【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大3回戦 さらば法大準硬式野球部!最後は4年生が結束!!逆転で鳴川政権最後の公式戦を勝利し、2位で秋季リーグ戦を終える
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大3回戦
2018年10月22日(月)
早大東伏見グラウンド
前試合で優勝が消滅した法大だったが、最終戦となった第3戦は4年生が躍動。先発の竹内が就職活動で思うような練習ができない中、5回3失点の粘投を見せれば、根岸、渡邉と4年生が無失点リレーで継ぎ、終盤にこれまで出場機会に恵まれなかった4年生の藤江、岸、江間の法政一高(現在の法政高)トリオで逆転に成功。有終の美を飾るかのような鮮やかな攻撃で勝利を収めた。
※掲載が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立 大 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 3 |
法 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | × | 4 | 12 | 1 |
(法大)竹内、根岸、○渡邉–乘松、藤江
(立大)山村、●水野、濱崎–木村一
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (8) | 大石悠月(経2) | 静岡 | 3 | 0 | 0 | 0 | .225 |
PH9 | 竹石稜(経4) | 日本文理 | 2 | 1 | 0 | 0 | .500 | |
2 | (6) | 大石智貴(経3) | 静岡 | 2 | 1 | 0 | 0 | .317 |
PH6 | 三輪達也(社4) | 桐蔭学園 | 3 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
3 | (7) | 鳴川宗志(社4) | 鳴門 | 3 | 2 | 0 | 1 | .244 |
4 | (9)8 | 石橋優一郎(法4) | 徳島北 | 4 | 4 | 0 | 0 | .450 |
5 | (3) | 土倉徳(社3) | 遊学館 | 3 | 1 | 0 | 0 | .222 |
1 | 根岸快(経4) | 法政 | – | – | – | – | — | |
PH | 中川大輔(社2) | 日大三 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
1 | 渡邉勇大(キャ4) | 西武台千葉 | – | – | – | – | — | |
6 | (4) | 三品勇人(社4) | 報徳学園 | 3 | 0 | 0 | 1 | .257 |
7 | (2) | 乘松幹太(現3) | 新田 | 2 | 0 | 0 | 0 | .158 |
2 | 藤江廣祐(社4) | 法政 | 2 | 1 | 2 | 0 | .500 | |
8 | (1) | 竹内悠(社4) | 藤代 | 2 | 0 | 0 | 0 | .000 |
PH3 | 岸祐介(スポ4) | 法政 | 2 | 1 | 1 | 0 | .125 | |
9 | (5) | 江間大賀(スポ4) | 法政 | 4 | 1 | 0 | 0 | .105 |
三塁打:岸(8回)
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
竹内 | 6 | 4 | 4 | 3 | 3 | 4.45 |
根岸 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0.00 |
渡邉 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.75 |
戦評
最後に、ふさわしい勝利だった。前試合に敗れ、優勝が消滅した法大。それでも4年生にとって最後の公式戦となる今試合では、持ち味の粘り強さを発揮し4年生の力を見せつけた。
法大の先発は、竹内悠(社4)。秋は就職活動の影響から登板がほとんどなかったが、最後に先発のマウンドに上ると、粘りの投球を見せる。6回3失点で、許した安打は4本と現在のコンディションの中ではベストに近い投球で試合を作った。竹内の粘投に応えたい打線は中盤6回。失策と安打などが絡み2死満塁の好機を作ると、途中出場の7番藤江廣祐(社4)が直球を逆らわずに右前へ弾き返す。昨秋は、正捕手として優勝に貢献した竹内の元女房役による意地の一打で、この回2点を返した。
