【バスケ】第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対白鴎大 初のホームゲーム、大声援の中で勝利を挙げる
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対白鴎大
2015年9月23日(水)
法政大学付属第二高校
先日の台風18号の影響で9月12日(土)の試合予定が延期になっていた対白鴎大戦。今回の会場は法大の選手たちが普段練習場として利用している法政二高だ。応援団や法政二高の生徒らが応援に駆けつけたこのホームゲーム、ウィザーズは3連勝を挙げることができるか。
前半で12点差をつけ、余裕を持って勝利するかと思いきや、第4Qで一気に詰め寄られた。しかしなんとか勝利に持ち込み、初のホームゲームで白星を挙げることができた。
試合結果
トータル試合結果
53 法政大学 |
14 | 1Q | 8 | 49 白鴎大学 |
---|---|---|---|---|
13 | 2Q | 7 | ||
17 | 3Q | 17 | ||
9 | 4Q | 17 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | PG | 明成 | 11 |
CAP #35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | SG | 福島商 | 1 |
#24 加藤 寿一 | 4 | 文 | 192/79 | GF | 法政ニ | 19 |
#12 柳川 知之 | 2 | 法 | 192/82 | PF | 明成 | 9 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 6 |
法政大学交代選手
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#2 田勢 陸 | 3 | 法 | 170/66 | PG | 法政二 | 0 |
#7 藤井裕太 | 3 | 社会 | 175/65 | SG | 厚木東 | 7 |
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 0 |
#10 和田 直也 | 2 | 法 | 187/81 | F | 幕張総合 | 0 |
#11 中野 広大 | 3 | 法 | 182/77 | SF | 土浦日大 | 0 |
#23 戸堀 勇吾 | 2 | 文 | 190/78 | PF | 國學院久我山 | 0 |
#57 玉城 啓太 | 1 | 法 | 175/65 | PG | 京北 | 0 |
#91 竹内 悠貴 | 1 | 法 | 195/85 | C | 西武文理 | 0 |
戦評
第1Q。柳川のミドルで先制すると、植村のドライブ、加藤の3Pなどで得点を重ねていく。ディフェンスでも相手の思い通りにさせない。インサイドが主戦場の白鴎大エース、イッサの中への進入を許さず、不得意な外からのシュートを打たせることに成功。終盤にはオフェンスリバウンドを奪った柳川のバスケットカウントも飛び出し、14-8でリードして第2Qへ。
第2Q。白鴎大のアウトサイドが絶不調。フリーでシュートを打つこともあったが、なかなか決まらない。対してこのクオーター序盤から加藤が絶好調。ミドル、レイアップで連続得点を挙げると、さらにはドライブからバスケットカウントを成立させる。オフェンスにおいて、イッサのインサイド単調な白鴎大に対して、法大は複数の選手で得点していく。藤井のミドル、最後はこの試合積極的にシュートを放っている柳川がフェイダウェイを決めて、27-15で終了。二桁点差をつけて試合を折り返す。
第3Q。序盤こそシュートに苦しむも、オールコートディフェンスを敷き、流れを取り戻す。植村がスティールからの速攻で得点すると、次は山岸のスティールでボールを奪い最後は植村がレイアップを決める。その後、お互い得点を奪えない展開が続くも、終盤、藤井、加藤の連続3Pで得点。しかし、白鴎大もインサイドからオフェンスを成功させていき、点差は変わらず12点で勝負の第4Qへ。
第4Q。簡単には勝たせてくれない白鴎大。これまで絶不調だったアウトサイドからのシュートが当たり始める。ミドル、3Pと連続で沈めていき、12点あった点差があっという間に縮んでいく。残り4分を切ったところでイッサのレイアップが決まり、ついに2点差に。残り1分を切り、守り切らなければ同点あるいは逆転の危機、2人がかりでボールを囲い込み値千金のスティール。時間のない白鴎大はすぐさまファウルゲームに持ち込む。チームファウルが5に達しFTを投じるのは、この試合FTを2本中2本外している藤井。ここを落ち着いて2本沈め、4点差に。残り時間から、ほぼ安全な点差に広げて、このまま試合は終了。53-49で勝利を収めた。
