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【バドミントン】第71回全日本総合選手権 国内最高峰の舞台で山澤、西川・宮浦ペアがベスト16の結果を残す

 
バドミントン

【バドミントン】第71回全日本総合選手権 国内最高峰の舞台で山澤、西川・宮浦ペアがベスト16の結果を残す

第71回全日本総合選手権
2017年11月27日(月)〜12月3日(日)
駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

女子からは予選から女子シングルスに前田悠希(営4)、勝俣莉理香(営3)が、本戦からは山澤直貴(経1)、西川裕次郎(社4)・野村拓海(社2)ペアと、宮浦玲奈(国4)・勝俣ペアが出場した。国内最高峰の舞台で、実業団選手などの格上選手挑むも本戦で勝利を挙げたのは山澤のみという悔しい結果に。しかし1年生にしてベスト16という堂々の結果を残した。

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1年生にして堂々のベスト16の結果を残した山澤

試合結果

男子シングルス

選手名 結果
山澤直貴 ベスト16

男子ダブルス

選手名 結果
西川裕次郎・野村拓海 ベスト32

女子シングルス

選手名 結果
前田悠希 予選2回戦敗退
勝俣莉里香 予選2回戦敗退

女子ダブルス

選手名 結果
宮浦玲奈・勝俣 ベスト32

混合ダブルス

選手名 結果
西川・宮浦 ベスト16(1回戦シード) 

戦評

男子

シングルス

 山澤の2回戦の相手はナショナルA代表の坂井一将(日本ユニシス)。恵まれた体格と長い腕、屈強なフィジカルから繰り出されるムチのようなスマッシュを武器とする世界でもトップクラスのシングルスプレーヤーだ。  同じく豪快な強打を武器とする山澤にとって、勝ち負け以上の意味を持つこの一戦。苦戦が予想されたが、開始から足を動かしラリーを続け、相手の隙を見逃さずスマッシュをたたき込み、10-10と好戦を演じる。それでもインターバル後から5連続得点を挙げられると、その後もねばりを見せるものの18-21と惜しくも第1ゲームを落とす。
 食らいつきたい第2ゲーム。だが、坂井が厳しい角度に強打を次々と決め、序盤から連続得点を許してしまう。それでも相手のミスに救われるなど、点数を詰めるが相手の配球に苦しめられる。最後はヘアピンを決められ、14-21でストレートで敗戦となった。  この結果を「悔しかった」と語りながらも、自分と同じタイプのプレースタイルであり、A代表として世界でも活躍する坂井選手と戦ったことは山澤にとって大きな経験となったはずだ。この経験を糧に山澤の更なる飛躍に期待したい。(大平佳奈)

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1年間で大きく成長し、来季はより大きな期待が寄せられる

ダブルス

 インカレ準優勝の西川裕次郎(社4)・野村拓海(社2)ペアは実業団ペアである高階(トリッキーパンダース)・高島雅彦(JR北海道)と対戦。 高階とは3月の国際試合でも対決し敗れているが、今回も序盤から法大は劣勢に。「足が動かなくてミスが増えた」(野村)と本来の力を出せないまま11-21と点差をつけられて第1ゲームを落とす。
 第2ゲームも法大の動きはどこか硬く、攻撃を仕掛けても自分たちのミスで相手を勢いづかせてしまう。「もっと向かっていければよかった」と西川が口にしたように法大の消極的な姿勢に付け込まれ、またしても差を広げられ結果このゲームも13-21で落とし、本戦1回戦はストレートで敗れコートを後にした。

 西川は今大会が学生最後の大会となった。大差で敗れたことに後悔の念を残したものの、新たな目標に向けてその目はさらなる高みを見据えている。また、チームの主力としての活躍が期待される野村は来季は3年生。この2年間で積んだ様々な経験は、法大のさらなる飛躍に欠かせないものとなるだろう。(本間美来)

