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【重量挙】全日本学生新人選手権 出場選手6名中4名が表彰台のメダルラッシュ!!

重量挙

【重量挙】全日本学生新人選手権 出場選手6名中4名が表彰台のメダルラッシュ!!

全日本学生新人選手権
2018年10月19日(金)~21日(日)
スポーツ総合センター

埼玉県上尾市にて3日間、手に汗を握る闘いが繰り広げられた全日本学生新人選手権。6名中4名が表彰台にのぼる素晴らしい成績を残した法大重量挙部。しかし選手たちは次なる全日本大学対抗選手権へ向け、各々課題と反省を口にする。全日本まで残り2か月弱。今大会の結果を生かし、悲願の優勝なるか。

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105㌔級でWメダルとなった舟久保と澤登

試合結果

個人成績(丸数字は順位)

階級 選手名 スナッチ クリーン&ジャーク トータル
62kg級-新人 西田 陽風 100〇 103〇 109〇 1位 125〇 128〇 135〇 1位 244 優勝
69㎏級-新人 津波古 拓也 95〇 100〇 107× 13位 115〇 120〇 127× 12位 220 12位
77㎏級-新人 吉田 健人 110〇 115〇 118〇 5位 149〇 154× 154〇 1位 272 優勝
94kg級-新人 岡 裕智 131× 131× 131×
105kg級-新人 澤登 健太郎 133〇 138× 138× 2位 166〇 170〇 177× 1位 303 優勝
105kg級-新人 舟久保 涼介 125〇 128〇 131× 4位 150〇 154〇 159〇 4位 287 3位
 ※単位はすべてkg、登録名簿順に記載

戦評

大会初日、男子62kg級には西田が出場した。1年生とは思えぬ安定感を見せ、スナッチ・ジャークともにすべて成功させる。本人が「大学で一番いい試合だった」と言うように、スナッチでは自己新記録を更新し、ジャークでは自己ベストタイ記録を挙げ、堂々とした面持ちで表彰台に上った。

男子69kg級に出場したのは津波古拓也。同期西田に続き表彰台を狙う。スナッチでは100㌔を挙げて13位。続くジャークで巻き返しを狙い1本目と2本目を丁寧に挙げ成功させたが、3本目の127㌔を失敗してしまい記録を伸ばすことはできなかった。津波古は壇上で悔しい表情を見せた。しかし、まだ伸びしろのある1年生。今後の成長から目が離せない。 

男子77kg級には吉田が出場。スナッチを3本成功させ、表彰台を狙える位置につくと、ジャークはスタート重量が階級の中で一番重い149㌔を成功させる。その後2本目の154㌔ではふらついてしまい失敗するも、3本目で同重量を挙げ、トータル記録がトップに。表彰台の頂に立った。

大会2日目、94kg 級には岡が出場。「試合前のアップではいい調子だった」と話す岡だったが、試合前のコンディションとは一変。スナッチのスタート重量である131㌔を3本連続で失敗。3本目の試技の際にひざを負傷し、続くジャークを棄権。記録なしと悔しい結果に終わった。

3日目の105kg級には澤登、舟久保の二人が出場。東日本新人を肩のけがから棄権した舟久保。スナッチのスタート重量125㌔は最初こそバランスを崩すも立て直し、しっかりと挙げきる。続く128㌔も難なく挙げ、安定した試技を見せた。しかし3本目の131㌔は失敗し記録は128㌔に。ジャークでは150㌔、154㌔、159㌔と3本全て成功させ、肩のけがを思わせない成功率を見せつけた。トータル記録は287㌔で3位に。
澤登はスナッチのスタート重量133㌔を、フォームを意識するようにしっかりとバーを握り成功させる。2本目は大会新記録である138㌔に挑戦。同じように時間をかけフォームを意識するも失敗してしまい、同階級の棚原幹善(金沢学院大)が大会新記録を樹立させ、スナッチの記録は133㌔で2位に。ジャークではスタート重量の166㌔を挙げるとトータル記録での優勝が確定。2本目の170㌔を挙げ、自己ベスト記録の177㌔に挑戦するも、あと一歩耐えきれず失敗。しかしトータル記録は303で1位の記録に。舟久保とともに表彰台に上った。