さらに終盤8回。1死二塁の場面を作り、途中出場の岸祐介(スポ4)がリーグ戦初安打となる右翼線適時三塁打を放ち同点。そして続く打席には、これまで三塁の守備固めとしての出場の多かった江間大賀(スポ4)。4球目だった。力強く振り切った当たりは、中前へ。打球が抜けたのを確信し、江間はベンチへ拳を高く突き上げた。岸がホームを踏み逆転に成功。序盤の3点ビハインドを4年生の力でひっくり返した。
7回からは、竹内に代わってこれまで出場機会に恵まれなかった4年生の根岸快(経4)と渡邉勇大(キャ4)が登板。根岸が力強い直球で立大打線をねじ伏せたかと思えば、渡邉は打たせて取る投球で、4年分の思いを一球一球にぶつけた。両投手による好投で3回を無失点。最後の打者をニゴロに抑え鳴川法政の戦いが終わりを告げた。
(記事・写真:具志保志人)
試合終了後
4年生集合写真①(後列左から高橋竜大、江間大賀、岸祐介、竹内悠、根岸快、藤江廣祐、石橋優一郎、奥脇晃、手嶋巧、寺田楓花マネージャー、前列左から渡邉勇大、居塚研志郎、松田一将、鳴川宗志、三品勇人、竹石稜、三輪達也)
4年生集合写真②
4年生バッテリー陣(左から松田、藤江、高橋、竹内、根岸、渡邉)
捕手陣(左から乘松幹太、藤江)
内野陣(後列左から居塚、岸、江間、三品、三輪、前列奥脇)
外野陣(左から手嶋、竹石、鳴川、石橋優)
監督インタビュー
本間隆洋監督
―今日の試合を振り返って
最上級生4年生が勝ち取ってくれたってことで、非常に思い出に残る試合になりました。
―4年生の良さが出たように思えます
ミーティングで話はしたんですけど、最後9つのポジションに全員4年生が残ってと見てて、最後に意地を見せてくれた、そういう試合だったなと思います。
―4年生との4年間を振り返って
やはり1年生として入ってきたときの雑用をやっている姿とかを、それぞれが打席に立ち、守備に立つときに思い返しながらの試合になりましたし、皆顔つきが入ってきたときとガラッと変わって成長したなっていうのを考えながら試合をやっていました。
―監督にとって4年生はどんなチームでしたか
一人一人の選手を見てもどちらかというと小粒というか、昨年の代と比較する訳じゃないですけど下級生の頃からレギュラーを獲る選手も少なく、わりと当初は全体的に地味かなっていう印象でしたね。だけど、いざ最上級生になるとね。それぞれが役割を果たしてくれて頼もしかったです。
―4年生も含めて思い入れのある出来事はありますか
説教だけですね(笑)。それにつきます。説教もそうですし、なんでこれができないのかと。誰がどうということではなくて、全体的にとにかく説教が多かったのかなと思います。結局は、良い人の多かった4年生でした。だから、その分下級生にはもっと強く言っていいんじゃないかとか、もっと上級生としてきちっとやってくれよと。わりと優しいやつが多かったっていう代ですかね。その分、こっちから余分なことで詰められるってことがあったのかなと思います。
―3年生以下に期待すること
一人一人の力っていうのは今の4年生に比べると当然試合を作るメンバーっていう意味ではひとつ頭飛び抜けていると思うんですよね。ただ、チームとして、ひとかたまりに上手く機能するかというと別問題なので、来年は今年以上にそこら辺で苦労が多いのかなという予想はあります。それを今後誰が引っ張るのか、先の話にはなりますけど、まずチームとしてどうやって脇を固め、誰が中心となるのか考えて一から作り直していくのかなと思います。
―1年の総括
主将鳴川がよく頑張ってくれたなと。春もそうですし、秋もここまでチームをまとめてくれました。春は、優勝も勝ち取りまして全日本にも出て色々と苦労はあったと思うんですね。鳴川もそうですし、それに付いていった同級生も立派と。1つ優勝が獲れたってだけでも、これは主将の頑張りが最高だったのかなと。それを見習ってね、下級生は何か良い面を吸収してくれればなと。それくらい、鳴川が残してくれたものは大きかったなって気がします。本当に感謝ですね。
フォトギャラリー
- 勝ち越し適時打を放った江間
- 勝ち越し適時打を放った江間②
- 久しぶりの出場も適時打を放つなど存在感を見せた藤江
- 同点打を打った岸
- 今試合大活躍の法政一高(現在の法政高)出身の4年生たち
- リーグ戦最終登板でリーグ戦初勝利を飾った渡邉
- 力強い直球を見せ立大打線をねじ伏せた根岸
- 試合後、岸は4年間分の思いが涙となって溢れてきた
- 岸は江間の適時打で勝ち越しのホームを踏み、ベンチから手荒い祝福を受ける、夏の全日で初めてベンチ入りし最後に大きな仕事をやってのけた
- けがに泣かされる4年間を送った高橋(左から2番目)と竹石(左から3番目)、しかし彼らの残した功績を忘れてはならない
- 法大を大きく支えた鳴門高出身のメンバーたち、来季堀(左から2番目)には鳴川(左から3番目)の魂を継承してもらいたい
- 法大準硬式野球部を陰で支えるマネジャーと主務の皆さん、リーグ戦期間中はスコア、アナウンス、運営など準硬式野球全体を支える縁の下の力持ちだ