【アイスホッケー】平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A 対慶大 1回戦 点の取り合い制せず無念の惜敗 前半戦負け越しターン決定
平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A
2017年10月8日(日)
ダイドードリンコアイスアリーナ
リーグ戦も中盤戦に差し掛かり、迎えた慶大との第6戦。昨季も粘り強い攻撃に屈し2勝を挙げることはできていない苦手な相手だ。課題の立ち上がりで簡単に2点のリードを許すと一度もリードを奪えない。2-5とされたところから2点を連取し反撃するも届かず、敗戦となった。
試合結果
トータル試合結果
4 (40) |
1(8) | 1P | 2(6) | 5 (21) |
---|---|---|---|---|
1(18) | 2P | 1(5) | ||
法政大学 | 2(14) | 3P | 2(10) | 慶応大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|
慶大 | 03:54 | 19 瀧沢慎之督 | 14 永田雅宗 | 21 滝智弥 | ― |
慶大 | 12:39 | 28 十文字開紀 | 36 富田康太 | 11 在家秀虎 | ― |
法大 | 15:34 | 14 松井洸 | ― | ― | PP |
法大 | 36:01 | 72 土屋光翼 | 67 志田凌大 | 11 西口開羅 | ― |
慶大 | 39:30 | 15 スーリック | 21 滝智弥 | 14 永田雅宗 | ― |
慶大 | 50:12 | 12 阪本航大 | 19 瀧沢慎之督 | 10 沼田翔 | PK |
慶大 | 53:28 | 24 安藤直哉 | ― | ― | ― |
法大 | 53:48 | 29 石田和哉 | 14 松井洸 | 76 田畑秀也 | ― |
法大 | 59:10 | 11 西口開羅 | 29 石田和哉 | 67 志田凌大 | ― |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 10 鈴木翔弥(営3) | 91 土田啓太(法1) | 23 沼田翔(法3) | A 14 松井洸(法2) | 76 田畑秀也(法2) |
2 | 67 志田凌大(文2) | C 11 西口開羅(法4) | 72 土屋光翼(法1) | 18 川上朝日(法4) | 4 福島勇啓(文2) |
3 | 24 石川亜蘭(文1) | 48 小西遼(人2) | A 29 石田和哉(営3) | 27 小堀健祐(法2) | 17 横須賀翔太(グロ2) |
4 | 19 三田村哲平(営2) | 81 工藤将一郎(法3) | 13 南陽向(法1) | 1 新田谷兼翔(人1) | 7 上村光輝(営3) |
※GKは#39中島康渡(法1)が先発出場。控えに#33伊藤崇之(法3)。
10月8日時点順位表
順位 | 大学名 | 勝‐GWS勝‐GWS敗‐敗 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 明大 | 6-0-0-0 | 37 | 9 | 28 | 18 |
2 | 中大 | 6-0-0-0 | 32 | 10 | 22 | 18 |
3 | 東洋大 | 4-0-0-2 | 18 | 10 | 8 | 12 |
4 | 早大 | 3-0-0-3 | 19 | 25 | -6 | 9 |
5 | 慶大 | 2-0-0-4 | 16 | 23 | -7 | 6 |
6 | 法大 | 2-0-0-4 | 15 | 23 | -8 | 6 |
7 | 日体大 | 1-0-0-5 | 9 | 23 | -14 | 0 |
8 | 日大 | 0-0-0-6 | 12 | 38 | -23 | 0 |
試合経過・日程
順位 | 日付 | 対戦相手 | 結果/練習開始時間 |
---|---|---|---|
1 | 9月9日(土) | 東洋大 | ●0-5 |
2 | 9月10日(日) | 早大 | 〇4-3 |
3 | 9月16日(土) | 中大 | ●1-3 |
4 | 9月18日(月) | 明大 | ●2-5 |
5 | 10月1日(日) | 日大 | 〇4-2 |
6 | 10月8日(日) | 慶大 | ●4-5 |
7 | 10月14日(土) | 日体大 | 14:30 |
8 | 10月21日(土) | 東洋大 | 14:30 |
9 | 10月28日(土) | 早大 | 14:30 |
10 | 11月3日(金) | 中大 | 15:00 |
11 | 11月5日(日) | 明大 | 15:00 |
12 | 11月12日(日) | 日大 | 12:30 |
13 | 11月23日(木) | 慶大 | 10:00 |
14 | 11月26日(日) | 日体大 | 12:30 |
戦評
試合序盤、主導権を握ったのは法大。前線でのチェックからパックを奪い、敵陣でパスを回す。さらに、松井を含む法大の1セットをフィジカルの強い慶大の2セットに当てることで相手の攻撃を止める。すると、土屋のドライブからのシュートが枠を捉えるなど攻撃に好循環が生まれる。しかし、3分に中盤でパックを失い素早いカウンターを受けると、ミドルレンジからのシュートが決まり先制を許す。さらに、12分にも中盤でのロストから十文字開紀に叩き込まれ失点。法大の反撃は15分。PPを獲得すると自陣から松井が持ち込み相手選手3人に囲まれながらも放ったシュートがネットを揺らす。