(上野翔・須藤大樹・春名結衣・小島周)

監督・選手コメント

平良 朝順 監督

ー大会初日で2名の優勝者が出ましたが
西田は調子が上がってなかったので、3位くらいかなと思っていたのですが、対戦相手の記録が少し低かったので、本人も勢いに乗れました。成功率高くて良かったかなと思います。
吉田については、ひざを痛めていて、バーベルが思うように挙げれていない状況で少し心配でした。スナッチをライバルと比べると大きく差はありました。しかし3本成功させ、2㌔下につけると相手が1本で終わったので結果的に良かったです。優勝を決めるジャークの2本目の154㌔は失敗するとは思わなかったです。そこを取って全日本大学対抗戦への足かがりとなる160㌔を挑戦させようと私なりに考えていました。まぁ勝ったので良しとしようというところです。西田についても吉田についても対抗戦につながる結果にはなったかなと思います。

ーその2人への期待値はどれほどのものでしょうか
いつも全日本大学対抗戦を中心に考えて選手を見ているので、西田は東日本対抗戦で失格してしまい、その後も調子がなかなか上がらなかったです。今回は自己新記録をスナッチで取りましたし、対抗戦に向けて手応えあったと思います。62㌔級はうちのメンバーは少し弱いので、西田が出てもらえないとメンバー構成上としても少し難しくなってくるので。吉田については、昨年の対抗戦では77㌔級で同級生の渡邉が1年生の時に出て、その当時吉田はけがで出れませんでした。高校インターハイで吉田は2位あたりで、渡邉は8位入賞できていなかった実力差だっので、吉田については相当悔しかったと思います。吉田は今回に関しても渡邉の上をいってきているので対抗戦ではメンバーとしても考えています。

ー津波古選手に関しては
彼もけがで本来の調子を出せていないです。スナッチ100㌔、ジャーク120㌔から挑戦したいと思っていたのですが、あまりにも本番前の練習で調子が悪く、本人が5㌔ずつマイナスで申告をして、本人の意思を尊重してやらしたのですが、蓋を開けてみたらやはり軽かったようです。両試技ともに2本目まで軽くて、3本目に自己新記録を狙えるなと思って行かせたら、重量も飛びますし、試技感覚も空いてペースが乱れてしまいました。本来なら自己新記録は十分に取れる力はついてきていると思います。一年生のなので、状況把握がなかなかできないのだと思います。

—今大会の総括をお願いします
6人エントリーして、3人優勝して1人3位だったのですが、記録は置いておいて、まずまずの成果かなと思っております。

—今大会の出場メンバーで一番期待する選手は
初日に優勝した西田くんは東日本の対抗戦でも使ったのですが、あの時は惜しくも失格になってしまいましたが、今年の対抗戦も軽量級では彼が有力かな。吉田も77㌔級では一番力を持っているので彼のメンバーとしての可能性は十分ですね。その中でも最後に優勝した澤登は対抗戦の戦力だというふうに思っています。舟久保も最後は頑張って3位に入ってくれて。彼が直接(対抗戦に)出るというのは厳しいのですが、あのような追い上げをすることでお互い切磋琢磨して、よりレベルの高い状態で対抗戦に臨めるのではないかと思っております。

—岡選手は競技中にけがをしてしまいました
いわゆる致命的なけがではないので早速明日には病院で診てもらって、早く回復してもらわないと。彼も直接対抗戦に出るか出られないかのギリギリのところなので、彼が頑張ることで同じ階級で横の繋がり、後の二人くらいいるのですが3年生4年生が刺激を受けて欲しいということもあるので、早く回復して練習復帰して欲しいと思っています。

