【アメフト】新幹部インタビュー

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【アメフト】新幹部インタビュー

新幹部取材
2019年2月24日(日)
法政大学川崎総合グラウンド

最終節の早大戦で敗れ、昨年は3位でリーグ戦を終えたオレンジ。捲土重来を期し挑む今年の幹部が発表された。主将は法政二高出身のRB岩田和樹(営3)。副将にはOL栗田壮一郎(社3)、DB勝田駿(人3)に加え、新3年生のDL山岸達矢(社2)、TRから鈴木悠理(営3)が就任した。選手たちはそれぞれ、どのような思いを胸に抱き今季に臨むのか。勝田選手を除く4名にお話を伺った。

※勝田選手は取材日欠席

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幹部4名(左から山岸、鈴木、岩田、栗田)

 2019年度幹部

 役職 名前 
主将  岩田和樹(営3・RB) 
副将  栗田壮一郎(社3・OL)
副将 勝田駿(人3・DB) 
副将  山岸達矢(社2・DL)

副将 

 鈴木悠理(営3・TR)

選手インタビュー

岩田和樹

―主将に就任した経緯は
最初、自分たちの代はキャプテンというキャプテンがいなくて。キャプテンがいない状態で練習が始まっていった中で、「自分で引っ張っていきたい」という気持ちが徐々に芽生えて、幹部として引っ張っていきそうな人間たちで話し合った結果、自分がやるという方向に決まっていって、自分が「やる」と決めて、立候補したという感じです。もともと幹部には入ろうとは決めていたので、チームを引っ張りたいという思いはありましたが、自分たちの代になった時に、最初は他人任せというか「誰かがやってくれる」という感じだったんですけど、いざ当事者になってみて、「俺がやる」じゃないですけど、「やっていこう」という感じですね。
 

―トレーナーの鈴木さんや新3年生の山岸選手が副将となりました
(鈴木)悠理は、今までトレーナーが副将になるという概念はなかったと思いますが、入れた理由としては彼は選手じゃないんですけど、一番ウエイトとかやっていて知識も豊富で、トレーナーとして自分は見てほしくなくて。幹部という飾りじゃないですけど、そういうのがないと選手や下級生が「トレーナーだから言ってるだけでしょ」みたいな、あまり説得力がないというか、本気でやってるのに信用してもらえなかったり、心から通じないというのがあると思ったので、自分は入ってほしいと言って幹部に入れました。山岸は個人的に地元が近いのでめっちゃ仲良くて、自分の一個下なんですけど、考えもちゃんとしています。1年生の時から試合に出ていて、今年は自分たちの代(新4年)的には試合に出ている人が少ないので、その中で3年生の力は絶対的に必要だなと。「誰かしらを幹部に入れないとチームとして組織として成り立たないな」というのが自分の中にあって、山岸が3年生の中で一番信頼できるやつなので、幹部に入れました。

―寺林翼前主将から学んだことは
いざキャプテンに就任して、結構大変な部分やすごく考えることがあって。学んだことはフィールドでの立ち振る舞いとかです。あと、正直自分がキャプテンになるとかそういうのは想像していなかったので、ちゃんと見きれてなかった部分というか、(キャプテンに)なってみて気付いたことが多くて。寺林さん自身がチームに対して言いたいことをしっかり心から腹を割って言うということも、学んだことですね。そんな感じです。学んだというか、感じるということです。

―どんな主将でありたいか
自分はあまりキャプテンキャプテンというか、みんなが思っている感じではないので、このチームはフラットを掲げて3年目なんですけど、もっと信頼しあえるというか、4年生なんですけど、「キャプテンちゃんとしてくださいよ」と下から鼓舞してもらえるとか(が理想)。どんどん相乗効果みたいな、4年生からやってるんですけど、下も「4年生がやってるからもっとやらないと」と思えるようなチームにこれからしていきたいなと思っています。