女子

シングルス

 全日本インカレでベスト8入りを果たし、全日本総合出場を果たしたのはこの大会がバドミントン人生最後の大会となる前田悠希(営4)。予選1回戦では高校生と対戦。第1ゲームでは序盤に相手のフレッシュなプレーをものともせず、積極的なプレーで相手を圧倒。21−14でこのゲームを奪う。
 続く第2ゲームも序盤は相手のミスなどで7点差とする。しかし開き直った相手が緩急をつけた攻撃をみせ12連続失点を喫してしまう。なんとか追いすがるも最後は逃げ切られ、勝負は最終ゲームへ。
 最終ゲームも接戦となるが、最後は相手のミスと多彩なショットで勝利した。2回戦は実業団の選手と対戦。その実力通り前半から力強いショットで連続得点を許してしまう。リードを縮めることができずに12-21と大差でこのゲームを落とす。続くゲームは打球感に慣れてきたのかこちらも連続得点を挙げるなど善戦。20-18とゲームポイントを奪う。しかし焦りからかショットミスやヘアピンを決められ敗戦した。 

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学生最後の試合を終え、感謝の気持ちを述べた前田

続いて登場したのは勝俣莉里香(営3)。2回戦からの出場となり、相手はトヨタ自動車の藤原あすか。苦戦が予想されるも終始試合は勝俣ペース。スマッシュを相手コートに次々と沈めリードを広げ、21-14でゲームを奪取。続くゲームも連続得点を重ね、21-13で勝利。
 ここで勝利すれば本戦出場となる3回戦も実業団戦手が相手に。相手のコートを広く使った攻撃に苦戦する勝俣。第1ゲームはペースをつかめずに奪われる。第2ゲームも序盤は厳しい展開に。それでも相手がラリーを続けると相手がミスを連発。逆転に成功し、1ゲーム奪い返す。最終ゲームも7-11と食らいついていくも、その後は6連続失点で勝負を決められてしまう。それでも社会人相手に惜敗する好試合となった。

ダブルス

ダブルスでは全日本インカレでベスト8と苦渋をなめた宮浦玲奈(国4)・勝俣ペアが登場。昨年は本戦から出場したものの、今年は予選からの出場となった。1回戦は社会人ペアをストレートで下す順調ぶりをみせる。2回戦では宮浦の強打が面白いように決まる。第2ゲームでは長いラリー戦を確実に制し、21−11と大差で勝利。2年連続での本戦出場を決めた。そして迎えた本戦1回戦では全日本社会人で優勝を飾った強豪ペアと対峙。序盤は互いに点の取り合いとなるが、相手のめくるめく強打の応酬で11連続失点と完全に力の差を見せつけられてしまう。第2ゲームもコンスタントに得点を許し、見せ場なくストレート負け。インカレ王者まで上りつめたペアも最後の試合となった。

 悔しい思いばかりすることとなった今季。これまでシングルスでチームに大きく貢献してきた前田。そしてインカレ優勝を成し遂げるなど1年時から主力として常にチームを引っ張ってきた宮浦。この2人が引退となる。前田は前述の通り競技から遠ざかるものの、宮浦は実業団へと進み、大きく飛躍していくことだろう。戦力としてだけでなく、精神的にも大きな存在だった2人の穴を埋めることは難しいであろう。それでも2人の思いを胸に今大会でも活躍した勝俣を中心にチームは再び頂点を目指して動きはじめる。(石川大悟)

混合ダブルス

ミックスダブルス西川・宮浦ペアはシードのため、2回戦から出場。相手はどちらもナショナルB代表である井上・篠谷ペア(日本ユニシス)。格上の相手であり、どこまで自分たちの実力を発揮できるかが勝負の分かれ目となった。
 第1ゲーム、序盤からきっ抗した試合展開となるが、エンジンがかからない相手に対して宮浦の強烈なスマッシュがさく裂。17-16と一歩のリードを奪うがここから法大がミスを連発。相手の5連続得点を許し17-21で第1ゲームを落とした。
 第2ゲームも開始直後は前に詰め、攻めの姿勢を見せたが、徐々に相手の強打に押し込まれてしまう。「相手は余裕があった」(西川)と振り返ったように、実力者のコンビネーションの前に法大はまたもやミスが増え大差をつけられる。結果このゲームは13-21と点差を広げられて落とし、0-2のストレートでの敗戦となった。 

