【バスケ】第93回関東大学3部リーグ戦 対上武大 「全勝昇格」の夢潰える・・・全勝対決に敗れ首位陥落
今季の目標に「全勝昇格」を掲げていた法大。昇格のハードルが下がった今季、それを唯一のモチベーションとしてきたはずだ。しかし、同じく9戦全勝の上武大学のインサイド、リバウンドに苦戦し66-67で惜敗。目標の達成に失敗しただけでなく、リーグ戦首位の座からも陥落した。
試合結果
トータル試合結果
66 法政大学 |
17 | 1Q | 16 | 67 上武大学 |
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12 | 2Q | 14 | ||
14 | 3Q | 21 | ||
23 | 4Q | 16 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
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#6 中村太地(法2) | 190/79 | G | 福大大濠 | 7 | 1 | 5 |
#14 植村哲也(文4) | 175/74 | PG | 明成 | 5 | 2 | 1 |
#12 千代虎央太(法1) | 188/75 | F | 光泉 | 3 | 1 | 0 |
#10 和田直也(法4) | 187/80 | F | 幕張総合 | 9 | 3 | 0 |
#24 鈴木悠介(法2) | 197/95 | C | 洛南 | 11 | 6 | 0 |
法政大学交代選手
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
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#15 米山滉人(営2) | 184/83 | C | 湘南工科大付属 | 4 | 4 | 1 |
#34 濱田裕太郎(文1) | 186/75 | SG | 育英 | 5 | 1 | 1 |
#23 戸堀勇吾(文4) | 190/78 | PF | 國學院久我山 | 0 | 4 | 0 |
#16 竹内悠貴(法3) | 195/85 | PF | 西武文理 | 0 | 1 | 0 |
#30 水野幹太(営1) | 183/75 | PG | 福島南 | 19 | 3 | 4 |
#13 鈴木蓮(現4) | 180/73 | SG | 東北学院 | 3 | 2 | 1 |
#5 玉城啓太(法3) | 175/65 | SG | 京北 | 0 | 0 | 0 |
戦評
絶対負けられない大一番の入りは両チームともに低調。法大は植村が接触によるファウルを立て続けに吹かれ、ベンチに下がるという苦しい展開。お互いぴりっとしないまま、14-14で迎えたクォーター終了間際に濱田がブザービーターを決め、17-14とリードして第1Qを終えた。
第2Qでもロースコアの試合展開が続く。法大は水野、千代がスリーポイントを成功させるが、どちらも続く相手のオフェンスで決め返されてしまい、点差を放すことができない。最後はオフェンスリバウンドから得点を許し、29-30で試合を折り返した。
第3Qは水野を中心にオフェンスを展開。アウトサイドシュートや強気なドライブで気を吐くが、法大ディフェンスは上武大学#11テイラーバロンのリング下に手を焼く。この日28得点20リバウンドを記録したビッグマンに対し、ゾーンディフェンスを挟むなどなんとか対応しようとするが、うまくいかず、第3Q終了時点で8点のビハインドを背負うこととなった。
第4Q。法大の立ち上がりは抜群だった。中村が絶妙なパスで水野へのアリウープをアシストすると、和田のスリーで2点差、さらに直後のスローインで相手のミスをつき同点とした。しかし、ここでリバウンドの要、米山がファウルアウト。上武大のリバウンドの優位性がますます高まる中、法大はここも水野を中心に食らいつく。しかし、中村のドライブでのシュートミスから逆速攻で得点を許すと、残り20秒をきった状況でビハインドが5点に広がってしまう。暗雲が立ちこめる中のタイムアウト明け、このクラッチタイムで和田がスリーをヒット。残り15秒で2点差。誰もがファウルゲームという共通認識を持って次のポゼッションに臨んだが、なかなかファウルができず、時計は6秒も進んでしまう。残り9秒。フリースロー1投目は成功。2投目が入ると試合は厳しくなるが、幸運にも相手はミス。しかしここで法大はリバウンドを奪われてしまう。再度ファウルをしかけ、2本中1本成功で点差は4点。最後のオフェンスで植村がブザービーターを沈めたものの、あと1点届かなかった。最終スコアは66-67。
勝てる試合だった。インサイドには終始苦しめられたものの、水野を中心にチームはエナジーを失わず、クラッチタイムのシュートも4年生がしっかりと沈めた。しかし、ファウルゲームの遅れやイージーショットのミスなど、いくつかの悔やまれるプレイが勝敗を分けた。「全勝優勝」というチームの目標は達成されなかったが、上のステージを狙うチームとしてのプライドを保つために、残る試合は絶対に落とせない。(戎井健一郎)
