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【バスケ】第67回全日本大学バスケットボール選手権大会 2回戦 対筑波大 思いむなしくも王者を前に散る

バスケットボール

【バスケ】第67回全日本大学バスケットボール選手権大会 2回戦 対筑波大 思いむなしくも王者を前に散る

第67回全日本大学バスケットボール選手権大会 1回戦
2015年11月26日(木)
国立代々木第二体育館

初戦はギリギリの戦いを制した法大。2回戦の相手は、昨年度インカレ王者の筑波大だ。目標達成のために、チームのために、自分自身のために。ウィザーズの真価が問われる一戦となった。

第1Qから筑波大リードで試合は進んでいく。第2Qで法大の攻めのディフェンスが効き始めるも、相手のアウトサイドシュートが当たりだす。勝負の第3Qではリーグ戦同様出だしに失敗し、さらに点差を広げられてしまった。第4Qでも成す術なく、大差で敗北を喫した。コーチ陣の交代、関東トーナメント3位、エースのけが、2部降格・・と様々なことを経験した今シーズンも、これで幕を閉じることとなった。

1
前日のけがの影響で膝のサポーターとフェイスマスクを着用して試合に臨んだ沼田

試合結果

トータル試合結果

53
 法政大学
15 1Q 22 88
 筑波大学
11 2Q 21
13 3Q 28
14 4Q 17

 

法政大学スターティングメンバー

選手名 学年 学部 身長/体重 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#14 植村 哲也 2 175/74 PG 明成 13 0 2
CAP #35 山岸 玲太 4 経営 179/72 SG 福島商 3 1 0
 #12 柳川 知之 2 192/82 PF 明成 8 7 0
#23 戸堀 勇吾 2 190/79 PF 國學院久我山 0 0 0
#16 沼田 凌 4 190/87 C 湘南工科大附 8 8 3

法政大学交代選手

選手名 学年 学部 身長/体重 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#7 藤井 裕太 3 175/65 SG 厚木東 8 0 0
#8 新沢 亮太 3 経済 182/73 SG 新潟商 0 0 0
#10 和田 直也 2 187/77 GF 幕張総合 0 2 0
#11 中野 広大 3 182/77 SF 土浦日大 0 0 0
#57 玉城 啓太 1 175/65 PG 京北 7 1 1
#67 佐藤 翔耶 3 181/78 G 宇都宮商 0 0 0
#91 竹内 悠貴 1 195/85 C 西武文理 0 1 0

戦評

 第1Q。法大のスターターは植村、山岸、戸堀、柳川、沼田。リーグ戦での3ガードとはうって変わって高さを重視したラインナップとなった。試合開始早々目に留まったのは、沼田のポストインが極端に少なく、外でプレイしているということだった。先日のけがも少なからず影響していたのだろうか。代わりに戸堀、柳川がアタックするが得点は伸びない。対する前年王者筑波大は、#46生原を起点に得意のファストブレイクを中心とした展開で流れを引き寄せていく。しかしながら終盤に植村が3Pを沈め、筑波大のラストショットも彼のスティールで阻止。15-22と、なんとか食らいつくことができた。

 第2Q。藤井が得意のフローターを決め、その後もテイクチャージに成功。そしてすぐさまガード陣のダブルチームでターンオーバーを誘い出すなど、好プレイを連発。ここで更なる追撃を目指して法大はゾーンディフェンスにスイッチ。しかしながら相手の武器はファストブレイクだけではない。#17杉浦を中心に高いシュート力を誇る筑波大にゾーンの穴をつかれ、前半終了で26-43と、点差は広がってしまった。

 第3Q。法大の得点はぱたりと止まる。最初の5分間での得点は植村のシュートと山岸のフリースロー3本のみ。筑波大の戻りの速さもあって、法大は速攻に持ち込むことができずにセットオフェンスに苦しむ。対する筑波大はリバウンドからの飛び出しが速く、法大ディフェンスを置き去りにして最後は#6馬場らのダンクでフィニッシュ。とにもかくにもこの差は大きかった。39-71で最後のクォーターに。

 第4Q。法大は和田をスタートで起用すると、すぐさま3Pで期待に応える。しかしながらこのクォーターで法大を苦しめたのは、#92村越、#81小原のツインタワー。サイズ不足の法大にとってこの二人は驚異で、柳川はファウルアウトの憂き目に。沼田も随所で老獪なポストプレイを見せたが、いつもの圧倒的なまでの存在感を見せることはできなかった。勝敗が確定的となった終盤でも玉城の果敢なドライブが見られるなど、新しいシーズンに向けて下級生たちの意気込みは十分に感じられた試合であった。最終スコアは53-88。