2Pは一転して慶大が序盤に主導権を奪う。安藤直哉らFW陣にシュートを打たれるとこぼれ球にも反応され、防戦一方の展開に。中島のファインセーブもありこの危機をのしのぐと6分に獲得したPPから流れへは法大へ。16分、右サイドを駆け上がった志田のパスを受けた土屋がゴール左隅に決めて同点に追いつく。再び法大優位で試合が進むが残り30秒を切ったところでまたもパスカットから正面でのシュートを許し失点。このピリオドも被シュート数を5つに抑えながらも失点を重ねてしまった。
1点ビハインドで迎えた3P。あとがない法大は土屋、沼田らのウイングがサイドからパックを運ぶが、ゴール前を固める慶大の前に枠を捉えることができない。8分、西口の反則から与えたPKで失点すると、13分にも前がかりとなったDF陣の脇を安藤に抜けられ失点。リードを3点に広げられる。しかし、そのわずか20秒後。左サイドで松井からの縦パスを受けた石田が流し込み点差を縮める。さらに残り時間2分を切ったところで法大はGK中島を下げて6人攻撃を仕掛ける。この策が奏功し西口にゴールが生まれ、点差は1点に。その後も攻勢に出る法大だったが最後まで同点のゴールは生まれず4-5で敗れた。
今日の試合で慶大に敗れた法大は6位に転落。DivI-B落ちを懸けた順位決定戦へ回ることも視野に入る順位とあり、選手たちの落胆も大きい。次戦の相手は今節に初勝利を挙げた日体大。春の関東選手権で激闘の末、勝利した相手に勝ち再び上位進出を狙いたいところだ。(山崎志馬)
選手インタビュー
西口開羅
ー今日の試合について
全部先手先手を取られて自分たちは後手の状況でプレーしていたのが、やっぱり試合の流れもそうですが影響してしまったと思います。やはり全然シュートも撃たれいなかったので撃たれている一本一本の場所に問題あるかなと思いました。
ー残り1分半のタイムアウトで話した内容は
あの時間帯で1点差なら良かったですが、2点あったのであの状況ならどのチームも話すことは同じです。フェイスオフもAゾーンからだったので6人前に出してアタックに徹してゴール前にどんどん集めろって感じで、これはどのチームもやることは変わらないかと思うのですがそういう指示を受けました。
ー相手のGKがライトキャッチだったことについて
僕は一本ゴールに持って行ってGKと一対一になり、いつも狙っている脇の下に撃った時に気づいたのですが逆だったから止められたとはあまり思わなかったですね。
ー自らのプレーについて
僕の今日のプレーは3点、4点自分の出ているセットでし決められていて、2回反則もしているので、正直反則した時も危機感を抱いていて取り返したいと思っていたのですが、僕のセットがセンターの僕の指示で失点したのは僕の責任だなと思います。
ー次の日体戦に向けて
正直もう早稲田には勝っていて今日勝てていれば4位は取れてたと思うのですが、今日の敗戦は痛かったですね。このリーグは4強を食うくらいの気持ちで行かないとベスト4にも入れないので日体戦はみんなの気持ちを高めてまずはいい流れで勝たないといけないという感じなので僕がチーム練習でも高めていけたらなと思います。
川上朝日
―試合を振り返って
いつも立ち上がりが悪いので、しっかりやっていこうという話はしていたのですが、今日もイマイチな立ち上がりでした。そこで2点を先行されたのが原因だと思います。
―慶大にはいつも苦戦しているイメージがありますが
苦手意識を持っていることが駄目だと思ってます。慶応と戦うのか・・・という考えを無くして、普通に戦えば勝てる相手だと思っているので気持ちの弱さが原因です。
―4失点目の場面は
打たれた後のリバウンドをしっかり抑えることはできてました。ただそこからなかなか笛が鳴らず、叩かれて叩かれてパックが相手の前にこぼれて、押し込まれました。その選手さえマークしておけば防げた失点ですが、正直なところ、もう少し早く笛が鳴ってもらえればと思ってしまったシーンでした。
―春の躍進の要因であったチームディフェンスに陰りが見えてきたように思えますが原因として挙げられるものは
GKもDFも含めて、コミュニケーションをしっかり取っていかないといけないですね。後輩だから遠慮するというのはくだらない理由です。試合は試合と考えてコミュニケーションを取っていくのが大事だと思います。
―GKとして定着してきた中島選手について
自分の高校の後輩で成長してきているので、このまま法政の正GKになってくれればいいと思います。
―次への意気込み
次の日体大戦の後に続く東洋大、早大、中大、明大の4強との戦いで一つでも勝てば勢いがつき結果が変わってくると思います。そこに弾みをつけるためには次の日体大戦は絶対に落とせないので頑張っていきます。
松井洸
ー今日の試合を振り返って
立ち上がりが悪かったのでそこを意識してやらなければいけないと感じました。
ー法大の1セットを慶大の2セットに当てていましたがその意図は
僕が相手の中心となる安藤やリックを止めるように監督に言われていました。それで、3つ目の小西や石田は得点力があるのでそこで点を取るという狙いでした。
ータイムアウト後に小西選手や石田選手と話されていましたがその内容は
小西は体もありますしコーナーで反則誘うプレーもできるのでそういったことを伝えました。石田には彼の良さが消えていたのでもっと走るようにと伝えました。
ー5失点だったディフェンスについて
ディフェンスは行っていい場面と行き過ぎた場面もありました。FWは守りの意識が低かったですね。そこは練習で意識させなきゃいけないと思いました。
ー次戦の日体大戦については
もう負けられないですね。これ以上負けてしまうと順位決定戦もあるので。とにかく上を目指して4位以上も目指してやっていきたいなと思います。
フォトギャラリー
- 決定的な5点目は
- 粘り強くパックをキープした松井
- 泥臭くシュートを放つ西口
- 相手の厳しいプレッシャーにあう福島
- 一時は同点となるシュートを冷静に決めた土屋
- ここ2試合DFとしての出場が続く横須賀
- 素早くチェックに向かう沼田
- まさかの敗戦にうなだれる選手たち