3連敗後からの3連勝。チームは確実に調子を上げてきている。今週末に行われる2連戦は昨年インカレ優勝校、準優勝校の筑波大と東海大。圧倒的な実力を持つこの2チームを相手に、どのような試合をできるか。現時点の実力と調子が問われるとともに、今後を占う重要な試合となる。(今井惇基)
試合後のコーチ・選手のコメント
塚本清彦ヘッドコーチ
ー相手に追い付かれてしまった原因は何でしょうか
16点差つけたところで大丈夫だと思っていたけど、ガス欠しちゃったのかな。1Qからすごく攻めていて悪くなかったんですよね。3Qから相手のシュートかま入り始めてからどんどん守りに入ってしまいました。
ーマンツーマンディフェンスがかなり成功していたように見えました
非常に良いプレッシャーをかけられていましたね。12点差くらいでずっと試合が進んでいました。でも相手の3Pが入り始めたら連鎖のごとく入りだしたから、そこはどんどんディフェンスで前に出ればいいところなのに、甘くなってしまいましたね。バスケットは怖いです。ファールも3Qで4つになるのが早かったから、ファールした分が自分たちのプレッシャーになってしまったのかなとも思います。
ー4Q残り1:53でとったタイムアウトの時はどんなことを話しましたか
強気でいかないといけないということと、悪いのはプレッシャーをかけられなくなったことなので、それを。交代できる人数が多ければこの試合20点30点差とかになるんだけど、(交代メンバーにも)経験も積ませなきゃいけないからね。そこの兼ね合いも難しいです。
ー竹内選手起用の意図は
次の筑波とかは大きいので、下のポジションのファールトラブルを考えて、今のうちに使っていこうという考えです。
ー今日はホームゲームということでいかがでしたか
すごく良い感じです。法政二高の子も応援してくれて、非常に良い雰囲気でした。来年もやれるのであれば1試合くらいこの会場でやりたいなと思います。
ー最近失点が少ないですが
今日は47点に抑えられました。ディフェンスは良い感じです。今10チーム中1番最低失点思います。1試合平均60点くらいかな。これを継続していきたいです。あとはオフェンスの方を65点、70点くらいにしたいですね。どうしてもボールが止まったりするから、どう動かすかが1番のポイントですね。そこは頑張ってやらないとダメです。頑張りますよ、まだようやくリーグ戦3分の1くらいのところなので、ここからが大事です。1巡目はこの後、なんとか2勝1敗くらいにしたいです。
加藤寿一
ー今日の試合を振り返って
途中まで相手のリズムにさせずに点差をつけたんですけど、4ピリ始まって足が止まっちゃって、プレッシャーが足りなくなって。基本的には相手を粉砕というか、やらしちゃいけない場面なのにああなるのは、この先の課題だと思います。
ー出身校である法政二高でのゲームとあって、何か特別な思いはありましたか
いいとこ見せないと先輩の示しがつかないなと。代がかぶってないのであれなんですけど、二高出身でもこれぐらいできるんだよってことを見せられたらと。後輩もどんどん入ってくると思うので、そういうこともやってくれと高校の先生にも言われてたので。楽しかったです。
ー次の試合に向けて
俺たちのバスケを貫き通すだけです。強い相手ですけど、それに屈しないでやっていけば。去年も勝ったし、勝てない相手ではないので、自分たちのバスケをしっかりやるだけです。
藤井裕太
ー今日の試合を振り返って
国士大戦のときに入りが悪かったので、それを修正して活力を持ってやっていこうっていうのは出来たと思います。ただ、最後のところで活力がなくなってしまったので、そこは反省点ですね。
ー終盤には僅差まで追い詰められましたが
今日は力を出せば勝てる相手だったので、基本的にガードに任せると言われていました。それなのに、こうなったのはガードの責任だと思います。得点が取れなくなってきたときにみんな攻め気が無くなって確率の低いシュートばかりになってしまっていたので、そういうときこそ活力を持って、どんどん動いてタフにやっていかなければいけなかったなと思いました。
ーその4Q終盤に2点差の状況でフリースローがありましたが、その時の気持ちは
正直、1Qのときに2本外してたのでやばいかなと思ったんですけど(笑) あんまり深く考え込まずにいつも通り打とうと思ってやりました。