—チーム全体の仕上がりはいかかですか
対抗戦まで残り2ヶ月弱ぐらいなのですがこの新人戦が最後の試合なので早速明日から練習に入りますし、この間の日曜日ぐらいですかね。今回の仕上がり具合をチェックしに行ったのですが、(今大会に出場せず)対抗戦に出るであろう選手たちが一生懸命やってレベルの高い練習をしてたのでだいぶ良くなってきてるかなと思います。ただ、現状では日大、九国大には勝てそうにないなと。もうギアを一段、二段ぐらい上げないとちょっと優勝はおぼつかないと思う状況ではあります。ライバルの戦力は本人たちもよく知ってるので。自分がどれくらいやらないと、レギュラーにもなれないしライバル校にも勝てないということも知ってると思います。ちょっとまだ時間がかかると思うのですが2ヶ月弱でどうにか調整して対抗戦勝ちたいな。しばらく勝ててないので(笑)。5年も日大に勝たれているので、なんとか6連覇を阻止したいと思います。

—今後に向けて
今も言いましたように、今年、今日まで大会やってきて、国体だってついこの間終わったばかりで、めぼしい選手はほとんど出てきてるのでそれを見ると戦力の差はあると思うのですが、試合はやってみないとわからないということからしても、諦めるつもりはさらさらありません。何としてもひっくり返して優勝したいと思います。

西田 陽風

ー今日の試技を振り返って
大学の試合で初めて6本取れてスナッチは特に自己新記録も取れて、ジャークも試合のベストの記録と同じ記録だったので、大学に入ってから一番良い試合になったと思います。

ー優勝した感想を
優勝は自分の中ではしないといけないと思っていました。あとは自分に勝てるかという試合をしたくて、結果できたと思うので優勝というよりは試合内容で嬉しい感じです。

ー2位の選手と接戦でしたが
接戦でしたがあまり意識せず、とりあえずは監督に言われた重量を挙げることを意識していたやっていって、それに結果がついてきた感じです。

ー今日見つかった課題点は
ジャークがまだ安定していないのでもっとジャークを安定させれるようにやっていきたいです。

ー今後に向けて
インカレに選ばれるかわからないのですが、今回の結果はインカレが見えたかなという感じで、もし出れたなら今日みたいな試合をできるようにやっていきたいです。

 

津波古 拓也

ー今日の試技を振り返って
ちょっと力不足だなと思います。

ー目標としていた重量は
記録というよりは6本成功を意識していました。重量はあまり意識せずできれば自己新を取りたいぐらいで挑みました。

ージャークでは腰にベルトをしていましたが
ジャークはスナッチよりも重い重量になるのでベルトをした方が楽でつけました。

ー今日見つかった課題点は
課題は多すぎて、柔軟性とか本当に色々見つかりました。来年ぐらいまではしばらく大会でないので自分の弱点を一つ一つ潰していきたいなと思います。

ー今後に向けて
下の階級の西田に記録で負けたのでまずは西田から越していって先輩たちに追いつけるように練習を頑張っていきたいです。

 

吉田 健人

ー今日の試技を振り返って
ジャークの2本目を落としてしまったのは慌ててしまったのが原因なので、練習から慌てずにやっていきたいと思います。

ー率直に優勝した感想を
今回は優勝というよりは記録を狙っていきたかった試合でスナッチもジャークも目標としていた記録には届かなかったので悔しいって気持ちが正直な気持ちです。

ージャークの2本目を失敗しましたが
次に160㌔を挙げようとしてたんですけどその160㌔っていうのだけが頭に浮かんで、2本目の重量をあげるっていう気持ちが薄かったのだと思います。

ー今日見つかった課題点は
12月の全日本大学対抗選手権に出場する記録にまだ届いてないのでその大会に出れるような記録をしっかりとって、今回の試合のジャークの2本目が悔しい部分なのでそれを治していきたいです。

ー次回に向けての意気込みを
次の大学対抗選手権はチームのためにやる試合なので監督が言った重量をしっかり挙げていきたいと思います。

岡 裕智

ー今日の試技を振り返って
ご覧の通り、記録がなしになっちゃって、かつ3本目の試技で膝をけがをしてしまったと言うのは色々と最大級のマイナスですね。

ー試合前のコンディションが悪かったのでしょうか
そういうわけではなくて、試合前のアップでは本当にいい調子で、今まで以上の(良い)コンディションでした。でもそれが逆にあのような結果につながったのかなっていうのはあります。

