクやキープを繰り返し、一進一退の攻防のまま決着はタイブレイクにもつれる。タイブレイクでも互いに譲らなかったが、なんとか振り切り、同点に追いついた。 スーパータイブレイクとなったファイナルセットは仲間の声援を背に躍動した。小見山の力強いストロークと楠原のボレーのコンビネーションを冴え渡り相手ペアを圧倒。10-3でこのセットを取り、2日連続の死闘を制した。
寒川雄太(スポ4)・鈴木保貴(スポ2) ペアは均衡が続くも第9ゲームをブレイクすると次のゲームをキープしてファーストセットを奪取する。 セカンドセットも最初のゲームからブレイクすると第7ゲームもブレイクに成功。だが続くゲームをブレイクバックされ第9ゲームをラブゲームで決められると勝利に暗雲が立ち込める。だが、第10ゲームを鈴木の絶妙なボレーなどが決まるなど、ラブゲームで沈めゲームセット。見事準々決勝に進出した。
太田悠介主将(経4)・前崎直哉(経3)は最初のゲームをブレイクするとその勢いのまま第3ゲームもリターンエースでブレイクして優位に進める。太田の強烈なサーブと前崎のボレーでわずか相手ペアにキープを1つしか許さずにファーストセットを奪った。 セカンドセットもこのままの勢いでいきたかったが、第4シードの早大ペアがついに牙をむいた。なかなかブレイクを出来ないまま迎えた第5ゲームにブレイクを許すと第7ゲームをブレイクされてしまう。続くゲームをブレイクバックするも、第9ゲームを落としセットカウントを五分に戻されてしまった。 突然の夕立で試合会場を屋内コートに変更されて行われたファイナルセット。調子を取り戻した早大ペアに中盤にかけて大量失点をしてしまい、追い詰められてしまう。最後に前崎のリターンエースや太田のボレーに意地をみせるも万事休す。このセットを落としベスト16で姿を消した。2日続けて早大相手に敗れた太田は「もっと練習しないといけない」と声を絞り出した。
本選出場した3組が全て3回戦に進み、そのうち2組がベスト8に進んだ法大。これはダブルスが3試合行われるリーグ戦に向けてもいい兆候だ。特に第3シードの寒川・鈴木ペアが充分に期待される。明日からは準々決勝が始まり、厳しい戦いが予想される。だが2組とも前しか向いていないだろう。インカレ4強入りへ。法大の岐阜での夏はまだまだ終わらない。(渡辺拓海)
選手コメント
太田悠介(経4)
ー今日の試合を振り返って
シングルスは雅哉(小林・早大)に負けたのでダブルスは勝ちたいなと思っていました。最近、自分のダブルスがわかってきました。フォアやサーブで攻めるっていうのが自分のプレーだなって思いました。それで苦手なところをしっかりカバーできるようにしたいですね。今日は結構できたと思うんですけど2セット目の最後に苦手な部分を狙われてしまいました。前と後ろのかけひきをもっと練習しないといけないと思いました。
ー雨天のため、途中からインドアコートになりました
奥のサイドだったときは少しボールがみづらかったんですけど集中力が高かったのでそんなに気にならなかったです。
ーダブルス1回戦、2回戦について
自分はフォアやサーブで攻めました。前崎が前で動いてくれるのを信じてストロークに専念しました。いい形で次の試合につなげることができたと思います。
ーシングルスについて
去年負けた相手なので今年は必ずリベンジしたいなっていう強い気持ちがありました。去年のインカレの反省を前回の対抗戦に生かして勝つことができました。対抗戦のやり方でインカレに臨もうかと思っていました。それで相手を苦しめることができました。セカンドセットを取って、ファイナルセットもいいところまで行けました。あと1本のところで相手の集中力が高かったりとか、自分が常に全力だったからあと1本のところを取れなかったりとかがダメだったと思います。
ー春関からインカレの間はどのように過ごしましたか
いろんな人と対戦する中で「攻める力」が必要だと思いました。この1年間それに取り組んできて、今回のインカレはいい形でそれを出せたかなと思います。攻めることで相手を苦しめることができたりとか、積極的に相手を振ることでポイントを取れたりとかしたので。これからもリーグに向けてそのようなことをやっていきたいと思います。
ー夏関の目標は
夏関は去年はベスト4だったので、今年は優勝目指して頑張りたいです。タイトル獲りたいと思っているので一戦一戦頑張りたいと思っています。
ーリーグ戦の目標は
王座を優勝するためにその前にリーグで早稲田とか慶応とか強いところにみんなで戦って打ち負かして、1位で通過できるように頑張りたいと思います。
前崎直哉(経3)
ー今日の試合を振り返って
今日の相手は2人ともジュニアの時に全国タイトルを獲っていて早稲田に入ってからも主力として学生トップレベルにいる選手達だったので挑戦者として臨みました。それもあって1セット目はいい形で取ることができました。2セット目、3セット目は相手が勝負を仕掛けてくるタイミングが分かっていたんですけどそこを上手く対応出来なかったです。ただ、勝てるチャンスはあっただけに余計悔しいし、太田さんが最後のインカレだったので2人で賞状を貰えるところまで行きたかったです。
ーダブルス1回戦、2回戦を振り返って
予選の時からしっかり声を出して元気よくプレーすることが出来ていたのでよかったと思います。
ーシングルスについて
春関では戦う姿勢、覇気がなかったと首脳陣に言われ自分でも試合後そう感じていました。今日ダブルスの相手でもあった小林選手と色々話しているともっと楽しそうにやってたよと言われ、インカレはしっかり楽しもうと思い元気よくプレーすることが出来ました。ただ単複予選スタートだったので体力的にきつい部分があり、2回戦ではチャンスらしいチャンスもなく負けてしまいました。もっと上を目指していただけに悔しいですが課題は明白になったのでリーグで大暴れ出来るようにしっかり追い込んでいきたいです。
ー今回のインカレでの目標は
まず、単複本戦にあがるということを最低条件にしていて、そこはクリアすることが出来たのでよかったです。単複共に本戦でももう少し多く勝つことを目標にしていたので達成は出来てないって感です。
ー夏関について
シングルスは予選の1週間くらい前から怪我で思うように練習出来てなくて負けてしまったんですけど、小見山(僚)とのダブルスがあるので2人で久しぶりにタイトルを獲ってリーグに向けていい風を吹かせたいと思います。きっと小見山ならやってくれます。
ーリーグについて
昨年からリーグに選手として出場させていただいていますが、今年はもう3年生ということもありしっかりチームに勝利を持ってこれるような、いい雰囲気を作り出せるように自分にしか出来ないことをしたいと思います。また、昨年亡くなった同期の米田(崇人)も空から見てくれると思うので米田の思いもしっかり背負って1番お世話になった4年生を王座に連れていけるように単複全勝を目標にします。法政は僕にお任せあれ。
フォトギャラリー
- 因縁の相手に競り負けた(前崎㊧・太田)
- 2試合連続スーパータイブレークを制した楠原(左)・小見山ペア
- 第3シードペアはストレート勝ち(鈴木㊧・寒川)
- 互いの良さが出た試合となったが惜しくも敗れた
- 終盤の接戦で燃える2人
- 寒川・鈴木ペアは優勝を狙う