―今年はどんなチームにしていきたいか
テーマとして『discipline』と掲げていて、『規律、鍛錬』って(意味が)あるんですけど、去年はアメフトの中で勝負のスポーツなのに、全然バチバチにできていなくて。いがみ合ったり、ディフェンスとオフェンスで「ディフェンスやれよ」「オフェンスやれよ」みたいな。そうじゃなくて、フィールドに立ったら学年関係なく、良い意味でフィールドだけで済むケンカ、勝負意識というのをもっともっと前面に出し合うチームにしていきたいなというのがあります。そのために真剣に取り組まないと、ただのいがみ合いで悪口言うチームになっちゃうので、前面に感情をプレーとかに出すというのは学年関係なく、そういうふうにしていきたいです。

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―今年のチームテーマ『discipline』について
今まで、フィールドでアメフトがしたくて入ってきてるので真面目にはやっていたんですけど、真剣じゃなかった。真剣じゃなかったからこそ去年、一昨年の3位という結果になってしまったので、今年は本当に真剣に取り組もうと考えていました。その時に、最初『真剣さ』とかが出てきたんですけど、コーチたちが決めた中で『discipline』という言葉があって。『discipline』ってすごくいろいろな意味があって、訓練や共通理解とか、いろんな意味があるんですけど、その中で自分たちは『真剣』という思いを込めたくて、幹部で話し合って、『規律』と『鍛錬』が必要だねというふうになったので、その中には『規律』と『鍛錬』が込められています。

―最終的な目標の『社会人に勝つ』ために必要なことは
そのためにはフィジカル(面の強化)はもうずっとやっています。社会人と真っ向から戦っても勝てないというか、勝てるところはあるんですけど、社会人にない部分も学生スポーツにあると思っています。社会人に勝つためにやっているんですけど、自分たちは真剣に取り組めていないという状況なので、そこを真剣に取り組めたら絶対に勝てるという自信のもとやっているので、まずはこの春、真剣に取り組んでいこうというのをフォーカスしてやっていきたいです。

―チームとして今は具体的にどのようなことに取り組んでいるか
今は本当に基本的なことなんですけど、春なのでフィジカルもそうですし、基礎的なフットボールの面でも食事とか、全てのスタンダードを上げないといけない時期なので、そこに重きを置いてやっています。

―新チームの雰囲気は
まだ自分自身も未熟ですし、チームとしても全然未熟なんですけど、日に日に良くはなっている状態です。まだまだ本当に足りないですけど、練習でも毎日何が足りなかったのか、何が良かったかというのは話し合って改善できているので、今チームとしては良い状況にはなっていると思います。

―先ほどのお話にもあった『フラット』とはどのような雰囲気か
硬いイメージの体育会だと、下級生が先輩にペコペコして言いたいことも言えない。チームとして下級生が活躍した方が絶対強いはずなのに、言いたいことが言えない環境ってチームにとってマイナスだと思っています。4年生に対して言いたいことを言って、「これって違うんじゃないですか」とか、チームを良くするためには学年は関係ないので、思っていることを先輩に言える環境というのをどんどん作っていきたいと思います。逆にフラットというのを掲げて、挨拶しないとか全然尊敬がないとか、そういう部分は実際去年、一昨年とあったんですけど、それって上の3、4年生が挨拶をしていけばいい話であって、その境界線みたいな部分は今ちゃんと厳しくやっていこうねというふうにはしています。

―昨年の3位という結果についてはどう受け止めているか
自分は当事者として実際試合に出ていたので、本当に悔しくて。悔しかったからこそ今年は『日本一』、『社会人に勝つ』という目標に真剣に取り組んでいる最中です。

―主将としての目標は
『社会人に勝つ』という目標と、自分の目標は一緒なので、それに向かって突っ走るだけです。

―改めてチームの1年間の目標は
『社会人に勝つ』というのがチームの目標なので、それに向けて頑張ります。社会人に勝つために、この春で土台が決まると思っていて、そこに対してどれだけ真剣にウエイトも食事もフットボールに対しても向き合えるかだと思うので、個人だけじゃなくてチーム全員でベクトルを同じ方向に向けて、共通認識を持たせてやっていくことが大切だと思ってるので、そこに向けて頑張っていきます。

―ファンの皆様へ
スタンドをオレンジに染めていただくと自分たちにとってもプラスですし、本当に声援があればあるほど違う力がみなぎってくるので、引き続きこれからも応援よろしくお願いします。

(取材:渡辺詩織)