 シーズンの集大成であるインカレ。しかしながら4年生は加藤が欠場、沼田はフェイスマスク着用という満身創痍の状況。万全とは程遠いチーム状況ではこの結果もやむなしというべきだろうか。春のトーナメント3位ののち、リーグ戦では2部降格、インカレではベスト16と、悔しいシーズンを過ごした法大は早くも来シーズンを見据えている。シーズン前半はエースとしてチームを引っ張り、シーズン後半は故障に祟られたがベンチから「第2のコーチ」としてチームを鼓舞し続けた加藤。秘めたる闘志と責任感を持ち、リバウンドとディフェンスでチームを支えた沼田。そして泥臭くリバウンドやルーズボールに飛び込み、躍動感あるプレイを見せたキャプテンの山岸。来季、「大黒柱」であった4年生はいないが、春には新たな「柱」がたくさん生まれていることだろう。2016年のウィザーズはどんな活躍を見せてくれるだろうか。(戎井健一郎)

最終結果(ベスト8まで)

優勝:筑波大学
準優勝:東海大学
3位:拓殖大学
4位:青山学院大学
5位:近畿大学
6位:明治大学
7位:専修大学
8位:国士舘大学

ベスト16:法政大学

監督・コーチ・選手コメント

今井一夫 監督

ー試合を振り返って
どうでしたかって言われたら、ナイスゲームとは言えないですね。残念すぎるゲームだったかな。

ーどうようなところが
トーナメントの試合って、負けたら終わりじゃないですか。でもリーグ戦の続きでゲームやってんじゃないのかなっていうような。負けたら終わりなんだっていう気持ちでできてなかったんじゃないのかなとは思います。

ー2Q中盤まで追い上げる雰囲気はありましたが
まあ点数も開いてなかったですからね。そういった大事なところを理解できなかった、できてないやつが多かったです。それがガードのポジションの方に多いんで、ああいう風にスッと離されてしまうんじゃないかな。

ー逆にそれができてたのは誰なのでしょうか
沼田くらいじゃないですかね。まあ藤井はそこそこだったと思うけど。積極的でしたよね。

ー試合後選手には何を話しましたか
4年生にはお疲れ様と。他の奴らには、せっかく自信を掴まなくちゃいけないこういう1年間なのに、掴むことができなかったんじゃないですか、という話ですね。

ーこの1年を振り返っていかがですか
1年振り返ったときは、予想以上に出来の悪いシーズンだったのかなと思いますね。やっぱり比較的ガードが良いだろうなって思ってたのが、思いのほかひどかったっていうのが。怒られたら何もできないんですよ。怒られるのが怖くて何にもできない。ガードとして1番持ってなきゃいけないファイティングスピリットというが、欠けてたんじゃないのかなと。うまくいったらうまくいく。悪くなったら踏ん張れない。それはもうガードとしては認めることはできないですよね。失敗しても構わないから、殴り合っても構わないから、そのくらいの気持ちでやらないと。だってやらなきゃそれを相手にやられてしまう訳なんだから。

ー来年へ向けて
来年はまず1部に上がること。それを目標にやっていきます。

塚本清彦 ヘッドコーチ

ー最後、山岸主将を出さなかった意図は
俺らも8ヶ月、今井さんも4年間見ていて、山岸はちゃんとやってきてくれてすごく感謝してるし、キャプテンとしてすごく頑張ってきてくれました。最後出してやるっていう手もあったけど、玉城とかあのへんの次のやつも出さなくちゃいけないから。点数が15点差とかなら山岸出したかったけど、30点以上空いてるから、それなら1年生を使ってあげたいなというところでした。別に山岸が悪かったという訳ではないです。

ー塚本HCが来てからの8ヶ月間を振り返って
選手は非常に頑張ってくれました。僕と外山と今井さんのタッグでやってきて、これが浸透するまで時間がもうちょっと欲しいかな、というところです。今日も試合後今井さんが彼らに戦う姿勢みたいなことを話したのですが、そこができて初めて土台ができて、技術やフィジカルに繋がっていく。体の面でもまだまだ細いかな。あれを変えないとダメです。そこらへんに手を入れていきたいと思います。

