【バドミントン】平成29年度関東学生新人選手権 個人戦 女子 シングルスで東が宿敵を制し準優勝! 伊東も第3位で堂々の表彰台入りを果たす!
平成29年度関東学生新人選手権
2017年10月30日(月)~11月25日(土)
千葉商科大学体育館
選手にとっては力試しともなる新人戦。女子ダブルスでは、3ペアが出場し3回戦までで敗れてしまうが、シングルスでは東久留望(法2)、伊藤佑美(営2)が準決勝まで勝ち上がる。東は決勝戦で惜敗するも堂々の準優勝、伊東も第3位と健闘して見せた。来季からは上級生となる二人の活躍は、チームにとっても追い風となるだろう。
詳細結果
シングルス
選手名 | 結果 |
---|---|
東久留望 | 準優勝 |
伊東佑美 | 第3位 |
岡部天 | ベスト8 |
清水一希 | ベスト16 |
中静日向子 | 2回戦敗退 |
鈴木優香 | 2回戦敗退 |
ダブルス
選手名 | 結果 |
---|---|
清水・今野聡子 | ベスト16 |
岡部・中静 | 2回戦敗退 |
伊東・鈴木 | 2回戦敗退 |
戦評
新チームとして初の大会となる新人戦、女子は伊東佑美(営2)と東久留望(法2)がシングルスで準決勝まで進出した。
迎えた準決勝。まずは伊東が登場。相手は明大の西口涼子となる。しかし序盤から相手にペースを握られてしまい、6連続失点と厳しい立ち上がりに。インターバルを取られた後、なんとか連続得点で1点差まで追いすがる。しかし相手が強弱をつけたショットを多く繰り出すなど引き離されてしまい、第1ゲームを15-21で奪われる。すると第2ゲームは自らのミスや相手の粘りあるプレーに翻弄され、インターバルまで1点も取ることができない衝撃的な展開に。その後も見せ場なく大差で敗れた。
一方の東は関東選手権など過去3回の対戦で一度も勝つことができていない天敵、早大の吾妻咲弥。序盤から積極的なプレーで流れをつかむと、勢いそのままに21−13で第1ゲームを簡単に奪う。第2ゲームでもしっかりとラリーに持ち込み、相手のミスを待つ、作戦通りの展開に。粘りのあるプレーでストレート勝利。4度目の正直となった。
決勝の相手は西口。伊東のリベンジをしたいところ。序盤相手のミスが連発し優位な展開となる。インターバルを簡単に奪うものの、相手も食い下がる。コートを広く使った攻撃で徐々に均衡した展開に持ち込まれる。しかしデュースに入ってから相手が2連続でショットミスをし、幸先よくこのゲームを奪う。このまま勢いに乗るかと思われたが、第2ゲームで8ー8から6連続失点を喫し、引き離されてしまう。だが東も持ち味の粘リのプレーで18−18と同点に。しかしあと一歩で押し切ることができず、強打で3連続得点を許し、ゲームカウントはイーブンに。第3ゲームももつれた展開になる。8ー8まで互いに点を奪い合うも相手が東のショットを拾い続け、ミスをしてしまう苦しい展開に。段々と足も動かなくなり連続失点が目立つようになってしまう。最後もドロップや強打に対応することができずに5連続失点で敗戦、準優勝で今大会を終えることとなった。
大きな戦力であった4年生が引退し、新戦力の台頭が求められる女子。今大会での経験を活かし、大きく成長していってほしい。(石川大悟)
選手インタビュー
東久留望
ー今日の試合を振り返って
相手も同じ粘るタイプで、我慢比べだと思ったんですけど、最後我慢しきれなかったところが敗因だなと思いました。それとやっぱり粘るだけじゃなくて押しきれなかったところもだめだったなと思いました。
ー準決勝は4度目の対戦にして早大・吾妻選手を破りました
今回相手もすごくミスが多くてラッキーな部分はあったんですけど、攻めるというよりはちゃんと繋げてラリーして、相手のミスを待つ方が勝てるかなと思ったので、今日は我慢してラリーしようと思いました。
ー準優勝という結果については
前のインカレで全然結果が出せなくて、今回準優勝という結果は素直に言うとすごく嬉しいんですけど、やっぱりここまできたら優勝したかったなあっていう部分はあります(笑)。
ー気温が低い状況での試合でしたがやりづらさはありませんでかした
寒いことよりはすごく滑る体育館だったんですよね。そっちの方がやりづらかったかなと思います。
ーインカレが終わってから力を入れてきたことは