栗田壮一郎

ー副将になられたお気持ちは
今は「誰よりもやらなきゃ」と焦りの方が強いです。
 

ー副将になられたことでプレイヤーとしての心の変化は
やっぱり去年は3年生で試合とかは出場していたんですけど、幹部になったことによって、練習中とかでより周りのことを見るようになりました。自分のこともやって、周りのことも指摘できるようになれたかなと思います。

ー副将になられた経緯は
僕自身がアメフトがすごく好きで、ポジションがオフェンスなので「日本一のオフェンスを作りたい、最強のオフェンスを作りたい」と思って立候補という形で副将になりました。

ー副将就任に際して監督からかけられた言葉などは
去年まで自分は真面目な選手ではなかったので、僕みたいな選手がチームの先頭に立って1番やるということはチームに対してすごい良い影響になると言っていただきました。

ー副将としてどのようにチームを引っ張っていきますか
副将というのはチームの理念と僕たちの目標と目的、スローガンを誰よりも体現する人だと思っているので、基本的には一番頑張る、誰よりもやるということです。まずはそのポジションで一番やっている選手を目指しています。

ートマホークスからオレンジに体制が変化して3年目になりますが
トマホークス体制時代も僕的には良いチームでもありました。トマホークス時代に学んだことはやっぱり大切なことであると思います。オレンジになっても体育会の人としての基本、あいさつするだとかはトマホークスでしっかり学んできたので、オレンジ体制になってもトマホークスのことを全て切り捨てるのではなく、両方の良いところを、オレンジでフラットになってますけど、そういうところもフラットの履き違えとかではなくて、しっかりあいさつもするし、4年生がしっかり仕事するとかより良いチームにできたらなと思っています。

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ー栗田選手から見て岩田主将はどのような方ですか
中学校から一緒で、しょうもないやつです。良い意味でばかです(笑)。いろんな人に「岩田がキャプテンやるの?」と言われるんですけど、勝ちたいって気持ちがあれば誰でもキャプテンやる資格はあると思っています。たまたまその岩田の気持ちが僕たち幹部とヒットしたと思う。この形が一番理想かなと思います。良いやつですよ。

ー他の幹部とチームの方針などについて何か話し合いをされましたか
結構しましたね。去年、一昨年とトマホークスからオレンジに変わるにあたって先輩方が環境を整えてくださって、去年は『感謝』というテーマで活動していました。作ってくださった環境に感謝して頑張るということだったんですけど、去年は問題として環境に甘えてしまって自分自身で必死に取り組む真剣さというのが足りないなという話になって、今年のテーマは『discipline』にしました。いろいろな意味があるんですけど『自分を律して鍛錬に取り組む、真剣に取り組む』というのを目標に頑張ります。

ー昨季を振り返って
去年はディフェンスに助けられたシーズンだなと思っていて、オフェンスの得点力の低さもそうですけど、良いところでボールを失ったりとか非常に非力なオフェンスだったと思います。今年はその中からさらにメンバーが抜けてしまったので、今年はオフェンスがディフェンスを引っ張るぐらいの気持ちでやっていきたいなと思っています。

ーオフシーズンにはどのような練習を
オフェンス全体として基礎を固めています。昔のトマホークスのオフェンスはトリッキーでおしゃれなオフェンスだったんですけど、やっぱりフィジカルを掲げているので、下手に小細工とかではなく自分たちの自力、フィジカルとファンダメンタルで勝負していこうと思っています。そうすればどんな相手が来てもいつも通り自分たちのスタイルを貫けると思う。そのために基礎固めをしています。

ー他大には負けない法大の強みは
フットボールが好きなやつがすごく多いです。フットボールやっていて楽しいと思う気持ちはどこよりも負けてないと思います。でも、ただ楽しむだけでは意味ないので、真剣に練習をやってその上で勝利を楽しめるチームです。去年も楽しむ楽しむと言って楽しめてなかったので今年は本当の意味で楽しめるやつがいっぱいいるのではないかなと思います。

ー今年の目標は
社会人を倒して日本一になることです。

ーファンの皆さまに意気込みなどを
トマホークスからオレンジに変わって3年目になりますが、昔から変わらず声援を送ってくれる方々もいるので、今年こそ法政フットボールとしてそのファンの皆さまに恩返しできるように必ず日本一になります。