ー法大に1番足りなかったものは気持ち、時間でしょうか
気持ちは、戦うことを忘れた奴らを呼び戻すにはすごく時間がかかったのかなと思います。メンタリティの部分で。スキルとかフィジカルというのは1年2年3年かけなくちゃだめですから、その分の時間はなかったですよね。ただ、考え方とかをこの1年でわかれば。チャンピオンチームとかを俺らが変わって指導するんであれば、それなりになるだろうけど、そうではないチームをみたときには一回は地べたを這いつくばって、それで上に上がることを考えてやるしかないです。それも単発的にポーンと上がるのではなくて、継続的に常勝軍団をつくるという考え方で。そのためにリクルートも頑張らなくちゃいけないし、日ごろの練習も頑張らなくちゃいけない。それができあがって初めて常勝軍団ができると思うんです。それを目指して頑張りたいと思います。

(今井監督)常勝軍団をつくるのに、もっとスポーツ推薦枠を増やして欲しいですね。バスケ部だけじゃなくて体育会全体として。

 

山岸玲太 主将

ー大学最後の試合となりましたが、この試合を振り返って
今の実力はあんなものかなと。そんな試合でした。

ーこの試合にどのような気持ちで臨みましたか
負けたら終わりの一発勝負のトーナメントだったので、そこは気持ちを強くして相手に向かっていこうとは考えていました。

ー試合の最後はベンチから試合を見守る形となりましたが
もう来年のチームの戦いは始まってるんだなと。短い時間ではあったのですが、そこで何か来年につながる良いものを後輩たちが掴めればいいなと思って見てました。

ー今年は学年関係なく本当に和気あいあいとした雰囲気のチームでしたね
よく言ったらそうですね。悪く言えばなめられてるってことですね(笑)。バスケ以外の部分でみんな仲良くやれたので楽しい雰囲気で4年間できました。あとはコートの中に入ったときに違った意味で仲良くというか、バチバチやりあえる、そんなチームになれればもっと良いのかなと思います。今まで通りにやっていてはダメだということは分かったと思うので、明後日から新チームが始まるということですし、そこからしっかり変えていってほしいなと思います。

ーこの1年は主将として率いた1年となりましたが
大変でした。スタッフが代わったということが大きかったですね。チームの中もトップとベースで分かれたり、いろいろと変わったことも多かったので。そこでいろいろな問題も生じてきますし、どうすれば良いだろうと悩んでいました。

ーチームも大きく変わり、チームの中に不満分子というのはあったと思いますが、その中で山岸選手はどのように振る舞っていましたか
ベースに落ちたことのない自分がベースのメンバーにきれいごとを言ったりしてもダメだと思ったので、やる姿勢を見せれば何か変わってくれると思い、そこだけは変わらずやってきました。

ーこのウィザーズとしての大学4年間を振り返っていかがですか
一言でまとめたら楽しかったです。(隣の金選手を見て)最後の1年は大変でしたけど(笑)。良い先輩も良い後輩もいたので楽しくやれました。

ー同期である加藤選手への思いは
エースとして最後けがをして悔しかったと思うのですが、寿一はこれから上のリーグでやっていくので今度はファンとして応援したいなと思います。

ー同じく同期の沼田選手へは
うちの大黒柱で、プレーという部分でチームを引っ張ってくれたので頼もしい存在でした。次はライバルとして叩きのめしたいです。

ー4年生は3人と少ない人数でやってきましたが
たぶん良いバランスはとれていたと思います。寿一が言う方で、沼田が見せる方で、自分がその間くらいで(笑)。2人が同期で良かったなと思う場面もたくさんありました。

ー後輩たちに期待することは
ディフェンスを頑張ってもらいたいです。まだまだできると思うので。今までと違った法政になっていくことを期待して、来年も応援に来たいと思います。

ー最後に山岸選手にとって、このウィザーズはどのような存在ですか
自分たちでいろいろ考えながらやってきたのが最初の3年間で、これから変わっていこうとする法政の土台作りと言うか礎を作るのがラスト1年だったかなと思います。ちょっとずつ変わってきたと思いますし、まだまだ変われる部分は多いですが、あとは後輩たちに任せたいです。これからが成功したらこの土台作りの1年の成功でもあるので、あとは託します。

沼田凌

ー4年間お疲れ様でした。最後のインカレを振り返って
自分の出来ることだけをやろうと思って臨みました。4年間で最後の大会なので、今までやって来たことを全部しっかり表現したいと思ってやりました。