 「来年この結果だったら納得いかない」と宮浦。これまでは大学生として出場していた全日本総合だが、西川・宮浦は両者とも実業団で競技を続けることが決まっており、来年からは今大会で敗れたような実力者と同等に戦うことが求められる。 2人進む道は今よりもさらに険しいものだ。しかし法大をけん引し続けた両者が4年間で得たものは、来年、再びこの総合の舞台で輝くことだろう。(本間)

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キャプテンとして1年間戦い抜いた2人はさらなる飛躍を誓った

選手コメント

山澤直貴

ー今日の試合を振り返って
坂井さんとは、1回ナショナルの合宿で練習をやっていて、自分のプレーが出来たらいいなと思っていたのですが、負けて悔しいし勝ちたかったです。自分のプレーは60点くらいですね。粘りが足りなかったかなと思います。気持ちの面でもっといけるところがあったので、力不足だったなと思います。 

ー今年の結果を去年と比較して
去年の結果は気にしていなくて、相手がA代表だったので思い切ってやろうと思っていました。 

ー坂井選手から吸収したことは
坂井さんは強打を武器にした選手で、自分と似たところも多く、この舞台で試合を出来たことは大きかったです。坂井さんとプレーをして今終わってから考えると、力の差がありすぎるかなと思いました。坂井さんはヘアピンで崩して上から強打を打つというポイントの取り方なのですが、自分の武器に似ているので、真似してもっとショットの精度を上げたいなと思いました。 

ー今年1年間を振り返って
法政1年目としては、インカレまでは結果を残せていなくて団体戦も春は全然貢献できなかったですね。やっとインカレの個人戦で自信を持てるようになって来て、今そんなに悩まずにのびのびと出来ています。

ー不調の時期は悩まれたりしましたか
そうですね。でも、インカレの個人戦が分岐点でした。インカレの団体戦もダブルスだったので、それまではシングルス向いてないんじゃないかなとか思っていました。でも全部気持ちの問題だったのと今振り返れば思いますね。来年は単複共に出れるように頑張っていきたいです。 

ー同期の存在は刺激になりますか
いつも練習していて、同期の存在は大きいです。2人に海外遠征の話をしたり、自分も新人戦の話を聞いたりして共感しあっています。みんなで切磋琢磨して3人で結果を残していけるように頑張っていきたいです。 

ー来年に向けて
一つ学年が上がり来年は1年生も多いので、自分は口に出して教えるのはあまり得意ではないのですが、バドミントンを通して高め合えたらいいなと思っています。もう一年経つんだという感じなので、実感はないのですが、来年はいちから頑張っていきたいです。いちから勝負っす! 

ー最後に冬に向けて取り組みたいことは
自分は怪我が長引いてるのもあるので、フィジカル強化が70%、技術の向上が30%という感じで頑張っていきたいです!

西川裕次郎

ーミックスダブルスを振り返って
相手はすごいってわかっていたので、向かっていこうと思ってたんですけど、緊張した部分もあってミスが出ちゃった部分もありましたね。 

ー2回戦からというのはやりづらさはありましたか
組んでそんなに試合という形でやってない状態でいきなり強い人と当たったので、やりづらさはちょっとありましたね。1回戦に勝って勢いで2回戦にいって….っていう感じではなかったですね。 

ー1ゲーム目は接戦だったように思いますが
向かっていけたっていうのもあるし、相手も足が動いてなかったのもありました。1ゲーム目は点数取れてたんですけど、2ゲーム目は相手も余裕あるから普通に回されて、隙ができちゃってポンポン点数取られちゃったのかなと思います。

