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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対立大2回戦 8回に落とし穴 「私の采配ミスです」 今季初黒星を喫する。次戦大事な一戦へ。

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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対立大2回戦 8回に落とし穴 「私の采配ミスです」 今季初黒星を喫する。次戦大事な一戦へ。

東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対立大2回戦
2018年4月29日(日)
早大東伏見グラウンド

1回戦を大量得点で勝利し、開幕ダッシュから勢いが止まらない。しかし、昨日とは異なり試合は均衡状態に。一時勝ち越すも8回に打者一巡の猛攻を受け逆転を許し、今季初の黒星となった。

※打率、防御率の計算に間違いがありましたので後日更新し、掲載いたします。監督、選手の皆様には、深くお詫び申し上げます。

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開幕以降、初黒星となってしまった

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 1 0 1 0 0 0 0 1 0 3 10 2
立 大 1 0 0 0 0 0 0 3 × 4 7 1

(法大)●石橋錬、西村−乘松
(立大)○松原、泰道、濱崎−木村一

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球
1 (3) 佐々木勇哉(社3) 花巻東 5 0 0 0
2 (5) 堀皓貴(社3) 鳴門 4 2 0 0
  PH 土倉徳(社3) 遊学館 1 1 0 0
  R 伊藤滉章(社3) 新居浜西
3 (6) 鳴川宗志(社4) 鳴門 4 3 1 1
4 (9) 石橋優一郎(法4) 徳島北 5 2 1 0
5 (7) 大石智貴(経3) 静岡 5 1 0 0
6 (4) 三品勇人(社4) 報徳学園 4 1 0 1
7 (2) 乘松幹太(現3) 新田 1 0 0 1
8 (1) 石橋錬(社1) 遊学館 1 1 0 2
  1 西村勇輝(経1) 日本文理
9 (8) 中川大輔(経2) 日大三 3 0 0 0
  PH8 八木達也(社1) 日大三 1 0 0 0

三塁打:堀(1回)
二塁打:石橋錬(2回)
盗塁:鳴川(3回)、石橋優(3回)

 

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点
石橋錬 7 1/3 6 5 2 4
西村 2/3 1 1 0 0
 

戦評

 優勝への大きな鍵となった今日の試合。初回1死から2番堀皓貴(社3)が立大先発松原の初球をたたき、打球は三塁へ。一気に先制の好機をつかんだ。続く3番鳴川宗志(社4)が左前適時打を放ち、早々に先制に成功。しかしその裏1年生にして今季2度目の先発を任された石橋錬(社1)は1、2番をテンポよく抑えるも、3番福田にソロを許し立ち上がりの先制は虚しくも振り出しに戻ってしまう。

 その後3回に3番鳴川が四球で出塁すると、足を絡めてすかさず二塁へ。捕手木村が捕殺を試みるも送球が乱れ、その隙に一気に鳴川は三塁へ。4番石橋優一郎(法4)の右前適時打で鳴川が生還。勝ち越しに成功した。

 その後試合は硬直状態に。ルーキー石橋は立ち上がりにソロを許したものの、2回から先輩女房乘松幹太(現3)の細やかな配球に応え、2回から7回を無失点。うち3回を三者凡退で抑えた。

 試合が動いたのは8回。先頭の6番三品勇人(社4)が右安打を放つと、続く乘松が犠打で三品を二塁へ。続く石橋錬が死球で塁に出ると代打に八木達也(社1)が登場。右方向へ安打性のあたりになるも、惜しくもアウトに。この間に三品は三塁へ走る。続く1番佐々木勇哉(社3)の打席の5球目。捕手の手前でバウンドした球はミットには入らなかった。この隙に三品は本塁へ走り生還。貴重な追加点をあげた。しかしその裏、今季1番の困難が法大を襲った。7番上原を堀の痛恨の失策で出塁を許すと、続く打者も右安打、四球と出塁を許し、無死満塁に。1番柏瀬の左前適時打で1点を返されると、ここまで粘投した石橋が無念の降板。同じくルーキー西村勇輝(経1)がマウンドに立つも、苦しい状態は変わらなかった。今試合ここまでソロを含め3打数2安打と快音を鳴らしていた3番福田に同点打を放たれ、4番遠山の内野ゴロを本塁へ送るも刺すことは出来ず、逆転の走者の生還となった。

 それでも9回の攻撃では追い上げも匂わせる好プレーが光った。先頭の打席に立ったのは代打の土倉徳(社3)。高めに入った初球を見逃すことなく中前安打を放つと、主将鳴川は左翼線安打を放った。その後進塁打で2死一、三塁と同点の走者を得点圏に置くも、一歩及ばず敗戦となった。

「明日につなげられるように」。勝ち点奪取まであと一歩及ばずとも、ナインの表情は暗くはなかった。『絶対に落とせないカード』奪取へ向けて、明日の1戦に期待がかかる。(梅原早紀)

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ベンチのムードも最高潮に

 

Pick Up

後輩のため、同期のため。気持ちで打った代打安打!