ーマスクと膝にテーピングをされていましたが、けがの具合はいかがですか
この間の試合のときのけがですね。無理していたという訳では無かったんですけど、念のためという感じで着けてました。

ーこの4年間を振り返って
2年生のときに1部に上がって、自分たちの代で2部に落としてしまって、悔しい結果にはなってしまいました。あとは4年生の年に指導者が変わったりして、自分は今まで通りやろうと思っても戸惑ってしまった部分もあったと思います。でも、そういうことってなかなか無いことだと思うので、色々な意味ですごい経験が出来たのかなとは思いますね。

ー下級生のインサイドは課題と言われていますが
スタッフ陣は次に入ってくる1年生に期待していると思うんですけど、やっぱり一緒にやって来た今の1~3年生は新人には絶対に負けてほしくないですね。そういう気持ちがあれば上達してくると思うので、負けないという気持ちで頑張ってほしいです。

ーこの4年間で学んだことは
1~3年生のときは自分で考えてやるという形でやってきて、4年になって体制が変わって、上から指示されてやるということになって、同じチームに対しても色々な視点とか考え方があるんだと学べたことは良かったかなと思います。

ー共に戦ってきた同期に対して
それぞれ3人ともまだバスケは続けて行くので、会場で会ったりすると思うんですけど…。今度は敵チームになるので、対戦することになった時は全力で倒しに行きたいと思います。

ー後輩に伝えたいことは
まだまだこれからも色々なことがあると思うんですけど、その場その場で自分に出来ることを全力でやっていって、途中で投げ出したり腐らずに4年間我慢してやり抜いてて欲しいですね。

ー卒業後の進路は
関東実業団の方でバスケを続けます。

加藤寿一

ー試合をベンチから見ていていかがでしたか
みんなが頑張ってくれたので、すごい申し訳なさが試合中出てきたんですけど、その分声を出して見ていました。まあ結果は結果なのでしょうがないっちゃしょうがないですけど…悔しさを次に繋げて欲しいなと思います。

ー自身の悔しさは
自分の悔しさは、次のステージで晴らすっていうか、本当にやるしかないなと思います。心配してくれてる人たちにも上のステージに立ってる姿を見せたいです。申し訳ないし。法政の人たちにも申し訳ないし。休んでたのになんだあのざまはって言われないように、こっからより本気でやらないといけないです。頑張ります。

藤井裕太

ー今日の試合を振り返っていかがですか
格上の相手で、4年生にとって最後の試合になるかもしれないから、今までやってきたことを全力で出そうとチームで決めてたんですけど、それができなかったというのは情けないですね。

ー1回戦終わってからどのような話し合いがあったのでしょうか
いつも言われていることだけど、戦ってないっていうのがあって、ビビることはない、やるしかないみたいなことですね。

ーリーグ戦でも言っていたことができなかった要因は
練習から緊張感を持ってできなかったことですね。来年からは練習から緊張感持った雰囲気を作っていかなきゃなと思います。塚さんいるときは自然と緊張感あって練習できてるんですけど、もっと選手同士で声掛け合って、いる日もいない日もやっていかないと。

ー藤井選手はインカレで積極的なプレーが多く見られましたが
4年生は最後だし、ここでうまくやろうと思うよりもガンガンいこう、っていうのがありましたね。まあそれが結果に繋がれば良かったんですけどね。良い方向に繋がったのはいいですけど、来年からはただ積極的にやるっていうよりも、試合を流れとか意識した中で攻めるところは攻めて、周りを使うときは使ってというのを勉強していきたいです。

ー今年は4年が少なく、3年が下の代を引っ張らなければならないときもあったと思いますが
寿さんが抜けて4年生2人しかいなくなって、3年生がやらなきゃいけないっていう気持ちも出できてはいたんですけど、正直まだ足りないなというところはありました。そこで3年生がしっかり奮起していれば、寿さんいなくてももっとチームを支えられてたのかなと。そうすれば1、2年生も必死になってできるし…それが足りなかったなと思います。

ーこの1年を振り返っていかがですか
今年塚さん入ってポイントガードもやることになって、正直どうしていいかわからないというか、戸惑いが大きかったです。やっぱり自分の持ち味はシュートとか攻めることだし。リーグ戦の途中までそういうの忘れてて、忘れてるというか、それよりもコントロールしようということしか考えてなかったので良い方向に持っていけなくて。今井さんからもっと攻めろとか、精神的なアドバイスをもらって、それから少しは良い方向に持っていけたし、いつもと違うことをやった分、成長もできたのかなと思います。