ー男子ダブルスについては
最後だったのでもっと競れたらよかったんですけど、まああんなもんじゃないですかね。普通にやったら勝てるんじゃないかなと思ったんですけどね。なんか終わってました(笑)。あれは試合じゃなかったですよね。もっと向かっていけばよかったなと思います。 

ー今年の総合はいかがでしたか
こういうところで結果残すために練習してこないといけないっていうのがわかったんですけど、大学生はインカレで終わり、っていうのが結構強いじゃないですか。やっぱりそこは今後法政大学自体が変えていく必要があると思います。でもそうしたらそうしたで個人戦だけ戦うチームみたいになっちゃうと思うんですよね。そこはだから難しいところなんですけど、次自分は実業団に行くので、そこでは結果を求められてくるし、総合は日本で一番大きな大会で、そこで結果を残せるように自分で気持ちを入れ替えてやっていかないといけないなと思います。今は気持ち入ってないっていうか気持ちが切れてるんですよね。(気持ちが切れていると)思ってないけど、どこかしらで今気持ちは切れちゃってるんですよ。 

ー大学生の選手はやはりそう感じる人は多いのでしょうか
そうじゃないですかね。実業団の選手は練習量も違うし。大学生はインカレで結果を求めちゃうんですよね。   

ー練習はどうされていたんですか
週4で実業団に行って、週1.2くらいは学校で練習するっていう風にやってたんですけど、大学生だったらこの時期は3月までオフじゃないですか。そこからまたスイッチ入れて頑張って、インカレ終わったらまたオフ、って感じだったんですけど、今はずっと試合があるのでそこがあんまり切り替えられないんですよね。 

ー学生最後の試合でしたが思うところなど 
大してないです(笑)。「終わったなあ」と。すぐまた(実業団の)試合もあるので。そこに向かってやらなきゃいけないし、自分的にそこが今ちょっと頑張らなきゃいけない目標だったので、この試合にかけてたっていう部分はそんなになかったですね。 

ー今回の結果については
男子ダブルスは1つ勝てたら、次は第2シードの人だったので、そこと試合したらすごくいい経験にはなったんですけど、まあしょうがないと思いますし、自分も野村も気持ちは切れてましたね。ミックスはなぜかシードも持ってて、相手が強かったんですけど、向かっていって負けたのでまあよかったかなとは思います。 

ー先日のSJリーグに出場されていかがでしたか
全然雰囲気違うのもありますし、みんなお給料をもらって、会社のために試合するっていうのと、普通に学生みたいに自分が宿泊費とか全部お金出して出るっていうのはやっぱりそこの責任感は全然違いますよね。そこは一番感じました。あと1.2コートしかなくて、そこをみんな見る感じなので、そういうところも違いましたね。緊張もありましたし、会場っていうより、チームの人がみんな強いので見られるのがすごい嫌でした(笑)。 

ーペアを組んできた野村さんへ
個々の能力を上げて誰と組んでも勝てるようにしていく必要があると思いますし、ペアリングの問題ではなくて、しっかり自分が誰と組んでも勝てるっていう選手になれればチームにも貢献できると思うので、そこを重点的に頑張ってほしいと思います。 

ー実業団での抱負を
すぐ結果は残せないんですけど、地道に努力して少しでも法政大学のOBとしていい形で目標になれればいいかなと思います。

野村拓海

ー今日の試合を振り返って
自分たちのミスも多かったですし、サーブ回りから崩されて決められることも多かったので、全体的にまだまだ弱いというか、それで勝てなかった感じですね。あと少しとかここがだめとかではなくて、自分たちの足が動いてなくて、それでミスが増えたりとか。そこは課題ですかね。最初から足を動かしてレシーブも動けていればまた結果は違ったんじゃないかと思います。 

