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【硬式野球】他大学インタビュー 早稲田大学野球部②~加藤雅樹選手、福岡高輝選手、早川隆久選手~

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【硬式野球】他大学インタビュー 早稲田大学野球部②~加藤雅樹選手、福岡高輝選手、早川隆久選手~

2018年3月27日(火)
早稲田大学野球部『安部寮』

第2回の今日は、チームの4番を任されている加藤雅樹選手、昨年ブレイクした福岡高輝選手、また今季第二先発を任されている早川隆久選手に話を伺った。

katou
今年4番を任されている加藤

選手インタビュー

加藤雅樹 外野手 

ー昨年を振り返って
秋はチームとしても自分としても苦しいシーズンだったと思います。

ー昨季は個人的に成績を大きく落としてしまう形となりました
技術的な部分ですごく崩れていたというのがあります。調子自体もあまり良くなかったというのもありますが、自分の技術不足の面が大きかったと思います。

ー4番としての重圧は
重圧というのはあまりないですけど、早稲田が負ければ『4番としての働き』について言われてしまいますし、そういう意味では早稲田の4番の凄さというか、今まで凄い打者が打ってきた打順なので、ファンの方が思う早稲田の4番にならなければならないというのは思います。

ー現在の調子は
オープン戦自体は順調というか、調子を良く保てているかなと思います。

ーチーム全体の雰囲気は
明るい雰囲気でやれていると思います。

ー今年期待する選手は
早川(隆久)かなと思います。去年は本人も納得いかなかったと思いますし、本当にすごい選手なので、今年はやってくれるのではないかと思います。

ー法大投手陣の印象は
秋(の法大対早大)は菅野(秀哉、キャ4)さんしか投げていないので、その印象がすごく強いです。やはり絶対的エースで、そこに勝てないと法政から勝ち点を取ることはなかなかできないと思います。秋にあれだけ投げられて完全に抑えられたので、菅野さんの印象がすごく強いです。

ー特に対戦したい投手は
やっぱり六大学の中で見ても1番良い投手は菅野さんだと思うので、菅野さんから打ちたいという気持ちはあります。

ー法大打線の印象は
個人能力がすごく高くて、1番から9番まで長打がある打線だと思います。

ー特に印象の強い打者は
小林満平(法4)さんとか、中山(翔太、人4)さんとかはずっとリーグ戦で活躍し続けている選手だと思うので、そのあたりの打者をしっかり抑えないと厳しいかなと思います。

ー自身の今の課題は
細かいことを言えばたくさんあります。守備走塁もそうですし、打撃の面でも粗さがあったり、飛距離にも満足していないです。そう考えていくと足りないところというのは全てにあると思います。

ー期待される長打について
意識して打とうと思ったら自分はだめになるタイプなので、試合では全く意識はしないです。でも、なりたい選手像としては長打を打てる選手なので、練習では意識してやっています。

ー具体的に理想の選手は
高橋由伸(=現読売巨人監督)選手、筒香嘉智(=現横浜DeNA)選手、吉田正尚(=現オリックス)選手などの動画はよく見ています。

ー開幕までに意識することは
やはり打撃だと思います。今良い感じで来ているので、この感じでしっかり続けていけたら良いと思います。

ー上級生となって意識の変化は
昨年1年間リーグ戦を経験して4番を打たせてもらって、今年は本当に自分も軸になって4年生の力にならないといけないというのはすごく思っているので、チームのことに関しては気づいたことがあったらしっかり言っていけるようにというのは思っています。

ー今年のチームの特徴は
チーム力で勝つというのが今年の早稲田だと思うので、どんなことがあっても明るく、しっかり前を向いて試合に集中していけたら良いと思っています。

ー個人目標は
三冠王を目指したいというのは自分の中であります。取り逃がしたという気持ちもありますし、昨秋が全然だめだったというのもあって。三冠王を目指してやってきたので、その目標を達成したいと思います。

ーチーム目標は
最下位になって、本当に応援してくださっているファンの方々やOBの方々を失望させてしまったというのがあるので、今年こそ必ず優勝するという気持ちで頑張っていきたいと思います。
(取材:山﨑有馬)
katou
加藤 雅樹(かとう・まさき)
社会科学部3年 1997年5月19日生まれ
東京都出身・早稲田実業
185cm85kg 右投左打 
『昨年は春に首位打者を獲得するも、秋には一転して不振に陥ってしまった。今年は早大の絶対的4番としての再起を誓い、三冠王を狙う』

福岡 高輝 内野手

ー昨年を振り返って
春は代打で出ていて、試合にずっと出たいなという思いがあって、秋にレギュラーを取ることができたので、自信になった1年だったと思います。

ー昨季には打率が3割を超え、飛躍のシーズンとなりました
自分のバッティングをとにかくすればある程度打てるという自信は自分の中にあったので、とにかく自分のバッティングをしようというのは思っていました。