 8回に逆転を許し、今季初黒星を喫したこの試合。しかし、最終回に得点圏まで走者を置き、同点あわや逆転という大きな見せ場を作った。その口火を切った中前安打を放ったのが、先頭打者として代打起用された土倉徳(社3)。

 その直前の8回。遊学館高校時代からの後輩で、この日先発した石橋錬が粘り切れず降板。また同期として常に一緒にやってきた堀が三塁手の守備でミスをして逆転を許してしまった。チームの雰囲気が落ち込む中、左投手が出てきたことで堀の代打として一人打席へ。「とにかく安打を打ちたい」ここまでのリーグ戦、法大を支えた2人のミスを挽回しようと静かに闘志を燃やしていた。

 土倉は、もともと1年の春のリーグ戦から全日にかけて捕手としてレギュラーに定着。強打の捕手として期待され、スーパールーキーの登場とも囁かれた。しかし、「ボロボロになった」と本人も話すように期待に対するプレッシャーからか1年秋に突如の不調に陥ると、捕手の守備でもミスが目立つようになり、まさかのレギュラー落ち。そこからは、リーグ戦出場が激減した。

 それでも「腐らずにやってくれていた」と本間隆洋監督は話す。レギュラーを外れても一塁手や三塁手に挑戦するなど1年以上チームのためできる限り試行錯誤を重ねた。それだけに自分と同じように1年生から出場する石橋への周囲の期待からくるプレッシャーや、2年生までけがで苦しみ出場機会に恵まれなかった堀の苦労はよく分かっている。下を向くな、俺が取り返してやる。まさにあの打席は、そのような気持ちが伝わってくる土倉の安打だったと言えるだろう。

 第3戦に向けても「出番をもらったら一本出すつもりで」と虎視眈々と代打での出場を待つ土倉。1打席という少ない出場の中で、一振りでチームの雰囲気を変えることができるのか。土倉の打撃に、これからも注目だ。(具志保志人)

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代打で安打を放つ土倉

 

監督・選手インタビュー

本間隆洋監督

―今日の試合を振り返って
本当に選手が一生懸命にやってくれましたので、明日につながる内容だったのかなと思います。

―8回の逆転を許した場面について
今日選手にミーティングでは言ったのですが、やはりビックプレーというのを期待するのではなく基本的な送球ひとつにしても、本当に些細なところから綻びが出るよと、それが分かっただけでいいじゃないかという話はしましたね。まさに堀の送球ひとつ。それに捕れなかった佐々木にしても、崩れたのかなと思いました。 チーム競技やる場合に、どこかひとつ綻びが出ると一気にやられるよというお話をしました。

―同点にならなかったものの見せ場を作りまし
まだまだ弱いのですが、あそこで畳み掛けられる強さを目指していこうよという話を選手にはしました。

―鳴川選手が好調ですね
そうですね、主将としてだけでなく打撃でチームをあれだけ引っ張れているので、なんとか1番、2番、3番と良い流れで鳴川がチームの中心になってくれているのかなと思います。

―堀選手のミスがありました
どこで選手を守備固めで使うかという私自身の判断がミスったのでしょうね。私の判断ミスですね。終盤に1点差で逃げ切ると思ったら、江間であったり鎌田を投入する時機をこっちが上手く判断してあげれば堀も良いイメージで試合を上がれたなと思いますね。普通にやってれば2-1で勝てた試合そんな気がしますね。

―なかなか出場機会が少なかった土倉選手が代打で安打を放ちました
腐らずにやってくれていて、性格的なもので、すごく落ち着いたものがあって波がない選手ですね。なので、こちら側からすると信頼を置ける使いやすい選手です。やはり、あの安打は土倉が打ったという意味で嬉しかったですね。

―満塁の場面で1年生ながら西村投手をマウンドに上げました
あそこは、バタバタで本人には申し訳ないですし先発した石橋錬も踏ん張るところは踏ん張ってくれて、今日は投手に関しては何がどう悪いということはなく1年生2人でよく最後までつないでくれた試合だったと思います。これは、私の采配ミスということで明日以降にとにかく切り替えて持ち越さないで頑張って欲しいなと思います。

―明日に向けて
明日、とにかく今日みたいな競った試合になろうが、うちが相手よりも上回れるようにしたいと思います。チームの雰囲気は落ち込んでいないので、力の差を見せて勝ち点を奪取できたらと思います。