ー高階選手(トリッキーパンダース)とは大阪インターナショナルチャレンジで一度対戦されていると思いますが
スマッシュも速いし上手いっていう印象でした。動きが速いというよりはテクニックを使ってかわしてくるタイプなので、今日もハーフ球に出されたときに何もできなくて、西川さんがずっと動いて動いて、自分は結局何もできなくて。相手側から展開されることが多かったですね。そういうところが上手いなあと思います。自分はテクニックもないのでひたすら速くやるとかしかできないので、そういうところはすごい選手だなと。 

ーここまで調整してきた点は
練習中はひたすら3-2でレシーブの練習とかゲームが多かったんですけど、あんまり2-2のゲームではなかったんです。その分攻める練習はあんまりしてなかったのかなとちょっと思いましたね。攻めのローテーションってそういえば今まであんまりやってなかったなと。だからレシーブから展開して攻めて攻めて西川さんが決めてくれるっていうそのパターンしかなかったんですけど、とりあえずレシーブからしっかりできるようにっていう練習はやってきました。 

ー3回目の総合となりましたが今年はいかがでしたか
全部本戦1回戦負けなんです。そろそろ1回くらい勝ちたいですよね(笑)。でも回数を重ねるごとに緊張感はなくなってきたかなと。高3のときは緊張というか本当に何もできなくて終わって、去年は予選はいい試合できて勝てたんですけど、本戦は相手が強すぎて何もできませんでした。今年は別に緊張もあまり感じなくて、一応楽しめたんですけど、普通に点差つけられて負けましたね。さっきも言ったんですけど、ここが足りないっていうか、レシーブできない、スマッシュ決まらないとかじゃなくて、足が動ききれてなかったりとかそういう自分たちのミスで負けました。 

ーでは手応えはあまり得られなかったのですか
でも敵わない相手ではなかったなと思います。そういう意味では全然やっていけるとは思ったので。あとはしっかりミスを減らしていければもっといい試合ができたかなという感じです。 

ーこの1年はどんな1年でしたか
西川さんと組ませてもらって、去年のランキングサーキットでペアを組んで、それで全然だめでその年は組まなくて。でも大阪インターナショナルチャレンジのときに、(法大から)2人しか出られなかったので組んだんですけど、それで結果を残したからずっと2人でいくってことになりました。リーグも出させてもらって東日本(インカレ)も優勝したしインカレも2位になれたし…自分も西川さんに頼ってばっかりだったんですけど、西川さんには感謝してます。ここまで来れたのも西川さんのおかげなのでそれはやっぱり感謝ですね。 

ー西川さんと話したことなどは
前の日ラインで「短パンどうする」って送られてきたんですよ。西川さんは黒がいいって言ってて、僕は黒の短パンを昨日の練習で履いちゃってて「洗濯しないとないです。違うのじゃだめなんですか?」って言ったんですけど「最後の試合だからだめ」って。かわいいところあるんですよ(笑)。結局短パンは貸してもらって揃えました(笑)。 

ー1年ずつペアが変わっていることについて
中高ほぼ一緒のペアだったので、最初は戸惑いというか、(前のパートナーと)2人でしかやっていなかったので基本的に一定のことしかやっていませんでした。なのでペアによって変える、っていうことはあんまりできなくて。最初の方はあまりできていなかったんですけど、大学に入っていろんな人と組んである程度ペアによる対応というか、うまくプレーの仕方を変えるっていう考えはできるようになったかなと思います。不器用だからあまりできてないとは思うんですけど。新鮮というか、パートナーから学ぶことも多いので、ずっと一緒っていうのもいいと思うんですけど、毎年変わるのも楽しいかもしれないですね。来年も誰と組むかまだわかんないんですけど、再来年もどうなるかわからないですし、そういう意味では誰と組んでもまたここに来れるぐらいには、まず個の力をしっかり伸ばしたいなと思います。 