 (取材:須藤大樹)

山岸達矢

―副将になった経緯は
このチームはフラットを掲げていて、そのフラットというのは学年関係無くしたりとか、仕事を上級生もやったりとかそういうものもあるのですが、そもそも勝ちたいという気持ちにフラットというのは無いと思っています。もちろん、4年生は最終学年で勝ちたいと気持ちもあると思いますが、それは3年の自分でも勝ちたいという気持ちは変わらず、誰より勝ちたいと思っています。そのような中で監督の有澤(玄)さんはいつも「チームを引っ張るのは別に4年とかそういうわけじゃなくて、本当に勝ちたいと思ってるやつが引っ張る」ということを言っていて、自分ではそのチームを引っ張る資格であったりとか責任があると感じていました。その中でも有澤さんとの面談の中で自分を幹部に指名してくださっている人がいると聞いて、その人たちの気持ちも受けてやろうと思いました。

―副将になった今のお気持ちは
自分は今回3年で副将ということになったんですけれども、幹部の人たちは「別にのびのびやってくれていい」というふうに言っているので、今まで通り自分が頑張ることで周りを引っ張ろうと考えています。

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―他の幹部の皆さんと何か話し合いなどはされましたか
まだチームが始まったばかりで、昨年の課題であったりとか、今やっている中で『まだここが足りないのではないか』といった所をお互い言うようにしています。その中で練習はどうしていこうだとか、そういうのを話し合って、随時やり方を昨年と少しずつ変えたりしています。

―3年生ながら幹部に抜てきされましたが、同級生から何かお話などは
何だろう……。「頑張って」みたいな声はあったのですが、自分的には自分だけが頑張るというわけではなくて、同期で2年生のときから試合に出ているやつが結構多いので、そういうやつらもやはり引っ張るべき力はあると思っています。ですから、そういうやつらにも練習を引っ張らせるというか、「一緒に引っ張っていこうぜ」って、そいつらを上のレベルに引きずってさらにチーム全体が良くなるようにしたいです。

―自分の副将としての目標や理想像などはありますか
もちろん目標は日本一なのですが、正直チームを考えたときに4年生であまり引っ張る人がいないと言われています。有澤さんなどからも3年生がもっと引っ張るべきだという話が出ていたので、3年生が引っ張るのももちろんですけど、自分のように2年生でも試合に出る選手が出てくると思うので、本当に学年関係なく全員が意識の高いチームを目指して頑張っていきます。

―新たな主将となる岩田選手の印象を教えてください
個人的には高校の時から仲も良くて実家も近くて。昨年までまだまだリーダーシップという部分を出していなかったのかもしれないのですが、2人でいる時はフットボールに対してやはりとても熱く考えていますし、よく考えてやっていると思います。キャプテンとなって徐々にリーダーとしてどういうことに取り組んでいくかはそれほど考えていないと思うので、自分の考えていることをもっと発信していけるようになってくれたらすごく良いキャプテンになるかと(思う)。

―昨年度の幹部の皆さんから何かアドバイスなどは
今回3年で副将になったのですが、良い意味で自分の代ではない分もっと厳しく上に言った方が良いと思っています。自分の代ではない分、来年の勉強じゃないですけどそういう感覚でというか、暴れろじゃないですけど、自分の思うようにやってもいいんじゃないか、というふうに言ってもらいました。

―それはどなたからのお話ですか
幹部というか、SAの馬場(翔健)さんです。

―新チームになりましたがチームの雰囲気は
昨年の課題として、自由な環境だったりとか整った環境に対して甘えてしまっているというのがあって、その部分はまだ全然あります。だからこそ今年のチームテーマは『discipline』を掲げていて、『規律』だったり『鍛錬』という意味です。甘えるのではなくてその環境をもっと利用しようということで、トレーニングの環境はもちろんそろっていますし、技術面などであっても経験豊富な選手もいますし、コーチ陣にも経験豊富な人がおり、その間に入るSAもいます。そういう所で情報を共有と言いますか、技術を分け与えるにはどうしたらいいかということをより自分で考えて話を聞き、自分に活かせる環境があるので、そういうのをもっと使っていけたらいいなと思っています。