ー前回の試合から今日まで間隔が狭かったですが、調子はいかがでしたか
そういうのは関係なく自分たちのやりたいことをやっていこうという感じだったので、あまり気にしてなかったです。
ー今日は初のホームゲームであり、盛大な応援もありましたが
あんまり気にならなかったですね。いつも通りという感じで。派手な応援も高校生の時はあったので、慣れていないわけじゃないですし。気にならないというか、試合に入ると集中してるので聞こえないんですよね。(笑)
ー次の試合に向けて
次は筑波大と東海大が相手なので、今まで以上に活力を持ってしっかり戦っていきたいです。
柳川知之
ー今日の試合を振り返って
スタメンだと聞いていたので集中して(試合に)入ろうと思っていました。最初は集中できていたかなと思いますが、後半に入るにつれ疲れか分からないですけど集中力もなくなっていって、全然リバウンドにも得点にも絡めない時間がたくさんあって、ただいるだけという感じになってしまったのでそこが課題かなと思いました。リバウンドでも相手を引きつけたり、やれることは色々あると思うのですが、来年を考えていくと求められているのは取ることだと思っています。
ーやはり今からインサイドの沼田選手が抜けた来年のことを考えているのですか
最近焦ってきてます。沼田さんがいなかったらこのリバウンドは取れてないんだなとビデオを見て思っていると、やはり焦りますね。
ー焦りを感じ始めてから何か練習で変わったことなどはありますか
リバウンドを中心にやっています。練習中からリバウンドのことはコーチにも言われているし、自分も絶対そこだなという思いがあって。練習で少しずつやるようになって、今日少し試合で出た部分があったので、意識を変えていけばもっといけるのかなという手応えを今日の前半で感じました。
ーそのようにリバウンドを練習している中でのこの試合、高さのあるイッサ選手擁する白鴎大との対戦でしたが
自分のマークマンがスクリーンに行ってドライブされたり、自分がリバウンドを取っていれば何事もないところをルーズボールでもう1回相手のオフェンスにされてしまったり、体力がなくなった時に相手に走られたりすることが多かったです。僕がもっとしっかりしていれば4年生の人たちをもっと楽にできたかなという印象が残った試合でした。
ー第4Qで相手に迫られる試合となりましたが
焦りのようなものは結構ありました。オフェンスでここは誰に任せたらいいなという選択肢がどんどんなくなっていって、ガードが困っているのが目に見えました。そこもさっきのミーティングで言われたのですが、4Qの勝ち方というのをもっとチームで頑張っていこうと思っています。
ーそれでもこの勝利で3連勝となりました
やはり勝つとモチベーションも上がりますし、勝たなければ意味のないリーグ戦なので勝ててよかったなという思いと、次の2周目も負けられないという思いの両方ですね。
ー3日後に次の試合が迫っていますが、それに向けての意気込みをお聞かせください
筑波も東海も大きなチームなので、でかい選手に負けないディフェンスやディフェンスリバウンドがまた大事になってくると思います。身体で負けないように頑張りたいです。
竹内悠貴
ー今日の試合を振り返って
今日の試合は点が離れたり縮まったりの展開だったんですけど、点が離れた時に沼田さんと寿一さんと柳川さんをいくら休ませられるかが自分の課題だったので。でも一番最初に出た時にすぐ抜かれて点を決められて、そのときに塚本さんに「あれじゃつなげられない」って言われたので、2回目3回目点を取られないようにディフェンスだけを意識してやりました。
ーここ最近プレイタイムを多く与えられているようですが
リーグ戦初戦の3日前に風邪をひいてしまって、Bチームに落とされたんですけど、そのブランクがあるので、今はいつもより与えられてないっていうのが自分のなかであって、その少ないプレイタイムのなかでもう一回信頼を勝ち取るために、いかにできるかっていうのを考えてプレイしてます。
ー今日はチーム全体でリバウンド意識が高かったですね
留学生のイッサ選手がいるなかで、法政大学はリバウンドが弱いというのが統計的に出てて、それを意識して、毎日リバウンドの練習を取り入れています。
ー毎試合、ベンチの盛り上げ役として一役買っていますね
塚本さんがよく言っているのは、「1、2年生は活力を出して声を出してチームを盛り上げろ」ということなので、言われたことをしっかりやってるだけなので。自分はけっこう盛り上げるのが好きなので、自分が先頭に立ってやろうかなと。