ー去年組んでいた河崎選手とのペアとはどういったところが違いますか
去年は攻める感じで、レシーブというよりは河崎さんが前に行って自分が後ろに下がって打つ、みたいな攻めがしっかりしていたんですが、今年はレシーブがしっかりしたのかなと。西川さんもできるし、結局それで自分が狙われてきたので自分も対応しなきゃいけなくなりますし、そういう意味ではレシーブ力は去年よりもついたんじゃないかなと思います。河崎さんは前に入ってくれるのが本当に速かったんですよね。西川さんはどちらかというとレシーブから崩していくとか、テクニックの部分が大きくて。本当に最悪の場合は「俺がミスしなければ何とかなる」と思っていました。繋いでおけば何とかなるって思っていたところもありましたね。そういう意味ではプレースタイルは一人一人っていう感じだったかもしれないです。去年は2人で攻めていたんですが、今年はまず一人一人行って、最後攻めるときには2人で行く、みたいな感じでした。 

ー2年連続で4年生とのペアでしたが
そんなに気にしてなかったんですけど、河崎さんのときは自分は1年生だし全然強くなかったのでやるしかなかったんですよね。4年生がどうって考えてなかったし、河崎さんにも確かそういう風に言われたと思います。だから気負いしないでひたすら一生懸命やって、それでインカレベスト8に入れたのかなと思います。今年もあんまり考えてなかったんですけど、インカレ個人戦の東経大との試合の時は頭をよぎりましたね。「終わっちゃうのか」みたいな。最後の試合になるかもしれないからとりあえず声出してやることやろうと思ったら勝てたのでよかったです(笑)。 

ー来年は上級生となります
今の3.4年生はあんまり上下関係という感じではなかったんですけど、その分練習でしっかり厳しく、自分にも後輩にも厳しく練習していければいいかなと思います。 

ー1年間ペアを組んだ西川さんへのメッセージを
1年間本当にありがとうございました。大阪(インターナショナルチャレンジ)から始まり、春リーグは足を引っ張ってて、東もインカレも足引っ張って…足引っ張ってばっかりだったんですけど、やっぱり西川さんと組めたから今ここにいるわけだし、インカレ2位とかいろんな結果を残せたので、本当に感謝してもしきれないです。今日は最後の試合だったんですけど、最後まである意味自分たちらしいのかなと思います(笑)。実業団に行っても頑張ってください! 

ー引退する4年生に向けて
本当にいろんなことでお世話になったんですよね。ただひとつだけ後悔しているのはインカレの団体で最後負けてしまったことです。そこだけは勝ちたかったなと思ってます。謝るっていうのはちょっと違うと思うんですけど、申し訳ないというか…僕のせいで負けてしまったっていうのはあるので。みんな悔いは残ってしまったと思いますし、そこは僕のせいでもあるので、その分来年こそは自分が引っ張っていけるように、チームの柱になれるように成長していきたいと思うので応援よろしくお願いします。1年間ありがとうございました。 

ー改めて来季に向けての意気込みを
今年はいろんな試合に出られてその分課題もいっぱい見つかりましたしいっぱい経験も積みました。そういうものからちゃんと学んで、春に向けてトレーニングや練習をしっかり積んでいきたいです。今まで引っ張ってもらっていたので、今度は上級生なので後輩をしっかり引っ張っていけるように、自分にも厳しく後輩にも厳しく練習していって、団体戦で優勝を狙えるようにしっかり頑張っていきたいと思います。

宮浦玲奈

ーミックスダブルスを振り返って
相手の人はナショナルB代表に2人ともダブルスで入っていて、そういう相手だったので向かっていく気持ちでできたかなとは思うんですけど、ところどころミスが多かったので、そういうところを直していかないとなと思います。 

ー第1ゲームは接戦でしたが
低い展開を色々なところで制することができたのが大きかったと思うのと、相手の人がまだそんなに動けてなかったので、そこでしっかり1セット目とれてたらな、という感じはしましたね。 

ー女子ダブルスについては
勝俣との最後の試合だったので、楽しみながらもしっかり頑張るっていう気持ちでやったんですけど、やっぱり相手の方が動きが速いし、タッチも速かったので、そういうところについていけなかったかなという感じがします。 