―最近はどのような練習を主にされていますか
昨年よりスタートは早いのですが、まだ本当に基礎の部分をしっかりやっています。まず、自分のポジションの基礎をやり、徐々に対戦形式のやつも増え、来週からはオフェンス対ディフェンスのチーム練習も始まります。春の時期にその基礎の部分、ファンダメンタルをしっかりと固めていく練習をしています。

―新年度の目標を教えてください
昨年度も自分はDLというポジションで、そこは非常にうまい選手がそろっていて、その中でも試合に出ていたメンバーが自分以外全て抜けてしまいました。そのため、DLのポジションがすごくレベルダウンというか戦力ダウンしたというふうに言われているので、昨年のDLユニットを超えられるようなチームを作っていきたいと思っています。

―公式TwitterやFacebookで『真剣さ』が重要だというお話を拝見しました。その『真剣さ』とは具体的に
練習時間が決まってその時間に来て練習して、というのは最低限のレベルだと思っています。そこに自分の中での『真剣さ』を出すとしたら、チームミーティングが終わってその何分後から練習となってしまいますが、『チームミーティングが終わりました。じゃあすぐにグラウンドに出られる準備をしているかどうか』。チームミーティングが始まる前に全て服も着て荷物も全部準備していれば、チームミーティングが終わってすぐ荷物を持って出られると思うんです。その状況を作っていれば練習前に他の人よりもっと時間ができて、その中で自分の課題を克服しようだとかの時間に使えますし、ちょっと練習が早く終わったとしたら、その時間で自分にはまだウェイトが足らないからウェイトをやろうだとか。絶対にそこで「帰りたい」とか「早く帰りたい」とか「ギリギリまで練習したくない」とか、そういう気持ちはあると思いますが、そこをいかに自分で押し殺して自分の技術を向上させるために使えるか、というのが『真剣さ』の一つだと思っています。

―最後にファンの皆様へメッセージをお願いします
ここ数年優勝から遠ざかってしまっているので、Facebookなどの動画でも言ったのですが、自分たちが真剣に取り組んでいる姿を見て、「このチームを応援していてよかった」と思っていただけるように頑張ります。

 (取材:小倉明莉)

鈴木悠理

―幹部となった今のお気持ちは
今まで3年間は自分のスタッフとしての役割を全うしてきたんですけど、最上級生になって、自分が今まで本気でやってきたからこそ、スタッフ以上の役割としてチームに貢献できるな、と思って幹部になったので、これまでより頑張っていこうと思います。

―トレーナーで副将という立場は例年なかったように思われます
正直誰が幹部やってもいいかなと思っていて、僕自身誰にも負けないくらい勝ちたいと思っていますし、ある程度それをみんなから認められたから、僕が幹部になってもいいと思ってもらえているし、僕自身もそこに抵抗はなかったです。

―副将になった経緯は
去年、一昨年から、ずっとチームのこと、勝ちたいということを考えていて、1個上の代が引退して、自分たちがやらなければならないってなった時に、自分が中心になってやりたいと思いましたし、他にも中心になってやりたいと思っているメンバーと一緒に戦いたいと思って、立候補もしましたし、キャプテンや他の人からも推薦してもらえたからですね。本気でやっている人からは認められているって思っています。

―監督からお言葉は
有澤監督からは普段から話すので、3年生の時から「お前幹部やれば」って言われていましたし、「頑張れ、一緒にやっていこう」という感じでしたね。

―どのようなチームにしたいか
やっぱり勝ちたいので、本気で勝ちを目指すチームですね。良い環境がある中で勝てていなくて、一人一人の真剣さとかが足りないし、頑張りきれてないから勝ててないので。もちろん勝ちたいっていうのは一番上にあって、そのために本気で真剣にフットボールに向き合えるチームになりたいなと、スタッフ、コーチ含めて思います。

―副将としてどのような役割を果たしたいか
もちろんプレーで引っ張ることはできないので、フィールドでは引っ張れないんですが、今までの考えてきた経験が他の幹部よりも絶対自分の方がありますし、自分の役割はトレーニングを教えることで、選手のフットボールに対する思いと、僕のトレーニングに対する思いは確実に負けていなくて、強いと思ってやってきたので、自分の役割を果たすことを前提の元、そこで培ってきた考え方や自分の人間性で、幹部にもチームにも良い影響を与えられるように発言とか行動していきたいです。