ー今大会の個人的な目標を教えて下さい
個人的なスタッツでリバウンド5本と、得点を6点以上はとれるようにしたいです。あと何よりチームのみんなに貢献できるように、自己犠牲の精神を払うじゃないですけど、チームのために動きたいと思います。
ー次の試合に向けて
次は筑波大なんですけど、前回のチャンピオンチームなので、プレイタイムがある限り、強い相手にも立ち向かっていきたいと思います。
クローズアップ
10個の質問で法大バスケットボール部員の素顔に迫る新企画。バスケや普段の生活について伺います。
※次回の人を指名する制度。※毎回更新できない可能性もあるのでご了承ください。
上山敦士
赤いバッシュが目立つ上山(右)と左は柳川
①誕生日→4月4日です。
②趣味→ショッピングですね。服とか好きだからよく買いにいきます。
③バスケ部の中で仲がいい人→財前さんです。
④真っ赤なバッシュのこだわり→こだわりはないです(笑)安かったからですかね。
⑤背番号25の由来→高校の時のリバが25だったからです。高校の時は配られました。
⑥なぜ法政大学バスケ部に→高校の先輩が毎年行っててその先輩から話を聞いてたし、結構楽しそうだったからきました。
⑦好きな食べ物→ハンバーグです。(どんな?)チーズハンバーグで(笑)
⑧大学での勉強→経営学部で、将来に役立つような感じの勉強をしています。(単位は?)ぼちぼちです(笑)
⑨恋愛が絶好調だとか(植村選手談)→え、うそでしょ(笑)全然絶好調じゃないですよ。別に普通です(笑)
⑩次の人の指名をお願いします→藤井にしようかな。
クローズアップ番外
この試合の次の日から留学に行ってしまう、副務の内藤紗映(国際文化2年)さんにお話を伺いました!
内藤紗映
ー今日ホームで試合をした感想をお願いします
二高生が応援してくれたのと、法政大学の応援部さんが来て下さったので楽しかったです。今シーズン一番の応援でした。
ーリーグ戦約半分やってきて、いかがですか
ディフェンスとか、セットプレーとか、春からずっと練習して頑張ってきたことができるようになってるなとすごく思います。リバウンドなども専修戦で負けたくらいから集中してやっていて、それも意識が変わってきています。今日も3勝目取ることができたので、ここで流れを掴んで頑張って欲しいと思います。
ーリーグ戦に入って、苦労したことはありますか
塚本さんは常にチームのことを考えてくださっていて、特にビデオでの分析をよくしていて選手にも見させているのですが、他の大学では当たり前のことだったかもしれないけど、私たちにとっては去年よりもデータに関する仕事が多くなりました。あとはいかに練習時間を取れるかということで、普段は2時間しか練習できないので、夏休みとかは別の高校や大学のコートを借りてお昼から練習していました。初めてのことで、選手はもちろん疲れたと思うんですけど、私たちにとっても初めてだったので、うまく回せなくて迷惑かけた部分がありましたね。
ー明日から留学に行かれるわけですが、どこに行くのですか
オーストラリアです。
ーどんなことをするのですか
ホームステイして、あっちの大学についている語学を学ぶ学科で勉強します。語学留学なので、英語を身に付けられるように学校に通います。
ー英語は得意ですか
全然なんですよ!マイケル(マルフォートラ・マイケルピーター(GIS1))に心配されてます(笑)。
ー次帰ってくるのは来年の2月だと伺いましたが
すごく悲しいです。今シーズンのインカレまで見たいというのはもちろんですし、やっぱり4年生とここでお別れなのが…。私が戻ってきたらみんな引退されちゃっているので。去年も4年生がいなくなったら寂しかったんですけど、今年は2年面倒見てもらいましたし、迷惑もかけてしまったので、最後まで見届けたかったです。
ーそんなチームのみんなに一言お願いします。
ベースに向けては、私がいなくなって、大した役割してなかったんですけど、迷惑かけちゃうと思うので、3人で頑張って欲しいです。チームは、本当にみんな優しいので、また帰ってきたら受け入れてください(笑)。頑張って欲しいです。ベスト4で!オーストラリアでも毎日応援してます。スポホウさんとか読んで応援するので頑張ってください!
フォトギャラリー
- 今年はこのようなシーンを見ることも多くなった
- 法大応援団と二高生が駆け付けた
- この日沼田は6得点にとどまった
- 母校の後輩の前で活躍を見せた加藤
- 山岸のプレーでチームに流れを呼び込む
- 追い付かれた原因をガードの責任と語った藤井
- 田勢も二高出身者の一人だ
- 筑波・東海戦に向けて経験を積む竹内