ー4年生が抜ける来年に向けて
いなくなったからどうとかじゃなくて、自分は自分で点取りにいったりガードとしても仕事をしっかりしたいです。練習からもっと声出して、チームにとってプラスになることを積極的にやっていきたいと思います。

佐藤翔耶

ー試合を振り返って
やりたいことをやれず、やらせてはいけないことをされてしまった試合でした。

ー具体的に言うと
こっちはインサイドアウトとかパス回しからズレを作ってシュート、とか、簡単なバスケットをやりたかったんですけどそれが出来なかったです。相手にやらせたくなかったのは、速攻のゲームとか、ターンオーバーをしたくなかったのにやってしまったり。そういうプレーが重なってしまって負けてしまったと思います。

ー4年生とのラストゲームとなりましたが
僕が1年で入った頃から、1個上の先輩は仲良くしてくれて楽しいかったですし、キャプテンの山岸さんとはグループでオフの日に遊びに行ったりする仲だったので、凄い楽しかったです。

ーシーズンを振り返って
変化の激しい日々で、追いつくのにやっとというか、覚えるのがやっとというか、気持ちに余裕が作れなかった1年でしたね。もっと気持ちに余裕を持ってやっていればいろいろと吸収できたのかなと思います。

ー今1番塚本HCから求められていることは
ディフェンスです。あとターンオーバーを減らすことです。

ー中心選手となる来年のチームはどんなチームにしたいですか
やれることとか、言われたことをしっかりやれるチーム。あとミスのないチーム。他の高校生とかが法政に来たいと思えるチームにしたいですね。

ー佐藤選手個人として、こんなプレーヤーになりたいというのはありますか
言われたことの中で自分の仕事をこなして、点取りを中心に頑張っていきたいです。

中野広大

ー率直な今の気持ちは
やはりああやって点差が離れてしまったのは悔しいですし、3Qの初めに自分のディフェンスの悪さでバスケットカウントを与えてしまい、そこから20点差とかまでついてしまいました。追いつくためのプレーが逆に点差を広げられてしまって、そこが悔やまれます。

ー試合全体を振り返って
前半終わった時点で17点差あったのですが、プレスも効いていたのでプラン通りといいますか想定内で、自分たちもまだいけるという気持ちでした。やはり大事な3Qでいつものリーグ戦と同じように(点差が)離れてしまったので、そこが敗因かなと思います。

ー今シーズンの法大の戦いぶりについて
今年からスタッフが変わったのが一番の変化で、ディフェンス力は向上したのですが、オフェンスはなかなか機能できず終わってしまいました。去年までは自由に(オフェンスを)やっていたのですが、今年からはセットとかも挑戦しているのでそこがまだハマっていない印象です。また、故障者が出たにもかかわらず自分が何もできませんでした。そこで自分がもっとやれていたら違ったのかなと思います。

ーシーズン終盤は出場機会も減ってきてしまいましたが
リーグ戦などはビデオなどで研究されてしまうので、自分の弱点であるディフェンスの部分を突かれて、オフェンスもそれの尾を引いてしまいなかなか上手くいきませんでした。シーズン、リーグ戦を通してモチベーションを保つ難しさというのを痛感しました。

ー加藤、沼田選手という大黒柱二人が抜けるが、来年からのチームはどうしていきたいですか
絶対的なエースはいないといけないと思います。ただ、(絶対的エースが)いなくても平均して全員が得点を取れるようになればチームのレベルも上がっていくと思います。

ー来年の目標は
2部に降格してしまったので、最後は1部に昇格して後輩たちにバトンを渡したいですね。そしてインカレでこの舞台に立ちたいです。

ー最上級生としてどのようにチームを引っ張っていきたいですか
自分はみんなみたいに能力があるわけではないので、声とか出して周りを鼓舞しながらやっていきたいなと思います。

ー4年生への思いは
今の4年生とは一番長くプレーしてきましたし、彼らは1年生の頃からチームの核としてやってきた人たちなので、そういう部分の背中は大きかったですね。来年は自分がそれを見せられるようになりたいと思います。

ー応援してくださった方々にメッセージを
1部の舞台で来年も応援して頂きたかったのですが残念ながら落ちてしまったので、1部に上がって最高の形で終われるように頑張ります。