ー相手は社会人チャンピオンでしたが
自分の後輩なんですよ。そういうのはあんまり気にしてなかったんですけど、そういうのは気にせずにしっかり社会人チャンピオンっていう全然上のレベルの人が相手だったので、向かっていく気持ちでやっていきました。 

ー結果自体については
今年大学終わるので、来年からは実業団なので、来年1年間しっかりやってからこの結果だったらちょっと私はまだ納得いかないんですけど、これからは結果が人生を左右してくるので、今はいいんですけど、来年からだったらこの結果は納得いかないかなと。今年は大丈夫です!(笑)社会人と比べたらこんなもんかなと。 

ーそれぞれどういった調整をされてきましたか
勝俣はやっぱりゆっくりな動きが多くて、自分のペースがあるので、そこで自分がしっかり合わせてあげなきゃいけないところもあるし、勝俣もそこに対して合わせなきゃいけないところもあるんですけど、そこでもうちょっと勝俣のことも考えつつ、お互いの動きも考えつつ…っていう感じで勝俣とはやっていました。西川は後ろが取れる、カバーできる選手なので、どちらかというと自分の仕事だけにしっかり集中して、西川が動きやすいように自分が先に動いて…ていう感じですかね。 

ー総合は何回目になりますか
6回目です。勝てないので社会人になったら勝ちます!(笑) 

ー総合にはこれから実業団で対戦していくような選手がたくさん出場していると思いますが
私はダブルスなんですけど、今の日本のダブルスのレベルがすごく上に上がってきているので、その中でも戦っていけるような力をこれから1年間まずしっかりつけて、1年目だから、ではなくて、1年目からしっかり結果を出していけるようにまずはダブルスで頑張ります。 

ーペアを組んできた勝俣さんに向けて
ダブルスもシングルスも(タイトルを)狙える子なので、ダブルスはまたちょっと勝俣が引っ張ることになって大変だと思うんですけど、勝俣もシングルス狙いたい気持ちがある中で私ともダブルスをやってて、両方やるのは大変だったと思うんですけど、今年からは自分の狙いたい方をしっかり狙って、よければ2つ狙っていけるように。シングルス頑張ってほしいですね。ダブルスも団体のために頑張ってほしいです。 

ー大学最後の試合となりましたが今大会はどのような大会になりましたが
宮さんと吉岡さんに入ってもらう最後のベンチだったので、寂しいっちゃ寂しいんですけど、全然会えなくなるわけではないと思うので…そのくらいですかね。宮さんと吉岡さんに入ってもらえなくなってしまうのがちょっと寂しいくらいです(笑)。 

ー実業団ではどういう選手になりたいですか
みんなに応援されるように頑張りたいです!

勝俣莉里香

ーシングルスを振り返って
本戦に行きたくて、練習もシングルをメインでやっていて勝ちたい思いが強かったのですごく悔しいです。 

ーダブルスを振り返って
相手は全日本社会人でも優勝している相手で、普段は大学生とばかり試合をしているのでやっぱり社会人はレベルが高いなと思いました。 

ー今大会を振り返って
全体的にそんなに緊張することもなく、相手が格上の人ばかりだったので楽しんでできたのかなと思います。 

ーどんな目標を持って今大会に臨みましたか
実業団選手にどれだけやれるか、どんな相手でも勝ちにいく気持ちで臨みました。 

ー実業団選手と戦ってみて
ミスも少ないし球の質も高いし学生では通用することも社会人では通用しないことも多いのでそこで焦っちゃったり決め急いだりしてしまいました。相手がミスするまで自分が我慢し続けられないと実業団選手には勝てないのかなと思います。 

ー宮浦選手とペアを組んで戦う最後の大会でした
インカレが終わってからそれほど練習することもなくて、試合の1週間前くらいからしか練習していないので不安はあったんですけど、今まで組んでいたぶんやっていなくてもかみ合う部分が多かったです。相手も強かったので楽しんでできたのかなと思います。 