 

鳴川宗志(今季打率5割を超える頼れる主将。明日へ向けて意気込みを語る)

―今日の試合を振り返って
ところどころ、点を取れる場面があった中、追加点をあげることができなくて悔しいです。でも1年生投手が粘ってくれたのでそこはよかったですが、まだまだ今年のチームの弱さが出た試合でした。

―具体的にチームの弱さとは
チャンスで打てないところですね。最終回もそうでしたし、すごく残塁の多い試合でした。

―ご自身としては初回に先制打に加え、積極的に走塁をするなどのプレーが見られたが振り返ってみて
今日は本当にチームを勢い付けようとして打席に入っているので、それがいい結果につながっているのではないかと思います。

―最終回には土倉選手が出塁した後、打席に立つ前に本間監督から声を掛けられていたが
あれは「2球目まではいい球を待って、3球目はエンドランを出す」という話はありました。自分が打ったら勢いづくということはわかっていましたし、ここはやっぱり4年生が引っ張っていかないといけないと思ったので強い気持ちを持って打席に入りました。

―全体として初球をたたく印象が強かったが
特にそういう共通意識はなかったんですけど、投手のストライクが結構はっきりしていたのでそれを積極的に振っていこうという話はありました。

―次の打者へこまめに声掛けをしていたが
自分が結構当たっていたのでそれをなるべくチームに伝えられればと思っていますね。

―今試合まで全試合安打を放っているが
正直打率とかは気になるところではあるんですけど、打席に入ったらチームバッティングを心掛けています。

―明日へ向けて一言お願いします
しっかり切り替えて、明日落としたら優勝も遠のいてしまうので頑張りたいと思います。

 

土倉徳(代打の切り札!これからさらなる飛躍へ!)

―今日の試合を振り返って
負けてる場面の代打だったので、とりあえず逆転するためには出塁することしか考えていなかったですね。とにかく安打を打ちたいなという気持ちで打席に立ちました。

―8回の代打までに準備していたことは
相手投手が昨日も投げた投手で、昨日対戦した人たちが結構情報をくれたので、それを信じて打とうと思ってました。

―今は代打要員という感じですか
そうですね。

―高校の後輩である石橋錬選手が降板した次の回の代打でした
後輩なので負け投手にしたくないなという気持ちはあって、できれば長打とか本塁打を欲を言えば打ちたかったですけど、なんとか安打が出たので良かったです。

―同期の堀選手がミスをして、それを取り返したい気持ちもあったと思います
責めたりはできないので、同学年の皆でケアできればと思います。

―1年の全日以降なかなか出場機会に恵まれないかと思います
知ってますね(笑)。捕手で定着をしたかったのですが、1年の秋リーグで全く打てない状況になって守備もボロボロになっちゃったので、その年の冬から色んな試行錯誤を重ねて新人戦から一塁手や三塁手もやってみて今の状態です。今は状態も良いと思うので、できればスタメンを取れればなと思います。

―捕手以外だと現在はどこを守れますか
普段の練習では三塁手の練習はしてます。

―第3戦に向けて
次も後からの出番になると思うのですが、出番をもらったら一本出すつもりで後はチームが勝てるように声を出すだけです。

 

石橋錬(8回途中まで好投。これからは投手陣の柱へ)

ー今日の試合を振り返って
負けてしまったので、反省しかないです。

ー序盤の投球について
今日は5、6回の投球にムラがあり、あまり(良く)投げられていないです。ホームラン(を打たれてしまったこと)は悔しいですね。

ー死球後のピッチングは
2回目の死球は痛かったですね。

ー前の試合より長く投げたが疲れはあったか
そんなに(疲れは)なく、前と変わらず、リラックスして投げられたと思います。

ー明日への意気込み
明日も切り替えて、勝てるように頑張ります。

 

西村勇輝(ピンチの場面で登板。マウンド度胸は、チームNo1)

ー今日の試合を振り返って
ノーアウト満塁の(2番からの)好打順での登板だったので、先輩達からは3点取られても仕方がないと言われており、自分自身も開き直って投げることができました。

ー先輩たちが守っている中でマウンドに上がり緊張などはしたか
あまり緊張しないほうなので特に緊張したとかは無かったですね(笑)。

ー捕手の乘松選手が何度かマウンドに足を運んでいたが
(乘松選手に)低めのショートバウンドの球も止めるから腕を振って投げてこいと言われたので、サインどうり構えたところにしっかり投げることができました。

ー明日へ向けて一言
初めての全日本大会に行ってみたいのでそれに向けて明日も頑張ります!

 

 

フォトギャラリー

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