植村哲也

ー今日の試合を振り返って
リーグ戦の2巡目と同じ感じで相手の速攻とか得意なものを出されたので、そこは課題というか反省点ですね。雰囲気としては一人一人が頑張ってる感じがして、五人とかベンチも含めてチームで戦っている感じが無かったと思います。

ー試合前はどのような指示がありましたか
相手にレイアップとかイージーバスケットをさせないように、ということです。あとはディフェンスでプレッシャーかけて気持ちで戦おうということを言われていました。

ー大差での敗戦となりましたが敗因はどのようなところにあったと思いますか
2Qの4点まで詰めたあとにこっちのミスから点差が離れてしまったところですかね。あそこで同点とか勢いで逆転に持っていけるのが強いチームだと思うんですけど、そういう時にミスが出るというのはまだ弱い証拠だと思います。

ー個人としてはシュートが好調でしたが
シュートタッチは良かったですけど、構築というか組み立てという部分ではまだまだかなと思います。

ーインカレは今年が初出場でしたが、大会の印象は
去年はけがで出られなかったので初めてだったんですけど、4年生にとって最後の大会ということでリーグ戦とは気持ち的に違いました。でもそれは相手の4年生も同じだし、相手の下級生も4年生を勝たせたいという思いでぶつかって来るので厳しかったですね。そういう中で塚本さんも言ってたんですけど、来年につながる試合もしなくちゃいけなくて…。でも試合中はやっぱり、4年生ともっとバスケがやりたいという思いが強かったです。

ー山岸選手が最後にコートに居なかったことには思うところもありますか
山岸さんは入学したときから一緒に入ることが多かったので、最後は一緒にコートに立ちたいという思いはありました。ただやっぱり出てない状況だったので、感謝の思いをベンチで見ている山岸さんにプレーで見せることが一番なのかなと思っていました。

ー4年生は引退となりますが、どういう存在でしたか
練習中もそうですけど、特に試合のときの存在は大きかったです。今年のリーグ戦とかもたくさんミスしたんですけど声をかけてくれたりとか、大事なところですごく頼りになる先輩たちでした。来年はまだ3年生ですけど今年一緒に出してもらったので、4年生のそういう姿を見習って、プレーでも精神的にも引っ張っていける選手になりたいと思いました。

柳川知之

ー結果的に今シーズン最後の試合となりましたが、この試合を振り返っていかがですか
ずっと言われていたことを序盤できませんでした。この前の試合もできなくて、今日もやろうとしましたが。もうちょっと考えてやらなければダメだなと感じました。

ーこの試合にどのような気持ちで臨みましたか
最後になるかもしれないし、やるしかないなと思っていましたが、結果的に最初が悪くて僕のミスで相手が勢いに乗ってしまったので気持ちが足らなかったのかなと思う部分もあります。

ー個人としては比較的多くのプレータイムをもらった1年となりましたが
使ってもらった割りにはたぶん周りからの評価は伸びなかったと思います。自分でそれを認めてはいけないと思うのですが、客観的に見たらそうなるかなと。来年、新入生が入ってきてインサイドがどうなるか分かりませんが、やるしかないという思いが1番にあります。

ーこの1年で見つかった課題は
言われたことをすぐにできないことと弱気になってしまう点ですかね。

ー逆に収穫は
落ち着いてくると多少できたりだとか、パスも捌けたりできたと思います。落ち着いて言われたことをしっかりやって、なおかつそこで強気にプレーできたら自分の良い面も出せるはずだと思っています。

ーメンタル面が課題ということですか
そうですね。メンタルが弱いというのは先週の練習で寿さん(加藤)とかに言われたので、メンタルも鍛えていくということが来年までにやっていかなければならないことだと思っています。

ー自信をつけることが必要ということですね
入ってくる1年生にも同じインサイドの竹内や戸堀にも負けずガツガツやって、できるという自信をもっとつけなければダメだと思っています。

ー今日のスターターは3人が2年生でしたが、2年生への期待を感じたりはしますか
これからは練習も1、2年生は多くなると言われたので、そこで強くならないといけないなと感じています。そういう意味も込めて今日の試合も出させてもらったのかなと思います。期待してもらった分、自分が伸びなくければいけないなと。