ー今大会で引退となる4年生に向けて
今年も団体ではタイトルを取ることができなかったんですけど、宮浦さんにダブルスを引っ張ってもらって団体の1ポイントになったし、前田さんもシングルスで1ポイント取ってくれてチームとしても助けられた部分が多かったので感謝しています。 

ー今年1年を振り返って
ユニバーシアードで日本代表として戦ったこともいい経験になったし、秋リーグは全然シングルスで勝てなくてどうしようという時期もあったり、インカレはそれなりに勝てたりといろいろなことがありました。練習して自信がつけばできるんだなということがすごく分かりました。4月まで時間があるので、練習して勝てるかはわからないんですけど勝てる可能性は高くなるのでやれることをやって来年こそ結果を残したいなと思います。 

ー冬の間に取り組みたいこと
打つことも大事ですが、冬は体づくりや体力をつけることをしっかりできないと4月から戦っていけないと思います。キツイかもしれませんが体づくりをすることが自分にもチームにとっても大事なのかなと思います。 

ー来季に向けての意気込みを
団体戦で勝つことが一番の目標なんですけど団体も勝って個人でもシングルスとダブルスで結果を残して来年また総合に出られるように頑張りたいです。

前田悠希 

ー1回戦を振り返って
高校生はガツガツ攻めてくるタイプの子がほとんどなので、それに対して自分でガチャガチャしないでしっかり合わせて綺麗な返しをしながら自分から先に攻めていこうかなと思っていました。 

ー2回戦を振り返って
一度練習したことがあり、勝つ可能性も負ける可能性もある相手だと思っていました。相手の方が実業団でプレッシャーがあると思って気持ちは楽だったので思いっきりプレーできました。 

ー今大会を振り返って
総合は限られた人しか出られない大会なので出られたことがいい経験になったなと思います。そんな簡単に出られる訳ではない大会に出てそこで引退できたのは自分の中でも良かったなと思います。 

ー全日本総合の雰囲気は
インカレとか大学生だけの大会だと少しお祭りのような雰囲気ですが、総合だと実業団が主流で実業団の選手は会社を背負ってやっているのでピリッとした雰囲気がそれぞれのチームで出ているなというのは感じます。 

ーインカレが終わってからどのくらい練習してきましたか
自分の中ではインカレが気持ち的には最後で総合は楽しみながら勝っていきたいと思っていました。インカレで気持ちが切れてしまった部分もあるし、5回という少ない練習の中でしたが、練習している時間はたくさん動いてシャトルの感覚を忘れないようにやってきました。 

ー去年は予選1回戦敗退でした
去年は1回戦負けで知らない相手に負けてしまったので悔しいなと思っていて、今回は名前のある選手に負けたので悔いはないというのは嘘ですが自分の中では納得できているかなと思います。 

ー今大会で引退となりますが、今の率直なお気持ちは
一緒に練習してくれたチームメイトにもありがとうという思いもあるし、一番は4年間教えてくれた監督やコーチにすごく感謝しています。高校時代は全国で結果を残すことはできなかったんですが、大学では強い人が集まっている関東で優勝したり2位や3位になることができたのは監督とコーチのおかげだと思っています。

フォトギャラリー

  • DSC 0087 R1年生にして堂々のベスト16の結果を残した山澤
  • DSC 2162 R本戦1回戦では逆転勝利を収めた(山澤)
  • DSC 1776 R力を出しきれないまま、本戦1回戦で敗れた西川(右)・野村ペア
  • DSC 1329 R惜しくも本戦出場とはならなかったが「納得できる」終わり方であった(前田)
  • DSC 1721 Rシングルスでも総合出場を果たした勝俣
  • DSC 1953 R宮浦・勝俣ペアは悔しいストレート負けを喫した
  • DSC 0011 R2回戦からの出場となった西川・宮浦ペア
  • DSC 2240 R勝利とはならなかったが格上相手に健闘を見せた

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