インカレ終わってから新人戦が始まるまで1週間もなかったくらいで、調整という調整はなかったんですけど、インカレの時はミスが多くて負けてしまった部分があったので、今回はとりあえずミスせずラリーしようという思いで臨みました。
ー今大会で見つかった課題は
ラリーはできるんですけど、フットワークがむだな動きが多くてファイナルまで続かない部分があるので、フットワークを直していくのと、押し切れない攻めきれないところがあるので、攻めの部分を冬はちゃんと強化していきたいなと思います。
ー新人戦の女子全体の結果としては
団体戦は1回戦で負けてしまってよくなかったなと思います。個人戦はダブルスが準決・決勝に残れなかったんですけど、実力的には1組くらいは残れたはずなのにっていう部分もありました。シングルスは今回4分の2が残ることができて、ベスト4決めのときも同校対決もあったのでシングルに関してはよかったんじゃないかなと思います。
ー来年東選手は上級生になっていくと思いますが、どういったチームにしていきたいですか
私自体そんなリーダー的なことはできないので…でも練習から試合の雰囲気をつくったり、だらけずにやるときはやって、楽しむときは楽しんでっていうオンオフをしっかり出来るような上級生でありたいなと思います。
ー2年生はこれからさらにチームの中心となっていくと思います
2年生は唯一4人いて、私たちの学年はすごく仲がいいんですけど、みんなそれぞれ個性があって。持ってる部分と持ってない部分がそれぞれ4人あるので、持ってない部分は持ってる人が補いながら、3年生は3年生でちゃんとした雰囲気がつくれたらいいなと思います。
ー来季に向けて春リーグに向けて
まずはレギュラーとして出られるようにフットワークの調整と攻めきれる力を冬につけて、体力ももう少しつけたいなあと思います。
伊東佑美
ー今日の試合を振り返って
1、2ゲームとも出だしでリードされていて、流れが悪かったです。1ゲーム目の途中は自分のペースに持っていって、追い越せるまでいけたのですが、やはり最初のリードが響いて相手にいいようにやられてしまって自分のやりたいことができなかったですね。
ーシングルスベスト4という結果については
私は、インカレに出られなくて切り替えてのスタートだったので、シングルスが徐々に良くなってきているのかなと思います。
ー準々決勝で勝利した岡部(天,国1)選手とは以前も対戦し、敗れた相手でしたが
前回は相手に合わせる形で相手のいいようにやられてしまったのですが、今回は自分のペースに持っていって結果的にいい形で終われたと思います。
ー秋リーグではなかなか勝てない試合が続きましたが、徐々に本来の調子を取り戻している印象です
4年生も抜けて、これから上級生の立場になるので自分たちが勝たないと法政も勝てないなという自覚と、だからといって縮こまるのではなく、インカレが終わってからはラリーを楽しむことを心がけていました。
ー1年生時はシングルス、2年生ではダブルスとして主に出場されていましたが、今後はどのようなかたちで出場されますか
今回、女子はダブルがベスト4まで残ったペアがいなくて、ペアも誰と組むか分からない状態なのですが、ダブルもシングルもどっちも出たいです。今回の経験を生かしてダブルはインカレ優勝します!
ー伊東選手の本職は
ミックスが本職です!(笑)
シングルは、1人で気楽にできるイメージがあるので、のびのび出来れば楽しくできるかなと思っていて、ダブルはダブルで自分だけの世界ではないのでちょっとプレッシャーがかかる部分はあります。
ー新人戦のダブルスのペアはどのように決まりましたか
宮監督がオーダーを組んでいて、それを見てはじめて知りました。
ー来期は上級生となりますが
来年は他大も4年生が抜けてがらりと変わるので、法政の優勝のチャンスも十分にあると思います。なので確実な1本になれるように、冬場にしっかり鍛えていきたいなと思います。
フォトギャラリー
- 決勝戦ではあと一歩及ばず惜敗するも、堂々の準優勝を飾った東
- ブランクを乗り越え、安定したプレーで勝ち進んだ伊東は第3位に輝いた
- 1年生の岡部は準々決勝で伊東との同校対決に敗れた
- 清水・今野ペアは3回戦の相手となった専大の勢いに飲み込まれ、ベスト16で今大会を終えた
- 粘り強いプレーで宿敵、吾妻(早大)に4度目のリベンジを果たした(東)
- 来季は上級生としてチームの中核を担う(東)
- シングルスのみならず、ダブルスでも新チームの主力として活躍が期待される(伊東)