監督・選手コメント
佐藤俊二 監督
―試合を終えての率直な感想をお願いします
全勝優勝を目指していたので残念という感じです。でも勝とうが負けようが次の試合があるので、また明日に向けて切り替えてかんばります。
―最も苦しんだところは
インサイドのところであれだけ点を取られると厳しいかなと。こっちは話をしたし映像を見せたのですが、ちょっと準備不足でした。
―ディフェンスではゾーンディフェンスも交えていましたが、その意図は
ゾーンは今まで使ってきていないので、ちょっとでも相手の目先を変えられればなと思いました。やり始めの頃は相手が外から打ってくれてうまくいきましたが、途中からインサイドに一発でパスを入れられてしまっているので、そこをやられるとちょっと厳しいですね。
―水野選手が今回大活躍でした
そうですね。彼のいいところである、前に進む強い気持ちだったりか今日はいい方向に出たかなと思います。
―試合終盤、ファウルゲームに持ち込みましたが、時間をロスしてしまいました。ファウルが遅れてしまった原因は何でしょうか
相手がボールを持ったらすぐファウルという話はしたんですけども、ちょっと対応できなかったです。でもあの展開になってしまったこと自体が負け展開でしたね。
―試合終盤にあと1回でも攻撃回数を増やせれば、という印象を受けました
そうですね。というより試合を通してオフェンス回数が少なすぎるので、ガードがハーフコートまで運ぶことを意識しないといけないと思います。ボールをもらった時点で遅い展開でやっていたので、それではオフェンス回数は増えないと思います。
―今回のようなサイズのあるビッグマンに対してはどういう対策をとっているのでしょうか
上武大に関してもそうですが、特に何をどうという訳ではなくて、試合の中で工夫しなければいけないことができなくて、ひたすら同じプレイをやられてしまっていました。練習の中でインサイドを主体とした攻めをやっていないので、ディフェンスも後手に回ってしまったと思います。
―明星大のインサイドへの対策は
明星大の留学生は、今日以上にゴール下だけの選手なので、外に外に押し出してもらわせないことが一番だと思います。もらわれると身長やウインクスパンの違いでやられてしまうので。
―明日以降の試合への意気込みを一言お願いします
明日以降全勝優勝ということでがんばります。
鈴木悠介(法2)
ー今日の試合を振り返って
今日の試合は勝てたと思います。相手にインサイドをやられてしまったと思います。オフェンスでは自分を含め、イージーシュートを外してしまったのが敗因だと思います。もう一度試合ができるので次こそは勝ちたいと思います。
ーイージーシュートを外してしまう原因をご自身ではどう思いますか
相手の高さを変に意識してしまいました。もっと強く攻めていければよかったなと思います。フリーの時よりも中途半端にディフェンスをつかれている時の方が嫌ですね。来るか来ないかって考えてしまうので。
ー第4クォーター中盤でコティト・キヨシ選手が4ファウルになりましたがそこでインサイドを攻めることを意識しましたか
相手が4ファウルということは知っていました。自分は結構ピックに呼ばれるのでピックに行ってました。ボールをもらったら攻めようとは思っていたんですが相手も4ファウルを気にしていて激しくディフェンスしてこなかったです。でも5ファウルにできていたら結果が変わっていたかも知れないです。
ー「全勝優勝」という目標を掲げる中で今季初の敗戦となりました
全勝優勝という目標でやっていたんですけど、終わってしまったことなので切り替えて次にむけて頑張りたいです。
ー次にむけて
負けてしまいましたが1位通過できるので、1位通過目指して頑張ります。
水野幹太(営1)
ー今日の試合を振り返って
上武大は身体が強いので、オフェンスリバウンドを結構取られたなっていうのと、やっぱりイージーミスがあったし、シュートが少し軽かったな、と思います。
ー自身も課題として挙げていたターンオーバーについて
今回はターンオーバーじゃなくて、オフェンスの最後のシュートがイージーなところがありました。それ以外は特に悪くはなかったかな、と思います。第4Qのディフェンスは良かったし。第3Qの途中で相手の連続得点を受けたところが、今回の試合の決め手だったんじゃないかな、と思います。
ー好調な印象を受けました
そうですね。相手も全勝しているチームだし、自分達も全勝していて、どっちが上かというのを決める試合だったので、そういうところではやっぱり火が点いたというか。
ー上武大への対策は
とりあえず、センターのマーテルがいちばん得点を取るし、彼はとても安定してるので、いかにそのディフェンスを抑えられるかっていうのが、上武大と戦う上での鍵だと思うので。そこですかね。
ー今大会初黒星となってしまいました
2巡目でしっかり全勝して、もちろん上武大も倒していって、自分たちが1位になれればいいので、そこをしっかりやっていきたいと思います。
ー次の試合に向けて
もう1回負けたので、これ以上負けをしないように、全部勝って2部に上がりたいです。