ー自分の打撃というのは
どんどん初球から振っていって、さらに粘って甘い球を待つというのが自分のバッティングです。

ースタメンで出場することに対するこだわりは
やっぱりずっとスタメンで出たかったので、昨秋にそのような結果を残せたのはとても嬉しかったです。

ー代打で出場していた経験が生かされることは
代打は一打席なので、その一打席に対する気持ちの入れ方というのは代打で出場することによって学べたかなと思います。

ー現在の調子は
けがをしていた時期もありましたが、今は調子も上がってきて良い感じです。

ー意識して取り組んでいることは
逆方向に強く引きつけて打てるようにというのを意識してやっています。

ー現在のチームの雰囲気は
(高橋広)監督からピリピリしてやれというとは言われていて、緊張感を持った良い雰囲気でやれていると思います。

ー個人的に見えてきた課題は
速い球をいかにしっかり捉えられるかというのが課題になってくると思います。

ー法大投手陣の印象は
自分は昨年、法政の投手では菅野さんとしか対戦していないのですが、球が速くて、なんとか食らいついていかないといけないピッチャーだなという印象です。

ー特に対戦したい投手は
やはり菅野さんからは1本しか打てていないので、リベンジという意味でも対戦したいですし、あと1人、ベンチに入るかわからないですけど、高校の同期に磯川(雄太、経3)がいるので、対戦したいと思います。

ー昨年で印象に残っている試合は
秋の立教第1戦は自分が先制タイムリーを打ったのですが、その後に自分のミスで逆転されてしまったので、印象強く残っています。

ー昨季は上位打線で出場していましたが、打順のこだわりは
最近は5番を打っていて、自分の中では1番か3番を打ちたいなというのは思っていますが、5番でも加藤が打った後にチャンスで回ってくることがありますし、逆に自分がチャンス作るということもできるので、5番も良い打順だなというのは思ってきています。

ー5番という打順はこれまでの野球人生で経験は
ほぼないです。5番は初めてです。

ー昨季は打率が3割を超えましたが、首位打者に対する意識は
首位打者はやっぱり取ってみたいですね。去年は慶応の清水(翔太)さんが取っていて、自分もあれくらい打ちたいなというのはあります。

ー守備では昨年、一塁手と三塁手での出場がありました
昨年はファーストを守る機会が多かったので、それに慣れていたという部分が大きかったですが、今はサードの練習をしています。どちらでも守れますが、個人的にはサードで勝負したいというのがあります。

ー三塁手で勝負したい理由は
ファーストだとバッティングだけという印象が持たれがちなので、守れるという所をアピールする意味でサードで勝負したいと思います。

ー今年は上級生となりチームを引っ張る立場となります
打順も良い打順を打たせてもらっていてチームの中心だと言われてきているので、もっとどんどん引っ張っていかないといけないという気持ちは強くなってきました。

ー個人目標は
打率4割を目標にして、首位打者を取りたいです。

ーチーム目標は
昨年5位という結果に終わってしまったので、今年こそは慶應に勝って優勝するというのを目標にして頑張りたいと思います。
(取材:山﨑有馬)
fukuoka
福岡 高輝(ふくおか・こうき)
スポーツ科学部3年 1997年9月8日生まれ
埼玉県出身・川越東
174cm73kg 右投左打
『広角に強い打球を打つことができる早大のヒットメーカー。昨秋にはその持ち味生かした打撃でスタメンに定着。打率は3割を超えた。今季は中心選手としてチームを引っ張る立場となり、首位打者のタイトルを狙う』

 早川 隆久 投手

ー昨年を振り返って
1年目という事で、良い経験や悪い経験といった色んな経験ができて自分にとっては大きな1年だったかなと思います。

ー具体的に良い経験、悪い経験とは
良い経験というのはピンチで出て抑えることで、悪い経験は勝ち越しで負けたときのことですね。また中継ぎ、先発と全ての役割をさせてもらったので、どういう立場でもいける状態になったのかなと思います。

ー緊張感などは
満塁の場面からに関しては高校の時から結構経験していたので、慣れているわけではないですけど、満塁という緊張よりも神宮の雰囲気というのに関して緊張していたかなというのはあります。

ー甲子園とは違う神宮の緊張感があった
やはり(投げているときに)味方も応援してくれたり相手チームも聞き慣れない応援だったりしたので、自分の中でもビックリというか慣れない舞台だなと感じていました。

ー昨年は1年生ながら多くの登板機会を与えられたと思います
そうですね。しっかり役目を果たしたかと言われればそういう訳でもなく、リーグ戦後半になってしまうとあまり自分の力を発揮できずにむしろチームに迷惑ばかりかけていたので、そういう面ではリーグ戦後半での反省点が大きくあったのかなと思っています。