ー今後けがの影響は
分からないですね。一応、治さないといけないので、自分がインカレに出れればっていう感じですね。

ー今後に向けて
今日の結果は国体が終わって2週間のすぐの試合だったのでそれもあるのかなと思いますけど、それを言い訳にせずにやっていければと。ここでめげるとこのままでずっと行ってしまうので、頑張れるようにします。

澤登 健太郎

ー今日の試技を振り返って
素直に納得いかない試技でしたね。スナッチ1本目はギリギリの成功で、2本目3本目も落としてしまう形で。本当に2本目3本目しっかり取りにいかないといけないですね。取れていないと一番大事な全日本大学対抗戦で使ってもらえないと思うので、その点で納得してないです。ジャークも1本目2本目を成功して、3本目は自己新記録狙いにいったんですけど、その3本目は軽かったのに失敗したので、やっぱりまだ納得いかないです。

ーその失敗した要因はなんだと思いますか
スナッチは調整の時から少しポロポロ落としてたのでそこが失敗した理由であって、ジャークなんかも成功するときとしないときのジャークの差が大きいです。いつも自分の中での感覚が全然違うので、そういう面でいつでも成功するジャークの感覚を出せなかったのが本日できなかった要因ですかね。

ースタート重量は調整なのかもしくは記録を狙いに行った重量なのでしょうか
調整と記録の中間ですね。狙いに行ったわけでもなく、調整しに行ったわけでもない感じですね。3本目に自己新記録狙いにいけるような試合だったので、このスナッチもジャークもそういうようなスタートでやっていたので、特に意識はしていないです。

ー今日のコンディションは
あんまり良くなかったと自分では思います。

ー今後に向けて
OBの方々からも、全日本頼むなと言われているので、あと2ヶ月もあると考えてそこで自己新記録を伸ばしていって、成功率を上げて、練習でも失敗しないような練習をしていきたいと思います。

舟久保 涼介

ー今日の試技を振り返って
スナッチのスタート重量が本来ならば128㌔の予定だったんですけど、ちょっとアップでうまくいかなくて125㌔でスタートしました。重量の重たさっていうのはそこまで感じていなかったんですけど、動きが良くなかったので、1本目125㌔からスタートして、2本目128㌔、3本目131㌔でやって、明大1年生の村上堅信くんに勝負をかける場面があったんですけど、そこで3本目を取っていればスナッチが3位でした。でもうまくいかなくて。ジャークでは切り替えて逆転するぞっていうのを監督さんともお話ししていて、思い切ってやる大会だと思ったので、しっかり159㌔まで持っていけたのが良かったと思います。

ー前回の大会を棄権したのは何かけががあったのでしょうか
前回も出る予定だったんですけど、肩の調子が良くなくて、無理して出ても仕方ないなと思ったので(棄権しました)。今回の大会に出れるということだったので、しっかりそこに向けて調整するっていうのが目的でした。重量はベストよりも遠かったんですけど、5本取れたっていうのは今回の大会にうまく調整できたかなと思います。

ー現在そのけがの影響は
ほとんど痛くはない状態になっているので、このままけがしないようにしていきたいです。大学対抗戦もあるので、メンバー争いに絡めるように記録を伸ばすためにしっかりやって行きたいと思います。

ー今日見えた課題
スナッチのベストは137㌔で今回挙げたのが128㌔で9㌔も下なのでやっぱり2本目3本目に自己新記録を狙いにいけるような重量をやっていかなければいけないと思います。後輩にも負けているので、もっと記録を伸ばしていかないといけないですし、ジャークもまだ159㌔で、ベストは160㌔ですけど、170㌔以上は挙げないと話にならないのでまだまだそこが課題です。

ー今後の意気込み
大学対抗戦まであと2ヶ月あるかないかくらいなので、記録を伸ばして、メンバーに入れるようにしていきたいです。あとはチームの雰囲気も良くできるように、2年生ということで立場は下ですけど、自分がやるんだっていう気持ちを見せてチームを底上げできたらなと思います。

フォトギャラリー

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