ーインサイドでは4年生の沼田選手が引退して、柳川選手がインサイドの中心になることが期待されますが
沼田さんが抜けたあとに自分がやることは今年と少し違ってきますが、まだ掴めてない感じもします。今日も積極的に中で張ろうと思ってプレーしましたが、沼田さんの邪魔をしてしまった部分があったので。昨日の練習で自分が1対1でガッと張るという練習をやりましたが。沼田さんがいなくなった後だと、僕が張ってボールをもらってそこからインサイドアウトというのが多くならなければいけないと思います。沼田さんが今までやってきた役割に加えて、沼田さんとは違う方向でチームの大黒柱になれたらいいなと思っています。

ーこの試合で4年生は引退しますが
大きすぎた存在だったので、これから抜けてしまってどうなるか本当に不安なのですが、もう十分背中で見せてもらいました。その姿を忘れず、自分がそのような存在になれるようにこれから頑張っていかないといけないなといった気持ちです。

ー来年は2部として迎えるシーズンとなりますが
僕個人の考えですが、4年生が抜けてしまってチームの力的に、1部だとボコボコにされる、2部でも上位のチームとだったら危ないという力だと思うので、むしろ良い環境になったのではないかという思いがあります。2部も外国人など大きな選手がいて、むしろそこで戦えたら1部でも絶対に戦えると思うので、2部に落ちたことは自分の力を試して伸ばすためには良いと思い、ポジティブに考えます。

ー来年への目標は
3年生になって気持ちにどれくらい余裕を持てるか分からないですが、個人的にはインサイドで最上級生になるのでその1年に懸けるという気持ちでやりたいです。緊張感を持ってやっていきたいですね。

和田直弥

ー試合を振り返って
自分は試合に出る機会が少ないので、塚本さんに言われている役割を果たすというか、少ない時間で自分はどうアピールしていくか。今日はシュートも入らなかったですし、ディフェンスはちょっとはできたと思うんですけど、塚本さんの期待に応えられなかったというか、チャンスを逃してしまったのでちょっと悔しかったです。

ーシーズン後半から出場が増えましたが、塚本HCから求められていることは
自分は3Pとディフェンスを一生懸命やれと言われていて、ガードから貰ったパスを必ずシュートへ持っていこうとしています。練習とかでもちょっとずつ3Pが入るようになってきて、やってみようか、って塚本さんに言ってもらって、そんな感じでした。

ー試合での手応えは
手応え的には全然まだまだっていう感じですね。塚本さんにはシュートとディフェンスっていう2つの仕事をやるように言われているんですけど、自分ではまだドライブとかほかの仕事もしてみたいし、来年に向けてシュートとディフェンス以外にも自分の武器になるようなことができればいいかなと思っています。

ー筑波大の印象を教えてください
筑波大は体が大きくて、ディフェンスでの体の当たりが強くて。自分は体が全然まだまだなので、ウェイトとかしっかりやっていきたいと思っています。

ーシーズンを振り返って
去年よりは今年、ちょっと出る機会が多くなって、ガードとかセンターが頑張って作ってくれたボールをどう決めるか、どう3Pを決めていくか。練習中でもしっかり意識してやっていきたいと思っています。

ー4年生とのラストゲームとなりましたが
今年初めてこういう大会に出て、最初は凄い緊張してて、何したらいいのか分からなかったんですけど、よく(加藤)寿一さんとか沼田さんとか、4年生皆が「大丈夫頑張れ」って声を掛けてくれて、気楽にできて、リーグ戦では3Pも決められたりちょくちょくいい仕事もできたので4年生が声を掛けてくれてなかったらもっとドタバタしてただろうと思います。

ー加藤選手から何か普段から言われていることはありますか
ボールをもらったらまずリングを見ることと、「お前の役割は3Pなんだからしっかりゴールを見て3P狙っていけ」とか「もらった時に遠慮せずやっていいんだぞ」ということは言われています。

ー同じシューターとして中野選手について
広大さんの試合に出たときに3Pを着実に1本決めてくる冷静さは本当に凄いと思います。練習でいつもやってることを試合で出すというのは、自分はまだ経験不足なんですけど、そういうプレーをやっていけたらいいと思います。

ー来年は2部ですが、負けたくない選手はいますか
1番負けたくないのは、後輩の中央大の鶴巻(#28)ですかね。新人戦では結構やられてしまって、試合終わったあととかにバカにされたりしたので(笑)次は絶対に勝って、先輩の方が強いんだぞというのを後輩に見せます。

ー来年のチームはどんなチームになると思いますか
やっぱりガードが多いのでガード中心だと思います。塚本さんもいつもガードが中心に組み立てるよう言ってるので。

ーこれからどのような選手になりたいというのはありますか
シュートだけじゃなくてドライブだったり、そういう工夫、塚本さんが言ってるような考えたバスケットをしていきたいと思っています。