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―他の幹部の方とはたくさん話されたか
そうですね、でももっと話した方がいいかなとちょうど思っている時です。

―主将について
もっと頑張ってほしいです。本人も分かっていることなんですが、勝ちたいという思いはあるんですけど、そこに対しての行動が見合ってないとかがあるので、それは主将がではなくチームとして。だから、主将に対しては、それにもっと向き合ってほしいなと思います。主将の実力がチーム力に直接つながってくると思うので頑張ってほしいし、一緒に頑張りたいです。

―今のチームの雰囲気は
徐々に真剣なやつや本気のやつが増えてきていて、それは幹部が「真剣にやろう」と言ってきた成果でもあると思いますし、コーチがやってくれている面もあると思います。その分、真剣にやっている人と、気持ちが入っていない人で差が出てきていると思うので、そこをいかに一つにまとめて、チームとして戦えるかというのがすごく大事かなと思います。良い方向に向かってはいるけどまだまだやらなきゃなという感じですね。

―今年の目標は
チームとしては、社会人に勝つという具体的な目標を去年から継続して掲げています。リーグの特性上、最後は社会人と戦うというのがあるので、そこに本気で勝ちにいきたいなと思います。でも、まだまだそこに勝ちにいくという覚悟を持った行動はできていないと思うので、その目標に向かって歩んでいきたいです。個人としては、日本一になったチームの中で、ものすごい影響を与えた人になりたいなと思います。自分が行動したことで日本一になるというのが個人の目標ですし、チームの目標としても同じかなと思います。

―スタッフ全体としてはどのようにチームに影響を与えたいか
スタッフは、色んな部門があるので、それぞれアプローチの仕方は絶対に違うのですが、みんながチームが動く、勝つために行動したり、選手がフットボールだけに集中できる環境作りをするのがスタッフの役目なので、自分たちの役割はぶれることなく、でもお互いにスタッフ同士でどの部門にも関心を持ちあって、連携して選手をサポートすることによって、自分たち自らも人間として成長するというのがスタッフの醍醐味だし、それによってチームの勝ちにもつながると思います。

―新入生に対して
僕自身トレーニングを見させてもらっていても、良い動きしていたり、強い選手が多いので、今年の選手の1年生にはすごい期待している部分はあります。戦力としてもそうですし、4年生とか3年生とかの刺激としても、すごく良いものがあるかなって思います。僕は仕事の役割上、1年生を見なきゃいけなくて、それを上手く戦力にするために体作りをサポートするので、深く関わって1年生を見ていこうと思っています。副将として言うと、フラットな関係を作りたいです。1年生が活躍できる状況を作りたいと思っていて、1年生が変なプレッシャーによって活躍できなかったり、ポテンシャルが発揮できないのはすごいもったいないと思うので、1年生が4年生にタメ口を使える関係とかではなくて、本当の意味で自分の考えを言えるだったり、遠慮なくプレーができるとかという、本当の意味でのフラットな環境を作っていきたいと思っています。

―チームの体作り面の課題は
まだまだ小さいし弱いなと思いますね。僕の方がでかいですし(笑)。それは自分の責任でもあるので、でかくして速くしたいです。

―トレーナー陣の課題は
トレーナーが考えていることをしっかり伝えないと、選手はやってくれなくて、差が生まれたり溝が生まれたりして、空回りするので、一方的に情報を与えるというよりかは、ちゃんと選手と対話することが大事だと思っています。『対話』というのがキーワードで、向こうからの意見も聞くし、こっちが最善だと思うものをアウトプットするという、単純な作業だけど難しいことをもっとやっていかないとなと思っています。

―ファンの皆さまへ
なんだかんだ勝てていないので、結果として日本一になれるように、テーマのもと活動して本気で目指していきたいなと思います。

(取材:吉田あゆみ)

 

フォトギャラリー

  • captains幹部4名(左から山岸、鈴木、岩田、栗田)
  • iwataチームを率いる岩田主将
  • kurita立候補で副将となった栗田
  • yamagishi新3年生ながら幹部に抜てきされた山岸
  • suzukiチームに対する熱い思いを語った鈴木
 

 

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