ーリーグ戦後半ということはスタミナに課題があった
そうですね、調整方法が難しくなっていきました。やはりリーグ戦が始まる前というのは、オフからシーズンに入るということで調整しやすいです。リーグ戦の途中でもしっかり調整ができないと、良い投球は難しいかなと思っています。

ーリーグ戦は1週間ごとに登板ですが、具体的な調整方法について
自分は、後半からはノースローで疲労を抜くとかは考えずに、どんどん追い込んでいましたね。元々先発の身体だったので、ある程度動かしとかないと全然身体が追い付いてこなくて。

ー高校と大学の打者の違いは
打者に関しては、甘い球を見逃さずに高めにきた球をクリーンヒットにされる傾向があります。変化球の難しい球でも、おっつけて安打になる場面もあって高校より大学の方が、レベルが高いなというのは感じましたね。

ー私生活での違いは
授業っていうのが大きく関わってくる所ですかね。授業の組み方で練習量とかも変わってくるので。そういう面では授業の組み方も1つ野球につながってくるのかなと思いました。

ーリーグ戦のない期間に取り組んだこと
夏はひたすら実戦を重ねていって高めの球を打たれる傾向があったので、しっかり低めに投げるっていうのを意識して投げましたね。真冬に関しても(昨年)1年間を通しての課題であった高めに浮くということ直すために低めに投げることを意識して練習していました。

ー今年は先発候補としても期待されていると思います
自分が先発するという気持ちの準備は特にしてないですね。もう1人自分と同期の今西(拓弥)が試合を作ることもできるので、今西と小島(和哉)さんに託そうかなと思っています。自分は、まだ後ろでしっかり結果を残していかないと先発はできないなと思います。

ーオープン戦でも中継ぎでの登板が続いていると思います
自分的には、そのまま中継ぎでいきたいなと思っています。

ー1年生にも徳山(壮磨)選手など有望な選手が入ってきました
完成度は高いなという印象ですね。そういう面では、見習う面が多いので見習ってやっていますね。即戦力になる投手ですし、やはり甲子園を制覇しているだけの能力はあると大きく感じる場面が多くありますね。

ー現在の調子
順調にきているのかなと思います。逆に落ちないように残りを過ごしていきたいと思います。

ー法大には高校時代の後輩である山下(輝、営1)選手が入りました
野球やる時はガッツポーズとかをするときもあるのですが、私生活は本当に静かで大人しい印象が強いですね。

ー高校時代から関わりは
自分が卒業するまでは(山下輝は)野手だったので、一緒に練習することも少なかったですね。ですが、卒業して山下が投手になってから、変化球の投げ方とかを聞いてきて教えたりしたとかはありましたね。

ー法大打線の印象
去年のメンバーが残っていて、自分はあの打線を抑えたり、逆に打たれたりも経験していて強力な打線だと思っています。特に毛利(元哉、法3)選手には勝ち越し本塁打を打たれていて警戒しています。今年の六大学の中では、1番打線が良いのではないですかね。

ー法大のチームとしての印象
個々の能力が高い印象ですかね。それがもっとまとまってきたら、自分たちにはどうしようもできないのかなと思っています。ちょっとチームがバラバラの印象がありますが、東大に2連敗した後に自分たちが戦ったときは束で襲いかかってきて、それをされると無理だなと思いましたね。ここ1番の強さは怖いなと感じます。

ー六大学の投手で尊敬している選手
去年、卒業した大竹(耕太郎=現ソフトバンク)選手ですかね。去年は、大竹さん、小島さんと左が2人いたので尊敬する部分があって、特に自分は大竹さんが大学で投げているときを高校時代から見ていて大竹さんみたいになりたいと思い早稲田に入った所もあったので、尊敬しています。

ー現在のチームの雰囲気
雰囲気としては良いですが、結果としてまだ表れていないので分からない感じですかね。

ーリーグ戦全体と法大戦への意気込み
昨季は、なかなか思うような結果が出なかったので完全優勝を目標にやっていかないとダメですし、(法大戦は)春は2タテして秋は2タテされているので、もう1回自分たちがやり返さないといけないのかなと感じています。なので、もう1回気を引き締めて法大戦に向かっていこうと思います。
(取材:具志保志人)
hayakawa
早川 隆久(はやかわ・たかひさ)
スポーツ科学部2年 1998年7月6日生まれ 
千葉県出身・木更津総合 
179㎝72㎏ 左投左打 
『昨季は、1年生ながら中継ぎで多くの登板を果たした技巧派左腕。今季は、監督から「先発候補」として名が挙がり期待が掛かる。課題とするスタミナ不足を改善し、先発の柱へ。法大の脅威となってくることは間違いない』

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