戸堀勇吾

ー今日の試合を振り返って
やることはやったんですけど、全部が悪い流れになって。相手も格上だったんで実力の差が出ちゃったって感じです。

ー今回は3番でのプレイが多かったと思いますが
3番ポジションは慣れてないので、どれが正解かわからなかったんですけど、とにかくビビらないようにしようとやってたんですけど、やっぱりうまくいかなかったですね。

ー今回はいつも以上に堂々とプレイしていた印象があります
今日シュートのタッチは良かったんですけど、結局シュート入んなきゃ意味ないんで、全然ダメでした。

ー今シーズンを総括して
今シーズン終わったっていうより、(次のシーズンが)始まったって感じですね。今日も下級生とか出してたんで。これからオフもなしに練習なんで、この間に弱さとか埋めてから、イーブンな状態でスタートできたらいいなと思います。

ー引退する4年生について
やっぱり実力もそうなんですけど、精神的にもリーダーとして引っ張ってくれてたんで、不安ですね。いつかはいなくなっちゃうことはわかってたんですけど。3年生も来年は就活とかで抜けるってことで、僕ら1、2年と新入生がメインになってくると思うんで、3年生が戻ってくるときにはいい形で練習再会できるようにしたいです。

ー2年生で一番チームを引っ張っているのは誰ですか
テツ(植村哲也)ですね。間違いないです。テツ以外は引っ張る素質がないので。彼は根本的にリーダー気質というか。他の全員がリーダーとして向いてないというのもあります。

ー来シーズンはどういった形で貢献していきたいですか
来年もバンバン使われる感じではないかな、という感触を受けたので、要所要所でチームのプラスになっていくようなプレイヤーになりたいと思います。

ー来シーズンのチームとして、個人としての目標を教えて下さい
チームとしてはやっぱり1部昇格。最低でもインカレ。そうすれば来年にもつながるんで。個人としては気持ちで負けないように、ということです。

玉城啓太

ー4年生との最後の試合となりましたね
筑波は勝てなくもないって思っていたので気合い入れて臨んだんですけど、3ピリで点差開いて試合が崩れて負けてしまいました。4年生最後の試合だったのでもっと粘りたかったです。悔いが残る試合でした。

ー4Qでは速攻を狙う場面が多かった気がしますが
相手のディフェンスが自分にボールを持たせないように前についていたので裏が空くかなって思いました。その時哲くん(植村)と目が合ってロングパスをする体勢に入ってたので自分は思い切り走ってレイアップして得点することができました。

ー積極的に点を取りに行く姿勢が見受けられました
塚本さんにも筑波相手にどれだけできるかどんどんやってこいって言われてました。パス回すのもいいんですけど筑波のディフェンスは強いからVカットしても受け手がボールをもらえない時もあるのでそういう時は自分で切り込んでいくしかないと思いました。でもそれをずっと続けていると体力がもたないので試合の最後の方は辛かったです。

ーこれからの練習の内容は体力をつけることが中心になりますか
そうですね。これからの練習では走りこみが多くなると思うので頑張っていきたいです。

ー4年生はどのような先輩でしたか
みんなチームをまとめることを意識していてかっこいい先輩でした。特にキャプテン(山岸)はインカレ1回戦でも接戦の中3Pを2本決めていてかっこよかったです。沼田さんも1人でインサイドで頑張ってたし、寿さん(加藤)は最後けがしちゃったけどベンチで選手にアドバイスしたりしてくれて本当にいい人です。

ー来年に向けて
1年生も入ってくるので1年生も含めてチームでコミュニケーションを取って、ライバルとしてもチームメイトとしても一緒に頑張っていきたいです。

フォトギャラリー

  • 1前日のけがの影響で膝のサポーターとフェイスガードを着用して試合に臨んだ沼田
  • 3試合終了はベンチからチームを見守ることとなった山岸
  • 2このインカレで確かにひとつ成長を遂げた藤井
  • 4中野の3Pで逆転のチャンスを掴もうとした
  • 5佐藤も来年は最上級生としてチームを引っ張っていく立場となる
  • 6今シーズンで経験を積んだ柳川は来年度の大黒柱となれるか
  • 7積極的にゴールを狙う玉城
  • 8加藤はベンチを去るチームメイトを全員見送り、最後に自身もコートを後にした

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